2012年12月8日土曜日

猛禽類保護の進め方(改訂版)

わたしの専門とする事項は「自然環境の保全及び創出」なんですが、主なフィールドが河川や湖沼、海岸・海洋という水域環境がメインでありまして、陸上の、それも水っけがない森林~里地~宅地なんかはマッタク専門外なんです。

先月、東京で行われた口頭試験対策セミナーの模擬面接官を務めたんですが、皆さんの体験論文の業務として取り上げているネタが猛禽類保全策が多かったのにたいへん驚きました。
昨年の体験論文を面倒みたひとのなかにも猛禽ネタがありましたし、そういえば北陸の知り合いの技術者と喋っていると、なにかと猛禽類のはなしが出てきます。
本土の技術者(建設環境-自然環境保全-動物系)のひとの頭のなかは、魚か猛禽かゲンゴロウかサンショウウオか、といったところなのでしょう。
沖縄ではそうですね、イリオモテヤマネコ、ヤンバルクイナ、湿地生物、オカヤドカリ、干潟生物、サンゴ、アマモ場(動物じゃないけど)といったところでしょうか。
対象とする生きものが違うと専門知識、専門技術が全然違いますもんね。

もちろん、沖縄にも猛禽類はいるんですが、そのほとんどが渡りなので営巣しないということもあって建設事業にあたってはほとんど問題にならないんですよね。
そんなわけであんまりふだん意識して注目していないわけですが、SUKIYAKI塾の講師として全国各地の受講生の答案をおこがましくも添削しないといけないわけで、猛禽類に関しても資料を少しづつ集めはじめたところです。

そんな折、環境省から猛禽類保護の進め方の改訂版が発表されたので、メモかわりに貼っておきますね。実に平成8年版からの改訂とのことです。

体験論文で猛禽類ネタを取り上げたひとは、口頭試験の質疑応答時のネタ元として読んでおかれることをオススメします。

まぁでも専門のひとなら常識なのかもしれませんね。
今回のこの資料を紹介するのはほかでもなく、来年以降の指導添削のための、つまりはわたし個人向けみたいなもんです。

では!

特急はくたか【新潟県南魚沼郡 越後湯沢駅】

平成24年12月6日

「猛禽類保護の進め方」(改訂版)の公表について(お知らせ)

 環境省では、猛禽類保護のための基本的な考え方や保護のための調査方法等の指針として、「猛禽類保護の進め方」(改訂版)をとりまとめました。
 今後、関係者が猛禽類保護や環境アセスメント等において活用されることを想定し作成しましたので公表します。
 「猛禽類保護の進め方」については、平成8年に策定以降、各種事業の計画等に当たって参考とされるなど、猛禽類保護の指針として活用されてきました。
 その後、猛禽類のおかれている状況は、生息環境の悪化や繁殖成功率の低下など、引き続き厳しいものとなっているとともに、本指針策定後、猛禽類に関する新たな知見等の蓄積が認められることなどから、専門家による検討会を開催し、「猛禽類保護の進め方」(改訂案)をとりまとめ、平成24年7月5日から7月25日までパブリックコメントを実施し、その結果を踏まえ、今回公表するものです。
 内容は、猛禽類保護の現状と保護対策の基本方向、特にイヌワシ、クマタカ、オオタカについては、その生態について新たな知見を加え、行動圏を解析するための調査方法の改良等を反映させることにより、生息状況や保護のための調査と保全措置等について、地域による自然条件等の違いを考慮しつつ、各地で共通して適応できる総合的な保護指針としてとりまとめています。
添付資料

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