2014年4月11日金曜日

「生物多様性国家戦略の点検結果」を点検してみると~その3 基本戦略3

大変にご無沙汰でした。
続きモノだったのでサクサク投稿しようと思っていたのですが、思いのほか仕事が忙しくなり、ついでに自宅PCも壊れてしまい、さらには先週までプライベートのほうでもバタバタと忙しくしていたので、結局いまになってしまいました。
いまさら基本戦略のメモ投稿なんでどうでもいいかもしれませんね。

SUKIYAKI塾の出願添削講座もスタートしたところですし、じつは一昨日にAPECさんの出願セミナーが那覇でありましてなかなかに盛況だったことからも、いま一番に需要があるのはやはり出願書類のことだと思います。
わかっていますが、それはまたの機会に書くこととしますね。

地面に落ちた桜の花びらもきれいです【東京都立野川公園】

今回も(やや強引ですが)5つの基本戦略の3つめを以下に紹介しておきます。
【基本戦略3 森・里・川・海のつながりを確保する】
27ページ
【3-1 生態系ネットワークの形成と保全・再生の推進】
①生態系ネットワークの形成
 地域固有の生物相の安定した存続、あるいは損なわれた生物相の回復を目的として、十分な規模の保護地域を核としながら、それぞれの生物の生態特性に応じて、生息・生育空間のつながりや、適切な配置が確保された生態系のネットワーク(エコロジカル・ネットワーク)を形成するため、
~略~
 このほか、森林から海まで河川を通じた生態系のつながりのみならず、河川から水田、水路、ため池、集落などを途切れなく結ぶ水と生態系のネットワーク作りに向けた取組を進めるなど、さまざまなレベルで多層的なネットワーク作りを推進しています。

②重要地域の保全
 生態系ネットワークの形成を進めるためには、ネットワークの核となる優れた自然環境を有する地域を適切に保全し、これらを有機的につなぐことが重要です。

33ページ
[課題] 
 生物多様性の保全や生物相の回復を図っていくにあたり、気候変動への適応としての取組の必要性も踏まえ、生態系ネットワークの形成を進めることが重要です。
 現在、生態系ネットワークの核となるような重要地域の保全・再生が着実に進められています。引き続き、これらの取組を進めるとともに、より効率的・効果的な実施を図るため、取組の基盤となる調査研究や技術開発のさらなる充実、人材の確保等にも努めていくことが重要です。

【3-2 森林の整備・保全】
34ページ
②森林の適切な整備・保全
 森林のもつ、国土保全、水源涵養、地球温暖化の防止、生物多様性保全等の多面的機能を持続的に発揮させるため、適切な間伐の実施、伐採年齢の長期化、針広混交林化・広葉樹林化、モザイク的配置に留意した伐採及び的確な更新など、多様な森林づくりを推進しました。
 森林のもつ防災・減災の機能の活用にも資する取組としては、荒廃地における復旧対策等の実施や、東日本大震災からの復旧・再生の取組として平成24年2月に取りまとめた「今後における海岸防災林の再生について」に基づく海岸防災林の再生等を進めています。

[課題] 
 森林施業に当たって、野生生物の営巣、餌場等として重要な空洞木や目的樹種以外の樹種であっても目的樹種の成長を妨げないものの保残に努める等の配慮を行うとともに、生物多様性保全上特に重要な地域を「保護林」等に設定し、モニタリング調査や外来種対策等の取組を行っているほか、多様な主体が林業に関わる機会を提供するための普及啓発・情報提供等を行っています。

