2012年8月25日土曜日

ヒートアイランド対策大綱中間とりまとめ

毎日暑いですね。。。
天気予報をみると、まだまだここ沖縄(那覇)よりも温度が高い地域が多いですね。
ホント、ここ数年で明らかに熱さ対策が変化しましたよね。
うーん。。。

地球温暖化とかヒートアイランドとかいろいろ言われていますが、今日はそのヒートアイランド対策に関する最新ネタが挙がりましたのでUPします。

これまでのヒートアイランド対策大綱の内容が見直され、(地球温暖化対策と同様に)その緩和策だけでなく、適応策も付け加えられたようです。
ヒートアイランド問題について、現状、国の対応方針、そして具体策まで、わかりやすくまとめられています。
口頭試験対策、そして来年の筆記試験対策として必読の資料ですので、ぜひご一読ください。

ちなみに今年の筆記試験では、建設環境の選択科目Bグループの緑地系からの出題でヒートアイランド現象が取り上げられてました。

Ⅰ-4 ヒートアイランド現象について,以下の問いに答えよ。
(1)ヒートアイランド現象の緩和を図る上で,都市の緑地や緑化の果たす役割を述べよ
(2)(1)の役割を踏まえ,都市の緑地の保全と緑化を推進していくための対応策を3つ取り上げて,あなたの意見を述べよ

砂漠のオアシス インシャラー【那覇市国際通り】

平成24年8月23日

「ヒートアイランド対策大綱中間とりまとめ案」に対するパブリックコメントの結果及び「ヒートアイランド対策大綱中間とりまとめ」の取りまとめについて(お知らせ)

 政府においては、ヒートアイランド対策関係府省連絡会議において平成16年にヒートアイランド対策大綱を策定し、関係府省が連携し、ヒートアイランド対策を推進してきたところです。
 先般、ヒートアイランド対策推進会議において、「ヒートアイランド対策大綱改定に係る中間とりまとめ案」として同大綱の改定案を作成し、本案の最終的な取りまとめの参考とするため、広く国民の皆様から御意見を募集するパブリックコメントを平成24年6月1日(金)から平成24年6月30日(土)まで実施しました。
 今般、パブリックコメント等を踏まえた、「ヒートアイランド対策大綱中間とりまとめ」として取りまとめましたので、お知らせいたします。

1.概要

 政府においては、ヒートアイランド対策関係府省連絡会議において平成16年にヒートアイランド対策大綱を策定し、関係府省が連携し、ヒートアイランド対策を推進しています。しかし、近年の都市の熱環境の悪化を鑑みると、従来の取組を効果的に推進するだけでなく、ヒートアイランド現象の影響軽減について取り組むことも課題となっています。
 このため、国土交通省、環境省が事務局となり、ヒートアイランド対策推進会議において、現在のヒートアイランド対策大綱の改定を行っているところであり、平成24年5月、「ヒートアイランド対策大綱改定に係る中間とりまとめ案」として整理いたしました。
 さらに、本案の最終的な取りまとめの参考とするため、広く国民の皆様から御意見を募集するパブリックコメントを、平成24年6月1日(金)から平成24年6月30日(土)までの間実施しました。また、併せて有識者、地方公共団体へのヒアリングを実施しました。
 今般、これらの幅広い意見を踏まえ、「ヒートアイランド対策大綱中間とりまとめ」を取りまとめましたので、ご報告いたします。
 当面、関係府省は本中間とりまとめに基づき、ヒートアイランド対策を推進するとともに、今後更なる検討を行った後に、最終的な改訂ヒートアイランド対策大綱をとりまとめる予定です。

2.パブリックコメントの意見概要及び対応

パブリックコメントによる意見提出は総計20件。(別紙1参照)

3.ヒートアイランド対策大綱中間とりまとめ

 パブリックコメント等を踏まえたヒートアイランド対策大綱中間とりまとめ。(別紙2参照)

4.その他

 今後、さらなる検討を行った後、ヒートアイランド対策推進会議を開催し、最終的な改訂ヒートアイランド対策大綱をとりまとめ予定。
添付資料

2012年8月22日水曜日

筆記試験後のスケジューリング

お盆も明けて、今週から通常業務に復帰されているかたも多いと思います。
実はここ沖縄ではお盆は旧暦で行うのが習わしなので、お盆はまだなんです。

今年は8月30日(ウンケー;迎え盆)~9月1日(ウークイ;送り盆)となっています。
旧暦なので毎年日づけが違いますから確かめるのにひと手間かかるため、これがなかなか面倒なのです(普通のカレンダーには表示していないので)。

