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2025年7月28日月曜日

自然環境保全 Ⅲ 生態系ネットワーク形成計画と持続的なツーリズム

「問題解決能力及び課題遂行能力に関する」問題Ⅲ、Ⅲ-1が生態系ネットワーク形成に係る計画、Ⅲ-2が持続的なツーリズムでした。生態系ネットワークは鉄板ですから、皆さんこちらを選択したのではないでしょうか。それにしても今回は自然公園、国立公園ものが目立ちますね。

Ⅲ 次の2問題(Ⅲ-1,Ⅲ-2)のうち1問題を選び解答せよ。(赤色の答案用紙に解答問題番号を明記し,答案用紙3枚を用いてまとめよ。)

Ⅲ-1 生物多様性の保全と持続可能な利用を図っていくうえで,生物の生態特性に応じて,生息・生育空間のつながりや適切な配置が確保された生態系ネットワークが重要な役割を果たす。生態系ネットワーク形成の重要性が指摘されている状況を踏まえ,以下の問いに答えよ。

(1)ある流域圏の生態系ネットワーク形成に係る計画段階において,生物多様性の保全機能を効果的・持続的に発揮させるための課題について,環境分野における技術者として,多面的な観点から技術課題を3つ抽出し,その内容を観点とともに示せ。

(2)前問(1)で抽出した技術課題の中で,最も重要と考える技術課題をその理由とともに記し,専門技術用語を用い遂行方策を含む解決策を複数示し,具体的に説明せよ。

(3)前問(2)で示したすべての解決策を実行しても新たに生じうる将来的な懸念事項とそれへの対応策について,専門技術を踏まえた考えを示せ。

【石川県金沢市】

Ⅲ-2 人口減少や少子高齢化が進む中で,我が国の経済再生に向け,2000年代に入り特にインバウンドによる観光収入が期待されるようになった。しかし,新型コロナウイルス感染症対策のため,国際的な人の移動が制限され,観光分野でも大きな影響を被ることになった。世界的な新型コロナウイルス感染症による危機的状況がおさまり,2023年より日本でも海外からの誘客に積極的に取り組む展開となり,安全かつ歴史や文化,自然景観に恵まれた日本には,多くの観光客が訪問するようになった。同時に観光客の集中する地域では,いわゆるオーバーツーリズムによる地域環境や地域経済に関する課題も顕在化するようになった。このような状況を踏まえ,以下の問いに答えよ。

(1)ある自然公園内の地域活性化に向けたインバウンドを呼び込む計画段階において,地域環境の保全等を考慮した持続的なツーリズム展開に取り組むための課題について,環境分野における技術者として,多面的な観点から技術課題を3つ抽出し,その内容を観点とともに示せ。

(2)前問(1)で抽出した技術課題の中で,最も重要と考える技術課題をその理由とともに記し,専門技術用語を用い遂行方策を含む解決策を複数示し,具体的に説明せよ。

(3)前問(2)で示したすべての解決策を実行してもなお生じうる将来的な懸念事項とそれへの対応策について,専門技術を踏まえた考えを示せ。

R7年度筆記試験のコメント評価をしています。
第3者目線での評価を欲している方はぜひどうぞ。

2025年7月27日日曜日

自然環境保全 Ⅱ-2 国立公園の施設長寿命化計画策定と大規模拡張候補地の区域拡張に向けた調査

つづいて「選択科目」に関する応用能力について試される選択科目Ⅱ-2です。
ナントどちらも国立公園関連でしたね(驚)。1つ目は施設の長寿命計画策定、2つめは大規模拡張候補地の区域拡張に向けた調査でした。
自分ならどっちを選択するのか考えてみましたが、どちらもなかなか難しいですね。建設部門の技術士としては1問目の施設の維持管理モノになるか、はたまた環境調査の専門家としては2問目の調査モノにするか。。。やっぱり悩ましいですね。皆さんはスッと選べましたか?