【3-3 都市の緑地の保全・再生など】
①緑地の保全・再生・創出・管理
 都市における緑地は、生物の貴重な生息・生育の場であるとともに、都市住民にとって身近な自然とのふれあいの場として極めて重要であり、都市における生態系ネットワークの要となります。
 都市における緑地の保全・再生・創出・管理については、地方公共団体に対する社会資本整備総合交付金等事業による財政的支援等により推進しており、~略~、都市における緑地による生態系ネットワークの形成を促進しました。
 また、地方公共団体が緑の基本計画を策定又は改定する際、生物多様性の確保に当たって配慮することが考えられる事項をまとめた平成23年10月に策定した「緑の基本計画における生物多様性の確保に関する技術的配慮事項」の普及により、地方公共団体による都市における生態系ネットワークの形成の観点を踏まえた緑の基本計画の策定や改定を推進しました。地方公共団体の緑の基本計画に基づく都市公園等の整備や特別緑地保全地区等の土地の買入れ等の支援、民有地も含めた緑化の推進、風致地区の指定等を行い、緑地の保全・創出・再生・管理を進めるとともに、都市において道路、河川、公園緑地などが事業連携した水と緑のネットワークの形成を推進しました。
 さらに、都市の生物多様性の確保の取組を一層推進する観点から、平成25年5月に「都市の生物多様性指標(素案)」を策定し、地方公共団体における生物多様性の状況や施策の進捗状況を評価し、さらなる取組を推進しました。

35ページ
②都市域における水辺空間の保全・再生
 都市域における水辺の空間は都市住民の自然とのふれあいの場としても重要であるため、健全な水循環系の構築や汚濁負荷の低減などの取組を推進しています。
 都市地域から流入する汚濁負荷の低減に向けて、流域別下水道整備総合計画の策定・見直しを進め、これに基づく下水処理施設における高度処理を推進するとともに、下水道の普及促進や合流式下水道の改善対策等を推進しました。
 また、地方公共団体が実施する水路等の整備事業のうち、下水処理水等の再利用、貯留浸透による流出抑制、親水性のある水辺空間の整備、及び河川事業等との連携・共同事業を行うことにより健全な水循環系の再生を図る事業等に対して財政的支援を実施しました。
 このような国による財政的支援の実施により、地方公共団体において着実に下水処理水等の再利用、雨水の貯留浸透による流出抑制が進み、良好な水循環の維持・回復が進んでいると考えられます。特に水環境の悪化が著しい河川等については、全国32箇所において、水環境改善に積極的に取り組んでいる地元市町村等と河川管理者、下水道管理者等、関係者が一体となり、「第二期水環境改善緊急行動計画(清流ルネッサンスⅡ)」を策定し、水質改善の取組を進めてきているところです。
 これらの取組により、せせらぎ水路の整備や処理水の再利用などによる水辺の保全・創出や広域的な視点からの水循環系の構築を図り、都市における生物の生息・生育場所を関係者と連携し提供しています。

③住民や事業者の参画を促す取組
 都市近郊の生物多様性の確保には、周辺の自然環境に関心が強い都市住民や都市地域で事業を行っている事業者と連携した取組が有効です。
 土地所有者等が地方公共団体との契約により緑地又は緑化施設を公開する制度(市民緑地制度)や、土地所有者等が緑地の保全や緑化に関する協定を締結する制度(緑地協定制度)などの活用により、都市の住民による良好な緑地の保全・管理等が行われています。
 また、一定規模以上の建築物の新築や増築を行う場合に、一定割合以上の緑化を義務付ける緑化地域制度や地区計画等緑化率条例制度の活用により、民有地における緑化を推進しました。
 開発事業において事業者が積極的に行っている緑地の保全・維持・活用のための取組を評価し、優秀な事例を認定・表彰することで事業者の努力を促す社会・環境貢献緑地評価システム(SEGES)の普及に努めており、平成24年度には新たに2サイトが認定されました。これにより、企業による緑地保全・再生活動を評価する取組を推進するとともに、生物多様性に配慮した事業者の活動を促進しました。

[課題] 
 都市においては、生態系ネットワーク形成の観点を踏まえつつ、緑地や水辺の保全・再生・創出・管理に向けたが行われており、緑地面積の増加などの成果が得られています。
 取組の実施に当たっては、地方公共団体、事業者、民間団体、地域住民など多様な主体の参加促進や活動支援を行い、一体的な取組を進めています。
 今後も引き続きこれらの取組を実施し、都市郊外の自然環境とのつながりも考慮しながら都市における緑地による生態系ネットワークの形成を促進していくことが必要です。

