2026年4月3日金曜日

優良緑地確保計画認定制度(愛称:TSUNAG)

ここのところ連日投稿していますね。急にどうしちゃったのでしょうか(笑)。昨日のブルーに続いてい今日はグリーンです。

都市のなかの緑地整備、いわゆる都市緑化ものです。なかでも脱炭素、カーボンニュートラルに向けた取り組みとして「まちづくりGX」が注目されていますよね。国交省も音頭をとっていろんなステークホルダーを巻き込んだ取組をしています。そのひとつが今日ご紹介するTSUNAGです。

それにしても、東京の都心部は首都ということもあって100年スパンで造成した明治神宮の森をはじめ、目を見張る緑地が多いですよね。写真で取り上げた大手町タワーの「大手町の森」も、なんと隣県の千葉から土壌ごと植物を持ってきて森にしちゃっています。東京駅周辺の高層ビルとビルの間にこんな森が茂っているなんてまったくもって驚くばかりです。昼休み時間になると周辺のオフィスビルから飲み物片手に出てきたひとたちがお弁当を広げてまったりと気を緩めた時間を過ごしています。なかなかに贅沢ですね。亜熱帯域の地方から上京してきたものとしては蚊などの虫に刺されないのかとついつい心配になっちゃうほど鬱蒼とした森になっていますが、さすがにそこまで生態系が出来上がっているわけではないようですね。どうしてそのように評価するのかといいますと、ひとより蚊に刺されやすいわたしがまだ刺されたことがないからです。
と書きましたが、よく考えたら蚊に刺されないことこそ生態系がうまく機能しているなによりの証なのかもしれませんね。このあたりは引き続き追いかけたいと思います。

千葉県君津市で育成した植物を土壌ごと移設する「プレフォレスト工法」を採用
【東京都千代田区】

良質な緑の創出を目指す「TSUNAG認定」の募集開始
~2026年度認定式は横浜グリーンエクスポで実施予定~

令和8年4月1日

令和8年度のTSUNAG認定の申請に向けた事前相談を、本日より開始します。
また、今年度申請に当たっての留意点、令和9年度の基準見直し等に関する説明会を4月21日に開催します。

1.「TSUNAG認定」とは
・国土交通省では、「まちづくりGX」の一環として、令和6年11月に施行された改正都市緑地法に基づき、優良緑地確保計画認定制度(TSUNAG:ツナグ)を創設しました。
・TSUNAGは、企業等による良質な緑地確保の取組を、気候変動対策・生物多様性の確保・ウェルビーイングの向上といった観点から、国土交通大臣が評価・認定する仕組みです。

 

2.認定スケジュール
・今年度は、4~6月に事前相談期間を設け、7~8月に申請受付、その後審査を経て、令和9年2月頃の認定を予定しています。
・認定式は、令和9年初夏(5月から6月頃)に横浜グリーンエクスポ(2027年国際園芸博覧会 公式ウェブサイト)の会場において実施する予定です。
・事前相談期間では、認定申請をご検討いただいている事業者からの質疑等を受け付け、回答します。
 ※詳細は制度HP(TSUNAG - 優良緑地確保計画認定制度)をご覧ください。

 

3.TSUNAG認定に関する説明会
・日 時:令和8年4月21日(火)10:00~11:30
・場 所:中央合同庁舎3号館B1階 共用会議室(東京都千代田区霞が関2-1-3)
・開催方法:ハイブリット方式(オンラインもしくは現地参加)
・内 容:令和8年度申請に当たっての留意点
     令和9年度の基準見直し(主なポイントは別添参照) 等
  
 説明会へのご参加を希望される方は、4月15日(水)17時までに以下のとおりメールにてご連絡ください。
 件名:【参加希望】TSUNAG認定説明会
 本文:氏名(ふりがな)、所属、連絡先(電話番号、メールアドレス)、参加方法
 ※メール送付先:hqt-tsunag(at)gxb.mlit.go.jp ((at)を@に置き換えた上で送付してください)
 ※複数名でのご参加の場合は代表者さまの情報の他に参加者全員分の情報を記載ください。
 ※取得した個人情報は適切に管理し、必要な用途以外に利用しません。

