2023年9月1日金曜日

新たな「国土形成計画(全国計画)」及び 「国土利用計画(全国計画)」

毎日暑いですね。先週は東京に滞在したのですが、言われているとおりすごい暑かったです。沖縄とはまた別の暑さで、屋内の空調空間以外は逃げ場がない感じでした。それでもせっかくなので月島でもんじゃ焼きを食べてから竹芝桟橋から浅草まで隅田川クルーズを楽しみました。船上を走っている間は風を感じてなかなか気持ち良かったです。

8月は夏休み期間、そしてお盆などもあり、試験からはすっかり遠ざかっていたことと思います。沖縄のお盆(旧盆)も8月28日~30日にありまして無事に終わりました。
そして今日から9月です。まだまだ暑さ盛んですが少しづつモードを切り替えていきましょう(自分への戒め)。

ちょっと前の報道発表ですが、新たな国土形成計画が閣議決定されました。今後の取組の方向性などがまとめられている計画です。国土交通白書でも取り上げられている内容とほぼ被りますが、建設部門では次年度の問題文でもきっと引用される重要な計画ですので、しっかり目を通しておいてください。将来ビジョンの分類(整理内容)、課題とその取り組みの方向性、特にキーワードや文言などチェックしてくださいね。繰り返しますが、来年の筆記試験の問題文でも引用される(つまりここから出題される)と思いますよ。

ゴールドスカイツリー
アサヒビール本社ビル
【東京都台東区】

新たな「国土形成計画(全国計画)」及び 「国土利用計画(全国計画)」を閣議決定

令和5年7月28日

 

 総合的かつ長期的な国土のあり方を示す「国土形成計画(全国計画)」及び国土の利用に関する基本的な方向を示す「国土利用計画(全国計画)」を、本日、閣議決定いたしました。

1.概要
 国土形成計画(全国計画)は、国土形成計画法に基づき策定されるものです。新たな計画では、人口減少等による地方の危機など、直面する難局を乗り越えるため、目指す国土の姿として「新時代に地域力をつなぐ国土」を掲げ、その実現に向けた国土構造の基本構想として「シームレスな拠点連結型国土」の構築を図ることとしています。
 また、国土利用計画(全国計画)は、国土利用計画法に基づき策定されるものです。新たな計画では、「地域全体の利益を実現する最適な国土利用・管理」などを基本方針とし、持続可能で自然と共生した国土利用・管理を目指すこととしています。
 今後、国土形成計画(全国計画)及び国土利用計画(全国計画)の具体化に向けて、取組を進めてまいります。
 
2.閣議決定日
 令和5年7月28日(金)
 
3.添付資料
 国土形成計画(全国計画)・ 国土形成計画(全国計画)概要
 第六次国土利用計画(全国計画)・ 第六次国土利用計画(全国計画)概要
 
【参考】関連資料
 国土形成計画(全国計画)、国土利用計画(全国計画)、及び概要等については、以下のホームページにて掲載しています。
 (国土形成計画) https://www.mlit.go.jp/kokudoseisaku/kokudokeikaku_fr3_000003.html
 (国土利用計画) https://www.mlit.go.jp/kokudoseisaku/kokudokeikaku_tk3_000008.html

 

添付資料

報道発表資料(PDF形式:183KB)PDF形式

国土形成計画(全国計画)(PDF形式:1,000KB)PDF形式

国土形成計画(全国計画)概要(PDF形式:165KB)PDF形式

第六次国土利用計画(全国計画)(PDF形式:894KB)PDF形式

第六次国土利用計画(全国計画)概要(PDF形式:218KB)PDF形式

2023年8月9日水曜日

インフラ分野のDXアクションプラン(第2版)の策定

九州の皆さんはいままさに台風真っ只中でたいへんなところだと思いますが、ここ沖縄は今日になってようやく風が収まりました。
今回の台風6号、凄かったです。。。。久しぶりにヤラレタ感があります。
ほぼ1週間、中2日を挟んでほぼ自宅に籠っておりました。我が家は幸い断水までには至りませんでしたが前半戦の2日間は停電に見舞われ、それでも日常生活をできるだけ維持することのたいへんさを身をもって体験しました。
その後、いろんなひとと台風話をするなかで感じたことですが、停電しているところとしていないところ、断水しているところとしていないところが沖縄県内でも疎らに発生していて、人によって、場所によって、停電断水の継続時間によって、台風体感度の違い、そのギャップがとても大きいことに驚きました。
これは他府県での災害報道を遠くから眺めている感覚と同じなんでしょうね。他人ごとを自分ごととして捉えることは想像力の足りなさもありとても難しいことだとあらためて認識した次第です。

