2021年7月13日火曜日

自然環境保全 選択科目Ⅱ-1

続きまして、自然環境保全Ⅱ‐1、4つの設問のうち1問を選ぶスタイルの、「選択科目」に関する専門知識について試される選択科目Ⅱ-1です。

○火山地形の国立国定公園
○世界自然遺産のOUV
○特定第二種国内希少野生動植物種
○持続可能な生物資源の管理に関する認証制度

どれもシブいですねえ。唸りました。
しかし沖縄の受験生にとってはどれも馴染みが薄いジャンルかもしれませんね。火山なんかないし、世界自然遺産も記載済みのものが対象ですし、特定第2種は沖縄にもタガメが分布していますけど珍しいわりに存在が地味なためか話題になることが少ないですし。。。しかもこの「特定第二種国内希少野生動植物種」と選択科目Ⅲで出題された「第二種特定鳥獣保護管理計画」は名称が似ていて混乱しちゃいます。
というわけで、わたしだったら4つ目の認証制度を選んだかもしれません。魚のやつと木材のやつです。でも名称を正確に表記できるか怪しいなぁ。。。そうなるとやっぱり世界自然遺産を選ぶのが無難ですね。これならなんとか書けたかな。
皆さんは何を選びましたか。

19-3 自然環境保全【選択科目Ⅱ】
Ⅱ 次の2問題(Ⅱ-1,Ⅱ-2)について解答せよ。(問題ごとに答案用紙を替えること。)

Ⅱ-1 次の4設問(Ⅱ-1-1~Ⅱ-1-4)のうち1設問を選び解答せよ。(緑色の答案用紙解答設問番号を明記し,答案用紙1枚にまとめよ。)

Ⅱ-1-1 火山活動によって形成された地形は,日本の景観を構成する重要な要素となっている。代表的な火山地形である,成層火山,カルデラ,火口湖,溶岩円頂丘(溶岩ドーム),溶岩流・溶岩流台地について,それぞれの成因・形状を簡潔に説明し,具体例を2つ挙げ,それが位置する国立・国定公園の名称を示せ。

Ⅱ-1-2 世界遺産一覧表に記載されている日本の世界自然遺産をすべて挙げ,それが有すると認められたOUV(顕著な普遍的価値)として最も多いクライテリアは何かを述べよ。また,日本の世界自然遺産の中から1つ選び,次について述べよ。
(1)選んだ世界自然遺産の登録の根拠となったOUV(顕著な普遍的価値)の概要
(2)選んだ世界自然遺産が抱える自然環境保全上の課題を2つ挙げ,その解決に向けて実施されている対策

Ⅱ-1-3 2018年に「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」が改正され,新たに「特定第二種国内希少野生動植物種」制度が創設された。この制度が創設された背景,指定された種についてふれた上で,国内希少野生動植物種・特定第二種国内希少野生動植物種のそれぞれの定義及び行為の規制内容について述べよ。

Ⅱ-1-4 生物多様性に配慮した消費行動への転換のための仕組みとして,持続可能な生物資源の管理に基づいた商品等の流通を促進するための認証制度の拡大が求められている。異なる生物資源を対象とした代表的な認証制度を2つ挙げ,それぞれの制度の概要を説明せよ。

阿寒国立公園 硫黄山
【北海道川上郡弟子屈町川湯温泉】


世界自然遺産の問題は(1)と(2)とありますが、その前段部分にも2つ回答すべきことが書いてあります。慌てちゃうと書き漏らしてしまうかもしれません。怖いですね。
それにしても今年受験していたらちょっと凹んでいたかもしれません。。。年度によって当たり外れがあるとはこのことです。ですからもし今年がダメそうだったとしても諦めず受験し続けてください。短い周期でそのうち自分の得意分野からの出題がありますから。

とはいえ毎年のことですが、試験の手ごたえがなくて、その後なんにも準備していないところに合格通知が突然に届いて慌てるひとがいます。合格通知が届いてから口頭試験までひと月もないかもしれません。
仮にダメだったとしても次年度試験に向けての良い材料になるのですから、しっかり再現だけはしておいてください。不甲斐ない出来だと感じているご自分の解答に正面から向き合うのことはたいへんにツライことではあるのですが、それを乗り越えないと合格は難しいです。
諦めないひとを応援したいです。

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