2019年3月6日水曜日

太陽光発電施設等に係る環境影響評価の基本的考え方

いよいよ目前ですね。
合格発表まで残り35時間と50分、といったところでしょうか。あと2回寝ると。。。
いまさらあれこれ考えていてもしょうがないので、とりあえず頭を切り替えます。

本日取り上げる話題は、建設環境のなかでも王道分野である「環境影響評価法」に関するものです。
日本全国で急激に整備が進んでいるメガソーラーですが、規模が規模だけに自然環境へのインパクトがとても大きく各地で社会問題化しています。
メガソーラー建設反対運動が続発、太陽光発電は本当に「エコ」か

このほど環境省から太陽光発電と風力発電に係る環境影響評価の基本的考え方に関する検討会報告書が公表されました。
「今夏をめどに環境影響評価法施行令の改正手続を行う予定」とのことなので、今度の平成31(2019)年度試験では(たぶん)関係ありませんが、近い将来的には試験でも問われることになると思います(直接的な出題はなくとも技術士たるもの「環境影響評価法」は理解しておくべきです)。
今の段階では動向だけでも把握しておいてください。

項目の選定のところで、太陽光発電ならではの項目として「反射光」というのがありますね。「土地の安定性」というのも傾斜地ならではのものです。
こういった具体的な側面を抑えていると、選択科目Ⅱ-2の信ぴょう性というか実務者具合が試験官に伝わると思います。
③環境影響評価項目の選定等
 ○事業特性、地域特性に応じて、工事の実施に伴う粉じん・騒音等、供用中の騒音、水環境(土砂流出による水の濁り)、土地の安定性(斜面崩壊)、反射光、動植物・生態系、 景観、廃棄物等の項目を選定し、事業規模に応じた手法でアセスを実施。

天日干し【静岡県下田市】

報道発表資料
平成31年3月5日
総合政策
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太陽光発電施設等に係る環境影響評価の基本的考え方に関する検討会報告書及びパブリックコメント結果の公表について

 環境省では、昨年8月から「太陽光発電施設等に係る環境影響評価の基本的考え方に関する検討会」を開催し、太陽光発電事業についての環境影響評価の基本的考え方や規模要件、環境影響評価の項目、調査、予測及び評価の手法の基本的考え方並びに風力発電事業の規模要件等について検討を行い、この度、報告書を取りまとめました。また、本年1月18日から2月18日に行った、報告書(案)に対する意見募集について、結果を公表します。

1.経緯

 現在、太陽光発電事業は環境影響評価法(以下「法」という。)の対象とはなっていない一方、昨今の大規模太陽光発電事業を取り巻く状況を踏まえ、法の対象事業に太陽光発電施設の設置を追加すべきかどうかについて検討を行う必要が生じています。
 また、平成30年7月3日に閣議決定されたエネルギー基本計画において、「風力発電設備の導入をより短期間で円滑に実現できるよう、環境アセスメントの迅速化や、規模要件の見直しや参考項目の絞り込みといった論点も踏まえた必要な対策の検討」する旨が記載されたことから、風力発電施設に係る規模要件の見直し等についても検討が必要な状況です。
 環境省では、こうした状況を踏まえ、有識者からなる「太陽光発電施設等に係る環境影響評価の基本的考え方に関する検討会」を平成30年8月に設置し検討を行いました。
 本報告書は、これまで8回にわたる検討を行った結果を取りまとめたものです。今後、本報告書を踏まえ、今夏をめどに環境影響評価法施行令の改正手続を行う予定です。

2.報告書の内容

報告書の構成は以下のとおりです。
Ⅰ はじめに
Ⅱ 太陽光発電
 1.太陽光発電の導入状況及びそれに伴う環境影響
  1-1.太陽光発電の導入状況
  1-2.太陽光発電事業による環境影響の状況
 2.太陽光発電事業についての環境影響評価の実施状況等
 3.太陽光発電事業についての環境影響評価の基本的考え方
 4.太陽光発電事業に関する規模要件等について
  4-1.規模要件の指標について
  4-2.第一種事業の規模要件の水準について
  4-3.第二種事業の規模要件について
  4-4.法と条例の関係について
  4-5.地域特性について
  4-6.複数の事業による複合影響の取扱い
  4-7.規模要件に満たない事業に関する自主的取組
  4-8.増改築事業に関する規模要件
  4-9.軽微な修正・変更について
 5.環境影響評価の項目の選定等の基本的考え方について
 6.調査、予測及び評価手法等の基本的考え方について
 7.太陽光発電事業の地域との共生に向けて
Ⅲ 風力発電
 1.風力発電事業についての環境影響評価の実施状況等
 2.風力発電事業の規模要件について
 3.スクリーニング制度の活用について
 4.リプレース事業の環境影響評価手続の合理化について
 5.ゾーニングによる適地案件や促進区域の環境影響評価手続の合理化について
 6.環境影響評価項目及び手法の合理化について
Ⅳ おわりに

3.意見募集の内容

(1)意見募集の概要
 ①意見募集の周知方法
  電子政府の窓口(e-GOV)、環境省ホームページ及び記者発表
 ②意見提出期間
  平成31年1月18日(金)~2月18日(月)
 ③意見提出方法
  電子メール、郵送又はFAX
(2)意見募集の結果及びそれに対する考え方
  意見公募の結果についてはこちらから参照ください。
 <e-Gov掲載ページ>
①意見提出者数:28通
②のべ意見数:173件
 ③いただいた御意見の概要及びこれに対する考え方は資料3のとおりです。
<添付資料>
(資料1)太陽光発電施設等に係る環境影響評価の基本的考え方に関する検討会報告書(概要)
(資料2)太陽光発電施設等に係る環境影響評価の基本的考え方に関する検討会報告書
(資料3)太陽光発電施設等に係る環境影響評価の基本的考え方に関する検討会報告書(案)に対する意見募集(パブリックコメント)の結果について
※太陽光発電施設等に係る環境影響評価の基本的考え方に関する検討会におけるこれまでの検討状況については、下記ホームページで御覧になれます。

添付資料

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