36ページ
【3-4 河川・湿地などの保全・再生】
①河川の保全・再生
 平成18 年に策定した「多自然川づくり基本指針」及び平成22年8月に通知した「中小河川に関する河道計画の技術基準について」に基づき、全国の河川において、川が有している多様性に富んだ環境の保全を図るなど、自然環境に配慮した多自然川づくりを実施し、河川全体を視野にいれた生態系ネットワークの形成を進めました。

②湿地の保全・再生
 湿原や干潟等の湿地は、多様な動植物の生息・生育地等として重要な場です。しかし、これらの湿地は全国的に減少・劣化の傾向にあるため、その保全の強化と、すでに失われてしまった湿地の再生・修復の手だてを講じることが必要です。

[課題]
 河川・湿地については、森林、農地、都市、沿岸域などをつなぐことで国土の生態系ネットワークの重要な基軸となることを踏まえ、取組が進められています。
 水系、特に湿原は、生物多様性が豊かな地域であるとともに、人為の影響を受けやすい脆弱な生態系といえます。そのため、モニタリング等の調査により生物多様性の現状を適切に把握し、迅速に施策に反映させることが必要です。
 より一層継続的・効果的な調査を実施するため、手法の見直しやほかの全国的な調査データとの相互活用を図り、得られた情報が水系全体の環境の特性や生物多様性の保全上重要な地域等を容易に把握できるような環境情報図等の作成等に活用されることが重要です。

37ページ
【3-5 沿岸・海洋域の保全・再生】
 海洋に囲まれた我が国は、内海・内湾を数多く有し、沿岸では寒流と暖流が流れ、北の流氷域から南のサンゴ礁域までの広がりがあります。海洋域は、深海に至るまでさまざまな環境を有し、海棲哺乳類、海鳥類、魚類をはじめ多くの生物が生息しています。海洋は、海流を通じて国境を超えてつながっており、その生態系は土砂の流下や栄養塩の供給などを通じて陸と密接な関係があります。陸域の水系が生態系ネットワークの縦軸とすれば、沿岸域は横軸として重要な役割を果たします。

②沿岸・海洋域の保全・再生
 沿岸・海洋域については、藻場・干潟、サンゴ礁、砂浜等の保全・再生が行われているほか、港湾においては、港湾整備で発生した浚渫土砂等を有効に活用し、藻場・干潟等の整備を行っています。
 この良好な自然環境を活用し、児童や親子を対象に自然環境の大切さを学ぶ機会の充実を図るため、「海辺の自然学校」等の取組を推進しています。

⑤漁港及び漁場における環境整備
 漁港・漁場では、水産資源の持続的な利用と豊かな自然環境の創造を図るため、平成24年度には漁港区域内の汚泥・ヘドロの除去等の整備を行う水域環境保全対策を2地区で実施したほか、水産動植物の生息・繁殖に配慮した構造を有する護岸等の整備を総合的に行う「自然調和・活用型漁港漁場作り推進事業」を全国11地区で実施しました。

[課題]
 沿岸・海洋域については、保護区の設定等による規制的手法、保全再生、資源管理、汚染対策
の実施等により、国はさまざまな主体と連携して総合的に取組を進めています。特に海洋は他国ともつながっているため、地球規模で状況を捉え、関係諸国と協力して取組を進めることが非常に重要です。
 今後も、柔軟かつ機動的な管理を実現するための科学的知見の蓄積や技術開発を進めつつ、海洋保護区の設定や管理の充実、適切な資源管理の一層の推進、地域の実情に応じた汚染対策の実施や関係各国とのさらなる連携を推進し、総合的に対策を実施していくことが必要です。

