2023年5月2日火曜日

技術士倫理綱領が改定されました

ここ沖縄では天気がいい日が続いています。沖縄なので日差しはそれなりに強いし気温も高いのですが、それでも真夏のように暑すぎず、梅雨のように湿気が高くないので、いまの時期が一年を通していちばん過ごしやすいと思います。
とはいえ、わたしはGW中日の平日は普通に出勤しています。忙しいというわけでもないのですが、加齢に伴う免疫力低下からくる体調不良だとか孫に会うためだとかでここのところ頻繁に休んだりしていたものですからこれ以上休むのは得策ではないという判断です(笑)

休みの日はといいますと、30日(日)は職場の有志数十名でビーチクリーン(海岸清掃)のボランティア活動に参加してきました。今回は砂浜に堆積しているマイクロプラスチックの回収を個人的なミッションにすえ、小一時間ばかりひたすら砂浜に這いつくばって頑張りました。
バケツに水を張って、そのなかにスコップ1ぱいぶんの砂を掬い入れ、浮いてきたマイクロプラスチックをストッキングでこしらえた簡易的な網で掬い取る、という手法を採用したわけですが、これが想定どおりにはうまくいきませんでした。
なぜなら沖縄の沿岸には一昨年でしたか、小笠原の海底火山の噴火による軽石が大量に漂着し、その軽石がいまだ結構な量で海岸に堆積しているんですよ。その軽石が集積している漂着帯にマイクロプラスチックも一緒に堆積していたんですよね。ちょうど比重が同じくらいだからなのでしょうね。軽石ごと取らないといけない事態になっちゃいまして、とてもじゃないけどマイクロプラスチックどころではなくなっちゃいました。
そんなことで結局、軽石の間に潜んでいるマイクロプラスチックの粒を手でつまんで拾うはめになり、地味すぎるうえにとても非効率でした。
しかし今後に向けて改善、改定のためにはとにかくやってみないことにはわからない、といういい経験ができました。まさにPDCAサイクルってやつですね。
そしてもちろん上記のボランティア活動についてはCPD記録としても申請し、さきほど無事に承認されたところです(PDCAとCPDって似てますよね)。

灰色の粒々が軽石です
宜野湾海浜公園 トロピカルビーチ
【沖縄県宜野湾市】

改善、改定といえば、技術士倫理綱領が去った3月に改定されました。

大きな変更があったわけではありませんのでそこまで気にすることはないかもしれませんが、必須科目Ⅰの設問(4)では、技術者倫理について回答することが求められています。
(4)前問(1)~(3)を業務として遂行するに当たり,技術者としての倫理,社会の持続可能性の観点から必要となる要点・留意点を述べよ。

この改定された技術士倫理綱領を踏まえた文言で解答すると、点数がさらにUPするんじゃないでしょうか。
ぜひ、本文の1.と2.をチェックして、なんなら設問(4)に対する解答論文案の改定版を作成しておいてください。
添削をご希望のかたは下記講座をどうぞ。

青字は今回追記された箇所です。
技術士倫理綱領(一部抜粋)
【本文】
安全・健康・福利の優先) ←(公衆の利益の優先)から変更 
1.技術士は、公衆の安全、健康及び福利を最優先する。
(1)技術士は、業務において、公衆の安全、健康及び福利を守ることを最優先に対処する。
(2)技術士は、業務の履行が公衆の安全、健康や福利を損なう可能性がある場合には、適切にリスクを評価し、履行の妥当性を客観的に検証する
(3)技術士は、業務の履行により公衆の安全、健康や福利が損なわれると判断した場合には、関係者に代替案を提案し、適切な解決を図る

(持続可能な社会実現
2.技術士は、地球環境の保全等、将来世代にわたって持続可能社会の実現貢献する
(1)技術士は、持続可能な社会の実現に向けて解決すべき環境・経済・社会の諸課題に積極的に取り組む
(2)技術士は、業務の履行が環境・経済・社会に与える負の影響を可能な限り低減する。

技術士倫理綱領が改定されました

2023年3月8日
 倫理委員会では、2011年改定後の技術者を取り巻く周辺状況や社会情勢の大きな変化、技術者倫理に関わる社会問題の多発など、技術士を取り巻く状況の大きな変化を踏まえ、2017年度から3期にわたり技術士倫理綱領の改定に取り組んでまいりました。
 この検討に当たっては、委員会内に有識者を含めたワーキンググループ(2019年9月から「倫理綱領検証」、2021年1月から「倫理綱領関係規定改定」に改組)を立ち上げて、外部動向や最近の倫理事例の調査・分析を行いつつ、倫理綱領の課題を抽出して議論を行い、検討を進めて来ました。
 2022年6月20日~7月31日の期間には、改定案を日本技術士会ホームページに掲載して会員の意見を募集するとともに、2022年10月の全国大会(奈良・関西)に合わせて開催された「技術者倫理情報連絡会」でも地域本部倫理委員会委員や有識者とも協議の場を持ち、これらの意見を踏まえて改定最終案を取りまとめました。
 そして、2023年3月理事会において、新たに「技術士倫理綱領」として承認されました。

 「技術士倫理綱領への手引き」を併せてお読みいただき、社会から広く信頼を得て、技術士として活躍していただきたいと思います。

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