あとは物流が正常になることを待つばかりです。
まだスーパーマーケットは生鮮食品を中心に商品棚が空っぽのままでして、昨日会社帰りに寄ったところ、お目当ての商品はなんにもありませんでした。きっと献立変更の相談をしてるのでしょう、ほかの多くの買い物客もスマホでご自宅と連絡を取り合ったり、空の商品棚の写真を撮影したりと、引き続き台風による非常事態に対応しておられました。
といったわけで、風は収まりましたがうちもまだまだ備蓄食料でやりくりするしかありません。1日2食×1週間ぶんの食料、飲料水の備蓄は必要ですね。
備えがまだのかたはぜひ。

今回取り上げるのは、国土交通白書でも特集されていたDXです。
そのより具体的な事例が豊富に取り上げられており、必須科目Ⅰや選択科目Ⅲでの課題や解決策のネタが盛りだくさんです。ぜひ手に取ってみてください。

2015年3月31日12時 デジアナ変換サービス終了
以前にもあげてましたっけ

インフラ分野のDXアクションプラン(第2版)の策定

令和5年8月8日

 国土交通省では、インフラを取り巻く状況を踏まえ、データとデジタル技術を活用したインフラ分野のDXを進めております。 
 令和4年3月にとりまとめたインフラ分野のDXアクションプランについて、今後、分野網羅的、組織横断的な取組によりDXを更に加速化させるため、アクションプランを改定いたしました。

 インフラ分野のデジタル・トランスフォーメーションの取組を推進するため、「国土交通省
インフラ分野のDX 推進本部」(本部長:技監)を設置し、国交省一体となって取組を進め
ております。 
 令和4年3月には、個別施策の目指す姿と工程等をとりまとめた「インフラ分野のDXアク
ションプラン」(以下、「アクションプラン」という。)を策定しました。 
 今般、分野網羅的、組織横断的な取組によりDXを更に加速化させるため、アクションプラン
を改定し、第2版としてとりまとめました。 
 第2版では、86の個別施策を位置づけるとともに、「インフラの作り方の変革」、「インフ
ラの使い方の変革」、「データの活かし方の変革」の3つの柱と、デジタル技術別で個別施策
を分類した「インフラDXマップ」を掲載いたしました。 
 国土交通省では、令和5年をDXによる変革を一層加速させる「躍進の年」と位置付けており、
省横断的に取り組んでまいります。

 ※インフラ分野のDXアクションプラン、およびインフラ分野のDX推進本部のこれまでの
  開催概要等は以下の国土交通省HPからご参照ください。 
  https://www.mlit.go.jp/tec/tec_tk_000073.html

添付資料

報道発表資料(PDF形式:180KB)PDF形式

2023年7月27日木曜日

気候変動による災害激甚化に関する影響評価結果

全国的に梅雨が明けましたが、これからは台風シーズンです。まだまだ気は抜けません。さっそく今週来週は沖縄方面にも2つばかりやってきます。来週前半は沖縄本島が直撃の予報です。早くも海の仕事は延期だとか中止だとかで影響が出ています。まぁこれは毎度のことなので業務内といえるわけですが。

そして台風来襲を前にして標記の評価結果とあわせてそれを一般向けに解説したパンフレットが公表されました。
環境省の報道発表ですが、これは建設部門の皆さんも目を通しておいてください。
特にパンフレットはよくまとめられています。それにしてもオドロオドロシイ表紙ですね。たしかに台風が近づいてきたら表紙の絵のような暗い感じの不安を煽る空模様ですよね。

Windy

2023年07月21日 
  • 地球環境

気候変動による災害激甚化に関する影響評価結果について~地球温暖化が進行した将来の台風の姿~

 環境省では、地球温暖化が進行した世界で同様の気象現象が発生した場合どのような影響がもたらされるか評価する事業を実施しています。
 今般、令和元年東日本台風(台風第19号)及び、平成30年台風第21号を対象とし、地球温暖化が進行した世界で同様の台風が襲来した場合の影響について評価した内容についてとりまとめました。
 その結果、いずれの場合においても、地球温暖化が進行した世界では、台風がより発達した状態で上陸する可能性が示されました。また、中心気圧が実際の台風に比べて低下するとともに、降水量が増加し河川での氾濫のリスクが高まることや、風が強まることで風害や沿岸や河川の河口付近での高潮による浸水のリスクが高まることが示されました。
 今後は、平成30年に西日本を中心に大きな被害をもたらした、平成30年7月豪雨を対象として同様の評価を実施するとともに、社会経済分野に関する影響評価手法の調査・検討を行う予定です。

【パンフレット】勢力を増す台風 ~我々はどのようなリスクに直面しているのか~ 2023 - [PDF 約13MB]