40ページ
【3-6 生物多様性の観点からの地球温暖化の緩和策と適応策の推進】
 地球温暖化等の地球環境の変化により、生態系の攪乱や種の絶滅など生物多様性に対しても深刻な影響が生じることが危惧されています。生物多様性は気候変動に対して特に脆弱であり、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第4次評価報告書(2007 年)によると、特にサンゴ礁は約1~3℃の海面温度の上昇による白化や広範囲な死滅が頻発すると予測されています。
 また、気候変動の直接的・間接的影響により、世界各地での強い台風や集中豪雨、干ばつ、熱波などの異常気象の数と強さが増す可能性、海洋における植物プランクトンの発生量の減少、海洋酸性化、人間や生物多様性に有害な影響を及ぼす生物の生息域の北上・拡大等が進行し、或いは進行する可能性も指摘されており、我が国においても自然環境の保全による緩和への貢献、及び生物多様性の保全と自然共生社会の実現の観点からの適応策の検討・実行が喫緊の課題となっています。

。。。。。思わず長々と貼り付けてしまいました。
今回は建設環境の多くの受験者の専門とする事項である「自然環境の保全及び創出」に深く関わる内容です。

なぜ自然環境の保全が必要なのか?
(言い換えると、自然環境の保全がなぜ社会から求められているのか?)
そしてなぜ自然環境の再生(創出)が必要なのか?
あらためて見つめなおしてみてください。

基本戦略4(地球規模の視野を持って行動する)と基本戦略5(科学的基盤を強化し、政策に結びつける)については書きません。興味のあるかたは資料を直接あたってみてください。

次回は経歴票のことにも触れつつ、そのほかの報道発表ネタを取り上げたいと考えています。
では!

2014年3月17日月曜日

「生物多様性国家戦略の点検結果」を点検してみると~その2 基本戦略2

前回からの続きです。。。

沖縄島北部やんばるの国道にて

5つの基本戦略の2つめです。
【基本戦略2 地域における人と自然の関係を見直し、再構築する】

17ページ
【2-1 里地里山及び里海の保全活用に向けた取組の推進】
①里地里山の保全・利用に向けた取組
 里地里山では人と自然との関わりを通じて特有の環境が形成・維持され、固有種を含む多くの野生生物を育む地域となっています。
 また、希少種が集中して分布している地域の半数近くが里地里山に含まれています。里地里山の環境は、これまで農林業生産や生活の場として利用されることにより維持されてきましたが、燃料革命や営農形態の変化などに伴う森林や農地の利用の低下に加え、人口減少や高齢化の進行により里地里山における人間活動が縮小しており、生物の生息・生育環境の悪化や衰退が進んでいます。

②里海の保全・利用に向けた取組
 里海は、古くから水産・流通をはじめ、文化と交流を支えてきた大切な海域であり、人の手で陸域と沿岸海域が一体的に総合管理されることによって、物質循環機能が適切に保たれ、豊かで多様な生態系と自然環境が保全され、私たちに多くの恵みを与えてくれます。

18ページ
【2-2 鳥獣と共存した地域づくりの推進】
 近年、ニホンジカやイノシシ等の鳥獣の分布域拡大と個体数増加に伴い、全国各地で生態系被害の拡大や農林水産業被害が深刻化するとともに、最近では住宅地や観光地への出没や、電車や車との衝突などの生活環境の被害も増加しています。図2-1のニホンジカの分布拡大状況と国立公園における被害発生状況のように、特にニホンジカについては、分布域拡大や個体数増加による生態系への被害が顕著であり、国立公園のお花畑の消失、森林の衰退、さらには土壌侵食や表土流出が発生するなど、生物多様性のみならず、国土保全上の懸念が発生している地域もあります。

21ページ
【2-4 地域固有の野生生物を保全する取組の推進】
 野生生物は人間にとって欠くことのできない生存基盤を提供しており、その保全は大変重要な課題です。このため、①絶滅のおそれのある種の保存と②外来種による生態系等への被害対策について、それぞれ以下の取組を行いました。

