2020年10月6日火曜日

建設リサイクル推進計画2020~「質」を重視するリサイクルへ~

すっかり秋になりましたね。
私の住む沖縄も先週末には猛禽類のサシバが北風に乗って渡ってきました。雲も高くなり、水蒸気が少ない(湿度が低い)せいか空の青がくっきりしています。

試験が終わったばかりで、皆さん仕事にまい進しておられることと思いますが、次年度以降の試験でたいへん参考になる(というか要注意)の資料がリリースされたのでご紹介しておきます。

先日のⅡ-1でも出題された建設リサイクル(特定建設資材廃棄物)ですが、早くも関連重要施策が打ち出されました。来年すぐ出題されるかはわかりませんが近いうちに出題されることでしょう。あるいはⅢのほうで出題されてもおかしくありません。特に新規に追加された項目は要注意です。

○廃プラスチックの分別・リサイクルの促進
→SDGsなど国際的に対応が求められている廃プラスチックについて、建設分野
における排出量も大きいことから、これまでの計画では個別に扱っていなかった建
設工事から発生する廃プラスチックの分別・リサイクルを促進
○リサイクル原則化ルールの改定
→中期的に排出抑制、再資源化に資するため、現行のリサイクル原則化ルールにつ
いて、距離制限や搬出先となる再資源化施設の指定等の観点から改定を検討する
・社会情勢の変化(交通網の発達等)による距離制限の改定の検討
・AS塊等の品目別の再資源化施設の指定の検討
○建設発生土のトレーサビリティシステム等の活用
→建設発生土の発生元から最終の搬出先までの移動実態を把握することは、建設発
生土の不適切な取扱の抑制等にも資する可能性があるため、ICT技術を活用し、
発生元から搬出先までを正確に把握するトレーサビリティシステムの導入等につい
て試行を行う

ぎんなん
【東京郊外にて】

「建設リサイクル推進計画2020 ~「質」を重視するリサイクルへ~」の策定について

令和2年9月30日

社会資本整備審議会環境部会・交通政策審議会交通体系分科会環境部会 建設リサイクル推進施策検討小委員会」(委員長:勝見武 京都大学教授)の審議を経て、国土交通省における建設リサイクルの推進に向けた基本的考え方、目標、具体的施策をとりまとめた「建設リサイクル推進計画2020 ~「質」を重視するリサイクルへ~」を策定しました。

概要

 国土交通省は、これまで建設リサイクルや建設副産物の適正処理を推進するため、建設リサイクル推進計画を定期的に策定し、各種施策を展開してまいりました。
 その結果、建設廃棄物のリサイクル率について、1990年代は約60%程度だったものが、2018年度は約97%となっており、1990 年代から2000 年代のリサイクル発展・成長期から、維持・安定期に入ってきたと考えられ、今後は、リサイクルの「質」の向上が重要な視点となると想定されます。
 今般、このような背景を踏まえ、「建設リサイクル推進計画2020~「質」を重視するリサイクルへ~」を策定しましたので公表いたします。

<建設リサイクル推進計画2020のポイント>
・維持・安定期に入ってきた建設副産物のリサイクルについて、今後は「質」(※)の向上が重要な視点
 (※)より付加価値の高い再生材へのリサイクルを促進するなど、リサイクルされた材料の利用方法に目を向ける
・建設副産物の再資源化率等に関する2024年度達成基準値を設定し、建設リサイクルを推進
主要課題を3つの項目で整理し、取り組みの実施主体を明確化
・新規施策として、「廃プラスチックの分別・リサイクルの促進」、「リサイクル原則化ルールの改定」、「建設発生土のトレーサビリティシステム等の活用」に取り組む
・これまで本省と地方で分かれていた計画を統廃合

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