先週あたりから受験生の皆さんが令和2年度試験に向けて動き始めたような感触が伝わってきています。7月の筆記試験までもう半年もありませんからね。年度末の忙しい時期に突入したところですが、受験勉強を開始していないひとはぼちぼちスタートしたほうがいいですよ。わたしでよかったらお手伝いしますのでお気軽に連絡ください。
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初受験のひとなど、何から始めたらよいかわからないかもしれませんが、技術士試験に限らず資格試験というのはなにはともあれ「過去問」です。白書を眺めるよりも先に過去問を眺めてください。過去問を眺めてわからないことなどを白書やその他の資料で調べるのがいちばんの勉強法です。
そしてなかでも重要なのが「必須科目」対策です。
選択科目対策ももちろん大事ですが、選択科目に関しては、皆さん、そもそも専門分野、得意分野だということもあって結構素養があるものです。それに引き換え、特に建設環境を受けるひとにとっては建設部門の必須科目というのはなかなか馴染みがないものです。今の時期から慣れ親しんで、早く建設部門の技術者の頭になってください。建設部門の頭になることで4月に提出する出願書類の経歴票にも活きてくると思いますよ。
その必須科目ですが、これまでの5か年、マークシートの択一試験だったわけですが、令和元年度から記述試験になりました。令和元年度試験で惜しくも不合格になってしまったひとの多くはこの必須科目がB評価でした。必須科目は選択科目と違って1問だけなので、この必須科目だけでA評価をとらないとダメなんですよ。そういうことからも必須科目対策は技術士試験の最重要対策になると思います。
で、建設部門の技術者に求められている技術分野といえば、まず第一に「防災減災」ですよね。平成25年度以前の必須科目でも頻出分野です。
その防災減災については国土交通白書や国交省のウエブサイトなどを広く浅く勉強するのが手っ取り早いわけですが、たまにはちょっと趣向を変えて内閣府のウエブサイトを参照してみるのもマンネリ打破に効果があるかもしれません。
今回紹介する記事は、必須科目や選択科目Ⅲでも頻出の「コンパクトシティ」についてのものです。しかもこれが「防災減災」とリンクしていますからこれは要チェックです。
これまで多くの方の添削を行っていますが、「コンパクトシティ」について取り上げた際の課題として「浸水災害」について言及しているひとはひとりもいませんでした。わたしも意識していませんでした。
しかしこうしてニュースとしても取り上げられたわけですから、次年度試験で出題されるか、あるいは出題されなくとも関連ジャンルで出題されたら積極的に課題として取り上げるべきネタになると思います。
ぜひ、いまのうちから血肉にしておいてください。
道向かいの内閣府とは地下通路で繋がっています(写真撮ってたら警官に職質されました)
【千代田区永田町】
【防災施策】「居住誘導区域」9割 浸水区域含む コンパクトシティ化に課題
2019年12月3日
人口減少や高齢化に伴い、国や市町村は、利便性の高いコンパクトシティ化を目指そうと「居住誘導区域」を定めるよう進めていて、これまでに北海道から九州までの269の市町村で区域が設定されている。しかし、相次ぐ水害を受けて国土交通省が調べたところ、このうちおよそ9割の自治体で、区域の中の一部に浸水が想定される地域が含まれていることが分かった。このうち長野市では、台風19号による千曲川の氾濫で「居住誘導区域」に定めている豊野地区や松代地区などの一部で浸水被害が発生したことから、今後は区域の見直しを含めて検討するということである。国土交通省は、区域の設定方法のほか、浸水が想定される地域で避難体制が整っているか、ハザードマップの周知が十分かどうかなどについて、検証することにしている。【11月29日 NHKニュースより】
内閣府TEAM防災ジャパンhttps://bosaijapan.jp/
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