2022年7月18日月曜日

建設部門 必須科目Ⅰ DXとカーボンニュートラル

筆記試験、たいへんお疲れさまでした(^^)/
皆さん、どうでしたか?
昨年に引き続きわたしも試験監督として参加しました。沖縄会場はこれまた昨年に引き続きヒルトンホテルでした。実に118か国、500か所以上で展開する国際ホテルならではの厳かな雰囲気のなか(シャンデリア多めでしたが)無事に遂行することができたと思います。ちなみにホテルの備え付けプールはもちろん南国調、多くのひとが南国リゾートを満喫している様子が見て取れました。

おつかれさまでした!
【沖縄県那覇市首里】

それではこれから複数回にわたって問題文をアップいたします。
まずは建設部門の必須科目から。

昨日の総監は「DX推進計画」がメインテーマだったのですが、ナント建設部門の必須科目、ひとつめが「DXの推進」でしたね!作問者が同じひとなんでしょうか(笑)。
ふたつめは皆さん予想どおりの「カーボンニュートラル」でした。予想されていたぶん、そして準備していたぶん、多くのひとはこっちを選んだんじゃないかと思います。昨年度の選択科目Ⅱ‐1でも出題されたばかりでした。
あるいはインフラ維持更新を含めたインフラ整備ネタでDXの活用を絡めたネタを準備していたひとは迷わずDXを選んだことでしょう。わたしも新鮮味ということではDXにチャレンジしてみたい誘惑に駆られてしまいます。
そして選択科目についてはのちに取り上げますが、今年の建設環境はなんだか環境部門っぽかったですね。Eco-DRRとかグリーンリカバリーとか。どうもこれまでとちょっと傾向が変わっているような感じがするのですが、皆さんはどう感じられたでしょうか。

そして各設問の出題様式は、もう昨年度通り、ほぼ例年通りでしたね。
変化したのは最後の(4)のところで「要件」が「要点」になったくらいでしょうか。

9 建設部門【必須科目Ⅰ】
Ⅰ 次の2問題(Ⅰ-1,Ⅰ-2)のうち1問題を選び解答せよ。(解答問題番号を明記し,答案用紙3枚を用いてまとめよ。)

Ⅰ-1 わが国では,技術革新や「新たな日常」の実現など社会経済情勢の激しい変化に対応し,業務そのものや組織,プロセス,組織文化・風土を変革し,競争上の優位性を確立するデジタル・トランスフォーメーション(DX)の推進を図ることが焦眉の急を要する問題となっており,これはインフラ分野においても当てはまるものである。
 加えて,インフラ分野ではデジタル社会到来以前に形成された既存の制度・運用が存在する中で,デジタル社会の新たなニーズに的確に対応した施策を一層進めていくことが求められている。
 このような状況下,インフラへの国民理解を促進しつつ安全・安心で豊かな生活を実現するため,以下の問いに答えよ。

(1)社会資本の効率的な整備,維持管理及び利活用に向けてデジタル・トランスフォーメーション(DX)を推進するに当たり,技術者としての立場で多面的な観点から3つ課題を抽出し,それぞれの観点を明記したうえで,課題の内容を示せ。

(2)前問(1)で抽出した課題のうち,最も重要と考える課題を1つ挙げ,その課題に対する複数の解決策を示せ。

(3)前問(2)で示したすべての解決策を実行して生じる波及効果と専門技術を踏まえた懸念事項への対応策を示せ。

(4)前問(1)~(3)を業務として遂行するに当たり,技術者としての倫理,社会の持続可能性の観点から必要となる要点・留意点を述べよ。


Ⅰ-2 世界の地球温暖化対策目標であるパリ協定の目標を達成するため,日本政府は令和2年10月に,2050年カーボンニュートラルを目指すことを宣言し,新たな削減目標を達成する道筋として,令和3年10月に地球温暖化対策計画を改訂した。また,国土交通省においては,グリーン社会の実現に向けた「国土交通省グリーンチャレンジ」を公表するとともに,「国土交通省環境行動計画」を令和3年12月に改定した。
 このように,2050年カーボンニュートラル実現のための取組が加速化されている状況を踏まえ,以下の問いに答えよ。

(1)建設分野におけるCO2排出量削減及びCO2吸収量増加のための取組を実施するに当たり,技術者としての立場で多面的な観点から3つの課題を抽出し,それぞれの観点を明記したうえで,課題の内容を示せ。

(2)前問(1)で抽出した課題のうち,最も重要と考える課題を1つ挙げ,その課題に対する複数の解決策を示せ。

(3)前問(2)で示したすべての解決策を実行しても新たに生じうるリスクとそれへの対策について述べよ。

(4)前問(1)~(3)を業務として遂行するに当たり,技術者としての倫理,社会の持続可能性の観点から必要となる要点・留意点を述べよ。


とにかく論文の再現だけは、今日か、遅くとも明日中にはやっておいてくださいね!
毎年再現できなくて泣きを見る人がいます。

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