Ⅱ-2 次の2設問(Ⅱ-2-1,Ⅱ-2-2)のうち1設問を選び解答せよ。(青色の答案用紙に解答設問番号を明記し,答案用紙2枚を用いてまとめよ。)

Ⅱ-2-1 国立公園事業施設の長寿命化対策は,自然公園等施設長寿命化計画策定指針に基づき,自然公園等施設長寿命化計画の策定と運用により推進している。ある国立公園の集団施設地区で自然公園等施設長寿命化計画を策定することになった。この業務を担当責任者として進めるに当たり,下記の(1)~(3)の問いに答えよ。なお,対象施設は次のとおりとする。

○対象施設

2023年2月21日火曜日

ロングトレイルの維持管理・運営システム

先日、昔からとてもお世話になっている技術士のかたが北海道からいらしたのでSUKIYAKI塾沖縄でいごの会メンバーで囲みました。そのかたがわたしのブログをご存じだったことは嬉しかったのですが「書いてることが真面目なことばかりで読んでいて眠くなる」とのコメントを頂戴しました(笑)。
私事ばかりを長々と書くものではありませんね。ご指摘を真摯に受け止め、今後のブログ運営に反映してゆきたいと考えています(←真面目か)。

それにしても春が来たかと思っていたら、また寒さがぶり返していますね。日によって気温差が激しいので体調管理がたいへんです。なかなか季節の巡りは一筋縄ではゆきませんね。行きつ戻りつ、ロング&ワインディングロードですね(←無理やり)。

そうなんです、そろそろ匂うんですよね、自然歩道の維持管理及び運営に関する出題が。去った日曜日にそのものズバリの報告会・懇談会があったようです。
これに関する考え方などの方針をまとめた文書が出ると、試験問題としての出題の可能性がさらに高まります。ぜひ今後の動向を注視しておいてください。
そして文書が出る出ないに限らず、基本的な課題そして対応策についてまとめておくと、たとえ自然歩道に関する出題がなかったとしても自然公園全般に対する維持管理そして運営にあたって技術士に相応しい取り組みストーリーが仕上がると思います。なにせ自然公園からの出題は必ず1問はありますから応用が利くと思いますよ。

九州自然歩道 平戸島・生月島ルート
安満岳登山道口
【長崎県平戸市】

2023年02月14日 
  • 自然環境

ロングトレイルの維持管理・運営システム構築に向けた考え方報告会の開催について

環境省では、総延長約28,000㎞に及ぶ長距離自然歩道や各地のロングトレイルを快適かつ安全な利用を推進するため、ロングトレイルの維持管理・運営システム構築に向けた考え方報告会を、令和5年2月19日(日)にハイブリット形式にて開催します。

■ 概要
(1) 経緯
長距離自然歩道は、昭和45年に設定が開始され、その総延長は約28,000kmに及びます。東北地方沿岸部においては、東日本大震災からの復興の基本方針に基づき「みちのく潮風トレイル」の整備が進められ、令和元年に総延長1,025kmのトレイルが全線開通に至りました。
一方で、長距離自然歩道の歴史は50年を越え、一部路線においては施設の老築化や維持管理の担い手不足、利用促進に対する取組み不足等、さまざまな課題に直面し、積極的に活用されない状況が続いています。
昨今身近な自然の価値に対する認識や健康志向が高まるなど、人々の価値観やライフスタイルに変化が起きつつあります。長く歩き、自然や地域を楽しみながら国土の理解を促す長距離自然歩道は、国民の心身の健康に通じるだけでなく、地域社会の活性や経済効果、自然や歴史文化など地域資源の保全など、重要な意義と効果をもたらすものとして期待されます。そのため今後の長距離自然歩道の快適かつ安全な利用を推進するため、作り方や運営方法など、ロングトレイルの望ましいあり方を検討し、「考え方」として取りまとめました。
この度、その成果を発表すると共に、環境省と、検討委員としてご参加いただいた有識者らとの報告会を令和5年2月19日(日)に開催します。
(2) 開催概要
・ 名称:ロングトレイルの維持管理・運営システム構築に向けた考え方報告会
・ 日程:令和5年2月19日(日)10:00~12:25
・ 場所:自由学園 明日館(東京都豊島区西池袋2-31-3)
・ 開催形式:現地参加とオンライン会議のハイブリット形式
 【参加申し込みURL】:https://onl.la/L7pTQGE
・ 主催:環境省
・ 参加費:無料
・ プログラム(予定)
○ 主催者挨拶
○ 基調講演:渡辺 綱男 氏
「地域と共に育む道」
○「考え方」公表
○ 検討委員からの意見
○ 懇談
テーマ:今後50年の長距離自然歩道が歩むべき道
イベント