添付資料

報道発表資料(PDF形式)PDF形式

別添資料(PDF形式)PDF形式

2026年4月2日木曜日

グリーンレーザーによるブルーカーボン計測マニュアル

ここ数日はほんとに受験申込書(特に実務経験証明書)の添削ラッシュです。申込期限も迫ってきていることから、添削もできるだけ早めにお返しするようにしているのですが、そうするとまたすぐに添削依頼が寄せられます。あと1週間とちょっとですからね。時の流れはホントに早いですね。これが終わるとそうこうするうちにもうGWですよ(笑)

今回ご紹介するものはややマニアックネタになりますでしょうか。わたしの専門である藻場関係のものです。とはいえ定期的に「藻場」に関する出題は環境部門の自然環境保全や環境保全計画、水産部門の水産資源および水域計画、はたまた建設部門の建設環境でもありますよね。お時間あるときにチェックしておいて損はありません。
本マニュアル作成にあたっての研究会を構成する団体をみますと、わたしのこれまでの受講生のかたがたが所属する企業や団体が複数入っています。受講生の業務詳細ネタとしても藻場環境に関するものがいくつもありましたので、もしかしたら直接に関わっているかもしれませんね。凄いなー。
わたしなんかは本業のほうでは潜水士としていまでも直接のサンプル採取、直接の藻場観察を主な生業としています。それも今後はどうなりますか。。。。。

めちゃめちゃアナログ
左のデジタルカメラを構えているのが私です
【沖縄県うるま市】

グリーンレーザーによるブルーカーボン計測マニュアルをとりまとめ
~藻場の分布や面積を正確に把握するための計測基準を整備~


令和8年3月31日

国土交通省港湾局及び港湾空港技術研究所※は、藻場・干潟等のブルーカーボン生態系のモニタリング技術の生産性向上を目的に、水中透過性の高いグリーンレーザーによる計測基準や留意事項等をとりまとめたマニュアルを作成しました。
※国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所 港湾空港技術研究所

ブルーカーボンは、CO2吸収源だけでなく、海洋環境改善などの多面的効果を有し、新たな地球温暖化対策として活用の促進が期待されています。
  国土交通省港湾局では、藻場・干潟等のブルーカーボン生態系を活用したブルーインフラ(藻場・干潟等及び生物共生型港湾構造物)の整備を全国各地で進めています。その整備効果確認のためのモニタリングは、主に潜水士による目視確認等により実施されており、モニタリングの期間短縮、コスト縮減や計測範囲の広域化などの生産性向上が課題になっていま
した。
 藻場計測に際しては、グリーンレーザー、人工衛星画像、音響測深機器といった様々なリモートセンシング技術による計測手法を活用することにより生産性の向上が図られます。
 今回、グリーンレーザーにより藻場を計測し、その分布や面積を正確に把握するための計測基準や留意事項等をとりまとめたマニュアルを作成しました。
 本マニュアルを活用し、グリーンレーザーによる計測データを BDAS ※に取り込むことにより、藻場の分布や面積を把握でき、CO2吸収量を算定することが可能になります。
 なお、今後、本マニュアルは、人工衛星画像や音響測深機器などの計測手法を取り込み、更新していく予定です。
 【※Blue carbon Data Archive System(通称BDAS(ビーダス))について】
    ブルーインフラ(藻場・干潟及び生物共生型港湾構造物)の整備効果確認等を目的に作られたシステムで、グリーンレーザー搭載ド ローンなどにより藻場を計測し、その計測データを取り込むことにより、藻場の分布や面積をシステム上にて可視化できます。

2026年4月1日水曜日

生物多様性の価値評価手法の検討に当たっての基本的な考え方

令和8年度がスタートしました。
なかには、立場や役割、活動エリアが大きく変わったかたもいらっしゃることと思います。新しい門出を祝福したいと存じます。

令和8年度の技術士第2次試験を受験するかた、受験申込書の作成は進んでおられますでしょうか。
「実務経験証明書」の業務経歴に書くべき「業務」ですが、そもそも技術士が担う「業務」というものは、技術士法により定められています。これを踏まえたカタチに寄せる書き方がよいと、わたしは指導しています。

技術士法第2条では次のように技術士を定めています。
「この法律において「技術士」とは、第三十二条第一項の登録を受け、技術士の名称を用いて、科学技術(人文科学のみに係るものを除く。以下同じ。)に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務(他の法律においてその業務を行うことが制限されている業務を除く。)を行う者をいう。」

