2022年7月24日日曜日

令和5年度 技術士試験対策 添削講座

令和4年度の筆記試験から早くも1週間が経ちました。皆さんいかがお過ごしでしょうか。
本日より令和5年度の試験に向けた添削講座を開講いたします。

わたしの講師としての活動は、平成22年度試験に合格した翌年からSUKIYAKI塾の添削講座に参加するかたちでスタートしました。
SUKIYAKI塾のほか、身近な知り合いを含めると、令和3年度試験までの11年間でのべ80名のかたが合格されました。
また、平成27年度からは総監の指導アドバイスも開始したところ、これまで20名ものかたから吉報をいただくことができました。わたしはあくまで触媒にすぎませんが、『総監合格』にいくらかでも貢献できたであろうこと嬉しいですね、講師冥利につきます。

SUKIYAKI塾の活動と平行して綴り始めたこのブログですが、平成26年ごろからブログを訪問してくださるひとが増え始め、それに比例するように添削指導の依頼をあちらこちらから受けるようになりました。そこで平成28年から独自の添削講座を開講して受験に真剣に取り組む方のサポートを始めました。

軌道に乗った平成29年度以降、多くの受講生の皆さんとメールによる濃密なやりとりができました。受講生に恵まれたことが大きいと感じていますが、受講生の皆さんの理解の度合や伸び具合がそれはとても良い感触でした。
令和3年度筆記試験合格発表後に頂いたメッセージを抜粋します。

【建設環境】
●すごろく様
おかげ様で筆記試験合格です!!ありがとうございます!
6~7回目の受験でしたので、ひとまずホッとしています。問題Ⅱが苦手でしたが、今年重点的に取り組み、地道な添削&書き直しの効果が出たのだと思います。建設環境の新幹線の問題は一瞬焦りました(完全に予想外で)が、書くべき事項と言いますか、書いて欲しいポイントを最低限書いたのが良かったのかなと思いました。
試験に勝つ方法を学ぶことは大事ですが、試験に負けない方法を学ぶことが、ひいては勝つ方法なのかなと、改めて新しい学び方の視点も感じたところです。次の口頭試験に向けて頑張ります。。

●7月に受験した技術士二次試験ですが、合格することができました。
試験当日での論文作成においては、すごろく様より頂いたアドバイス、知識、論文の書き方等、全て出し切りました。論文の添削指導をして頂き、本当にありがとうございました。
口頭試験も合格に向けて、勉強、模擬試験に取り組んでまいります。

●すごろく様
お世話になります。技術士論文の添削指導頂いておりました●●です。
技術士筆記試験ですが、合格していましたのでご報告させていただきます。
論文添削ではご指導いただき、大変お世話になりました。本当に有難うございました。当初は論理抜けが多く、論文の書き方もよく分からない状態でしたが、添削指導のおかげで合格レベルまで行けたと思います。
口頭試験まで気を引き締めて準備します。

●先週末、筆記試験の合格発表の通知が来まして、バタバタと準備しているところです。論文の添削・ご指導頂いたお陰です。遅ればせながらお礼申し上げます。

【自然環境保全】
●技術士の筆記試験対策で大変お世話になりました、●●です。
7月は最後までご支援くださり、誠にありがとうございました。おかげさまで、筆記試験に無事合格いたしました!!
合格発表を確認した際には、こんなに合格者が少ないものなのか…と驚きと不安に包まれましたがその中に自分の受験番号があるとは、さらに驚きました!受験勉強以前に、受験を決めたタイミング自体もかなり遅くコロナ渦で受験することすら少し迷っていた私が初めての受験で筆記試験を突破できたのは本当にすごろく先生のおかげです。ただただ感謝の気持ちでいっぱいです。口頭試験も気を抜かず頑張っていきたいと思います。
今後も引き続き、ご指導よろしくお願い致します。