逆に利点?として、旧暦にやるお盆の最大の特徴として、お盆期間が必ず満月である、というのがあります。
夜だけどとても明るい月夜の晩、地区の若者たちが太鼓や三線で道々を練り歩くエイサー 道ジュネー、とてもいいものなんですよ。
県外出身者のわたしが言うのもなんですが、街灯が普及した現在でも、満月の下でないと本当のエイサーという気がしません。

それはさておき、「試験後はしばらく骨を休めて、お盆がすんだらいよいよ次の準備に取り掛かりましょう」というアドバイスをよく見かけます。
が、いろんな地域があるわけですから、お盆がすんだひともそうでないひとも、あるいは他の宗教を信仰していて(もしくは無宗教で)お盆はそもそも関係ないというひとも、筆記試験後のスケジュールをいまいちど確認しておきましょう。

わたしの例を以下に紹介しておきます。
多くの方もこのパターンで取り組むのが基本になると思いますので、参考にしてください。

新庄剛志選手の金の長靴【小樽にて】

筆記試験後の歩み 
~マイルストーンを意識して、最終ゴールをイメージする~

8月の筆記試験後3日以内に、筆記試験再現答案を完成させる。

9月上旬から技術的体験論文の作成を開始する。

9月下旬までに体験論文の初稿を書き上げる
わたしはAPECさんの著書「二次試験合格法 口頭試験編」を参考に作成しました(H24年版は9月中旬発売のようです)。

10月から体験論文の添削指導を受ける。
SUKIYAKI塾の体験論文添削講座は9月初旬から募集開始のようです。

10月末の筆記試験合格発表後(今年は10/25)、論文提出〆(今年は11/6)までラストスパート(今年は13日間)
実はこの期間が精神的・体力的・脳みそ的に一番きつかったです。

11月上旬技術的体験論文を提出する。
送付にあたり、論文の形式及び送付の形式をよく確認すること。6つの注意事項があります。

11月中旬口頭試験セミナー受講&模擬面接
わたしの場合は、SUKIYAKI塾セミナーでAPECさんらによる面接、地元技術士指導者のかたらによる面接、の計2回を受けました。

11月中旬~口頭試験まで(もっとも遅いひとで1月中旬)経歴業務や体系的知識の再確認シナリオ作成(想定問答集)

試験直前1週間経歴~体験論文の説明部分(10分版)の発表練習
わたしの場合は、妻に試験官役をしてもらって、繰り返し繰り返し何度も何度も練習、これを毎晩やりました。

12月上旬口頭試験
直後に試験の様子とQ&Aをノートに箇条書きでメモを残す。

1月末口頭試験の内容を再現
のちに技術的体験論文と併せてAPECさんの書籍に採用していただきました。

3月上旬、口頭試験合格発表(今年度は3/4)。

3月中旬技術士登録

2012年8月10日金曜日

技術士試験の見直しについて

筆記試験も終わり、燃え尽き症候群に陥りそうになりながらも、ようやく忙しくなってきた本業のほうに勤しむことで今週一週間を過ごし終えました。

このブログの訪問者数をみると、(当たり前ですが)筆記試験の前と後では雲泥の差です。
というわけで、ほとんど誰も読んでくれていない時期ではあるのですが、日本技術士会HPに来年度以降の新しい技術士試験についてのパブリックコメント募集(締め切り9/9)の記事がUPされていたので、ここにもあげておきます。

個人的には、体験論文が廃止になるのはとても残念だと思います。
クドいようですが、私が「技術士」にふさわしい技術者になったことを自覚したのは、業務体験論文の作成を通して、その狙い、意図するところ、求めているところ、を悟った瞬間なんですから。
決して、筆記記述論文の作成を通してではありません。
これはあらためて強調しておきたいと思います(パブコメしちゃおうかな)。
筆記論文については(誤解を恐れずに書いちゃうと)、過去の合格論文パターンをなぞっただけです、ハッキリ言って。

経歴票提出時に業務体験的なことを書き込む方式に変更するようですが、「論文」の形式になるとは思いません。

科学技術立国【ノーベル化学賞鈴木章先生語録 北大総合博物館にて】

平成24年5月23日
科学技術・学術審議会技術士分科会
制度検討特別委員会

技術士試験の見直しについて

1.経緯

(1)技術士試験の見直しについては、第20回技術士分科会において、「制度検討特別委員会」を技術士分科会の下に設置することを決定し、現行技術士制度の諸課題についての検討を行うことになった。

