2018年7月16日月曜日

技術士試験 Ⅱ-1

筆記試験、お疲れさまでした(^^)/
先週は西日本で豪雨災害がありたいへんでしたが、今日は試験会場のある箇所では日本全国、安定した天気だったようで安堵しています(外の気温は凄かったかもしれませんが)。

皆さん、どうでしたか。

今年は久しぶりにわたしも受験しまして、試験監督はやっていないんですが添削指導したかたが早くも問題用紙を送付してくださいましたので、さっそくに問題文を掲載します!
【熊本市】

それでは以下に、試験問題(記述もの)を振り返ってみましょう。

まず、Ⅱ-1の4つの設問から2問を選ぶスタイルの専門知識問題です。
  • 低周波音とその対策
  • 底層溶存酸素量とその改善策
  • 再生可能エネルギーの導入状況と太陽光発電事業の課題
  • 建設事業における外来種対策と留意点
底層溶存酸素量(下層DO・底層DO)、再生可能エネルギー、外来種は過去にも問われていますよね。問い方の角度、項目をちょこっと変えているだけです。過去問にしっかり取り組んでいた方は何かしら書けたのではないでしょうか。どの問題を選ぼうかと迷っちゃうくらいだったかもしれません。
しかし問い方がただのキーワード解説ではなくて、対策とか留意点とかメカニズムとかまでも求められているのでちょっとした問題Ⅲの簡易版みたいだな、とも思いました。
ここまでの一連の流れを含めて「専門知識」という位置づけにしているのかもしれません。

9-11 建設環境【選択科目Ⅱ】
Ⅱ 次の2問題(Ⅱ-1,Ⅱ-2)について解答せよ。(問題ごとに答案用紙を替えること。)

Ⅱ-1 次の4設問(Ⅱ-1-1~Ⅱ-1-4)のうち2設問を選び解答せよ。(設問ごとに答案用紙を替えて解答設問番号を明記し,それぞれ1枚以内にまとめよ。)

Ⅱ-1-1 周波数100Hz以下の低周波音(周波数20Hz以下の超低周波音を含む)について,一般的な騒音対策との違いについて説明せよ。また,建設事業に係る低周波音の発生源を1つ挙げ,その発生原因と対策について述べよ。

Ⅱ-1-2 水質汚濁に係る環境基準のうち,平成27年度に底層溶存酸素量が生活環境項目環境基準に追加された。この改正が行われた背景・目的について述べよ。また,底層溶存酸素量を改善するための対策手法のうち,内湾や湖沼等の水域内(岸辺や底質対策を含む)で実施される複数の対策手法と,それぞれの期待される改善メカニズムについて述べよ。

Ⅱ-1-3 近年の我が国の再生可能エネルギーの導入状況について,我が国のエネルギー政策を踏まえて述べよ。また,再生可能エネルギーのうち,太陽光発電事業において留意すべき環境面における課題を2つ挙げ説明せよ。

Ⅱ-1-4 建設事業(維持管理を含む)実施に当たり,外来種対策を行う場合に,対象種の定着段階に応じた対策を行う必要性について述べよ。また,未定着,定着後のそれぞれの段階において対策を行う際の留意点を述べよ。

よくわかる低周波音
底層溶存酸素量の類型及び基準値
再生可能エネルギーの大量導入時代における政策課題と次世代電力ネットワークの在り方
外来種被害防止行動計画(参考1:外来種被害防止行動計画パンフレットの7~8ページ)

先日、予想した「平成30年度技術士試験 要チェック分野まとめ(Ⅱ‐1)」では、
①防災減災(グリーンインフラ、生態系を活用した防災減災、防災公園)
②生物多様性オフセット
③沿岸漂砂(河川流量の減少と水質及び土砂移動への支障)
④水循環基本計画(水辺空間の保全・再生・創出)
⑤再生可能エネルギー(洋上風力発電、センシティビティマップ)
⑥SDGs(17のゴール)、パリ協定(2℃未満)
⑦建設リサイクル(リサイクル材の利活用、建設廃棄物処理)
⑧ダム再生ビジョン
⑨持続性ある実践的な多自然川づくり
⑩環境アセス手続き(環境保全措置等の結果の報告・公表)

としましたが、どれも外れちゃいましたね。
グリーンインフラは問題Ⅲで、環境アセスは問題Ⅱで(2問とも!)出題されました!
再生可能エネルギーはちょこっと掠りましたね。太陽光発電の課題についてはあくまで「環境面」での課題でないと×です。以前もこういった問題がありましたよね。
また、底質溶存酸素量については、その改正が行われた背景・目的について、先日の投稿「沿岸透明度の目標設定ガイドライン」の引用記事でも触れています。

こうしてみると、わたしとしてはそんなに的外れではなかったという印象なのですが、皆さんはどのように受け止めましたか?

Ⅱ-2は次回とします。

0 件のコメント:

コメントを投稿