【総監】
●すごろく様
おはようございます。おかげさまで筆記試験に合格いたしました。添削指導、誠にありがとうございました。

●ご無沙汰しております。おかげさまで総監筆記試験に合格しました。ご指導ありがとうございました。

などの嬉しい報告をたくさんいただきました。

令和5年度試験に向けて、これから1年かけてじっくり取り組みたいかたの力になれるよう、これまでの指導経験を注力しますのでお任せください。

そのほか令和4年度筆記試験の再現論文に対するコメント評価も行っています。
試験答案について第3者の視点からの評価を欲しているかたはぜひどうぞ。
いまいち書けなかったと自信のないかたには、(合格レベルに足りないのであれば)どこが足りないかのアドバイスも行いますので、勇気を出して連絡を頂けたら嬉しいです。


●建設部門建設環境・環境部門自然環境保全・水産部門水産資源及び水域環境
技術士受験指導の経験は早いもので11年、そして建設環境分野、自然環境保全分野、水産水域環境分野の技術者としての業務経験は26年になりました。これまで主に沖縄県内での環境調査、環境影響評価、自主アセス(ミニアセス)に携わっております。
わたしの専門はどちらかというと自然環境に関する分野ですので生活環境の保全に関する現場感覚はやや劣るかもしれません。しかしながらこれまで添削するうえで支障はありませんでした。
また、他の科目についてもご希望であればお引き受けします。ただし専門技術に関する指導はできませんので論理構成や文章に関する指導アドバイスとなります。
なお、これまでほかの科目については、建設部門の河川、砂防及び海岸・海洋の環境寄りのかた、環境部門の環境保全計画、環境影響評価、水産部門の水産土木のかたを指導いたしました。

●総合技術監理部門
総監については科目を問いません。ただし建設-建設環境や水産-水産資源及び水域環境、環境-自然環境保全以外の科目の場合には専門技術を踏まえた管理については言及できないこともあります。
なお、これまで建設環境、水産資源及び水域環境、自然環境保全以外では、電気電子-電気設備、土質及び基礎、鋼構造及びコンクリート、都市及び地方計画、河川砂防・海岸海洋、港湾及び空港、道路、施工計画・施工設備及び積算、上水道及び工業用水道、農業-農業農村工学、経営工学-サービスマネジメント、環境-環境保全計画のかたを指導いたしました。
ご希望のかたには、平成29年2月23日で頒布が終了した「技術士制度における総合技術監理の技術体系(第2版)」(いわゆる青本)のテキストデータを差し上げます。
なお一部内容を法律等の改正に伴い書き換えています(ただしH29年時点までのものです)。
※択一対策は、過去問の研究、さらには総合技術監理部門 キーワード集2022を用いてご自分で青本(キーワードの解説集)を作成するのが合格への近道です。

下記の2つのコースがあります。
※併願・重願の場合はそれぞれの部門科目単位で受け付けます。

★お申込みはこちらからお願いします

①令和4年度筆記試験の再現論文に対するコメント評価
内容:再現論文のコメント評価を行います。総監以外は必須科目Ⅰ、選択科目Ⅱ-1、Ⅱ-2、Ⅲの合計4つ、総監は記述論文(必須科目Ⅰ-2)です。
原稿に赤を入れるのではなく、メールでコメントをお返しする方式です。
返信回数:各問題に対し、1回のコメントとそのコメントを受けての再質問・返信を1回の計2回
※令和4年度試験の答案用紙を模したワードファイルを差し上げます
料金:3,000円

【令和5年度試験対策】
②出願書類作成
期間:受付完了時から令和5年度試験の受験申込期限日(4/17)の7日前、4/10(月)まで書類を受け付けます。
内容:受験申込書の記載内容と実務経験証明書(5行の業務経歴と「業務内容の詳細」)についての添削指導を行います。受験する部門科目に合致しているかの確認と令和3~4年度の口頭試験における実際の試問内容を踏まえた記述内容となるよう指導いたします。
令和5年度の様式が正式発表されるまでは令和4年度様式で添削指導を行い、令和5年度様式が発表され次第、あらためて添削指導いたします。
うまく作成できないかたには業務経歴のたな卸しと詳細業務の骨子の作成アドバイスからスタートします。
添削回数:期間内は回数無制限です。ただしわたしがOKと判断したらそこで終了とすることもあります。
料金:15,000円

