2023年3月20日月曜日

生物多様性国家戦略2023-2030 ~ネイチャーポジティブ実現に向けたロードマップ~

すっかり春ですね。東京あたりでは桜も咲き始め、満開ももう目前のようです。
先週末に東京に出張したのですが、まだちょっと早かったようで、街を散策するあいだに早桜を数本見かけたくらいでした。それでも気分は高揚します。ちょうど技術士試験の合格発表当日ということもあってとても晴れやかな気持ちになりました。
そしてWBC盛り上がってますね。国民含めた全員野球って久しぶりなんじゃないでしょうか。明日のメキシコ戦、今から楽しみです。

上野公園
【東京都台東区】

今回惜しくもトーナメントには進出できなかったカナダですが、そのカナダはモントリオールで昨年11月に開催された「昆明・モントリオール生物多様性枠組」に対応させた新たな生物多様性国家戦略について中央環境審議会から答申がありました。
ここまで来たら大きな変更はないはずですので、筆記試験対策としては令和5年度の環境白書を待たずにコレをしっかりチェックしておいてください。少なくとも添付資料2または別紙2は必ず確認しておいてください。
概要だけでなく、実は本文のほうの言い回しなども記述論文の参考になると思います。簡潔で無駄のないセンテンスなど、積極的にご自分の模範解答論文に取り入れてください。

生物多様性国家戦略2023-2030(案)の概要
 【位置づけ】
●新たな世界目標「昆明・モントリオール生物多様性枠組」に対応 した戦略 
● 2030年ネイチャーポジティブを目指し、生物多様性・自然資本 (=地球の持続可能性の土台・人間の安全保障の根幹)を守り 活用するための戦略 

【ポイント】
●生物多様性損失と気候危機の「2つの危機」への統合的対応、 新型コロナウイルス感染症のパンデミックという危機を踏まえ た社会の根本的変革を強調 
●30by30目標の達成等の取組により健全な生態系を確保し、自然の恵みを維持回復
●自然資本を守り活かす社会経済活動(自然や生態系への配慮や 評価が組み込まれ、ネイチャーポジティブ(自然再興)の駆動 力となる取組)の推進

【構成・指標】
●2030 年ネイチャーポジティブの達成に向け、5つの基本戦略と、基本戦略ごとの状態目標(全 15 個)・行動目標(全 25 個)を設定し、行動目標ごとに関連する具体的施策を整理。
-5つの基本戦略-
(1)生態系の健全性の回復
(2)自然を活用した社会課題の解決
(3)ネイチャーポジティブ経済の実現
(4)生活・消費活動における生物多様性の価値の認識と行動
(5)生物多様性に係る取組を支える基盤整備と国際連携の推進

●各状態目標・行動目標の進捗を評価するための指標群を設定(昆明・モントリオール生物多様性枠組のヘッドライン指標にも対応する指標を含む)。国家戦略の閣議決定後も、関係省庁連絡会議で指標の追加・更新等を引き続き検討していく。

2023年03月16日 
  • 自然環境

「生物多様性国家戦略2023-2030」に係る中央環境審議会の答申 について

 令和5年3月13日(月)に開催された中央環境審議会自然環境部会(第46回)において、「生物多様性国家戦略2023-2030」(案)の審議が行われ、了承されました。
 これを受けて、同年3月16日(木)に中央環境審議会会長から環境大臣に対して「生物多様性国家戦略2023-2030」(案)について答申されましたので、お知らせします。

■経緯

 生物多様性基本法(平成20年法律第58号)第11条第6項において準用する同条第4項の規定に基づき、生物多様性国家戦略の変更について、令和3年8月19日(木)付けで環境大臣から中央環境審議会会長に諮問を行いました。
 この諮問を受け、中央環境審議会自然環境部会、さらにその下に設置された生物多様性国家戦略小委員会において「生物多様性国家戦略2023-2030」(案)の審議が行われました。

■答申について

 令和5年3月13日(月)に中央環境審議会自然環境部会生物多様性国家戦略小委員会(第7回)及び同部会(第46回)において「生物多様性国家戦略2023-2030」(案)の審議が行われ、了承されました。
 これを受けて、令和5年3月16日(木)に中央環境審議会会長から環境大臣に対して、「生物多様性国家戦略2023-2030」(案)について答申されました。
 なお、答申の内容については添付資料を御参照ください。

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