これまでの必須科目は択一試験(マークシート)だったわけですが、今回からは記述式(解答用紙3枚)になります。
「技術部門」全般にわたる専門知識,応用能力,問題解決能力及び課題遂行能力に関するもので,
現代社会が抱えている様々な問題について,「技術部門」全般に関わる基礎的なエンジニアリング問題としての観点から,多面的に課題を抽出して,その解決方法を提示し遂行していくための提案を問う。とのことです。
部門共通というところがミソですね。
建設環境は建設部門ですので、いまいちど建設部門なのだと認識してください。暗示にかけてもいいです。とにかく環境系のひとは建設部門だという意識がたいへん低いです。
平成24年度試験までは同様に解答用紙3枚の記述問題だったわけでして、出題方式はそのままとは思いませんが、出題テーマの取り上げ方は参考になると思います。
では具体的にどういったことが出題されていたのか、見てゆきましょう。
H24
①防災・減災に向けた社会基盤の整備
②地球環境問題3つの視点
H23
①今後の社会資本整備
②建設産業の活力回復
H22
①防災・減災対策
②海外での社会資本整備
H21
①低炭素社会の実現
②高度化細分化した技術
H20
①アセットマネジメント
②技術力の維持・向上
H19
①地域活性化
②大量退職に伴う技術継承
こうしてみると「●●における社会資本整備のあり方」を問う問題ばかりですね。
●●には、限られた予算、人口減少、労働人口減少、少子高齢化、グローバル社会、激甚化する災害、インフラ老朽化、環境保全、グローバル社会、ICTといったあたりになろうかと思います。
これすべて「国土のグランドデザイン2050」から取っています。
さらにピンポイント気味に予想してみると、激甚化する災害については近年頻発している水害モノに注目しています。たとえば水防災意識社会再構築ビジョンなど。
もちろん、昨年の平成29年度国土交通白書はあらためて目を通しておいてください。
白書といえば「働き方改革」が取り上げられてましたね。そこから生産性向上という切り口も要チェックですね。国土交通省では生産性革命プロジェクトを推進しています。
といった2本を予想しているわけですが、さてどうなりますか。
すすきのへ至る路
【札幌市中央区】
【札幌市中央区】
いずれにしろ、選択科目Ⅲと同様、なにがテーマとなっても建設部門の技術者としての対応はそんなにはバリエーションはないと思います(解答ネタ、解答パターンとして)。
あらかじめ上記のテーマごとに骨子を整理しておけば試験当日は出題テーマに合わせてアレンジする程度で対応できると思います。
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