③筆記試験論文添削 長期コース
期間:受付完了時から令和5年度筆記試験日(総監は7/16、その他部門7/17)の7日前、よって総監部門は7/9(日)まで、その他部門は7/10(月)まで論文を受け付けます。
内容:総監以外については必須科目と選択科目を、総監については記述論文(必須科目Ⅰ-2)の添削指導を行います。過去問題に対する回答論文の添削です。原稿に赤を入れるのではなく、メールでコメントをお返しする方式です。
論文の仕上がり具合に自信がないかた、文章作成が苦手なかた、論理的思考が苦手なかた、専門技術分野が偏っているかた、それぞれに応じた指導をいたします。
※令和4年度試験の答案用紙を模したワードファイルを差し上げます。
添削回数:期間内は回数無制限です。ただし複数の論文を同時並行では添削しません。わたしが次の問題に移ってOKと判断してから別の設問に取り組んでください。
料金:30,000円 (令和4年度の筆記試験論文添削コースを受講したかたで同部門同科目の場合は25,000円)

④筆記試験論文添削 中期コース
期間:令和4年12月下旬頃から受付を開始します。受付完了時から令和5年度筆記試験日(総監は7/16、その他部門7/17)の7日前、よって総監部門は7/9(日)まで、その他部門は7/10(月)まで論文を受け付けます。
内容:総監以外については必須科目と選択科目を、総監については記述論文(必須科目Ⅰ-2)の添削指導を行います。過去問題に対する回答論文の添削です。原稿に赤を入れるのではなく、メールでコメントをお返しする方式です。
論文の仕上がり具合に自信がないかた、文章作成が苦手なかた、論理的思考が苦手なかた、専門技術分野が偏っているかた、それぞれに応じた指導をいたします。
添削回数:期間内は回数無制限です。ただし複数の論文を同時並行では添削しません。わたしが次の問題に移ってOKと判断してから別の設問に取り組んでください。
料金:20,000円

⑤筆記試験論文添削 短期コース
期間:令和5年4月末頃から受付を開始します。受付完了時から令和5年度筆記試験日(総監は7/16、その他部門7/17)の7日前、よって総監部門は7/9(日)まで、その他部門は7/10(月)まで論文を受け付けます。
内容:総監以外については必須科目と選択科目を、総監については記述論文(必須科目Ⅰ-2)の添削指導を行います。過去問題に対する回答論文の添削です。原稿に赤を入れるのではなく、メールでコメントをお返しする方式です。
論文の仕上がり具合に自信がないかた、文章作成が苦手なかた、論理的思考が苦手なかた、専門技術分野が偏っているかた、それぞれに応じた指導をいたします。
添削回数:期間内は回数無制限です。ただし複数の論文を同時並行では添削しません。わたしが次の問題に移ってOKと判断してから別の設問に取り組んでください。
料金:15,000円

【注意事項】
●本サービスは、Gmailを使用して行いますので、Gmailの送受信が可能な環境であることが必須条件です
●本サービスに使用するファイル形式はPDFもしくはMS Wordファイルのみです。これ以外のファイルは原則として対応できません
●添削指導の対象である受験申込書や論文等はメールに添付してお送りいただきます
●メール受信後、添削コメント等を返信するまでに最大4日間の日数をいただきます
●総監については科目を問いませんが、建設-建設環境、水産-水産資源及び水域環境、環境-自然環境保全以外の科目の場合には専門技術を踏まえた管理については言及できないこともあります
●領収書は発行いたしません
●振込手数料はご負担ください

本サービス(添削指導アドバイス)をご希望されるかたは上記の内容を確認いただいたうえで下記のフォームにてお申込みください。お申込みの時点で上記の注意事項に同意いただいたものとします。

フォームを受信後、遅くとも翌日中には振込先の銀行口座をご案内するメールをGmailで返信いたします。
※3日以上経過しても返信がない場合はGmailとのやりとりが不可能な環境と思われます。その際はお手数ですがご自身で設定等を調整したうえで再度ご応募ください。

★お申込みはこちらからお願いします

2022年7月22日金曜日

水産部門 必須科目Ⅰ マーケットインと震災被害の回避低減

最後に水産部門必須科目の問題文を取り上げます。
昨年度に引き続き震災が出題されました。昨年度は東日本大震災から10年だったわけですが、正直、今年度も出題されるとは想像していませんでした。でも問題文にあるとおり、最近でも日本各地で地震が頻発していますからね。東日本大震災から学び今後に活かすことこそ水産部門の技術者に求められている課題なのだと思いました。