環境省ロングトレイル公開懇談会開催

2023/02/11
 
土屋 智哉
 
環境省主催のロングトレイル関連の公開懇談会が2月19日(土)東京池袋の自由学園で開催されます。今回のテーマは「ロングトレイルの維持管理のための体制づくり」。環境省が、日本の長距離自然歩道が、長年苦手にしてきたテーマといえます。だからこそこれから先の50年を考えた時に向き合わなければいけないテーマともいえます。

日本のロングトレイルの未来
トレイルの維持管理体制を考える

環境省主催のトレイル公開懇談会が2月19日に東京池袋の自由学園で開催されます。

日本最初の長距離自然歩道である東海自然歩道。その構想がたちあがったのは1969年。高度経済成長による工業化の波から郊外の自然を守るグリーンベルトとして、そして歩くことで東京と大阪を結ぶ人の道として、厚生省の国立公園部が構想をたちあげたのがはじまりです。現在、日本全国の長距離自然歩道は総延長28,000km。しかしその多くは当初の理念のように有効活用されているとは言い難い状況です。
2019年6月に全線開通したみちのく潮風トレイル(東北太平洋岸自然歩道)において、はじめて維持管理のためのNPO組織(みちのくトレイルクラブ)が立ちあがりました。これ以降、日本のトレイル資産といえる長距離自然歩道を再整備、再活用していこうという機運が環境省および環境省OBのなかでもたかまりをみせています。

環境省トレイル公開懇談会
「今後50年を見据えて 今、長く歩く、ということ 」

ロングディスタンスハイキング、ロングディスタンストレイルに関連する環境省主催のシンポジウムとしては、2019年12月の長距離自然歩道50周年記念のもの、2022年3月の長距離ハイキングや歩くという行為に焦点をあてたもの、があります。今回の公開懇談会はそれらを受けて「ロングトレイルの維持管理の体制づくり」がテーマとなっています。環境省は全国に28,000kmの長距離自然歩道を敷設、アパラチアントレイルを念頭においた1969年当初の理念には素晴らしいものがありました。それから50年、長距離自然歩道がしっかりと維持管理されていればと思わずにはいられません。社会風潮や行政の枠組みの問題もあるのでしょうが、日本は長距離トレイルの維持管理とその活用に関して50年近く足踏みしていたというのが現状です。

この数年、登山業界では植生破壊や土壌流出を食い止め、山を守るてだてとしての登山道整備に注目が集まっています。北海道大雪山の山守隊をはじめとして、雲ノ平トレイルクラブ、北杜山守隊などが継続的な活動のために立ち上がっています。これまでも全国各地では地元の有志や団体が地道な整備活動を続けてこられたはずです。そうした活動がようやく全国的なうねりに育ってきました。
是非、長距離自然歩道でも同様の動きが生まれることを期待しています。トレイルとしては信越トレイルクラブが地元と一緒にトレイル整備を長年続けていらっしゃいます。みちのくトレイルクラブの維持管理活動も長距離自然歩道における先進事例になっていくはずです。そして九州でも九州自然歩道フォーラムを中心にみやざきハイキングクラブや北九州のショップなどがそれぞれの地域で整備活動などにとりくみはじめています。登山道整備を登山者自らがおこなう流れが生まれつつある昨今、ハイカーがトレイルの維持管理や整備活動に関わっていく機運が高まっています。

再び動きはじめた時計の針を止めないためにも環境省には長距離自然歩道の維持管理運営のサポートに本格的に取り組んでいただければ嬉しいです。この懇談会がその契機になることを願っています。

