2018年7月22日日曜日

平成31年度筆記試験対策 添削講座

平成30年度筆記試験も終わりましたので、次年度試験に向けての講座を開講いたします。

わたしの講師としての活動は、平成22年度試験に合格した翌年からSUKIYAKI塾の添削講座に参加するかたちでスタートしました。
SUKIYAKI塾のほか、身近な知り合いを含めると、これまでの8年間でのべ140名ほどのかたたちに指導アドバイスしたことになります。そしてその一助となったかどうか、平成29年度試験までの7年間で44名のかたが合格されました。

また、平成27年度からは総監の指導アドバイスも開始したところ、初年度にもかかわらず6名ものかたから吉報をいただくことができました。わたしはあくまで触媒にすぎませんが、『総監合格』にいくらかでも貢献できたであろうことに我ながら驚いています。

SUKIYAKI塾の活動と平行して綴り始めたこのブログですが、平成26年ごろからブログを訪問してくださるひとが増え始め、それに比例するように添削指導の依頼をあちらこちらから受けるようになりました。そこで平成28年から独自の添削講座を開講して受験に真剣に取り組む方のサポートを始めました。

軌道に乗った平成29年度以降、多くの受講生の皆さんとメールによる濃密なやりとりができました。受講生に恵まれたことが大きいと感じていますが、受講生の皆さんの理解の度合や伸び具合がそれはとても良い感触でした。
受講者さんから試験本番の感想を頂きました。

●先生の予言通り、計画段階配慮とグリーンインフラが出題されていたので、驚きました!
これまでの的確なご指導、お礼申し上げます。

●正直、もったいないケアレスミスもしてしまいましたので厳しい結果を予想していますが先生に教えていただき準備した分、手応えは、去年に比べてありました。
ありがとうございました。

●私の受験報告で恐縮ですが、択一は正答の追加に関わらずになんとかパスできそうです。記述につきましても問題Ⅱ、問題Ⅲといずれも全て書ききりました。(すごろく様のホームページ、大変参考になりました。)

などの声をいただきました。
文面から予想外の出題ではなかったことが伺えますよね。
実際、わたしも問題文を見て、これはイケる!と思いました。

来年度試験からは試験手続や方法が変更されます。

平成31年度 技術士試験の試験方法の改正について


現段階でハッキリしているのは択一問題(マークシート)がなくなります。
そしてその必須科目の問題Ⅰも3枚論文になります。

いまの問題Ⅲが専門科目~建設環境~に特化した課題解決問題ですが、問題Ⅰはたぶんそれの部門編、つまり建設部門共通の課題解決問題になると思います。
ちなみに平成24年度までもこのような出題でしたが、このいわゆる建設一般というのは建設部門共通の問題なので、全科目に関わる課題というのはわりと「環境」がらみのものが多かったです。そういうことでは建設環境のひとは書きやすいかもしれません。
そのほか環境ジャンル以外からは日本社会がいま抱える課題や近未来を見据えた課題(労働人口減少とか人口減少、高齢化社会、インバウンド、新技術への対応など)からの出題が多かったような印象でした。

そのほかのことはあんまりよくわかっていません。
詳細がハッキリするまでは過去問にしっかり取り組んでおくべきです。
いや、詳細がハッキリしたあとでも過去問と向き合うのが合格への近道だと思います。なぜなら科目は同じ建設環境なのですから。
そしてそれはスタートが早ければ早いほど有利だと思います。

そのようなわけで平成31年度試験に向けての添削講座を開講いたします。
これまでの指導経験を注力しますのでお任せください。

そのほか筆記試験再現論文に対するコメント評価も行います。
先日の試験答案について第3者の視点からの評価を欲しているかたはぜひどうぞ。


本サービス(添削指導アドバイス)はSUKIYAKI塾とは異なり有料でお受けします。
対象とする技術部門科目は以下の2つです。
●建設部門建設環境
わたしの専門はどちらかというと自然環境に関する分野ですので生活環境の保全に関する現場感覚はやや劣るかもしれません。しかしながらこれまで添削するうえで支障はありませんでした。
また、他の部門科目(例えば環境部門など)についてはご希望であればお引き受けしますが、専門技術に関する指導はできませんので論理構成や文章に関する指導アドバイスとなります。
なお、これまで建設環境以外には、環境部門の環境保全計画と自然環境保全のかたを指導いたしました。