14 水産部門【必須科目Ⅰ】
Ⅰ 次の2問題(Ⅰ-1,Ⅰ-2)のうち1問題を選び解答せよ。(解答問題番号を明記し,答案用紙3枚を用いてまとめよ。)

Ⅰ-1 近年,我が国では人口の減少や生活様式の多様化等に伴い,食に対する志向が変化し,水産物消費量は減少傾向を示している。また,漁業生産量も減少が続いている。さらに,今般の新型コロナウィルス感染症拡大の影響も受け,食品の消費形態が大きく変化してきている。こうした中で,我が国の水産業が将来にわたって持続的に発展していくため,プロダクトアウトの考え方に加えて,漁業,養殖業,食品加工業,流通業,あるいはそれらの周辺分野においても,消費者ニーズを重視したマーケットインの考え方が注目されている。
 以上の現状を踏まえて,以下の問いに答えよ。

(1)マーケットインに留意した取り組みを水産業の現場へ導入するに当たり,技術者としての立場で,水産部門全体にわたり広く多面的な観点から3つの課題を抽出し,それぞれの観点を明記したうえで,その課題の内容を示せ。

(2)抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ,その課題に対する複数の解決策を示せ。

(3)前問(2)で示したすべての解決策を実行して生じる波及効果と専門技術を踏まえた懸念事項への対応策を示せ。

(4)前問(1)~(3)の実現に当たり,技術者としての倫理,社会の持続可能性の観点から必要となる要件・留意点を題意に即して述べよ。

水産土木は必須科目だけじゃなくて選択科目Ⅲでもマーケットインが出題されたんですよ。マーケットインって昨年度の水産白書で特集されていましたよね。ということは来年は確実に水産基本計画から出題されますね。

【沖縄県那覇市】

Ⅰ-2 世界のマグニチュード6.0以上の地震の約2割が我が国で起こっているとされる。地震調査研究推進本部では,今後30年以内の地震発生確率として南海トラフ地震が70~80%など,日本列島の各地において大規模な地震が発生する可能性を示している。2011年3月に発生した東日本大震災の被災地では,未だ水産業は復興途上であることから,今後の大地震発生は,水産業の壊滅的被害や食料流通網の混乱など国民への安定した食料供給を揺るがすおそれがある。
 以上の状況を踏まえて,以下の問いに答えよ。

(1)震災による水産業や国民への食料供給に及ぼす影響を回避,又はできる限り小さくするために,東日本大震災を振り返り,技術者としての立場で水産部門全体にわたり広く多面的な観点から3つの課題を抽出し,それぞれの観点を明記したうえで,課題の内容を示せ。

(2)抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ,その課題に対する複数の解決策を示せ。

(3)前問(2)で示したすべての解決策を実行して生じる波及効果と専門技術を踏まえた懸念事項への対応策を示せ。

(4)前問(1)~(3)の業務遂行において必要な要件を,技術者としての倫理,社会の持続可能性の観点から題意に即して述べよ。


R4年度筆記試験のコメント評価をしています。
第3者目線での評価を欲している方はぜひどうぞ。
詳しくはこちらをご覧ください。

自然環境保全 選択科目Ⅲ 越冬地の分散と生物多様性民間参画

「問題解決能力及び課題遂行能力に関する」問題Ⅲ、Ⅲ-1が越冬地の分散、Ⅲ-2が生物多様性民間参画でした。
これは皆さんどちらを選択されましたでしょうか。Ⅱ‐2のクマに引き続き、沖縄にはツルなんかいねえよ、となっちゃうでしょうから沖縄のひとらは過去にも出題された生物多様性民間参画を選んだのでしょうか。それはそれでなかなかシブいワケですが、過去問に真摯に取り組んでいたら大丈夫だったですかね(ってよく考えたら過去問といっても建設環境のほうだったかもしれません)。。。

Ⅲ 次の2問題(Ⅲ-1,Ⅲ-2)のうち1問題を選び解答せよ。(赤色の答案用紙に解答問題番号を明記し,答案用紙3枚を用いてまとめよ。)