目的・調査概要

環境省では令和2年度より、将来の気候変動影響を踏まえた適応策の実施に役立てるため、近年大きな被害をもたらした台風について、文部科学省の気候変動研究プログラムの成果等を活用して、地球温暖化が進行した世界で同様の気象現象が発生した場合どのような影響がもたらされるか評価する事業を実施しています。
本事業では実際に日本に襲来した特定の台風について、地球温暖化が進行した条件下において、同じ位置で台風が発生し、実際と近い経路を通過した場合どのような影響がもたらされるか評価を行っています。
これまでに、令和3年度に中間報告を行った令和元年東日本台風(台風第19号)に加え、平成30年台風第21号を対象とし、地球温暖化が進行した世界※1で同様の台風が襲来した場合の中心気圧や雨量、風速などの変化、洪水や高潮への影響についてスーパーコンピュータを用いたシミュレーションを実施しました。
今後は、平成30年に西日本を中心に大きな被害をもたらした、平成30年7月豪雨を対象として同様の手法を活用した評価を実施するとともに、社会経済分野に関する影響評価手法の調査・検討を行う予定です。
 
※1  地球温暖化が進行した場合として、以下のシナリオを設定。
 2℃上昇シナリオ:世界平均気温が工業化以前(18世紀半ば頃)より2℃上昇(積極的な緩和策により将来の温暖化をかなりの程度抑制した場合)すると仮定
 4℃上昇シナリオ:世界平均気温が工業化以前(18世紀半ば頃)より4℃上昇(現状を超える緩和策が行われず、温暖化の抑制ができなかった場合)すると仮定
 上記結果と、対象となる各台風が発生した際の気象条件において、同台風を気象モデル再現するために実施した
 シミュレーション(このシミュレーションの結果を以下では「現在気候」とします)とを比較します。
 
【留意点】
本調査は、過去の台風と同様の台風が発生した場合の気候変動の影響について評価することを目的としたものであり、シミュレーションした台風が今後発生することを示すものではありません。また、台風はその経路によって大雨や強風等の影響が大きく異なります。本報告は各台風の経路、中心気圧、雨量、風速などについて得られた予測(27ケース)のうち、対象の各台風の経路と近いものとして選択した複数のケースをベースとしたものである点に留意が必要です。

令和元年東日本台風(台風第19号)に関する結果

概要

令和元年10月6日に発生した令和元年東日本台風は、「大型で強い勢力」で伊豆半島に上陸、その後関東地方を通過しました。関東甲信地方、東北地方を中心に広い範囲で記録的な大雨となりました。特に静岡県や新潟県、関東甲信地方、東北地方の多くの地点で 3、6、12、24時間降水量の観測史上1位の値を更新しました。
今回のシミュレーションでは、地球温暖化が進行した将来においては、現在よりも中心気圧が低下して、より強い勢力を保ったまま日本に接近し、関東・東北地方により多くの雨をもたらすとともに、浸水被害が発生する地域がさらに広がり、浸水経験の少ない地域においても洪水が発生する可能性が高まることが示されました。

洪水への影響 ※2

特に令和元年東日本台風による被害が大きかった8水系(荒川、多摩川、利根川、千曲川(信濃川)、那珂川、久慈川、阿武隈川、鳴瀬川(吉田川))を対象として、各水系の基準地点について、その上流域に降った雨(流域平均降水量)と河川災害リスクを見る一つの指標であるピーク流量(最大流量)を算出しました。その結果、地球温暖化が進行した場合を想定した2℃上昇シナリオでは、平均して10%(3~16%)、4℃上昇シナリオでは、平均して23%(14~34%)増加する結果となりました。また、4℃上昇シナリオでは、特に影響を受けた8水系のうち、5水系で長期的な河川整備の目標である河川整備基本方針の流量を上回る予測となりました。
令和元年東日本台風では、東日本全域にわたり大きな被害が発生しましたが、将来の気候変動下で同様の台風が発生した場合には、浸水被害が発生する地域がさらに広がり、浸水の経験の少ない地域でも発生する可能性が高まることが示唆されました。



※2  本シミュレーションでは、複数の流域をまたぐ広い領域を同時に扱っているため、個々の河川の流量の定量的な評価には不確実性が多く含まれます。また現実には、上流で氾濫が発生することにより下流での流量が減少する場合がありますが、今回のシミュレーションでは、そのような可能性は考慮していません。本結果では、ピーク流量・ピーク流出高により洪水氾濫発生の可能性を示していますが、詳細には河川堤防や防潮堤等の整備状況等も考慮する必要があります。
 

平成30年台風第21号に関する結果

概要

平成30年8月28日に発生した平成30年台風第21号は、「非常に強い」勢力で徳島県に上陸、近畿地方を縦断し日本海に抜けました。西日本を中心に広い範囲で大雨・強風を引き起こし、大阪府、和歌山県等で観測史上第1位の最大風速を記録しました。また、大阪府、和歌山県等では過去の最高潮位の記録が更新されました。
今回のシミュレーションでは、地球温暖化が進行した将来においては、現在よりも中心気圧が低下して、より強い勢力を保ったまま日本に接近することが示されました。
特に風は、2℃上昇シナリオでは最大風速が平均8.6m/s増加、4℃シナリオでは最大風速が平均10.2m/s増加する結果となり、高潮のリスクがさらに高まることが示されました。