(2)第1回制度検討特別委員会において、委員の互選により主査に池田駿介委員、主査代理に鳥養映子委員がそれぞれ選出された。また、技術士試験制度の見直し事項について機動的に検討を行うため、問題検討作業部会、免除検討作業部会及び技術部門・選択科目検討作業部会を設置し、諸課題について検討を行ってきた。
 その結果、多くの優秀な技術者の技術士資格の取得を促し、技術士制度の更なる普及・拡大を図ることを目的に以下による見直しを行うことが適当との結論に至った。

2.技術士試験の見直し

【第一次試験】
(1)基礎科目及び共通科目
 共通科目は廃止する。
 基礎科目は、科学技術全般にわたる基礎的学識を確認する試験とし、大学卒業程度の基本的な知識から出題する。出題分野は、現行の5分野を基本とし、共通科目の出題内容にも配慮して出題する。現行の基礎科目より受験者の負担が増えることのないよう留意して出題するとともに、試験の難易度の安定化を図る。

(2)専門科目
 現行の出題範囲は変えないこととし、各技術部門の基礎的な分野に出題を重点化する。また、試験の難易度の安定化を図る。

(3)免除
 見直し後の基礎科目の姿を踏まえて、それに対応する免除の在り方及びその範囲を引き続き検討する。 
 JABEE認定修士課程について、第一次試験との同等性を確認した上で、第一次試験の免除の対象とする。

 【第二次試験】
<総合技術監理部門を除く技術部門>
(1)筆記試験(必須科目)
 筆記試験の必須科目を択一式とし、技術部門に係る専門知識を確認する。試験問題の作成に際しては、極端に難易度が高い出題とならないよう留意する。合否決定基準に満たない者については、記述式試験の採点を行わない

(2)筆記試験(選択科目)
 従来の選択科目については、解答数の2倍程度を出題数の目安とする。
 選択科目に課題解決能力を問う記述式試験を新設する。出題する課題は2問程度とし、普遍的な課題からも出題する。

(3)技術的体験論文
 技術的体験論文は廃止する。受験申込み時に提出する業務経歴票について、技術的体験をより詳細に記載できる形式とする。

(4)口頭試験
 経歴の確認、応用能力及び課題解決能力、技術者倫理、技術士制度の認識について問うこととする。技術者倫理については、実務を踏まえた試問を重視する。
 試験時間は20分程度を基本とし、必要がある場合は10分程度延長することを可能とするなど、弾力的に運用する。

 <総合技術監理部門>
 総合技術監理部門の必須科目に係る口頭試験は、当該部門に求められる専門知識等を問うこととする。
 試験時間は20分程度を基本とし、必要がある場合は10分程度延長することを可能とするなど、弾力的に運用する。
 なお、総合技術監理部門を除く技術部門と同様に、技術的体験論文は廃止することとし、受験申込み時に提出する業務経歴票について、技術的体験をより詳細に記載できる形式とする。

 3.技術部門・選択科目の見直し

 技術士を取り巻く環境の変化に合わせ、選択科目を時代のニーズに合ったものに見直すとともに、極端に受験者数が少ない選択科目については、その在り方を検討する必要がある。これにより更なる資格活用につながることが期待される。
 今後の見直しは、時代のニーズを踏まえ、産業界における技術士の活用状況並びに技術部門及び選択科目の将来性や技術の変遷に留意して実施するものとし、各技術部門の専門委員等から意見を聴取するなど技術士分科会において継続的に議論を行う。なお、見直しは、以下の考え方に基づくものとする。
今後2年(平成25年度及び26年度)程度の受験者の動向を見て、受験申込者数が20部門全体の申込者数の0.05%を下回る選択科目については、当該選択科目の廃止を含めその在り方を検討することとする。また、同様に0.1%を下回る選択科目については、他の選択科目との統廃合や内容の変更を検討することとする。
○現在96ある選択科目の総数を上回らないこととする。

 4.実施時期

 試験方法の見直しについては、受験者への周知や準備の期間等を考慮し、平成25年度の試験から実施する



●技術士分科会(第22回) 配付資料
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu7/siryo/1323682.htm

●技術士法施行規則の一部を改正する省令案に関するパブリックコメント(意見公募手続)の実施について
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=185000605&Mode=0


2012年8月7日火曜日

筆記試験、おつかれさまでした

大変ご無沙汰でした。
前回更新から筆記試験日(8/5)まで、怒涛の(というほどでもないんですが)添削依頼、自分の総監対策の追い込み、そしてなによりロンドンオリンピック!の関係で、ブログの更新をサボってしまいました。