24ページ
【2-5 自然共生社会、循環型社会、低炭素社会の統合的な取組の推進】
 生命と物質の循環を健全な状態で維持し、持続可能な社会を形成するためには、生物多様性の保全と持続可能な利用、天然資源の消費抑制と環境負荷の低減、気候変動の緩和と適応の相互の関係をとらえ、統合的な取組を進めていくことが重要です。
 取組を進めるにあたっては、人口減少や高齢化社会の進展といった今後の社会状況の変化を見据えつつ、地域で循環可能な資源はなるべく地域で循環させ、それが困難なものについては循環の環を広域化させていくという複層的な「地域循環圏」の構築や、生態系サービスの需給でつながる地域間の連携や交流を深めていくための方策の検討を進めることも重要です。
 また、再生可能エネルギーを用いた自立・分散型のエネルギーシステムの普及にあたり、生物多様性の保全と持続可能な利用に配慮することが重要です。

上記のセンテンス、フレーズ、キーワードなどで気になった箇所があったら、さらに深堀りしてください。

今回は環境部門の技術者にとっての課題のような内容ですが、建設部門の技術者として、上記の課題に対してどのような貢献ができるのか?を考えてみてください。
建設環境は建設部門ですから、環境部門の技術者がどのように「推進」するかを考えるのとは切り口を変えて、建設事業による負の影響をいかに緩和するか?、いかに最小化させるか?という視点が重要です。

それを実現あるいは課題達成を阻む阻害要因を抽出し、その問題点を解決するための専門技術などの知識を収集整理してください。

で、その思考した内容を文字に起してみてください。
マインドマップで表現してもいいかもしれません。

最後に、その内容をテーマごとに、①課題、②問題点、③解決策、④具体策、に整理して可視化できたらもう言うことなしです。
想定問題&回答論文が1本できあがりです。

では、次回はいよいよ基本戦略3です。
建設環境の多くの受験者の専門とする事項である「自然環境の保全及び創出」に深く関わる内容です。

2014年3月15日土曜日

「生物多様性国家戦略の点検結果」を点検してみると~その1 基本戦略1

合格発表から2回目の週末を迎えました。
早速に手続きを進められたかたは、そろそろお手元に登録証が届いているころではないでしょうか。
登録証、わたしの第一印象は、「どうしてこんなにデカイのか」でした。

啓蟄【宮古島与那覇湾の干潟にて】

平成26年度試験に向けて、われわれ沖縄でいごの会でも活動をスタートさせました。こちら
SUKIYAKI塾本体のほうでも添削事業が復活しています。こちら

官庁関係でも、年度末でもあり行政発信のレポートがあちらこちらから出始めましたね。
このブログでは、しばらくはそういった行政資料のなかから筆記試験対策として参考となりそうな施策や部門科目特有の課題、あるいはフレーズ、キーワードなどを拾い上げてゆきたいと思います。

よく言われていることですが、筆記試験の問題文を作成する時期は今ごろ(3月~4月)なんだそうです。
そんな時期に出るレポート類は注目しておくべきだと思いますよ(内容自体はそんなに目新しいことは書いてないことが多いですけどね)。

というわけで、さきごろ「生物多様性国家戦略2012-2020」の点検結果が公表されましたので、しばらくはこのなかから「建設環境」のひとの参考になりそうな部分をピックアップしてゆきます。
生物多様性国家戦略には5つの基本戦略があるわけですが、そのひとつめの【基本戦略1 生物多様性を社会に浸透させる】から、以下の部分。。。

6ページ
【1-2 多様な主体の連携の促進】
 持続可能な自然共生社会の実現に向けて、地域ごとの生物多様性に関する課題に対してその地域における各主体が連携し地域ぐるみの活動を行うことが重要です。