つまり技術士試験は上記条文に照らして合致している技術者かどうかが確認されます。
そういうことですから、経歴で取り上げる業務は、できるだけ受験する部門・科目に相当する分野における、計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務であることがわかるように書くべきです。

受験申込締め切りまであと半月、できるだけご自分の時間、受験のための時間を作って、しっかり書類を作りこんでください。

今回ご紹介するのも「評価」に関するものですね。生物多様性の価値についてその評価をどのように行うべきか、議論がされておりました。ここでいったんその基本的な考え方がまとまったとのことです。ぜひ、概要版だけでもチェックしておいてください。特に環境部門の環境保全計画や自然環境保全を受験するかたは。

泉ガーデンギャラリー
【東京都港区六本木】

2026年03月31日
  • 自然環境

「生物多様性の価値評価手法の検討に当たっての基本的な考え方」の取りまとめについて

1. 環境省では、令和7年9月より「生物多様性の価値評価に関する検討会」を設置し、生物多様性保全に対する民間資源動員の拡大に向けた価値取引等の社会経済的な仕組みづくりも見据え、日本の自然の特徴を踏まえた生物多様性・自然資本の定量的な価値評価の在り方について検討しています。

2. 今年度は3回の検討会を開催し、今般「生物多様性の価値評価手法の検討に当たっての基本的な考え方」を取りまとめましたので、お知らせいたします。

3. 次年度以降は、この基本的な考え方に沿って、環境研究総合推進費におけるSⅡ-13「自然資本への投資促進に向けた生物多様性価値の定量評価手法の開発」プロジェクトと連携し、生物多様性の価値評価手法の検討を本格化してまいります。

■ 趣旨・目的

 生物多様性・自然資本の価値評価は、昆明 ・モントリオール生物多様性枠組で掲げられたネイチャーポジティブの実現に向けて、様々な施策や取組の意義や貢献度を可視化できる有効なツールとなります。一方で、手法によってはネイチャーポジティブにつながらず、むしろ生物多様性の損失につながるとの批判もあることに留意し、実質的なネイチャーポジティブにつながる評価手法の構築を目指す必要があります。
 
 こうした背景を踏まえ、環境省では、令和7年9月より「生物多様性の価値評価に関する検討会」(※1)を設置し、生物多様性保全に対する民間資源動員の拡大に向けた価値取引等の社会経済的な仕組みづくりも見据え、日本の自然の特徴を踏まえた生物多様性・自然資本の定量的な価値評価の在り方について、検討しています。
 
 今年度は3回の検討会を開催し、この度、「生物多様性の価値評価手法の検討に当たっての基本的な考え方」(以下「基本的考え方」という。)を取りまとめました。
 
 次年度以降は、基本的な考え方に沿って、環境研究総合推進費におけるSⅡ-13「自然資本への投資促進に向けた生物多様性価値の定量評価手法の開発」プロジェクト(※2)と連携し、生物多様性の価値評価手法の検討を本格化してまいります。

■ 「生物多様性の価値評価手法の検討に当たっての基本的な考え方」の概要

 基本的考え方は、上記検討会での議論を踏まえ、環境省が取りまとめたものであり、今後進める価値評価手法(メトリクスや基盤データ)の具体的検討や、自然共生サイトにおける価値評価手法の試行に取り組む際の検討の基礎とするものです。

 原生的な自然や我が国を含むアジア・モンスーン地域特有の二次的な自然の特徴を踏まえ、「価値評価に当たって満たすべき要件」と「価値評価の活用に向けて」のそれぞれのフェーズで重視・留意すべき点を記載しています。

 なお、基本的考え方は、現時点の議論をもって取りまとめた初版であり、今後、価値評価や活用に関わる様々な方々との連携において活用できるよう、議論の進展や国際動向に応じて充実を図ってまいります。

■ 参考リンク

(※1)「生物多様性の価値評価に関する検討会」に関する詳細情報は以下のURLを御参照ください。
   https://www.env.go.jp/nature/value_00001.html

(※2)環境研究総合推進費におけるSⅡ-13「自然資本への投資促進に向けた生物多様性価値の定量評価手法の開発」プロジェクトに関する詳細情報は以下のURLを御参照ください。
             https://www.erca.go.jp/erca/pressrelease/pdf/20260317_1.pdf