高潮への影響 ※3

高潮による大阪湾の潮位の変化(最大潮位偏差)について、地球温暖化が進行した場合を想定したシナリオでは、現在気候に比べ、2℃上昇シナリオでは平均27.5% (-51.7~127.6%)、4℃上昇シナリオでは平均23.0%(-27.4~281.6%)上昇する結果となりました。これは、台風の中心気圧が低下し、風速が増加したことにより、吸い上げ効果及び吹き寄せ効果 が強まったことが主な要因と考えられます。
平成30年台風第21号では、大阪湾でのこれまでの最高潮位を更新したものの、市街地への浸水は発生しませんでした。一方で、将来の気候変動下で同様の台風が発生した場合には、最大潮位の増加により、高潮の被害を発生させる可能性が示唆されました。


 
※3 本結果では高潮による浸水への影響には言及できていませんが、同影響を把握するためには、最大水位の上昇の他、河川堤防や防潮堤等の整備状況等も考慮する必要があります。また、高潮のシミュレーション結果は、台風の経路等の条件によって異なる結果となりますので、留意が必要です。

参考資料

【過去の報道発表】気候変動による災害激甚化に関する影響評価(中間報告)について(https://www.env.go.jp/press/109720.html

2023年7月24日月曜日

令和6年度 技術士試験対策 添削講座

令和5年度の筆記試験から早くも1週間が経ちました。皆さんいかがお過ごしでしょうか。
本日より令和6年度の試験に向けた添削講座を開講いたします。

わたしの講師としての活動は、平成22年度試験に合格した翌年からSUKIYAKI塾の添削講座に参加するかたちでスタートしました。
SUKIYAKI塾のほか、身近な知り合いを含めると、令和4年度試験までの12年間でのべ99名のかたが合格されました。
また、平成27年度からは総監の指導アドバイスも開始したところ、これまで24名ものかたから吉報をいただくことができました。わたしはあくまで触媒にすぎませんが、『総監合格』にいくらかでも貢献できたであろうこと嬉しいですね、講師冥利につきます。

SUKIYAKI塾の活動と平行して綴り始めたこのブログですが、平成26年ごろからブログを訪問してくださるひとが増え始め、それに比例するように添削指導の依頼をあちらこちらから受けるようになりました。そこで平成28年から独自の添削講座を開講して受験に真剣に取り組む方のサポートを始めました。

軌道に乗った平成29年度以降、多くの受講生の皆さんとメールによる濃密なやりとりができました。受講生に恵まれたことが大きいと感じていますが、受講生の皆さんの理解の度合や伸び具合がそれはとても良い感触でした。
令和4年度合格発表後に頂いたメッセージを抜粋します。

【建設環境】
●すごろくさま
面接練習では、大変お世話になりました。
技術士、おかげさまで合格することができました。
コンピテンシーで求められるポイントをわかりやすく教えていただき、本番の回答に活かすことができました。
心から感謝申し上げます。ありがとうございます。

●すごろく様
お陰様で無事に合格することができましたので、結果の報告と口頭試験の再現メモを送付します。誠にありがとうございました!

●すごろくさま
試験結果について、丁寧にご指導いただいたおかげで、無事「合格」いたしましたのでご報告させていただきます。ご報告が遅くなり大変申し訳ございませんでした。
誠にありがとうございました。

【施工計画、施工設備及び積算】
●すごろく様
技術士2次試験の結果を報告します。合格でした。
口頭試験対策では大変お世話になりました。いまはただただほっとしています。口頭試験直前に心臓が破裂しそうになった記憶がよみがえります。良い報告をすることができて本当に良かったです。ありがとうございました。

【水産土木】
●すごろく様
私の受験番号が、ありました。
水産土木、3度目の挑戦で、やっと合格しました。
正直なところ、試験前日に、論文の復習をして、キーワードの定着が良くなかったため、受験を締めようと、一度は考えました。しかし、翌日、気を取り直して、試験会場へ行きました。あきらめなくて良かったです。
今回の合格は、すごろく様から、ロジックの綻びをご指導頂いたため、試験会場では、問題文から、添削指導を受けた骨子に整理し、答案を埋めることができたことによるものと、考えています。
すごろく様、ご指導頂きましたことに、大変感謝します。
どうも、ありがとうございました。

【環境測定】
●ご報告が遅くなりましたが、無事に技術士二次試験に合格することができました。
口頭試験に際しアドバイスいただき、ありがとうございました。

【自然環境保全】
●すごろく様
ご報告遅くなりましたが、口頭試験に無事通過し、無事に合格することができました。
御礼申し上げます。

【総監】
●すごろく様
令和4年度技術士第二次試験合格発表を今確認しました。
結果、「合格」でした。
今思えば、自分自身どうしたらよいかもわからずに模擬面接を申し込みました。
面接を通じたご指導がなければ、絶対に合格はなかったと思っています。
これからもおごらず研鑽を継続し、後進の育成にも携わっていければと考えています。
本当にありがとうございました。