Ⅲ-1 昨年ラムサール条約湿地に登録された「出水ツルの越冬地」では、世界のナベツルの個体数の約9割,マナヅルの個体数の約5割がそれぞれ越冬する。こうした集中によって,農業被害の発生や絶滅リスクの上昇が懸念されている。この状況を解消するためには越冬地の分散が望ましい。そのための対策を立案する技術者として,以下の問いに答えよ。

(1)越冬地の分散の効果を述べ,それを進めるうえでの課題を,自然環境保全の技術者としての立場から多面的な観点より3つ抽出し,それぞれの観点と背景を明記したうえで,その課題の内容を示せ。

(2)抽出した課題のうち,最も重要と考えるものを1つ挙げ,理由とともにその課題に対する複数の解決策を技術的側面から示せ。

(3)前問(2)で示した解決策すべてを実行しても生じる波及効果と,専門技術を踏まえた懸念事項への対応策を示せ。


【東京都大田区】

Ⅲ-2 製造業を営む事業者には,製品の原材料調達,製造,販売等の各段階及びその他の活動において,生物多様性を保全するための取組が求められている。事業者による生物多様性の保全を推進する立場の技術者として,以下の問いに答えよ。

(1)対象とする事業所の立地特性と事業内容を想定して記載し,生物多様性保全のために取組むべき課題を,上記各段階等を考慮して,多面的な観点から3つ抽出し,それぞれの観点を明記したうえで,その課題の内容を示せ。

(2)抽出した課題のうち,最も重要と考える課題を1つ挙げ,その課題に対する複数の解決策を示せ。

(3)前問(2)で示したすべての解決策を実行しても新たに生じうるリスクと,それへの対策について,専門技術を踏まえた考えを示せ。


昨年度はカワウでしたが今年はツルでしたね。沖縄にはクマもツルもいないもんなぁー。。。。シツコイですね。

R4年度筆記試験のコメント評価をしています。
第3者目線での評価を欲している方はぜひどうぞ。
詳しくはこちらをご覧ください。

2022年7月21日木曜日

自然環境保全 選択科目Ⅱ-2 自然資源を活用した地域振興計画とクマ被害の低減予防計画

つづいて「選択科目」に関する応用能力について試される選択科目Ⅱ-2です。
ひとつは自然資源を活用した地域振興計画、もういっこはクマ被害の低減予防計画でした。地域振興計画は昨年度はⅢ‐1で出題されましたね。自然環境保全の技術者に求められている分野だということがわかります。そしてもうひとつのクマですが、獣害との共存というのも一大テーマですもんね。沖縄にいるとこのあたりの感覚がじゃっかん薄くなっているかもしれません。そもそも沖縄にはクマがいないので課題としては認識していますがどこかひとごと他人行儀なところがあります。だもんで沖縄のひとはクマを選ぶにしても毒蛇ハブで代替するのもちょっと見当違いなのでほとんどのひとは消去法的に地域振興計画になったかもしれません。しかしクマ被害低減予防計画のほうを妄想するのもなかなか面白そうですよね。

Ⅱ-2 次の2設問(Ⅱ-2-1,Ⅱ-2-2)のうち1設問を選び解答せよ。(青色の答案用紙に解答設問番号を明記し,答案用紙2枚を用いてまとめよ。)

Ⅱ-2-1 棚田を含む農地や二次林を中心としたある地域において,生物多様性を保全しながら,自然資源を活用し,地域振興に資する計画を策定することとなった。この業務を担当責任者として進めるに当たり,以下の内容について記述せよ。
(1)対象地域の自然的社会的条件と活用する自然資源を想定して示し,計画策定業務において調査,検討すべき事項とその内容について説明せよ。
(2)業務を進める手順について,留意すべき点,工夫を要する点を含めて述べよ。
(3)業務を効率的,効果的に進めるための関係者との調整方策について述べよ。

