2021年5月22日土曜日

環境部門の要チェック分野まとめ(Ⅰ)

前回まではこのブログのメイン科目である建設部門建設環境の受験者向けの投稿でしたが、今回からは環境部門も取り上げてみますね。
出題ジャンル予想をまとめた要チェック分野まとめ、必須科目Ⅰ、令和元年から復活した記述式(解答用紙3枚)です。
「技術部門」全般にわたる専門知識,応用能力,問題解決能力及び課題遂行能力に関するもので,
現代社会が抱えている様々な問題について,「技術部門」全般に関わる基礎的なエンジニアリング問題としての観点から,多面的に課題を抽出して,その解決方法を提示し遂行していくための提案を問う。
とのことです。

環境部門はハッキリ言って「第5次環境基本計画」から出題されます。これに尽きます。
令和2年度試験でそのものズバリ出題されましたが、今後も手を変え品を変え出題されるはずです。
第5次環境基本計画の「我が国が抱える環境・経済・社会の課題」と、それを踏まえて「環境・経済・社会の統合的向上」に向けた方策を論理的にまとめることができたらバッチリです!
ぜひ「6つの重点戦略」のひとつひとつを進めるうえでの課題とその解決策を骨子などで整理しておいてください。
そしてその肉付けにあたって環境白書だとか環境省から報道発表される環境分野の施策に関する資料などを参考にしてください。

では具体的にこれまでどういったことが出題されていたのか見てゆきましょう。

R2
①重点戦略(第5次環境基本計画から)
②地域循環共生圏

R1
①持続可能な社会への転換に必要となるイノベーション
②環境分野とかかわりが深いSDGs5つのゴール

H24
●今後の環境政策のあり方(第4次環境基本計画から)

H23
●グリーンイノベーション、3つの社会(低炭素社会・循環型社会・自然共生社会)

H22
●環境先進国HERB(第3次環境基本計画から)

H21
●持続可能な社会(第3次環境基本計画から)

H20
●持続可能な社会(第3次環境基本計画から)

H19
●持続可能な社会(第3次環境基本計画から)

※平成18年度以前は部門共通ではなく専門分野ごとに出題されているので割愛します(15問から1問を選択するという形式なんです)。

最新の環境基本計画からしか出ていないといっても過言ではないですよね。しかも平成19~21年度は全く同じような内容で出題されています。
つまり、令和3年度試験も「持続可能な社会を実現するための課題とその解決策」を「第5次環境基本計画」を踏まえた内容で展開できればOKだということです。
もちろんSDGsは技術者としての基本的素養ですから用語などはチェックしておいてくださいね。
そのほか最近の話題から拾ってみると、菅政権は「脱炭素社会」をあらためて大きく掲げていますよね(「2050年までの『脱炭素社会』の実現」を基本理念とする改正地球温暖化対策推進法が5月26日の参議院本会議で全会一致で可決され成立しました)。環境部門の技術者も大きく期待されているところだと思いますので試験でも問われやすいと思います。
また、昨年はレジ袋有料化というのもありました。ということは「海洋プラスチック汚染」も気になるところです。
そしてつい先日には「奄美・沖縄に対して世界自然遺産地登録(勧告)」というビッグニュースがありました。がこれは環境部門必須科目ではないでしょうね。

磊々峡
【宮城県仙台市秋保温泉】

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