【日時】
2023年2月19日(土) 10:00〜12:30

【会場】
東京池袋 自由学園 明日館

【参加】
参加無料 事前申込制

【主催】
環境省

【運営】
一般社団法人トレイルブレイズハイキング研究所

2022年7月21日木曜日

自然環境保全 Ⅱ-1

続きまして、自然環境保全Ⅱ‐1、4つの設問のうち1問を選ぶスタイルの、「選択科目」に関する専門知識について試される選択科目Ⅱ-1です。

○自然公園と重複するジオパーク
○遺存固有(古固有)と新固有
○自然公園内での景観配慮
○30by30

30by30はやっぱり出ましたね。そのほかさすが自然公園系が多いですね。遺存固有も世界遺産の選定の際によく話題に上がるヤツですからね(無理やりですが)。
しかしアレですね、わたくしイチオシのアメリカザリガニ(などの外来種)は取り上げられませんでしたね。。。。試験前ひと月のアメリカザリガニを扱った投稿の閲覧数がものすごく伸びていたので皆さん注目してくれているんだな、と思っていました。予想が外れてしまい申し訳ありません。でも30by30はそのものズバリ当たったので勘弁してください。
皆さんは何を選びましたか。

19-3 自然環境保全【選択科目Ⅱ】
Ⅱ 次の2問題(Ⅱ-1,Ⅱ-2)について解答せよ。(問題ごとに答案用紙を替えること。)

Ⅱ-1 次の4設問(Ⅱ-1-1~Ⅱ-1-4)のうち1設問を選び解答せよ。(緑色の答案用紙に解答設問番号を明記し,答案用紙1枚にまとめよ。)

Ⅱ-1-1 自然環境保全に関係するプログラムであるジオパークは,自然公園と重複している場合が多い。この点について,以下の問いに答えよ。
(1)我が国で認定されているユネスコ世界ジオパークのうち,認定地域の一部が国立・国定公園と重複している地域を2箇所以上,重複している国立・国定公園名とともに挙げよ。
(2)自然公園の指定地域とジオパークの認定地域が重複することによって生じる,地域の自然資源の保全と利用を進めるうえでの効果と課題をそれぞれ述べよ。

Ⅱ-1-2 生物の分類群の固有性について,遺存固有(古固有)と新固有という考え方がある。それぞれについて,固有分類群となる過程と特徴を述べよ。また,それぞれの日本における例を複数挙げよ。

Ⅱ-1-3 自然公園内に建築物を建設するに当たっては,景観への配慮が必要である。景観への配慮の基本的な考え方を述べ,具体的な配慮の方法を3つの観点から示せ。

Ⅱ-1-4 2021年6月に英国で開催されたG7サミットにおいて我が国を含めG7各国が約束した「G7・2030年自然協約」には,生物多様性条約に関する新たな目標として「30by30」が盛り込まれた。2022年3月に生物多様性国家戦略関係省庁連絡会議において了承された「30by30ロードマップ」を踏まえ,「30by30」の内容及びこの目標達成に向けた取組として想定されていることを述べよ。

千の風になって誕生の地
【北海道亀田郡七飯町大沼町 大沼国定公園】


R4年度筆記試験のコメント評価をしています。
第3者目線での評価を欲している方はぜひどうぞ。
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2022年4月5日火曜日

国立公園内における太陽光発電施設の審査に関する技術的ガイドライン

ハイサイ!ぐすーよーちゅうがなびら、すごろく語録ぬすごろくやいびーんw。
気分はハイテンション♫やっと新型コロナワクチンの副反応から解放されました。
それにしても今回は長かったですねえ。これまで経験のある風邪やインフルエンザ、扁桃腺炎とは違って体調が一進一退したことも戸惑いました。とにかく無事に完了してヨカッタです。

冒頭の挨拶は知り合いの技術士のひとからの電話でかまされた沖縄方言の挨拶をパクってみました(笑)。そのかたはそもそもがとても独特な個性の持ち主ではあるんですが、国立公園の維持管理という職業柄もあってハイテンションなんですかね、地域密着型ということで。技術力もさることながらコミュニケーション力の高さに圧倒されました。