●すごろくさま
総監合格しました。ありがとうございました。
口頭試験の対策時は、大変お世話になりました。
本当にありがとうございました。

●すごろく様
おはようございます。●●です。
総合技術監理部門、合格しておりました。
ご指導ありがとうございました。

●すごろく様
お世話になります。
令和4年度の口頭試験に合格したことを報告させていただきます。
ご指導をいただきましてありがとうございました。

●すごろくさま
お世話になっております。●●です。
先日技術士二次試験合格発表がありまして、無事合格いたしましたので、お礼のメールを差し上げます。ありがとうございました。

などの嬉しい報告をたくさんいただきました。
令和6年度試験に向けて、これから1年かけてじっくり取り組みたいかたの力になれるよう、これまでの指導経験を注力しますのでお任せください。

そのほか令和5年度筆記試験の再現論文に対するコメント評価も行っています。
試験答案について第3者の視点からの評価を欲しているかたはぜひどうぞ。
いまいち書けなかったと自信のないかたには、(合格レベルに足りないのであれば)どこが足りないかのアドバイスも行いますので、勇気を出して連絡を頂けたら嬉しいです。


●建設部門建設環境・環境部門自然環境保全・水産部門水産資源及び水域環境
技術士受験指導の経験は早いもので12年、そして建設環境分野、自然環境保全分野、水産水域環境分野の技術者としての業務経験は27年になりました。これまで主に沖縄県内での環境調査、環境影響評価、自主アセス(ミニアセス)に携わっております。
わたしの専門はどちらかというと自然環境に関する分野ですので生活環境の保全に関する現場感覚はやや劣るかもしれません。しかしながらこれまで添削するうえで支障はありませんでした。
また、他の科目についてもご希望であればお引き受けします。ただし専門技術に関する指導はできませんので論理構成や文章に関する指導アドバイスとなります。
なお、これまで建設環境、水産資源及び水域環境、自然環境保全以外の科目については、建設部門の都市及び地方計画、道路、河川、砂防及び海岸・海洋の環境寄りのかた、環境部門の環境保全計画、環境影響評価、水産部門の水産土木のかたを指導いたしました。
また、建設部門の鋼構造及びコンクリート、施工計画・施工設備及び積算、環境部門環境測定のかたに対しては必須科目(部門共通の問題)を中心に指導いたしました。

●総合技術監理部門
総監については科目を問いません。ただし建設-建設環境や水産-水産資源及び水域環境、環境-自然環境保全以外の科目の場合には専門技術を踏まえた管理については言及できないこともあります。
なお、これまで建設環境、水産資源及び水域環境、自然環境保全以外では、電気電子-電気設備、土質及び基礎、鋼構造及びコンクリート、都市及び地方計画、河川砂防・海岸海洋、港湾及び空港、道路、施工計画・施工設備及び積算、上水道及び工業用水道、下水道、農業-農業農村工学、経営工学-サービスマネジメント、環境-環境保全計画のかたを指導いたしました。
ご希望のかたには、平成29年2月23日で頒布が終了した「技術士制度における総合技術監理の技術体系(第2版)」(いわゆる青本)のテキストデータを差し上げます。
なお一部内容を法律等の改正に伴い書き換えています。ただしH29年時点までのものです。それにしてもだいぶ年月が経過しちゃいましたね。。。
※択一対策は、繰り返し過去問を解くことの他に、総合技術監理部門 キーワード集2023を用いてご自分でキーワードの解説集を作成するのが合格への近道です。

下記の2つのコースがあります。
※併願・重願の場合はそれぞれの部門科目単位で受け付けます。

★お申込みはこちらからお願いします

①令和5年度筆記試験の再現論文に対するコメント評価
内容:再現論文のコメント評価を行います。総監以外は必須科目Ⅰ、選択科目Ⅱ-1、Ⅱ-2、Ⅲの合計4つ、総監は記述論文(必須科目Ⅰ-2)です。
原稿に赤を入れるのではなく、メールでコメントをお返しする方式です。
返信回数:各問題に対し、1回のコメントとそのコメントを受けての再質問・返信を1回の計2回
※令和5年度試験の答案用紙を模したワードファイルを差し上げます
料金:3,000円

【令和6年度試験対策】
②出願書類作成
期間:受付完了時から令和6年度試験の受験申込期限日の7日前まで書類を受け付けます。
内容:受験申込書の記載内容と実務経験証明書(5行の業務経歴と「業務内容の詳細」)についての添削指導を行います。受験する部門科目に合致しているかの確認と令和3~4年度の口頭試験における実際の試問内容を踏まえた記述内容となるよう指導いたします。
令和6年度の様式が正式発表されるまでは令和5年度様式で添削指導を行い、令和6年度様式が発表され次第、あらためて添削指導いたします。
うまく作成できないかたには業務経歴のたな卸しと詳細業務の骨子の作成アドバイスからスタートします。
添削回数:期間内は回数無制限です。ただしわたしがOKと判断したらそこで終了とすることもあります。
料金:15,000円