●総合技術監理部門
総監については科目を問いません。ただし建設-建設環境以外の科目の場合には専門技術を踏まえた管理については言及できないこともあります。
なお、これまで建設環境以外には、施工計画・施工設備及び積算、道路、都市及び地方計画、河川砂防・海岸海洋、土質及び基礎、上水道及び工業用水道、農業土木、環境保全計画、自然環境保全のかたを指導いたしました。
ご希望のかたには、平成29年2月23日で頒布が終了した「技術士制度における総合技術監理の技術体系(第2版)」(いわゆる青本)のテキストデータを差し上げます。
なお一部内容を法律等の改正に伴い書き換えています(ただしH29年時点までのものです)。

下記の5つのコースを設けました。
※併願・重願の場合はそれぞれの部門科目単位で受け付けます。

★お申込みはこちらからお願いします

①平成30年度筆記試験の再現論文に対するコメント評価
内容:再現論文のコメント評価を行います。建設環境は選択科目Ⅱ-1×2つ、Ⅱ-2、Ⅲの合計4つ、総監は記述論文(必須科目Ⅰ-2)です。
原稿に赤を入れるのではなく、メールでコメントをお返しする方式です。
返信回数:各設問に対し、1回のコメントとそのコメントを受けての再質問・返信を1回の計2回
料金:3,000円

【平成31年度試験対策】
②出願書類作成コース
期間:受付完了時から平成31年度試験の申込期限日の7日前まで書類を受け付けます。
内容:受験申込書の記載内容と業務経歴票(5行の業務経歴と「業務内容の詳細」)についての添削指導を行います。平成31年度の様式が正式発表されるまでは平成30年度様式で添削指導を行い、平成31年度様式が発表され次第、あらためて添削指導いたします。※様式が大きく変更される可能性があります。
うまく作成できないかたには業務経歴のたな卸しと詳細業務の骨子の作成アドバイスからスタートします。
添削回数:期間内は回数無制限です。ただしわたしがOKと判断したらそこで終了とすることもあります。
料金:15,000円

③筆記試験論文添削 長期コース(7~11カ月)
期間:受付完了時から平成31年度筆記試験日の7日前まで論文を受け付けます。
内容:建設環境については選択科目ⅡとⅢを、総監については記述論文(必須科目Ⅰ-2)の添削指導を行います。過去問題に対する回答論文の添削です。原稿に赤を入れるのではなく、メールでコメントをお返しする方式です。
論文の仕上がり具合に自信がないかた、文章作成が苦手なかた、論理的思考が苦手なかた、専門技術分野が偏っているかた、それぞれに応じた指導をいたします。
添削回数:期間内は回数無制限です。ただし複数の論文を同時並行では添削しません。わたしが次の問題に移ってOKと判断してから別の設問に取り組んでください。
料金:30,000円 (平成30年度の筆記試験論文添削コースを受講したかたで同部門同科目の場合は25,000円)

④筆記試験論文添削 中期コース(3~6カ月)
期間:平成30年12月25日(火)から受付を開始します。受付完了時から平成31年度筆記試験日の7日前まで論文を受け付けます。
内容:建設環境については選択科目ⅡとⅢを、総監については記述論文(必須科目Ⅰ-2)の添削指導を行います。過去問題に対する回答論文の添削です。原稿に赤を入れるのではなく、メールでコメントをお返しする方式です。
論文の仕上がり具合に自信がないかた、文章作成が苦手なかた、論理的思考が苦手なかた、専門技術分野が偏っているかた、それぞれに応じた指導をいたします。
添削回数:期間内は回数無制限です。ただし複数の論文を同時並行では添削しません。わたしが次の問題に移ってOKと判断してから別の設問に取り組んでください。
料金:20,000円

