出題ジャンルまとめ、最後に必須科目Ⅰ、令和元年度試験で7年ぶりに復活した記述式(解答用紙3枚)です。
「技術部門」全般にわたる専門知識,応用能力,問題解決能力及び課題遂行能力に関するもので,
現代社会が抱えている様々な問題について,「技術部門」全般に関わる基礎的なエンジニアリング問題としての観点から,多面的に課題を抽出して,その解決方法を提示し遂行していくための提案を問う。
とのことです。
部門共通というところがミソですね。
建設環境は建設部門ですので、いまいちど建設部門なのだと認識してください。暗示にかけてもいいです。
とにかく環境系のひとは「建設部門だ」という意識がたいへん低いです。
平成30年度以前はマークシートだったわけで近年の傾向もなにもないのですが、平成24年度試験以前のⅡ-1&2の出題テーマは参考になると思います。
では具体的にどういったことが出題されていたのか、見てゆきましょう。
R1
①生産性向上
②国土強靭化
H24
①防災・減災に向けた社会基盤の整備
②地球環境問題3つの視点
H23
①今後の社会資本整備
②建設産業の活力回復
H22
①防災・減災対策
②海外での社会資本整備
H21
①低炭素社会の実現
②高度化細分化した技術
H20
①アセットマネジメント
②技術力の維持・向上
H19
①地域活性化
②大量退職に伴う技術継承
こうしてみると「●●における社会資本整備のあり方」を問う問題ばかりですね。
●●には、限られた予算、人口減少、労働人口減少、少子高齢化、グローバル社会、激甚化する災害、インフラ老朽化、環境保全、グローバル社会、ICTといったあたりになろうかと思います。
これすべて「国土のグランドデザイン2050」から取っています。
令和元年度は生産性向上と国土強靭化でした。どちらも想定内だったといえると思います。あまりにもそのままだったので、今年度はどうしたものかと少し困っています(困るほどではありませんね)。
まずは昨年の令和元年版国土交通白書2019はあらためて目を通しておいてください。キーワードや課題を拾うくらいだったら概要版でも結構です。
その令和元年の白書といえば「技術の進歩と日本人の感性(美意識)を活かして」がサブテーマでした。
そこから類推すると2問のうち1問は「技術の進歩」が今年度試験のテーマになりそうです。
概要版から目についたコピーを拾ってみると、
●IoT及びビッグデータの拡大
●時間的・場所的制約からの解放
●豊かな生活空間の創出
①これまでの取組みの深化
②新技術と一体となった新たな取組み(サイエンスとアートの融合)
5G(第5世代移動通信システム)も始まりました。
Society 5.0、スマートシティに関するウェブ媒体の記事もよく目にしますよね。国交省も旗振り役になっています。
スマートシティで実現する防災・減災
近未来がもうすぐそこまで来ています。といった技術変革を踏まえた建設事業のあり方が問われるのではと思っています。
とはいえ新型コロナウィルスのことがあるので未来が見通しにくいですね。これまでの常識がこれからの常識とは限りませんし、令和元年白書で記述された未来予想とは異なる方向に社会が変わる可能性もあります。これでは試験官も評価できませんよね。回答するのもそうですが、採点するのもなかなか難しいですね。。。。。
新型コロナといえば、テレワークなどもあり、世間ではzoomなどを活用したオンラインミーティングが盛んですよね。データはクラウドに格納して場所に縛られない業務遂行もできるようになりました(まさに時間的・場所的制約からの解放!)。
こういったコロナ感染拡大防止策も踏まえたネタをそこかしこにちりばめながら建設部門の技術者としてしっかり対応できることをアピールすると評価が高くなるんでしょうか。
コロナ後の社会、IT技術革新後の世界を踏まえた提言ができるといいですね。
坂本龍馬像 土佐藩鮫洲抱屋敷の浜川砲台近く
【東京都品川区 立会川駅前】
いずれにしろ、選択科目Ⅲと同様、なにがテーマとなっても建設部門の技術者としての対応はそんなにはバリエーションはないと思います(解答ネタ、解答パターンとして)。
あらかじめ上記のテーマごとに骨子を整理しておけば試験当日は出題テーマに合わせてアレンジする程度で対応できると思います。
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