9ページ
【1-4 生物多様性に配慮した事業者の取組の推進】
 事業者の活動は、水、繊維、木材、燃料の供給など多くの自然の恵み(生態系サービス)に支えられている一方で生態系や生物多様性に影響を与えています。
 また、事業者は、製品の販売やサービスの提供などを通じて自然の恵みを広く消費者に供給するという役割も担っています。
 経済社会の主たる担い手である事業者が、生物多様性の重要性を認識し、その保全と持続可能な利用の取組を積極的に進めることは、社会全体の動きを自然共生社会の実現に向けて加速させるだけでなく、自らの事業を将来にわたって継続してくためにも必要です。
 近年では、様々な生態系サービス(フロー)を生み出す自然環境を、事業者の経営基盤を支える資本(ストック)として捉える「自然資本」という考え方が注目されています。

11ページ
【1-6 生物多様性が有する経済的価値の評価の推進】
 欧州委員会とドイツが提唱しCOP10 までに一連の報告書がまとめられた「生態系と生物多様性の経済学(TEEB:The Economics of Ecosystems and Biodiversity)」プロジェクトでは、生物多様性や生態系サービスの価値を人々が認識し、意思決定に反映させていくためには、経済的な価値評価により「見える化」することが有効であると指摘しています。

上記のセンテンス、フレーズ、キーワードなどで気になった箇所があったら、さらに深堀りしてください。
社会的背景からその期待される効果をしっかり把握して、建設環境技術者としてなにができるのか?なにが求められているのか?などについて思索をめぐらせてください。

それを実現あるいは課題達成を阻む阻害要因を抽出し、その問題点を解決するための専門技術などの知識を収集整理してください。

で、その思考した内容を文字に起してみてください。
マインドマップで表現してもいいかもしれません。

最後に、その内容をテーマごとに、①課題、②問題点、③解決策、④具体策、に整理して可視化できたらもう言うことなしです。
想定問題&回答論文が1本できあがりです。

では、次回は基本戦略2です。

2014年3月3日月曜日

合格おめでとうございます!

技術士第二次試験に合格された皆さん、誠におめでとうございます!
年度末で忙しい真っただ中だとは思いますが、今日はご自分のこれまでの健闘をたたえ、ハレて合格したその喜びを遠慮なく爆発させてください!

今回合格された皆さんは新試験方法での合格1期生なのですから、ぜひとも今年(平成26年度)の受験生のためアドバイスを発信してください。
落着いてからで結構ですので情報提供をよろしくお願いいたします。

わたしが担当した口頭セミナー受講生もみなさん合格されたようでとっても嬉しいです。

おめでとうございます

残念ながら口頭試験で不合格だったかたへ
たいへんに辛い渦中にあるとは思うのですが、私の周りの同じ経験をされたひとから話をうかがうと、その経験は決して無駄ではないことがわかります。
いまは時が過ぎるのをじっとやり過ごしてください。
再チャレンジされる際にはできる限り応援しますので遠慮なく連絡ください。

2014年2月18日火曜日

下層DO及び透明度の環境基準設定に向けた動き

関東甲信越は大雪で大変なことになっていますね。
昨年の春に訪れた甲府ですがTV画面からはその面影はまったくわかりません。
ワイナリーや駅前食堂やバーなど、現地で触れ合った皆さんとのことを思い出し、たいへんに案じています。

ここ沖縄では旧正月(今年は1月31日)、そしてあの世のお正月であるジュウルクニチ(旧暦1月16日、今年は2月15日でした)も過ぎました。
桜もほぼ咲き終わり、いよいよ春がもうすぐそこまで来ていることを感じます。

上江洲家住宅【久米島】

ところで環境省では閉鎖性水域のさらなる水質改善を目的とした環境基準の見直しが進められていて、下層DOと透明度を環境基準に追加しようという検討がなされています(中央環境審議会に諮問しているところ)。
環境省のメルマガをみますと、昨年の夏ごろから頻繁に当該業務の入札公告があります。
平成25年度も末になり、いよいよ大詰めなのでしょう。こういったホットな話題にからめて出題されることがありますので要チェックです。

閉鎖性水域の水質については、環境部門だけでなく、建設環境科目でもたびたび出題されています(試験方法変更後一発目の昨年も出題されました)。
昨年に出題されたから今年はない、という考えもありますが、設問文ソノモノとしてはなくても重要なネタには違いないわけですからぜひ頭に入れておいてください。