ともあれ受験された皆さん、大変お疲れさまでした。

まずは試験の総括、というか感想から。。。。。。

道は続く【北大東島】

Ⅱ-1
 東日本大震災を契機として,あらためて防災・減災対策のあり方が議論されている。
建設部門に携わる技術者として,我が国の防災・減災に向けた社会基盤の整備における課題3つ挙げ,その内容を説明せよ
 また,それらの課題に対し,防災・減災に向けた今後の社会基盤の整備を具体的にどのように進めていくべきかあなたの意見を述べよ

Ⅱ-2
 地球環境問題への対応として,(1)低炭素社会の実現,(2)自然共生社会の実現・生物多様性の保全,(3)循環型社会の形成が求められている。
 我が国の最近の社会情勢の変化も踏まえ地球環境問題に対し,建設分野として取り組むべき課題を上記3つの視点からそれぞれ挙げその内容を説明せよ
 また,前記のそれぞれの課題に対して,解決に向けたあなたの意見を述べよ


「防災減災」は大方の予想通りでしたね。
わたしがアドバイスしているSUKIYAKI塾筆記試験対策講座受講生のかたたちやそのほか知り合いのひとたちの多くも取り組んでいたネタでしたのでまずは安堵。

でも、「建設環境」の技術者を自認するひとならば、もういっこのⅡ-2にチャレンジしたかたもいらっしゃるかもしれません。
こっちで書けたら言うまでもなく、かなり有利だと思います(しかし午後の問題と被っちゃったですね)。

そして予想していた建設業界モノは出題されませんでした。どうもすみませんでした。

次にAグループですが。。。。。

わたしの予想していた「改正アセス法」が出なかったこと、
大変申し訳ありませんでした。

これはかなり自信喪失ぎみです。。。
しかしこうなればきっと口頭試験のときに突っ込んで訊かれることと思います。
決して準備を怠らないようにしてください。

それにしても建設リサイクル(建設だけじゃないけど)が復活し、それもAグループ問題で来るとは、これぞまさにサプライズでした。

Ⅰ-1
 建設分野においては従来から建設リサイクルの推進,環境物品の調達等の取り組みを進めてきている。
 しかし,社会資本投資の減少等に伴い,これらのリサイクル材の受入も困難になってきている。
 一方で,産業活動に伴って発生する鉄鋼スラグ等産業副産物の有効利用を図るための新たな技術開発や資材としての用途の拡大が進められている。
(1)このような状況の中で,建設分野においてリサイクルを推進する上での課題を3つ挙げ,その内容を説明せよ
(2)それらの課題のうち1つを選び,その課題にどのように取り組むべきか述べよ

Ⅰ-2
 建設事業での生物多様性の保全を図る取組について,以下の問いに答えよ。
(1)建設事業(道路,河川,港湾等)を1つ挙げ,当該事業の特性を踏まえて生物多様性の保全を図る上で掲げるべき目標を2つ述べよ
(2)(1)で掲げた2つの目標の実現に向けた具体的な取組と課題について,3つ挙げ説明せよ



Bグループはほぼ順当な出題でしたが、わたしの専門である「沿岸域」が去年に引き続き出題されなかったことも大変ショックでした。
一応、港湾「及びその周辺」に含まれると解釈できはするのですが、やっぱり文字として「沿岸域」という漢字がないのはショックです。
震災もあったし今年は出るかと思っていたのですが。。。。
社会的ニーズはないわけないと思うんですが、なんで河川が2つもでてるんでしょうかねえ。。。まぁ水質浄化ということなんでしょうけれども。
でも、わたしがアドバイスしていた受講生はみんな河川のひとたちなので、これについても安堵した部分もなくはないですけど。

予想を外しまくり、サプライズ的な問題ばっかりだったじゃないか!と問題を見た瞬間はそう思ったわけですが、試験から数日を経てちょっと冷静に振り返ってみると、そんなには意外ではなかったですね、建設環境ズバリそのもの、ともいえる出題だったのではないでしょうか。

わたしの予想能力が今回はまったくピントはずれの的外れだったわけで、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

最後にひとこと。
長い忍耐生活からようやく解放されたことだとは思うわけですが、技術士になりたいと強く思うのであれば、筆記論文が書けたひとはもちろんのこと、書けなかったと考えているひとも、まずは復元論文を作成してください。
休むのはそれからです。

ダメだったと思っていても、(いつか)技術士になるぞ!と思っているのであれば、諦めずにもう少しだけ力を振り絞って頑張ってください!