⑤筆記試験論文添削 短期コース(1~2カ月)
期間:平成31年4月末から受付を開始します。受付完了時から平成31年度筆記試験日の7日前まで論文を受け付けます。
内容:建設環境については選択科目ⅡとⅢを、総監については記述論文(必須科目Ⅰ-2)の添削指導を行います。過去問題に対する回答論文の添削です。原稿に赤を入れるのではなく、メールでコメントをお返しする方式です。
論文の仕上がり具合に自信がないかた、文章作成が苦手なかた、論理的思考が苦手なかた、専門技術分野が偏っているかた、それぞれに応じた指導をいたします。
添削回数:期間内は回数無制限です。ただし複数の論文を同時並行では添削しません。わたしが次の問題に移ってOKと判断してから別の設問に取り組んでください。
料金:15,000円

【注意事項】
●本サービスは、Gmailを使用して行いますので、Gmailの送受信が可能な環境であることが必須条件です
●本サービスに使用するファイル形式はPDFもしくはMS Wordファイルのみです。これ以外のファイルは原則として対応できません
●添削指導の対象である経歴票や論文等はメールに添付してお送りいただきます
●メール受信後、添削コメント等を返信するまでに最大4日間の日数をいただきます
●総監については科目を問いませんが建設-建設環境以外の科目の場合には専門技術を踏まえた管理については言及できないこともあります
●領収書は発行いたしません
●振込手数料はご負担ください

本サービス(添削指導アドバイス)をご希望されるかたは上記の内容を確認いただいたうえで下記のフォームにてお申込みください。お申込みの時点で上記の注意事項に同意いただいたものとします。
フォームを受信後、遅くとも翌日中には振込先の銀行口座をご案内するメールをGmailで返信いたします。
※3日以上経過しても返信がない場合はGmailとのやりとりが不可能な環境と思われます。その際はお手数ですがご自身で設定等を調整したうえで再度ご応募ください。

★お申込みはこちらからお願いします

2018年7月21日土曜日

【番外編】水産部門・水産水域環境 Ⅲ

最後に問題Ⅲの課題解決問題です。
Ⅲ-1が海域の生物多様性、Ⅲー2が外来魚対策でした。

Ⅲ 次の2問題(Ⅲ-1,Ⅲ-2)のうち1問題を選び解答せよ。(解答問題番号を明記し,答案用紙3枚以内にまとめよ。)

Ⅲ-1 「生物多様性に関する条約(生物多様性条約)」の下で2010年,「愛知目標」が採択され,その多くが達成年としていた2020年をまもなく迎えようとしている。もとより水産業にとって海域の生物多様性の保全が重要であることは,将来にわたっても論を待たない。あらためて海域の生物多様性をふりかえり,以下の問いに答えよ。

(1)海域の生物多様性が低下してきた要因について,多様な視点から述べよ。

(2)上述の要因の中から,あなたが最も問題視する要因を選び,その問題解決のための技術的提案を示せ。

(3)あなたの技術提案がもたらす具体的な効果と,想定されるリスクについて述べよ。

これまたどうでしょう。
建設環境分野の知識で十二分に論を展開できるのではないでしょうか。
わたしもやや筆が滑りそうになるのを堪えつつ(少し堪えきれずにあえて沖縄でのことを試験官に問題提起するなど)、全部盛りで解答しました。

グルクンの類
【那覇市】

Ⅲ-2 内水面漁業の振興に関する基本的な方針(平成26年10月制定,平成29年7月変更)では,「特定外来生物等による被害の防止措置に対する支援等」として,特定外来生物用による内水面水産資源に対する被害を防止するため,外来魚について,効率的な防除手法の技術開発を進めるとしている。このような状況を踏まえ,以下の内容について述べよ。

(1)外来魚対策を計画・実施する上で,検討すべき課題を述べよ。

(2)上述の課題の中から,あなたが最も重視する課題を選び,その課題解決のための技術的提案を示せ。

(3)あなたの技術提案がもたらす具体的な効果と,想定されるリスクについて述べよ。

こちらも無勉で解答できるひともいらっしゃるのではないでしょうか。
わたしは実際に携わったことがないこともあって文章に迫力が出ないと判断してこっちは見送りました。
しかし2択のどちらも解答できそうな匂いがするのは嬉しい限りです。水域の生態環境保全に関わっているものとしては建設環境なんかよりも解答しやすいと感じました。
オレって実は水産の人間だったのかな、といまさらながらの気づきになりました。

