2012年10月27日土曜日

技術的体験論文について

筆記試験合格者のみなさま
合格発表後、最初の週末となる今日明日は、きっと体験論文作成の追い込み、ラストスパート中だと思います。
精神的にも体力的にも相当にキツイでしょうが、いましかないのですから、手間、時間、資金(材)、あなたの持てるものすべてをこの期間に注いでください!
この一年の、あるいはここ数年の思いのたけをぶつけて頑張ってください。

わたしがこれまでSUKIYAKI塾等で体験論文作成のアドバイスをしてきたなかで、ほぼ全員に、しかも添削する度にシツコクくりかえして申し上げていたことをここに挙げておきます。

それは、課題問題点が整理されてなく、ゴチャゴチャと混乱したままの論文が多いことです。
課題と問題点は違います
全然別物です。
課題は達成することが求められているものです。
問題点は、その達成を阻む要因です。
それから解決策(技術的提案)は、その問題点をどうやって(どういう根拠で)解決したのか、です。

当たり前のことなのですが、なかなか皆さん体得するのに時間がかかっています。
まだシッカリ認識できていないひとは致命的ですので、論文を提出する前のいまのうちに再確認しておいて欲しいと思います。

SUKIYAKI塾のHPに技術的体験論文について解説ページがあります。
以下に貼り付けておきますので熟読のうえ、体験論文を作成&練り上げてください。

二次試験対策 全体的な試験対策 3.口頭試験対策(技術体験論文)
それからさらに詳しい解説のある「口頭試験対策 技術体験論文」

あの日のことを思い出せ!もうひと踏ん張り!【沖縄会場】

筆記試験に不合格だったかたへ
来年から試験制度が変わり、技術的体験論文の提出はなくなるとのことです。
しかし、来春の受験申し込み時になにかしらの代表業務的なことを書かせる様式になるようです。
このときに体験論文で取り上げたような「受験した技術部門の技術士にふさわしいと思われる業務」、言い換えますと、技術士としてふさわしい技術力を発揮した業務について(論文形式ではないにしろ)概要程度は書かされるはずです。
そして申込書(経歴票?)に書いた業務について、口頭試験時にその内容の説明が求められることは必至だとわたしは考えます。
つまり、体験論文はなくなりますが、結局のところ、論文に書くような業務内容、技術的解決過程を整理したシナリオは絶対に必要になると思います。
ぜひ、無駄ではないので、時間を掛けて体験論文作成に挑戦してください。
既に準備していたひとも、論文内容のブラッシュアップを継続して行ってください。

来春まで、残すところもうあと半年しかありません。

では!

2012年10月25日木曜日

合格おめでとうございます!

筆記試験合格おめでとうございます!
今日はこれまでの労をねぎらい、一生に何度もあるものではない「技術士第二次試験筆記試験合格」を味わってください!
そして明日からの激闘にそなえてゆっくり気を充実させてください。

でも、ゴールはまだまだ遠く高い山の上にあります。
「技術士すごろく」のあがりはまだまだ先です。
勝って兜の緒を締めよ、です。

明日からの10日ちょっとの間、持てる力を出し惜しみせず、潜在能力までをも出しきって体験論文を練り上げてください!

周りの技術士に添削してもらうことはもちろんのことですが、体験論文ネタ業務の関係者(発注者や関連業者)も連絡が取れれば臆することなく連絡して、論文に(あるいは口頭試験時に)使えそうな資料をかき集めてください!
「筆記試験に合格しました。どうかお力をお貸しください」と伝えれば、びっくりするほど多くのひとが協力してくれるはずです。

これからSUKIYAKI塾沖縄でいごの会で募集する口頭試験対策セミナーのHP応募フォームを完成させないといけませんので、今日はこのへんで。

わたしは東京・フォーラム8(11/17)と沖縄・沖縄船員会館(11/23)で開催される模擬面接のお手伝いをする予定です。

では!

筆記試験合格発表で1回休み【金沢市ひがし茶屋 志摩にて】

残念ながら不合格だったかたへ
わたしも今回残念ながら総監不合格でした。。。
この悔しさを来年への活力と変えて、諦めることなく挑戦し続けましょう!


2012年10月24日水曜日

まもなく合格発表ですね

ようやく添削依頼のあった論文すべてにコメントをつけて返信しました。
さっぱりした気分で、まるで明日は正月をむかえるという感じ、つまり大晦日のような変な気分です。

早いものでまもなく合格発表ですね。
一昨年は1時前、昨年は5時ごろでしたっけ?