その国立・国定公園の維持管理というのは、環境部門の自然環境保全科目で問われる(課題解決能力の発揮が期待される)分野なわけでして、定期的に高い頻度で出題されています。
今回取り上げるのはそのなかでも、温暖化対策的にも期待されている再生可能エネルギーのひとつでもあり、またある意味いわくつきでもある「太陽光発電施設」を国立・国定公園内に新設増改築する際の審査に関する技術的ガイドラインです。

そのままストレートに出題されるかはわかりませんが、概要だけでも把握して、国立公園の維持管理関連の出題にあたって再生エネルギー発電建設を絡める場合は留意事項とかで取り上げると評価がアガるんじゃないでしょうか♫

【石垣市名蔵】

報道発表資料
令和4年4月4日
自然環境
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「国立・国定公園内における太陽光発電施設の審査に関する技術的ガイドライン」について

環境省では、自然公園法施行規則第11条第12項の太陽光発電施設の新改増築に係る許可審査について、技術的なガイドラインを取りまとめ、令和4年3月30日に施行しました。

 環境省では、平成27年5月19日に自然公園法施行規則(昭和32年厚生省令第41号。以下「規則」という。)を改正し、国立・国定公園の特別地域内における太陽光発電施設の新築、改築及び増築に係る許可基準を新たに追加するとともに、国立公園普通地域内における届出を要する工作物の基準を追加しました。

 しかしながら、規則で規定されている許可基準が定性的で、自然公園担当部局における許可審査が難しい例があったことから、太陽光発電施設の設置に関する許可基準(規則第11条第12項等)の運用の明確化を図ることとし、国立・国定公園内において太陽光発電施設を設置する際の申請手続における審査時の具体的な考え方やその詳細な解釈の仕方について整理し、技術的なガイドラインとして取りまとめ、令和4年3月30日に施行しました。

 本ガイドラインは、規則第11条に規定する自然公園法の許可基準の細部解釈及び運用方法を定めた「自然公園法の行為の許可基準の細部解釈及び運用方法について」(平成12年8月7日付け環自計第171号・環自国発第040401002号 環境庁自然保護局長通知。令和4年4月1日に一部改正。)を補足する具体的な考え方として取り扱うこととします。

添付資料

2022年3月2日水曜日

ロングトレイルの維持管理・運営システム構築にむけたあり方

3月になりました。だんだん春めいてきましたね。技術士1次試験の合格発表もありました。そしていよいよ技術士試験のハイライト、技術士第2次試験の発表がとうとう来週末にあります。口頭試験を受験したかたはここへきて気持ちが落ち着かない日々が再び始まったのではないでしょうか。特に長年技術士試験に挑んできた方はなおさらでしょう。ロング&ワインディングロード、道のりは長かったと思いますが、それもあと1週間です。

今回は環境部門の自然環境保全分野で時折出題される「長距離自然歩道」に関する話題です。話題といいますか公開懇談会の開催案内ですので、興味あるかたは視聴してください。
インフラ施設ということで「維持管理」が重要テーマになっています。よかったら建設部門のかたもチェックしてみてもいいと思いますよ。

特別天然記念物 秋吉台
中国自然歩道山口県ルート
【山口県美祢市】

報道発表資料
令和4年3月1日
自然環境
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ロングトレイルの維持管理・運営システム構築にむけたあり方検討に向けた公開懇談会「今、長く歩く、ということ」の開催について

環境省では、総延長約28,000㎞に及ぶ長距離自然歩道や各地のロングトレイルについて、近年の社会情勢を踏まえつつ次の50年を見据えた今後の望ましいあり方について検討するため、令和4年3月5日(土)に、多様な立場でロングトレイルに関わられている有識者による公開懇談会を開催します。

1.経緯

ロングトレイル(長距離自然歩道)は、昭和45年に設定が開始され、現在その総延長は約28,000㎞に及んでいます。東北地方沿岸部においては、「東日本大震災からの復興の基本方針」に基づき「みちのく潮風トレイル」の整備を進め、令和元年に総延長1,025kmの全線開通に至りました。一方で、長距離自然歩道の歴史は50年を超え、一部の路線においては施設の老朽化や維持管理の担い手不足等による路線の維持、運営面での課題に直面しています。

