Ⅲ-2は持続可能な都市(のための都市計画)でした。
総監のように前書きがやや長い問題でした。
そのなかで、「環境負荷の小さな都市は,単に物理的な環境への負荷を削減するだけでなくこのような持続可能な都市を目指していることを踏まえ,」というところにグッときました。一体どういうことを指しているのか、そのあとの問題文に移る前にここでいったん止まってしまいました。
どういうことだと思いますか?
Ⅲ-2 我が国では,経済的発展と地球環境問題などの環境制約要因への対応を両立させることにより,次世代が快適な生活を享受するために活用可能な資源を保全し,次世代に過大な環境汚染等の負荷を起こさないようにしながらも現世代の生活を発展させるという,持続可能な発展が都市計画にも求められている。環境負荷の小さな都市は,単に物理的な環境への負荷を削減するだけでなくこのような持続可能な都市を目指していることを踏まえ,以下の問いに答えよ。
(1)我が国において,環境負荷の小さな都市を実現する上で,環境負荷の小さな都市を目指すこととなった環境面での課題を2つ挙げ,それらの課題が生じた社会的背景をそれぞれ説明せよ。
(2)上述した2つの課題から1つを選び,それを解決するための都市政策上の技術的提案と,それがもたらす効果を理由とともに具体的に示せ。
(3)あなたの技術的提案により生じうるリスクについて説明し,その対処方法を述べよ。
いやぁ、なんだか環境に対する(そして次世代へと引き継いでゆく)熱い情熱を、解答用紙を通じて試験官に直接ぶつけることができそうなすごくイイ問題ですね(文章は読みにくいですが)。
あれほどグリーンインフラ推しだったのですが、もし受験していたらわたしはこっちの問題を選択してしまいそうです。
回答のポイントですが「単に物理的な環境への負荷を削減するだけでなく、このような持続可能な都市を目指していることを踏まえた」内容になってないとダメです。どこまでダメなのかはわかりませんが。。。
ちなみに「このような持続可能な都市」とはどのような都市なのかというと、これまた問題文にあるとおり「経済的発展と地球環境問題などの環境制約要因への対応を両立させることにより,次世代が快適な生活を享受するために活用可能な資源を保全し,次世代に過大な環境汚染等の負荷を起こさないようにしながらも現世代の生活を発展させるという」都市のことです。
受験者各々が建設環境分野の技術者として日ごろから問題意識を持ってどうにかしたいと思っていることや実際に課題解決のために取り組んでいることを試験官に情熱をもって訴えるといいと思います。
感情的になりすぎないように、しかし熱いハートは忘れずに。
以上です。
最後に、解答論文の再現だけはしっかりやっておいてください(最低でも問題Ⅲだけは)。筆記試験に合格してから再現していなくて(そして何を書いたのかすっかり忘れちゃって)慌てるひとが毎年います。
それでは次の関門に向けてしばらく英気を養っておいてください。
お疲れさまでした!
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