他部門他科目の試験問題にお付き合いいただきありがとうございました。
ここまで試験のデキがよかったかのような書きぶりでしたが、実は択一のほうが微妙なんです。。。。明後日でしたっけ?正答の発表。。。。

【番外編】水産部門・水産水域環境 Ⅱ-2

つづいて「選択科目」に関する応用能力について試される選択科目Ⅱ-2です。

Ⅱ-2 次の2設問(Ⅱ-2-1,Ⅱ-2-2)のうち1設問を選び解答せよ。(解答設問番号を明記し,答案用紙2枚以内にまとめよ。)

Ⅱ-2-1 ある閉鎖性内湾において富栄養化が進行し,赤潮の発生や底層水の貧酸素化を引き起こしており,近年は魚類養殖生簀を一時避難させることもある。陸域の生活排水や漁港排水は浄化施設が稼働しており,湾岸に立地している工場排水も適正に処理されている。あなたがこの内湾の環境修復の担当者として数年次以上にわたり対策業務を進めるに当たり,下記の内容について記述せよ。

(1)具体的な環境修復手法の検討の前に,調査・検討すべき事項を示せ。

(2)一般的に環境修復手法は,物理的に環境を制御しようとする方法と,生物生態的な観点から環境を制御しようとする方法とが考えられる。それらの中から物理的手法と生物生態的手法とをそれぞれ1つずつ例示するとともに,その手法の欠点も指摘せよ。

(3)業務全体を通じて留意すべき事項を示せ。

わたしが選択した問題なのですが、これまたどうですか?
建設環境ジャンルでもよく問われる内湾域の富栄養化問題ですよね。
これまでに培ってきた知識で十分対応可能でした(たぶん)。

釧路フィッシャーマンズワーフMOO
【釧路市】

Ⅱ-2-2 河川における水産資源回復のため魚類の産卵場の造成を計画することとなった。対象種を選定した上で,あなたが担当者として業務を進めるに当たり,下記の内容について記述せよ。

(1)計画策定に当たって調査・検討すべき事項

(2)産卵場造成のための計画立案の手順

(3)業務を進めるに当たって留意すべき事項

こっちの問題は「対象種」を選定しないといけないので(わたしは実際にこういった業務を経験していないので)選択しませんでした。
しかしこっちでもイケるひとは結構いらっしゃるのではないでしょうか。
とくに北海道の建設環境受験生は、河川のそれも魚類を対象とした環境保全に携わっているひとが多いのでそういったひとはむしろ建設環境でのアセスよりも書きやすいんじゃないかと思いました。

問題Ⅲはまたあとで。

【番外編】水産部門・水産水域環境 Ⅱ-1

今回、わたしも久しぶりに受験しました。
部門科目は、水産部門の水産水域環境です。
残念なことに来年度からは科目が統合されますので「水産水域環境」としては最後の試験となります。
受験人数も少ないのか事前の情報がほとんどなく過去問くらいしか拠り所がありませんでしたが、わたしにとっては馴染みの深い分野なので違和感なく取り組めました。むしろ建設部門よりホーム感があったかもしれません。水域の生きものがらみの環境分野に携わっておられるかたは納得していただけると思います。
わたしの前後の受験生も同業他社の知り合いでした(ちなみに隣の列は建設部門の建設環境でした。これまた知り合いだらけ)。

【石西礁湖】

まずⅡ-1の4つの設問から2問を選ぶスタイルの専門知識問題です。
環境DNAは、先日に環境DNA学会に入会したこともあって、その入会案内に記載されている内容を一生懸命に脳内で再生することを試してみたのですが、うまく画像が結ばず断念(笑)。オーソドックスに多自然川づくりと水質改善策のほうを選択しました。

また、このブログでは「多自然川づくり」を推していましたが(今回の試験では出題されませんでしたが)、なんと水産水域環境のほうで出題されました。
わたしにとってはラッキーでした。
準備していた建設環境の皆さん、たいへんすみません。