③筆記試験論文添削 長期コース
期間:受付完了時から令和6年度筆記試験日の7日前まで論文を受け付けます。
内容:総監以外については必須科目と選択科目を、総監については記述論文(必須科目Ⅰ-2)の添削指導を行います。過去問題に対する回答論文の添削です。原稿に赤を入れるのではなく、メールでコメントをお返しする方式です。
論文の仕上がり具合に自信がないかた、文章作成が苦手なかた、論理的思考が苦手なかた、専門技術分野が偏っているかた、それぞれに応じた指導をいたします。
※令和5年度試験の答案用紙を模したワードファイルを差し上げます。
添削回数:期間内は回数無制限です。ただし複数の論文を同時並行では添削しません。わたしが次の問題に移ってOKと判断してから別の設問に取り組んでください。
料金:30,000円

④筆記試験論文添削 中期コース
期間:令和5年12月下旬頃から受付を開始します。受付完了時から令和6年度筆記試験日の7日前まで論文を受け付けます。
内容:総監以外については必須科目と選択科目を、総監については記述論文(必須科目Ⅰ-2)の添削指導を行います。過去問題に対する回答論文の添削です。原稿に赤を入れるのではなく、メールでコメントをお返しする方式です。
論文の仕上がり具合に自信がないかた、文章作成が苦手なかた、論理的思考が苦手なかた、専門技術分野が偏っているかた、それぞれに応じた指導をいたします。
添削回数:期間内は回数無制限です。ただし複数の論文を同時並行では添削しません。わたしが次の問題に移ってOKと判断してから別の設問に取り組んでください。
料金:25,000円

⑤筆記試験論文添削 短期コース
期間:令和6年4月末頃から受付を開始します。受付完了時から令和6年度筆記試験日の7日前までまで論文を受け付けます。
内容:総監以外については必須科目と選択科目を、総監については記述論文(必須科目Ⅰ-2)の添削指導を行います。過去問題に対する回答論文の添削です。原稿に赤を入れるのではなく、メールでコメントをお返しする方式です。
論文の仕上がり具合に自信がないかた、文章作成が苦手なかた、論理的思考が苦手なかた、専門技術分野が偏っているかた、それぞれに応じた指導をいたします。
添削回数:期間内は回数無制限です。ただし複数の論文を同時並行では添削しません。わたしが次の問題に移ってOKと判断してから別の設問に取り組んでください。
料金:15,000円

【注意事項】
●本サービスは、Gmailを使用して行いますので、Gmailの送受信が可能な環境であることが必須条件です
●本サービスに使用するファイル形式はPDFもしくはMS Wordファイルのみです。これ以外のファイルは原則として対応できません
●添削指導の対象である受験申込書や論文等はメールに添付してお送りいただきます
●メール受信後、添削コメント等を返信するまでに最大4日間の日数をいただきます
●総監については科目を問いませんが、建設-建設環境、水産-水産資源及び水域環境、環境-自然環境保全以外の科目の場合には専門技術を踏まえた管理については言及できないこともあります
●PDFの領収書は発行できますが、受講代金の10%を上乗せした代金を頂戴します
●なおインボイス発行事業者への登録は行っておりませんので適格請求書の発行はできません
●振込手数料はご負担ください

本サービス(添削指導アドバイス)をご希望されるかたは上記の内容を確認いただいたうえで下記のフォームにてお申込みください。お申込みの時点で上記の注意事項に同意いただいたものとします。

フォームを受信後、遅くとも翌日中には振込先の銀行口座をご案内するメールをGmailで返信いたします。
※3日以上経過しても返信がない場合はGmailとのやりとりが不可能な環境と思われます。その際はお手数ですがご自身で設定等を調整したうえで再度ご応募ください。

★お申込みはこちらからお願いします

令和5年度版 技術士筆記試験の答案用紙

早いもので筆記試験から1週間が経ちました。
わたしの講座の再現論文に対するコメント評価のほうにも続々と再現論文が寄せられています。皆さんの、試験会場での手に汗握る攻防が立ち上がってくるようで、拝読するこちらもふだんの論文添削とは違って緊張するといいますか、体のあちこちに力が入ってしまいます。

R5年度筆記試験のコメント評価をしています。第3者目線での評価を欲している方はぜひどうぞ。詳しくはこちらをご覧ください。

そして令和5年度技術士第2次試験筆記試験の問題文が日本技術士会HPに掲載されましたね。

答案用紙については公開がないので、令和5年度の答案用紙を模したWordファイルを作成しました。
これまで同様、「技術士受験を応援するページSUKIYAKI塾」の資料室のなかにあるダウンロード集、二次試験対策の3.筆記試験の内容(総監部門以外)と4.筆記試験の内容(総監部門)のところにアップしてもらいましたので、よかったらご活用ください。


今回は目を凝らさないと気がつかないほどのマイナーチェンジです。チェンジというか追記でした。
それにしても昨年度から強調されている選択した問題番号の記入を促すメッセージが嫌でも目に入りますね。入りますよね?入るとよいのですが。。。。

シツコイですが老婆心ながら毎度の注意喚起ですが、口頭試験のためにも、来年の筆記試験のためにも、後進のためにも、指導してくれる講師のためにも、ご自分の書いた論文の再現はせめて骨子レベルでもいいので書き起こしておきましょうね。

ご活用ください!

