2019年7月20日土曜日

環境部門と水産部門 選択科目Ⅲ 生物多様性

建設環境でもズバッと出題された生物多様性ですが、なんと環境部門(自然環境保全)でも、水産部門(水産資源及び水域環境)でも出題されました。
同じテーマですが回答する場合はそれぞれの部門科目の技術者としての立場が異なります。見比べることでそれぞれの部門科目で求められている視点が浮かび上がってくると思います。
同じ「環境」分野、「生物多様性保全再生」分野ですが、この違いを理解することも技術士受験の場合には大事な視点になりますので、ぜひ研究してみてください。これが経歴票作成や口頭試験の際に受験する部門科目の技術士としての相応しさに繋がります。

まずは環境部門自然環境保全です。

19-3 自然環境保全【選択科目Ⅲ】
Ⅲ 次の2問題(Ⅲ-1,Ⅲ-2)のうち1問題を選び解答せよ。(解答問題番号を明記し,答案用紙3枚以内にまとめよ。)

 Ⅲ-2 「生物多様性国家戦略2012-2020」においては,生物多様性を社会に浸透させることが生物多様性施策の基本戦略の1つに挙げられ,地方自治体による地域戦略の策定を促進することが示されている。このような状況において,以下の問いに答えよ。

(1)ある市町村において,豊かな自然の恵みを地域資源として活用し地域産業の活性化に繋げる生物多様性地域戦略を策定するに当たり,技術者の立場で多面的な観点から課題を抽出し分析せよ。

(2)(1)で抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ選択し,その課題に対する複数の解決策を示せ。

(3)(2)で提示した解決策において新たに生じうるリスクとそれへの対策について述べよ。

市町村の生物多様性地域戦略策定に向けた提言

生物多様性地域戦略は鉄板ですよね。これまでもたびたび出題されているので皆さんシッカリ書けたのではないかと思います。
続いて水産部門水産資源及び水域環境から。

14-1 水産資源及び水域環境【選択科目Ⅲ】
 Ⅲ-2 サンゴ礁は海洋生態系の中で最も生物多様性が高い場所であると言われている。しかし,サンゴ礁は地球規模並びに地域規模で起こる環境改変に対して脆弱であり,さまざまな原因により被害を受け衰退の危機にさらされている。このような状況の中で,サンゴ礁の再生に取り組むに当たって,以下の問いに答えよ。

(1)技術者としての立場で多面的な観点から課題を抽出し分析せよ。

(2)抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ,その課題に対する複数の解決策を示せ。

(3)解決策に共通して新たに生じうるリスクとそれへの対策について述べよ。

サンゴ礁の修復と再生

環境部門の鉄板さに比べて、水産部門は(自然再生はまぁ鉄板なのですが)サンゴ礁生態系限定というのに驚きました。サンゴ礁が身近にない全国各地の受験生は大丈夫だったのかちょっと心配です。。。

国の名勝及び天然記念物、日本の重要湿地500、生物多様性保全上重要な湿地
八重干瀬(やびじ)
【宮古列島池間島の離礁】

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