14-4 水産水域環境【選択科目Ⅱ】
Ⅱ 次の2問題(Ⅱ-1,Ⅱ-2)について解答せよ。(問題ごとに答案用紙を替えること。)

Ⅱ-1 次の4設問(Ⅱ-1-1~Ⅱ-1-4)のうち2設問を選び解答せよ。(設問ごとに答案用紙を替えて解答設問番号を明記し,それぞれ1枚以内にまとめよ。)

Ⅱ-1-1 レジームシフト理論の概要を説明し,地球温暖化との相違について述べよ。

Ⅱ-1-2 環境DNA技術について知るところを示し,その水産水域環境分野における活用の可能性について述べよ。

Ⅱ-1-3 多自然川づくりの概要を説明し,魚類の生息場の保全,再生に果たす役割を述べよ。

Ⅱ-1-4 湖沼における水質悪化の要因を踏まえ,水質保全・改善の方策を述べよ。

どうですか?
建設環境ジャンルの知識でも、結構、書けそうですよね?
Ⅱ‐2については次回に取り上げます。

2018年7月20日金曜日

技術士試験 Ⅲ-2

平成最後の技術士筆記試験問題シリーズも今日で最後となりました。

Ⅲ-2は持続可能な都市(のための都市計画)でした。
総監のように前書きがやや長い問題でした。
そのなかで、「環境負荷の小さな都市は,単に物理的な環境への負荷を削減するだけでなくこのような持続可能な都市を目指していることを踏まえ,」というところにグッときました。一体どういうことを指しているのか、そのあとの問題文に移る前にここでいったん止まってしまいました。
どういうことだと思いますか?

【沖縄県伊是名島】

Ⅲ-2 我が国では,経済的発展と地球環境問題などの環境制約要因への対応を両立させることにより,次世代が快適な生活を享受するために活用可能な資源を保全し,次世代に過大な環境汚染等の負荷を起こさないようにしながらも現世代の生活を発展させるという,持続可能な発展が都市計画にも求められている。環境負荷の小さな都市は,単に物理的な環境への負荷を削減するだけでなくこのような持続可能な都市を目指していることを踏まえ,以下の問いに答えよ。

(1)我が国において,環境負荷の小さな都市を実現する上で,環境負荷の小さな都市を目指すこととなった環境面での課題を2つ挙げ,それらの課題が生じた社会的背景をそれぞれ説明せよ。

(2)上述した2つの課題から1つを選び,それを解決するための都市政策上の技術的提案と,それがもたらす効果を理由とともに具体的に示せ。

(3)あなたの技術的提案により生じうるリスクについて説明し,その対処方法を述べよ。

いやぁ、なんだか環境に対する(そして次世代へと引き継いでゆく)熱い情熱を、解答用紙を通じて試験官に直接ぶつけることができそうなすごくイイ問題ですね(文章は読みにくいですが)。
あれほどグリーンインフラ推しだったのですが、もし受験していたらわたしはこっちの問題を選択してしまいそうです。

回答のポイントですが「単に物理的な環境への負荷を削減するだけでなく、このような持続可能な都市を目指していることを踏まえた」内容になってないとダメです。どこまでダメなのかはわかりませんが。。。
ちなみに「このような持続可能な都市」とはどのような都市なのかというと、これまた問題文にあるとおり「経済的発展と地球環境問題などの環境制約要因への対応を両立させることにより,次世代が快適な生活を享受するために活用可能な資源を保全し,次世代に過大な環境汚染等の負荷を起こさないようにしながらも現世代の生活を発展させるという」都市のことです。
受験者各々が建設環境分野の技術者として日ごろから問題意識を持ってどうにかしたいと思っていることや実際に課題解決のために取り組んでいることを試験官に情熱をもって訴えるといいと思います。
感情的になりすぎないように、しかし熱いハートは忘れずに。

以上です。
最後に、解答論文の再現だけはしっかりやっておいてください(最低でも問題Ⅲだけは)。筆記試験に合格してから再現していなくて(そして何を書いたのかすっかり忘れちゃって)慌てるひとが毎年います。

それでは次の関門に向けてしばらく英気を養っておいてください。

お疲れさまでした!