下記PDFの
資料6下層溶存酸素及び透明度の環境基準に係る検討の背景と
資料8環境基準設定に係る基本的な考え方については、チェックしておいてください。

水質汚濁に係る生活環境の保全に関する環境基準の見直しについて

(諮問理由)
 水質汚濁に係る環境基準のうち生活環境の保全に関する環境基準(以下、「生活環境項目環境基準」という。)は、昭和46年に設定され、その後全窒素及び全燐が追加された。また、平成15年11月には水生生物の保全に係る環境基準が追加されているところである。
 有機汚濁等の生活環境基準については、特に湖沼や閉鎖性海域において達成率が低く、また、水域によっては、水生生物等の生育及び生息に障害となる貧酸素水塊が発生するなどの課題を抱えている。また、国民の実感にあった分かりやすい指標について求められており、環境基本法第15条第1項の規定に基づき平成24年4月に策定された環境基本計画においては、「底層における水生生物の生息、水生植物の生育への影響、新たな衛生微生物指標などに着目した環境基準等の目標について調査検討を行い、指標の充実を図る」とされている。
 このため、下層溶存酸素及び透明度等、より国民の実感にあった分かりやすい指標により、望ましい水環境の状態を表すことで、良好な水環境の実現に向けた施策を効果的に実施する必要がある。
 本諮問は、こうした観点から、生活環境項目環境基準の追加等について、貴審議会の意見を求めるものである。

中央環境審議会 水環境部会
生活環境項目環境基準専門委員会(第1回)
議事次第・資料


平成25年12月3日(火)
10:00 ~ 12:00
イイノホール&カンファレンスセンター
RoomB1+B2

議事次第

1 開会

2 議事

(1)水質汚濁に係る生活環境の保全に関する環境基準の見直しについて(諮問)
(2)下層溶存酸素及び透明度環境基準設定の考え方について
(3)その他

3.閉会

【配付資料】

【参考資料】

参考資料1:中央環境審議会関係法令等 [PDF 2,282KB]
参考資料2:水質汚濁に係る環境基準について [PDF 68KB]

2014年2月5日水曜日

平成26年度試験がスタート!

年が明けて、もう2月になったんですね、今年はホントに早いです。
先月の投稿は1本しかできなかったわけで、ネタ切れというか、情報収集していないからでもあるわけですが、例年になく秋以降、業務がとても忙しくなっちゃいまして、とても試験関連に意識を向ける余裕がありませんでした。

訪問くださっているかたにはホントに申し訳ないです。

まだまだしばらくの間は業務多忙につき今後の投稿も滞りがちですが、先だって発表された平成26年度の技術士第二次試験実施大綱にあるとおり、5月8日(木)までに受験申込書を提出しなければなりませんので、これからの3か月間、経歴票と業務詳細論文は十分に練り上げてください!
昨年度受験時に既に作成済みのかたでも、今年用にヴァージョンアップさせてください。

SUKIYAKI塾沖縄でいごの会のセミナー等のイベント開催についてもただ今準備中です。
決まり次第にこのブログでもインフォメーションできればと思っています。
現在のところのザックリとした予定(あくまで予定)ですが、
出願セミナーを4月上旬頃に、筆記セミナーを6月上旬頃に、口頭セミナーを11月中旬頃に開催する方向で調整しているところです。
ご参加くださり、苦楽をともにできたらと思います。

では!

123度45分6.789秒【西表島 白浜】




2014年1月10日金曜日

年頭所感2014

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2014年の最初は、やはり大臣の年頭所感を転載します。

年頭所感は、建設部門にジャンル分けされる技術者にとっての、現時点におけるさまざまな課題がとてもわかりやすくまとめられています。
言い換えると、受験生が注目しておくべき課題に的が絞られています。

なにより建設部門の2次試験(筆記試験)の論文記述時に使いまわせる枕詞に〆言葉、キーワードやセンテンスが満載です。
ぜひ血肉にされるとイイです。

琉球諸島で唯一の岩石由来の砂浜にて 羽突き
【トドゥマリ浜 西表島】

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 ■  ■ □     ■ ■■■■         2014年1月6日 第1289号
 ■▼▼■ □     ■    ■    
 ■ ▼ ■ □     ■    ■   国土交通省メールマガジン
 ■  ■ □□□ ■    ■    いつもご利用ありがとうございます!    
               