これは自然環境保全分野による地域循環共生圏を意識した振興計画にすればバッチリじゃないでしょうか。エコツアーとかでもいいですよね。

【北海道斜里町】

Ⅱ-2-2 近年,クマ類(ヒグマ及びツキノワグマ)が農村の人家周辺ないし市街地にまで出没する事件が増加している。ある市町村が策定するクマ類と人との遭遇件数の低減や重大事故の発生を予防するための計画に,技術者の立場で関与することになった。
(1)対象地域の自然的社会的条件とクマの種類を想定して示し,計画策定業務において調査,検討すべき事項とその内容について説明せよ。
(2)業務を進める手順を具体的に示し,それぞれの項目ごとに留意すべき点,工夫すべき点を述べよ。
(3)業務を効率的,効果的に進めるための関係者との調整方策について述べよ。

クマの被害防止計画を妄想なんて書きましたが、まさにドンピシャのガイドラインが今年の3月に改定されたばかりだったんですね。沖縄にはクマがいないので完全にひとごとでした。。。

再現論文を添削評価します。よかったらどうぞ下記からお申し込みください。

自然環境保全 Ⅱ-1

続きまして、自然環境保全Ⅱ‐1、4つの設問のうち1問を選ぶスタイルの、「選択科目」に関する専門知識について試される選択科目Ⅱ-1です。

○自然公園と重複するジオパーク
○遺存固有(古固有)と新固有
○自然公園内での景観配慮
○30by30

30by30はやっぱり出ましたね。そのほかさすが自然公園系が多いですね。遺存固有も世界遺産の選定の際によく話題に上がるヤツですからね(無理やりですが)。
しかしアレですね、わたくしイチオシのアメリカザリガニ(などの外来種)は取り上げられませんでしたね。。。。試験前ひと月のアメリカザリガニを扱った投稿の閲覧数がものすごく伸びていたので皆さん注目してくれているんだな、と思っていました。予想が外れてしまい申し訳ありません。でも30by30はそのものズバリ当たったので勘弁してください。
皆さんは何を選びましたか。

19-3 自然環境保全【選択科目Ⅱ】
Ⅱ 次の2問題(Ⅱ-1,Ⅱ-2)について解答せよ。(問題ごとに答案用紙を替えること。)

Ⅱ-1 次の4設問(Ⅱ-1-1~Ⅱ-1-4)のうち1設問を選び解答せよ。(緑色の答案用紙に解答設問番号を明記し,答案用紙1枚にまとめよ。)

Ⅱ-1-1 自然環境保全に関係するプログラムであるジオパークは,自然公園と重複している場合が多い。この点について,以下の問いに答えよ。
(1)我が国で認定されているユネスコ世界ジオパークのうち,認定地域の一部が国立・国定公園と重複している地域を2箇所以上,重複している国立・国定公園名とともに挙げよ。
(2)自然公園の指定地域とジオパークの認定地域が重複することによって生じる,地域の自然資源の保全と利用を進めるうえでの効果と課題をそれぞれ述べよ。

Ⅱ-1-2 生物の分類群の固有性について,遺存固有(古固有)と新固有という考え方がある。それぞれについて,固有分類群となる過程と特徴を述べよ。また,それぞれの日本における例を複数挙げよ。

Ⅱ-1-3 自然公園内に建築物を建設するに当たっては,景観への配慮が必要である。景観への配慮の基本的な考え方を述べ,具体的な配慮の方法を3つの観点から示せ。

Ⅱ-1-4 2021年6月に英国で開催されたG7サミットにおいて我が国を含めG7各国が約束した「G7・2030年自然協約」には,生物多様性条約に関する新たな目標として「30by30」が盛り込まれた。2022年3月に生物多様性国家戦略関係省庁連絡会議において了承された「30by30ロードマップ」を踏まえ,「30by30」の内容及びこの目標達成に向けた取組として想定されていることを述べよ。

千の風になって誕生の地
【北海道亀田郡七飯町大沼町 大沼国定公園】


R4年度筆記試験のコメント評価をしています。
第3者目線での評価を欲している方はぜひどうぞ。
詳しくはこちらをご覧ください。

環境部門 必須科目Ⅰ 地方自治体の海外支援と気候変動適応策

それでは続きまして環境部門の問題文を取り上げます。まずは必須科目から。

19 環境部門【必須科目Ⅰ】
Ⅰ 次の2問題(Ⅰ-1,Ⅰ-2)のうち1問題を選び解答せよ。(解答問題番号を明記し,答案用紙3枚を用いてまとめよ。)