2018年7月19日木曜日

技術士試験 Ⅲ-1

問題Ⅲの課題解決問題、Ⅲ-1がグリーンインフラ、Ⅲー2が持続可能な都市でした。
過去問にしっかり取り組んでいた方はどちらでもOKだったのではないでしょうか。
ただ、ほとんどのかたは防災減災ネタをあたためていたでしょうからグリーンインフラのほうを選んだんじゃないかな、と思っています。
グリーンインフラについてはこれまでしつこく推していたのですがなかなか直接の出題がなく、なんでかな?と訝しんでいたのですがようやく出題されました。

雨水貯留・地下浸透施設
【調布市】

Ⅲ 次の2問題(Ⅲ-1,Ⅲ-2)のうち1問題を選び解答せよ。(解答問題番号を明記し,答案用紙3枚以内にまとめよ。)

 Ⅲ-1 平成27年に閣議決定された国土形成計画,第4次社会資本整備重点計画では,グリーンインフラの取組を推進することが盛り込まれている。このような状況を踏まえ,以下の問いに答えよ。

(1)人工構造物によるインフラとグリーンインフラを組合わせた防災・減災の取組を1つ想定し,その概要を述べよ。また,2つの観点から,その取組における人工構造物によるインフラとグリーンインフラのそれぞれの特徴を述べよ。

(2)上述の人工構造物によるインフラとグリーンインフラを組合わせた防災・減災の取組の実施に当たっての技術的課題を3つ挙げ,それぞれについて述べよ。

(3)上記の技術的課題のうち1つについて課題を解決するための技術的提案,及びその提案の実施に当たってのリスクを述べよ。

グリーンインフラストラクチャー
社会問題を丸ごと解決「グリーンインフラ」

それにしても「人工構造物によるインフラ」という表現も説明的というか冗長ぎみですね。グレーインフラという表現は国交省的には採用していないんでしょうか。
その割にはグリーンインフラの説明がありません。ここらへんもあえて試しているということなのでしょう。
と思っていたら、択一のほうで説明的に出題されていましたね。
I-8 建設環境に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
① グリーンインフラは,自然環境が有する機能を社会における様々な課題解決に活用しようとする考え方で,昨今,海外を中心に取組が進められ,我が国でもその概念が導入されつつある。


2018年7月18日水曜日

技術士試験 Ⅱ-2-2

つづいて風力発電所建設事業の調査・予測及び評価手法です。
クドイようですが、それにしても2つ目もアセスとは驚きました。
建設環境のど真ん中ジャンルということなのでしょうね。
直接アセスに携わった経験があるひとは意外と少ないようですが、それでも建設環境の技術士となった暁にはいつでも担当できるようにしておかないといけません、ということが国からも求められているのでしょう。
そういった気構えで試験勉強に、日常業務に、臨んでください。

Ⅱ-2-2 環境影響評価法に定める第一種事業に当たる風力発電所の建設事業が計画されている。対象事業実施区域近傍には集落や,自然公園が存在している。本事業における,環境への影響に関する調査・予測及び保全措置の検討を行うに当たり,以下の問いに答えよ(本設問では,供用時の環境影響に係る事項を対象とする)。

(1)この事業の具体的内容と地域の状況を設定し説明せよ。また,それを踏まえて,この事業において環境影響を及ぼす要因と影響を受ける環境要素の項目(以下,環境項目という)を2つ挙げ,想定される環境影響の概要を説明せよ。ただし,近傍に集落及び自然公園が存在することを踏まえた環境項目を1つずつ挙げること。

(2)(1)で挙げた2つの環境項目について,本事業で適切な調査・予測及び評価の手法について述べよ。


【沖縄県国頭村】

風力発電所の環境影響評価のポイントと参考事例

風力発電についてはこのブログでも何回か取り上げています。これまでは解答者側に設定がゆだねられることが多かった地域の概況ですが今回は「集落」と「自然公園」の2つがあらかじめ設定されていました。これを踏まえた解答が求められているわけです。

そして重要なことですが、「(本設問では,供用時の環境影響に係る事項を対象とする)。」とあります。工事中の影響を取り上げてしまうと×です。