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 [2]国土交通大臣年頭所感
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
○新年のはじまりに当たって  (国土交通大臣 太田昭宏)

 平成26年の新春を迎え、謹んでご挨拶を申し上げます。
 第二次安倍内閣は2年目に入りました。この内閣では、「被災地の復興の加
速」、「景気・経済の再生」、「防災・減災をはじめとする危機管理」を三本
柱としています。そのいずれについても、社会資本や交通体系の整備、国民の
安全・安心の確保などを使命としている国土交通省は大きな役割を担っていま
す。本年4月に消費税率の引上げが実施されますが、それに伴う反動減を抑制
しながら、成長力を底上げしていかなければなりません。本年も国民の皆様に
前進を「実感」していただけるよう、引き続き総力を挙げて対策を充実してま
いります。

 なかでも社会資本整備については、新しい角度からの取組を昨年始めたとこ
ろです。我が国は災害が頻発する脆弱国土であり、切迫する首都直下地震や南
海トラフ巨大地震など大規模災害に絶えず備えていく必要があります。また、
高度成長期以降に整備したインフラの老朽化に対して、戦略的に対策を進めて
いくことも必要です。このため、国民の命を守る公共事業として、防災・減災、
老朽化対策、メンテナンス、耐震化を日本の政策のメインストリームとして位
置付け、国土交通省の総力を挙げて取り組んでまいりました。また、大都市の
国際競争力強化や地域の活性化など、我が国の成長に寄与する社会資本の整備
も着実に進めていく必要があります。

 さらに、我が国の国土を取り巻く状況を見ると、本格的な人口減少、高齢化
の進展、切迫する巨大災害、国際的な都市間競争の激化や物流構造の変化によ
るグローバリゼーションの進展など、極めて大きな変化に直面しています。こ
のため、2050年頃までの長期の視野に立って、日本の国土や都市・地域のあり
方をどうすべきか、経済や暮らしをどのように成長・発展させていくかといっ
た観点から、新たな「国土のグランドデザイン」を策定します。地域において
は、諸機能が集約したコンパクトな拠点とこれを結ぶネットワークを高度に進
化させることにより、人口減少社会においても地域の活力を維持し、安全・安
心な社会を構築していくことを目指します。さらに、東京をはじめ大都市は、
激しい国際的な都市間競争を勝ち抜いていけるよう、ゲートウェイ機能を強化
するとともに、ICTを活用した、高齢化社会にも対応したスマートウェルネ
ス住宅・シティを実現する方向性を示していきたいと考えています。

 また、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピック競技大会への
対応もしっかり進めていく必要があります。大会は、力強い日本の姿を世界に
発信する絶好の機会であり、国土交通省としても大会の成功に向けて対応を進
めてまいります。その際、2020年がゴールということではなく、2040年、2050
年の国土づくりを見据えた上で、その助走期間として捉えていくべきだと考え
ます。例えば、国内各地を訪問する外国人がスムーズに移動できるような多言
語対応、高齢社会に対応したバリアフリー化などあらゆる人に優しいまちづく
り、大きな災害が発生した場合にも万全の対応ができる防災まちづくりなど、
目標を明確にして着実に進めていくことが大事です。

 このような総合的かつ長期的なビジョンを基本とした上で、本年も皆様のご
理解をいただきながら、施策の前進を「実感」していただけるよう全力で取り
組んでまいる所存です。本年も皆様のますますのご支援・ご協力をよろしくお
願いいたします。新しい年が皆様方にとりまして希望に満ちた、大いなる発展
の年になりますことを祈念いたします。