2023年7月21日金曜日

水産部門 必須科目Ⅰ 地域を支える漁村の活性化と水産資源の持続的利用

最後に水産部門必須科目の問題文を取り上げます。
皆さん大方の予想通り、新たな水産基本計画から出題されました。第1の柱(海洋環境の変化も踏まえた水産資源管理の着実な実施)と第3の柱(地域を支える漁村の活性化の推進)でした。ということは来年は第2の柱(増大するリスクも踏まえた水産業の成長産業化の実現)が出題されることでしょう。
出題順に見ますと、1問めの漁村の活性化なんかはもう皆さん万全の準備をしていたのではないでしょうか。もう1問は気候変動による影響に加えてウクライナ情勢等もあってロシアからの水産物が激減したり北方海域での操業も難しくなるほか、公海漁場での外国漁船団によるサンマの大量漁獲、さらには世界的にも将来的な食料の安定供給が不安視されていることを反映した水産資源の持続的利用についての問題でした。
いずれにしろどちらでも対応できたのではないでしょうか。それだけにギリギリまでどっちを選ぶか悩まれたことと思います。そしてそういうときこそ、答案用紙に選択問題番号の記入忘れが発生しがちですからくれぐれも注意してくださいね(ってもう試験は終わっていますが)。

14 水産部門【必須科目Ⅰ】
Ⅰ 次の2問題(Ⅰ-1,Ⅰ-2)のうち1問題を選び解答せよ。(解答問題番号を明記し,答案用紙3枚を用いてまとめよ。)

Ⅰ-1 令和4年3月に水産基本法に基づく新たな水産基本計画が閣議決定された。新たな水産基本計画では,水産に関し総合的かつ計画的に講ずべき施策の柱として,地域を支える漁村の活性化の推進が掲げられている。人口減少と少子高齢化による地方の活力低下が懸念んされる中,地方創生の観点からも,漁村の活性化が重要であるものの,海洋環境の変化等も含め,漁村をめぐる状況は変わりつつあり,地域ごとの特色を活かした新たな取組についても進めていくことが重要とされたところである。このような状況を踏まえて,以下の問いに答えよ。

(1)地域を支える漁村の活性化の推進に当たり,技術者としての立場で,水産部門全体にわたり広く多面的な観点から3つの課題を抽出し,それぞれの観点を明記したうえで,その課題の内容を示せ。

(2)前問(1)で抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ,その課題に対する複数の解決策を示せ。

(3)前問(2)で示したすべての解決策を実行して生じる波及効果と専門技術を踏まえた懸念事項への対応策を示せ。

(4)前問(1)~(3)の実現に当たり,技術者としての倫理,社会の持続可能性の観点から必要となる要件・留意点を題意に即して述べよ。


【東京都江東区】

Ⅰ-2 我が国周辺海域が含まれる太平洋北西部海域は世界で最も漁獲量が多く,令和2(2020)年には世界の漁業生産量の21%に当たる1,945万トンが生産された。しかし,地球温暖化等による気候変動は水産資源にも影響を及ぼし,水産業の不安定化が危惧されている。さらに,ロシアによるウクライナ侵攻後,水産物を含め世界の食料調達は深刻な状況に陥った。一方,近年は世界的な水産資源への需要が急速に高まる中,外国漁船による我が国周辺海域での操業が頻繁に見られるようになった。
 このような状況を踏まえ,将来にわたって食料を安定的に確保するために,水産業が果たすべき役割と課題について,以下の問いに答えよ。

(1)水産物を食料として安定的に確保するための水産資源の持続的利用について,技術者としての立場で多面的な観点から3つ課題を抽出し,それぞれの観点を明記したうえで,課題の内容を示せ。

(2)前問(1)で抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ,その課題に対する複数の解決策を,水産部門の専門用語を交えて示せ。

(3)前問(2)で示したすべての解決策を実行して生じる波及効果と専門技術を踏まえた懸念事項への対応策を示せ。

(4)前問(1)~(3)の業務遂行に当たり,技術者としての倫理と,社会の持続可能性の観点から必要となる要件・留意点を題意に即して述べよ。


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2023年7月20日木曜日

自然環境保全 選択科目Ⅲ 池のかいぼりと除染済土壌等の再生利用

「問題解決能力及び課題遂行能力に関する」問題Ⅲ、Ⅲ-1が池のかいぼり、Ⅲ-2が除染済土壌等の自然公園事業での再生利用でした。池のかいぼりはTV番組を想起したためちょっと笑みが漏れましたが、2つめの問題文に目を移すと、環境部門必須科目ⅠのALPS処理水と対をなすかのように、福一原発事故による放射能汚染の除染処理後の土壌等再生利用についてのものでした。原発の放射能汚染処理後についてこうまで続けて問われるとは思わなかったのでしばし茫然となりました。