Ⅰ-1 環境分野に係る技術,制度等を我が国から発展途上国に展開することにより,その国の環境と経済の両立を実現し持続可能な社会の構築を支援することが求められている。地方公共団体は,住民や企業と直接対応する機会によって培われたノウハウを有しているため,国際環境協力において果し得る役割が大きいと期待されている。一方,地方公共団体の予算,人的資源等を発展途上国の環境問題に活用するに当たっては,国等から適切な支援を得て負担を軽減しつつ,住民や企業に対して,理解を得ていくこととともに還元していくことが必要である。
 このような背景の中で,国内の地方公共団体Aは,発展途上国に位置する地方公共団体Bからの依頼を受け,Bにおける環境問題に協力して対策していくこととなり,担当技術者として業務を実施することとなった。
 このような状況を想定して,以下の問いに答えよ。なお,前記の担当者については,地方公共団体Aの職員,地方公共団体Aから業務委託等を受けたコンサルタント企業の社員,関係する環境分野に係る技術を保有する企業の社員,地方公共団体Aを支援する国・法人の職員等,いずれの立場も想定できるものとする。

(1)担当技術者としての立場で,支援に当たって多面的な観点から取り組むべき課題を3つ抽出し,それぞれの観点を明記したうえで,その課題の内容を示せ。なお,解答に当たって,支援が求められている環境分野を限定しないこと。

(2)抽出した課題のうち,困難性があり最も重要と考える課題を1つ挙げ,その課題に対する解決策を,専門技術の観点から複数示せ。

(3)前問(2)で示した解決策を実行しても新たに生じうるリスクとそれへの対策について専門技術を踏まえた考えを示せ。

(4)前問(1)~(3)の業務遂行に当たり,技術者としての倫理,社会の持続可能性の観点から必要となる要件・留意点を題意に即して述べよ。

長い問題文ですね。
「なお」書きが多いことや立場を想定させるあたりなんかはまるで総監のようです。実際に業務で関わっているひとはもちろん、関わっていなくてもご自分の得意の専門分野を海外の発展途上国で活用する場合をイメージして、その障害等を解決策とセットでひねり出せたら、もうバッチリですね。
最後の倫理のところで「題意に即して述べよ」とあるのも目に留まりました。これはⅠ-2も同じでした。

シアトルの持続可能なビル
【沖縄県恩納村】

Ⅰ-2 地球温暖化・気候変動により,国内外で深刻な気象災害が多発している。国会においても2020年11月に気候非常事態宣言決議を行った。また,2022年2月のIPCC作業部会報告においても「人間の活動が引き起こす気候変動により,異常気象の頻度と強度が増加し,自然と人々に広範な悪影響を及ぼしている」と強調されている。温室効果ガスの削減(気候変動緩和策)とともに,気候変動への備え(気候変動適応策)も重要な課題である。日本では,2021年10月に「気候変動適応計画」が閣議決定されている。その中では,農業・林業・水産業,水環境・水資源,自然生態系,自然災害・沿岸域,健康,産業・経済活動,国民生活・都市生活の7つの分野について,気候変動の影響を認識し,それへの基本的な施策が示されている。
 このような状況を踏まえ,以下の問いに答えよ。

(1)気候変動適応について,技術者としての立場から多面的な観点で気候変動適応計画に挙げられた分野の中から3つの課題を抽出し,それぞれの観点を明記したうえで,その課題の内容を示せ。

(2)そのうち最も重要と考える課題を1つ挙げ,その課題に対する複数の解決策を,専門技術用語を交えて示せ。

(3)前問(2)で示した解決策を実行したうえで生じる波及効果と専門技術を踏まえた懸念事項への対応策を示せ。

(4)前問(1)~(3)の業務遂行に当たり,技術者としての倫理,社会の持続可能性の観点から必要となる要件・留意点を題意に即して述べよ。

気候変動適応策は建設環境のかたなら準備していたと思いますが、環境部門のかたももちろん準備していましたよね?なんだかかたっ苦しい表現で惑わされそうですが、難しく考える必要はありません。素直に問題文に沿って解答しましょう。「専門技術用語を交えて」って、交えてるに決まってるじゃないですか!技術士試験ですよ、舐めてもらっては困ります(笑)