そのような状況の中、令和2年の新型コロナウィルス感染症拡大の影響により、身近な自然の価値に対する認識及び健康志向が高まるなど、人々の価値観やライフスタイルに変化が起きつつあります。ロングトレイルは、利用者にとって心身の健康にも通じるものであると同時に、地域社会にとっても地域循環共生圏を構成する重要な一要素になり得るものとなっています。

以上のことから、日本の長大なトレイルにおいて快適かつ安全なトレイルの利用に必要なサービスの提供を持続的に行うため、近年の社会情勢を踏まえつつ次の50年を見据えて、令和3年に構想発案から100年を迎えたアパラチアン・トレイル等の海外の先進事例も参考としながら、地域社会におけるロングトレイルの望ましい姿、位置付け及び構想、整備、維持管理、運営、利用のあり方等を検討するため、令和4年3月5日(土)に、多様な立場でロングトレイルに関わられている有識者による公開懇談会を開催します。

2.開催内容

(1)概要

日 時 :令和4年3月5日(土)14:00~17:00

場 所 :YouTube配信によるオンライン開催

(URL:https://youtu.be/czw_EfkK0fs)

主 催 :環境省

参加費 :無料・事前申込み不要

(2)プログラム(予定)

・主催者挨拶

・基調講演:いであ株式会社 国土環境研究所 生物多様性センター長 神田 修二 氏

「長距離自然歩道の変遷」

・話題提供:一般社団法人トレイルブレイズハイキング研究所 長谷川 晋 氏

「長く歩く旅ということ」

・懇談

テーマ:ロングトレイルの構想、整備、運営について/ロングトレイルの利用実態について

登壇者:トレイル研究家 勝俣 隆 氏

いであ株式会社 国土環境研究所 生物多様性センター長 神田 修二 氏

北海道大学 国際広報メディア・観光学院 教授

NPO法人信越トレイルクラブ 代表理事      木村 宏 氏

一般社団法人田辺市熊野ツーリズムビューロー 会長 多田 稔子 氏

株式会社ハイランドデザイン 土屋 智哉 氏

The Japan Travel Company 株式会社 取締役 ポール・クリスティ 氏

(4)当日の取材について

公開懇談会の取材に関しては、事前登録にご協力をお願いいたします。

令和4年3月4日(金)17:00までに、氏名、会社名、役職名、連絡先(TEL、電子メールアドレス)を、下記取材登録先に電子メール又はFAXで御登録ください。

・取材登録先

一般社団法人トレイルブレイズハイキング研究所

担当:地現

TEL:03-3560-2046 FAX::03-3560-2047

E-mail:admin@trailblaze-hi.org

添付資料

2021年7月27日火曜日

「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」の世界遺産一覧表への記載決定

関東から東北にかけて台風が接近していますが大丈夫でしょうか。
沖縄では先週の4連休ずっと台風6号の強風圏内に入り続け、ほぼ自宅に軟禁状態でした。火曜から土曜までの実に5日間ですよ。そして翌日曜日は台風対策の片付けと取っ散らかった草木の掃除。。。。こんなに長かったのは記憶にありません。幸い停電することもなかったので久しぶりにテレビに張り付きオリンピックの開会式をなんだかんだでぜんぶ観てしまいました。その後もいろんな競技をザッピングしながら同時並行で観まくっています。
開催するのかしないのかありましたがやっぱり始まってみると盛り上がってしまいますね。

そんな台風やらオリンピックのさなか、世界自然遺産登録のニュースが飛び込んでまいりました!
5月でしたっけ?登録することが相応しいという勧告があったのでいまさら驚くことではないのですが、やっぱり地元ということもあって嬉しいですね。前回の立候補時には会社の業務としても関わっていたので感慨もひとしおです(ちょっと大げさ)。

もちろん喜んでばかりではいられません。地元の自然環境保全、建設環境、水産水域環境の技術者を自認している以上、専門家、専門技術者、プロフェッショナルエンジニアとしての責任も重大です。しっかり支えていけるよう、気を引き締めてわたしも活動して参りたいと思います。