わたしが係わったかたたちに朗報が届きますように。
そしてなにかのご縁でここを訪れてくださったかたのところにも。

今年は無我の境地で眠れそうです。。。自分の論文は完成に程遠い。。。むにゃむにゃ。。。

パワースポットに虹がかかりました【石川県珠洲市 能登半島】


それでは明日。

2012年10月1日月曜日

生物多様性国家戦略2012-2020

ひと月ぶりの更新となりました。
今日から10月、いよいよ待ちに待った試験結果の発表が今月にありますね。

SUKIYAKI塾の体験論文講座もスタートし、わたしが担当するかたたちも早速に論文を送ってきてくれています。

これから発表のある10月25日(木)までは、本当にあっという間です。
まだのひとは今日からでも取り掛かり、合格発表前には体験論文としてほぼ完成させてくださいね。
できれば(というか必ず)技術士のひとに見てもらってください。

合格を確認してからの2週間弱はそれこそ脳みそが炎症を起こすほどのフル回転になるはずです。
しかし、合格確認後、周りのいろいろな技術士のひとにすぐにでも見てもらうために、それはそれとしてその前に一応の完成はしておくべきなのです。時間はありません。

わたしの場合、この体験論文の作成を通して、「技術士」の極意、というか核(コア)とする部分に近づくことができました。
皆さんも、「あっ!これが技術士として求められていることなんだな」と得心してください。
このときの気づきをもとにして、翌年以降はこうしていろんなかたたちに受験指導しているわけです。

がんばってください!

本日はタイトルにもあるとおり、新しい生物多様性国家戦略が閣議決定されたニュースを取り上げます。
おそらく口頭試験のときに訊かれると思いますので、ぜひチェックしておいてください。
モチロン、体験論文提出後で結構です

大東神社の鳥居の前【南大東島】

平成24年9月28日

「生物多様性国家戦略2012-2020」の閣議決定について(お知らせ)

 生物多様性基本法(平成20年法律第58号)に基づいて政府が策定する「生物多様性国家戦略2012-2020」が、本日、閣議決定されましたので、お知らせします。

1.経緯

 生物多様性国家戦略は、生物多様性条約第6条及び生物多様性基本法第11条の規定に基づき、生物多様性の保全と持続可能な利用に関する政府の基本的な計画です。わが国は、平成7年に最初の生物多様性国家戦略を策定し、平成14年、平成19年、平成22年に見直しを行ってきました。
 その後、平成22年10月に愛知県名古屋市で開催された生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)では、生物多様性に関する世界目標となる愛知目標が採択され、各国はその達成に向けた国別目標を設定し、生物多様性国家戦略に反映することが求められました。また、昨年3月の東日本大震災の発生や人口減少の進展をはじめとした昨今の社会状況を踏まえ、これまでの人と自然との関係をいま一度見つめ直し、今後の自然共生社会のあり方を示すことが必要となりました。
 このため、平成24年1月27日付けで、環境大臣より中央環境審議会会長に対して、生物多様性国家戦略の変更について諮問し、同審議会自然環境・野生生物合同部会(部会長:武内和彦東京大学サステイナビリティ学連携研究機構教授)において審議が行われ、パブリックコメント等を経て、平成24年9月13日に、同審議会から答申が行われました。
 この答申を踏まえ、本日9月28日に、政府として「生物多様性国家戦略2012-2020」を閣議決定しました。

2.「生物多様性国家戦略2012-2020」のポイント

[1] 愛知目標の達成に向けたわが国のロードマップを提示

愛知目標の達成に向けたわが国のロードマップとして、目標年次を含めたわが国の国別目標(13目標)とその達成に向けた主要行動目標(48目標)を設定しました。
国別目標の達成状況を測るための指標(81指標)を設定しました。

[2] 2020年度までに重点的に取り組むべき施策の方向性として「5つの基本戦略」を設定

これまでの生物多様性国家戦略の4つから、新たに科学的基盤の強化に関する項目が加わりました。
-5つの基本戦略-
(1)生物多様性を社会に浸透させる
(2)地域における人と自然の関係を見直し・再構築する
(3)森・里・川・海のつながりを確保する
(4)地球規模の視野を持って行動する
(5)科学的基盤を強化し、政策に結びつける(新規)
生物多様性を社会に浸透させるため、「生物多様性の経済的価値評価」等の取組を充実・強化します。

[3] 今後5年間の政府の行動計画として約700の具体的施策を記載

「愛知目標の達成に向けたロードマップ」の実現に向け、今後5年間の行動計画として約700の具体的施策を記載し、50の数値目標を設定しました。
<具体的施策の例>
生物多様性の経済的価値の評価、生物多様性の損失に伴う経済的損失、効果的な保全に要する費用などの評価
各省連携による広域レベルでの生態系ネットワークの形成に向けた方策の検討
海洋保護区の設定の推進と管理の充実
野生生物の適切な保護管理の推進
愛知目標の達成に向けた国際的取組
生物多様性総合評価を愛知目標の中間評価が行われる2015年までに実施
IPBES*への積極的な参加・貢献と国内体制の整備
生物多様性に配慮した東日本大震災からの復興・再生の推進
* IPBES(生物多様性と生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム)
「生物多様性国家戦略2012-2020」の策定に関する審議会の経緯等については下記を御参照下さい。
http://www.biodic.go.jp/biodiversity/wakaru/initiatives/index.html
添付資料