どうでしたか?
問題文はなんだかヤヤコシイというか回りくどい表現を用いていますが、ようは自分の専門分野を海外で適用する際の、あるいは気候変動適応策を計画あるいは実施する場合の課題と解決策です。ぜんぜん難しいことはないですよね。

R4年度筆記試験のコメント評価をしています。
第3者目線での評価を欲している方はぜひどうぞ。
詳しくはこちらをご覧ください。

2022年7月20日水曜日

令和4年度技術士筆記試験の再現論文に対するコメント評価

すでに受付を開始しておりますが、あらためてご案内いたします(例年通りです)。
デキに手ごたえのあるかたも、自信のないかたも、試験答案について第3者の視点での評価を欲しているかたはぜひどうぞ。

①令和4年度筆記試験の再現論文に対するコメント評価
内容:再現論文のコメント評価を行います。総監以外は必須科目Ⅰ、選択科目Ⅱ-1、Ⅱ-2、Ⅲの合計4つ、総監は記述論文(必須科目Ⅰ-2)です。原稿に赤を入れるのではなく、メールでコメントをお返しする方式です。
返信回数:各問題に対し、1回のコメントとそのコメントを受けての再質問・返信を1回の計2回
料金:3,000円

★お申込みはこちらからお願いします

対象とするは以下の2つです。
●建設部門建設環境・環境部門自然環境保全・水産部門水産資源及び水域環境ほか
技術士受験指導の経験は早いもので11年、そして建設環境分野、自然環境保全分野、水産水域環境分野の技術者としての業務経験は25年になりました。これまで主に沖縄県内での環境調査、環境影響評価、自主アセス(ミニアセス)に携わっております。
わたしの専門はどちらかというと自然環境に関する分野ですので生活環境の保全に関する現場感覚はやや劣るかもしれません。しかしながらこれまで添削するうえで支障はありませんでした。
また、他の科目についてもご希望であればお引き受けします。ただし専門技術に関する指導はできませんので論理構成や文章に関する指導アドバイスとなります。
なお、これまでほかの科目については、建設部門の河川、砂防及び海岸・海洋の環境寄りのかた、環境部門の環境保全計画、環境影響評価、水産部門の水産土木のかたを指導いたしました。

●総合技術監理部門
総監については科目を問いません。ただし建設-建設環境や水産-水産資源及び水域環境、環境-自然環境保全以外の科目の場合には専門技術を踏まえた管理については言及できないこともあります。
なお、これまで建設環境、水産資源及び水域環境、自然環境保全以外では、電気電子-電気設備、土質及び基礎、鋼構造及びコンクリート、都市及び地方計画、河川砂防・海岸海洋、港湾及び空港、道路、施工計画・施工設備及び積算、上水道及び工業用水道、農業-農業農村工学、経営工学-サービスマネジメント、環境-環境保全計画のかたを指導いたしました。

【注意事項】
●本サービスは、Gmailを使用して行いますので、Gmailの送受信が可能な環境であることが必須条件です
●本サービスに使用するファイル形式はPDFもしくはMS Wordファイルのみです。これ以外のファイルは原則として対応できません
●添削指導の対象である受験申込書や論文等はメールに添付してお送りいただきます
●メール受信後、添削コメント等を返信するまでに最大4日間の日数をいただきます
●総監については科目を問いませんが、建設-建設環境、水産-水産資源及び水域環境、環境-自然環境保全以外の科目の場合には専門技術を踏まえた管理については言及できないこともあります
●領収書は発行いたしません
●振込手数料はご負担ください

本サービスをご希望されるかたは上記の内容を確認いただいたうえで下記のフォームにてお申込みください。お申込みの時点で上記の注意事項に同意いただいたものとします。

フォームを受信後、遅くとも翌日中には振込先の銀行口座をご案内するメールをGmailで返信いたします。
※3日以上経過しても返信がない場合はGmailとのやりとりが不可能な環境と思われます。その際はお手数ですがご自身で設定等を調整したうえで再度ご応募ください。


★お申込みはこちらからお願いします