その余韻もさめやらぬなか次年度試験を見据えますと、やはりこの世界自然遺産関連は出題されるのではないでしょうか。R3年度も出題されましたがⅡ-1でしたからね。来年はⅡ-2、いやⅢで出てほしいものです。
Ⅲで出題された場合、問われそうなテーマ(課題)にはどういったことがあるのかを今回の「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」で探ってみますと、やはり決議概要が参考になると思います。
その決議概要からの抜粋ですが、下記の「(2)我が国への要請事項」というのは、つまりはわれわれ自然環境保全分野の技術者にとって突きつけられた解決すべき課題でもありますから、内容をしっかり検討し、来年の試験対策としてください。特に南西諸島の自然環境に関わるかたは。

2.決議の概要
(1)記載の可否と記載基準への適合
「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」については、以下の自然遺産の記載基準に合致するものとして世界遺産一覧表に記載する。

記載基準 評価の内容
ⅹ 生物多様性
本資産は、資産が位置する列島の中部および南部の独特で豊かな生物多様性の生息域内保全において、極めて重要な自然の生息地を包含している。

(2)我が国への要請事項
○ 以下について対応を要請する。
a) 特に西表島において、観光の収容能力とその影響に関する厳しい評価が実施され、改定観光管理計画に統合されるまでは、観光客の訪問レベルを現在のレベルに制限する、または現在のレベルより減少させること。

b) 絶滅危惧種の交通事故死を減少させるための交通管理措置の有効性を緊急に見直し、必要な場合は強化すること(アマミノクロウサギ、イリオモテヤマネコ、ヤンバルクイナを含むがこれらに限定しない)

c) 可能な場所では、強固な人工的インフラから、水流回復、植生回復、多様な生息地の形成をもたらすような、自然に基づく技術や再生アプローチの採用に移行するために、包括的な河川再生戦略を策定すること。

d) 緩衝地帯での森林伐採について、個々の伐採区域の数と総面積の両方において、現在のレベルに制限する、または現在のレベルから減少させ、いかなる伐採も厳格に緩衝地帯内に限定すること。

安田くいなふれあい公園
【沖縄県国頭郡国頭村】

報道発表資料

令和3年7月26日
自然環境
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「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」の世界遺産一覧表への記載決定について(第2報)

7月26日、オンラインで開催されている第44回世界遺産委員会拡大会合において、我が国が世界遺産に推薦していた「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」の審議が行われ、世界遺産一覧表への記載が決定されましたのでお知らせします。

1.決議概要

今回採択された決議の概要は別紙のとおりです。

添付資料

2021年7月13日火曜日

自然環境保全 選択科目Ⅱ-2 国立公園の歩道新設と道路改修業務におけるロードキル対策

つづいて「選択科目」に関する応用能力について試される選択科目Ⅱ-2です。
2つとも道に関する出題でした。つまりどちらも建設環境っぽくもあります。
対象としては、1つめが植物、2つめが動物のひと向けというふうに振り分けているような感じもしますね。
しかし多雪山岳地域の亜高山帯なんてのは馴染みがないので、そういった特殊環境に慣れ親しんでいないひとはもっぱら2つめのほうを選ぶひとが多いんですかね。
わたしだったら迷わず2つ目を選んだと思います。中大型獣に該当するリュウキュウイノシシも生息しているうえにイリオモテヤマネコのロードキルが大問題になっていますから、西表島での道路改修事業のことを熱く訴えるように書きたいところです。

Ⅱ-2 次の2設問(Ⅱ-2-1,Ⅱ-2-2)のうち1設問を選び解答せよ。(青色の答案用紙に解答設問番号を明記し,答案用紙2枚を用いてまとめよ。)

Ⅱ-2-1 国立公園に指定された多雪山岳地域で,湿原が混じる亜高山帯の森林内に,車道終点から山頂までを結ぶ歩道を1kmにわたり新設することとなった。この業務を担当責任者として進めるに当たり,下記の内容について記述せよ。
(1)調査,検討すべき事項とその内容について説明せよ。
(2)業務を進める手順について,留意すべき点,工夫を要する点を含めて述べよ。
(3)業務を効率的,効果的に進めるための関係者との調整方策について述べよ。


