2019年7月15日月曜日

建設環境 選択科目Ⅱ-1

筆記試験、たいへんお疲れさまでした(^^)/
択一がなくなり、技術士コンピテンシーという新しい評価基準のもとでの初めての試験でした。お昼休憩を挟んでの午後の3時間半は、ふだん手書きしていないぶん、腕や手首、肩がガタガタになったのではないでしょうか。
皆さん、どうでしたか。

わたしは今年は受験はせず、試験監督として14日の総監に続いて本日の試験を担当しました。担当した会場がわりと大きめの教室だったのでいちばん奥の受験生にもちゃんと届くように慣れない大声で注意事項等を読み上げるなど、2日連続の監督というのは初めてのこともあり緊張が続いたせいかとても疲れました。

【大阪市西成区太子】

それでは試験問題を振り返ってみましょう。
順番としては、建設部門共通の必須科目から取り上げようかとも思いましたが、ルーティーン的にⅡ-1から投稿することにしました。
4つの設問のうち今年からは1問を選ぶスタイルの、「選択科目」に関する専門知識について試される選択科目Ⅱ-1です。
  • 建設リサイクルと建設発生土(有効利用と適正処理の方策)
  • 騒音発生源対策(の技術的留意点)
  • 多自然川づくり(の技術的課題)
  • 環境影響評価法(における計画立案段階から準備書まで)の手続き
どうですか?王道ジャンルからの出題ですよね。
しかしてっきり王道中の王道である(閉鎖性水域の)水質保全モノがくると思っていたのですがハズレてしまいました。スミマセン。
建設リサイクル&建設発生土と騒音対策については過去にも出題されていますよね。建設リサイクルは前回の試験方法が変更になった初年度のH25年度、建設発生土と騒音対策はH28年度に出ています。過去問に取り組んでいた方ならどっちにしようか迷ったんじゃないでしょうか。
多自然川づくりは昨年度に散々騒いでいて出題されなかったのが今年になって出題されました。しかも「多自然川づくり基本指針から約10年を経た」って、わたしは「河川法改正から20年を経た」昨年に出題されるとばっかり思っていたのに。。。今後の予想に活かします。しかし、ただ多自然川づくりについて説明させるのではなく「約10年を経た現状における技術的な課題」を挙げさせる問いには唸りました。
環境アセスの手続きについては、こういう出し方があるのかと感心しました。手続きの流れについてはⅡ-2対策で口酸っぱく取り上げていたので応用(というほどでもないですね、転用)できたのではないでしょうか。

9-11 建設環境【選択科目Ⅱ】
Ⅱ 次の2問題(Ⅱ-1,Ⅱ-2)について解答せよ。(問題ごとに答案用紙を替えること。)

Ⅱ-1 次の4設問(Ⅱ-1-1~Ⅱ-1-4)のうち1設問を選び解答せよ。(解答設問番号を明記し,答案用紙1枚以内にまとめよ。)

Ⅱ-1-1 我が国の建設リサイクルの取組状況について説明し,さらに建設発生土について有効利用及び適正処理の促進の方策について述べよ。

Ⅱ-1-2 道路・鉄道その他の建設事業の施工時又は供用時における騒音発生源とその対策を2つ挙げ,概説せよ。また,それぞれの対策の実施における技術的留意点について述べよ。

Ⅱ-1-3 平成18年に国土交通省によって定められた「多自然川づくり基本方針」における「多自然川づくり」の定義を説明せよ。また,「多自然川づくり基本方針」から約10年を経た現状における多自然川づくりの技術的な課題を2つ挙げ,それぞれ概要を説明せよ。

Ⅱ-1-4 環境影響評価法に基づく第一種事業の環境アセスメント手続きにおいて,計画立案段階から環境影響評価準備書の作成までの間に事業者が行うべき環境影響評価法上の主要な手続きについて,時系列順に説明せよ。

建設発生土の官民有効利用マッチングシステムホームページ
騒音対策について
「多自然川づくり基本指針」の策定について
環境アセスメントの手続き

先日、予想した「追記 平成31年度技術士第2次試験 要チェック分野まとめ(Ⅱ-1)」では、
①気候変動適応計画、改正国交省気候変動適応計画
②土壌汚染対策法ガイドライン
③ブルーカーボン、沿岸透明度の目標設定ガイドライン
④「美しい山河を守る災害復旧基本方針」ガイドライン
⑤SDGs(17のゴール)、第5次環境基本計画
⑥海洋再生可能エネルギー発電、洋上風力発電アセス
⑦環境アセス実施上の課題
⑧第四次循環型社会形成推進基本計画
⑨プラスチック問題(6/13追加)

としましたが、どれも外れちゃいましたね。。。。
ブルーカーボンは水産部門の水産資源及び水域環境の選択科目Ⅱ‐1で、SDGsは環境部門と水産部門の両方で必須科目で出題されました。
また、プラスチックは環境部門環境保全計画と環境測定の選択科目Ⅲで出題されてました。

ハズレたとはいえ、4つの出題ジャンル(どころか必須科目や選択科目)はすべて王道分野からでしたので、試験方法変更1年目であることに加え、令和元年度ということで、素直な出題、直球ど真ん中の真っ向勝負だったのではないかと思います。

Ⅱ-2は次回とします。

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