皆さんどちらを選択されましたでしょうか。実際に汚染処理土壌の再生利用に携わっているひと以外は外来種対策としての池のかいぼりのほうを選んだのではないでしょうか。こっちは実際に取組んだことがなくてもTV番組の視聴経験だとかニュース記事などの記憶をもとに専門家ならではの視点から課題を抽出できそうですよね。

Ⅲ 次の2問題(Ⅲ-1,Ⅲ-2)のうち1問題を選び解答せよ。(赤色答案用紙に解答問題番号を明記し,答案用紙3枚を用いてまとめよ。)

Ⅲ-1 多種の外来生物が蔓延している都市公園内の池(1ha)について,かいぼりを実施し,主に在来生物により構成される生態系を取り戻すための事業が行われることになり,自然環境保全技術者の立場で事前調査及び実施計画策定を担当することとなった。

(1)事前調査及び実施計画策定に当たり,技術者の立場からどのような課題が考えられるか,多面的に検討したうえで課題を3つ示し,その内容を述べよ。

(2)前問(1)で示した課題のうち最も重要と考えるものを1つ選び,重要と考える理由とその課題に対する解決策を示せ。

(3)前問(2)で示した解決策に関連して新たに浮かび上がる将来的な懸念事項とそれへの対応策について,専門技術を踏まえた考えを示せ。


わたしもずいぶん昔に業務でとある農業ダムのかいぼりに係る環境調査に関わったことがあり、かいぼりして救出したミナミメダカの一部を自宅で繁殖させています。増えすぎたメダカを生きもの好きのひとに配ったり、ラムサール条約登録湿地のビジターセンターにも譲渡したことがありますが、沖縄県では令和2年11月に沖縄県希少野生動植物保護条例が制定され、これまでのようには譲渡できなくなっちゃいました。そうはいってもメダカたちは人間の都合などお構いなしにどんどん増えるばっかりですから、いったいこれからどうしたものかと悩んでいます。

Ⅲ-2 原子力災害後,福島県内で除染により除去した土壌等(総発生量見込み約1,330万m3)は,同県大熊町と双葉町にまたがる中間貯蔵施設(約16km2)に保管されている(一部搬入中のものあり)。同土壌等のうち線量が低く(8,000Bq/kg以下)再生利用可能なものは,公共事業等に活用することとなっている。同土壌等を国立,国定公園において,国又は県の自然公園等事業で使用する場合を想定し,以下の問いに答えよ。

(1)盛土材料が必要な具体的な1つの事業を想定し,当該地で同土壌等の再生利用を行う場合,技術者の立場で,計画,施工,運搬・管理の工程を通じて多面的に検討したうえで,合意形成及びその他の課題2つの計3つを抽出し,それぞれの課題の内容と対応の基本的な考え方を示せ。

(2)前問(1)で抽出した課題のうち特に重要となる合意形成について,複数の解決策を,専門技術用語を交えて示せ。

(3)前問(2)で示した解決策を実行しても生じる可能性のあるリスクとそれへの対応策について,専門技術を踏まえた考えを示せ。

特定廃棄物埋立情報館 リプルンふくしま
【福島県双葉郡富岡町】


設問(2)では最も重要な課題が問題文で「合意形成」と指定されているのも驚きました。これは必須科目Ⅰ-2のALPS処理水の問題文でも最後の設問(3)では技術者倫理だけでなくコミュニケーションについても問われたことと共通していると思います。放射能汚染については合意形成といった多様な関係者とのコミュニケーションが最もデリケートで最も配慮すべき最も重要なことであることを反映した問いだからなのでしょう。問題文を通して、ただの技術士筆記試験問題とは違った重みで技術士の社会的な役割について考えさせられることとなりました。

先月はちょうどSUKIYAKI塾東北主催の「福島のいま」と題したツアーに参加し、(一定濃度(8,000Bq/kg)を超える放射性物質を含み環境大臣が指定した廃棄物である)特定廃棄物の埋立に関する情報施設「リプルンふくしま」をはじめ特定廃棄物の埋立処分場やセメント固型化処理施設などを見学してまわりました。
福島には震災後これまで3回、たまたまですが4年ごとに訪れています。
1回目の震災から4年後の2015年時点ではまだまだ瓦礫がそこかしこに放置されていましたが、2019年では放棄された田畑などに汚染された土壌等が詰まった黒いフレコンバックがうずたかく積みあがっていました。2023年ではそのフレコンバックがほとんどなくなっており、人間活動エリアの除染がだいぶ片付いたように見受けられました(森林などの除染はまだまだ進んでいませんが←森林部門森林環境Ⅲ-2で出題されました!)。再生利用できないものはセメント固型化ののち埋立処分され、本問題のように再生利用できるものは中間貯蔵施設にて保管されているわけです。
今後も震災からの復興を追いかけたいと思っています。

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