【西表島】

Ⅱ-2-2 森林と農地との境界に位置する道路の大規模な改修が(拡幅を含めて)計画されている。この区間では野生動物の通過車両による斃死や,中大型獣と車両との衝突などという事案が発生している。この道路改修業務において,野生動物に関わる影響低減を検討する担当責任者として事業を進めるに当たり,下記の内容について記述せよ。
(1)調査,検討すべき事項とその内容について説明せよ。
(2)業務を進める手順を具体的に示し,それぞれの項目ごとに留意すべき点,工夫すべき点を述べよ。
(3)業務を効率的,効果的に進めるための関係者との調整方策について述べよ。


ロードキル対策は鉄板ですね。しかし熊とか鹿なんてのはデカいですよね。実際にそういった獣と共生するのは大変そうだなぁ。。。

R3年度筆記試験のコメント評価をしています。
第3者目線での評価を欲している方はぜひどうぞ。
詳しくはこちらをご覧ください。

2021年4月29日木曜日

国立公園と国有林が重なる地域において優れた自然の保護と利用の両立

いよいよ待ちに待ちすぎた合格発表も残すところあと12時間です。
出願からすでに1年以上も経過していますからね、うー。
合格発表後の投稿は改めて明日にアップすることとして、今日ご紹介するのは「建設環境」とは関係ない話題ではあるのですが、国立公園に関する自然保護と利用についての報道発表がありましたので取り上げました。
このブログ、なにも「建設環境」を受験するひとばかりではないようで、建設部門のほかの科目のかたやそのほか環境系の科目を受験する方が環境系の設問に取り組む際に参考にしてくださっているようなのです。
わたしも水産部門の技術士でもありますし、環境部門の技術士補でもありますから(というか令和2年度に環境部門を受験したからですが)、これからは「建設環境」に限らず環境系の話題はどんどん拾っていこうかな、と考えていますのでよかったらお付き合いください。
なによりわたし自身の糧になりますものですから。

環境部門の「自然環境保全」の出題分野の大きな柱のひとつに【自然公園】があります。国立公園だとか世界自然遺産だとかそういったところの維持管理を担うことが期待されているからでしょう。今回の報道発表はこのジャンルの最新ネタです。筆記試験の記述内容にもぜひ取り入れてください。テーマとして直接に出題されなくても課題やあるいは解決策(の方向性)として記述できるのであればどんどん前のめりぎみにでも書いちゃってください。きっと試験官ウケがイイと思いますよ。もちろんこれは森林部門のひとも同様です。

高架木道より知床連山を望む
【知床世界自然遺産 知床国立公園 知床五湖】

報道発表資料
令和3年4月28日
自然環境
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国立公園と国有林における世界水準を目指した連携の推進について

環境省と農林水産省は、国立公園と国有林における世界水準を目指した連携を推進するため、今後、国立公園と国有林が重なる地域において、優れた自然の保護と利用の両立を目指します。

1.概要

 小泉環境大臣及び野上農林水産大臣は、令和2年10月23日に「コロナ後の経済社会の再設(Redesign)に向けた「農林水産省×環境省」の連携強化に関する合意」(以下「連携強化合意」という。)を行い、その中で「国立公園と国有林が重なる地域における優れた自然の保護と利用について、これまでの連携を基礎にして、重点事業や地域を特定し取組を推進する」こととしました。

 この連携強化合意の内容を具体化するため、今般、「国立公園と国有林における世界水準を目指した連携の推進について」として、方針を取りまとめましたので公表します。

2.連携事業

 国立公園と国有林が重なる地域のうち、知床、日光、屋久島など世界遺産クラスの大自然または誘客ポテンシャルのある地域を中心に、農林水産省と環境省が組織的に連携して、保全・利用・管理を実施します。

【添付資料】

(別添1)国立公園×国有林の世界水準を目指した連携の推進について(ポイント版)

(別添2)国立公園と国有林における世界水準を目指した連携の推進について

添付資料