2022年6月22日水曜日

令和4年版国土交通白書 気候変動とわたしたちの暮らし

沖縄は早くも梅雨明けしました。昨年よりも13日も早いんだそうです。しかし今年の梅雨は長かったうえにずっと雨でした。例年ですと梅雨入りしたとたんに雨が降らないという空梅雨も多かったんですけどね。梅雨入り宣言前から降雨が続いていたので、実質的に2か月まるまる雨でした。
それにしても梅雨の終わり頃の豪雨はハンパなかったです。線状降水帯ともいえるほどに次々に雨雲が来襲しました。我が家は土砂災害危険地域に引っ掛かっているもんですから毎年ヒヤヒヤしています。今年もなんとかサバイブできたことに安堵するとともに、バトンが移った九州以北のことを案じています。沖縄以外の地域はこれからが梅雨の本番だと思います。河川の氾濫、山崩れなどじゅうぶん気を付けてください。

そんななか国土交通白書も昨年より4日ほど早く公表されました。
やっぱり、というかなんというか、ドストライクテーマの「気候変動」、そしてその対策としての「脱炭素」で来ましたね。
地域の脱炭素化と生活の質の向上等を両立した「気候変動時代のわたしたちの暮らし」を展望しています」とあります。ココ、大事な視点です。
地域の脱炭素化と生活の質の向上を両立させるためにもてる専門技術を遺憾なく発揮することが我々建設部門などのインフラ整備にかかる技術者に求められています。その専門知識を備えているかどうかが試験で試されると思います。
というわけで、必須科目Ⅰは脱炭素ですよ。
もちろんR4版白書の全部をくまなく読み込む必要はないのですが、概要版だけでもチェックしておいてください。

と書きましたが、しかしこうも脱炭素ばかりを推していて大丈夫なのかとちょっと心配になってきました。そもそも建設環境だと昨年のⅢ-2で出ていますし、建設部門だけじゃなくて環境部門や水産部門でも「脱炭素(カーボンニュートラル)」を推しているうえに、総監部門も「脱炭素社会に向けた取り組み」を出題予想しているんです。
どれもこれも脱炭素(カーボンニュートラル)が出題されたら壮観ですね(今回は受験しないので他人事みたいな発言になってしまいました、すみません)。

緑ヶ丘公園
【沖縄県那覇市】

「令和4年版国土交通白書」を公表します
~気候変動とわたしたちの暮らし~

令和4年6月21日

国土交通白書は、国土交通省の施策全般に関する年次報告として毎年公表しています。今回の白書では、我が国において、世界的な社会課題である気候変動への対応が求められていることから、「気候変動とわたしたちの暮らし」をテーマとして取り上げました。
 2050年カーボンニュートラルの実現を目指し、国土交通分野における「暮らしの脱炭素化」に向けた取組みの方向性等を整理するとともに、地域の脱炭素化と生活の質の向上等を両立した「気候変動時代のわたしたちの暮らし」を展望しています。


本白書についての概要は、以下のとおりです。
 

第1部 気候変動とわたしたちの暮らし

 
【序章】気候変動に伴う災害の激甚化・頻発化
紀元後2000年の歴史に例を見ない気候変動の状況、気候変動に伴う災害の激甚化・頻発化の状況や適応策としての防災・減災対策等を整理。
 
  • 脱炭素社会の実現に向けた動向
新型コロナウィルス感染拡大の影響を受けた家庭部門・運輸部門等における2020年のCO排出の最新動向や、経済と環境の好循環に向けた政府の取組み・市場動向等を整理。
 
  • 脱炭素化社会の実現に向けた国土交通分野における取組み
住まい・交通・まちづくり等、国土交通分野における「暮らしの脱炭素化」に向けた取組みの方向性や、技術革新・社会実装等の動向を整理。
 
【第3章】気候変動時代のわたしたちの暮らし
脱炭素化に向けた人々の意識調査結果や、地域の脱炭素化の先進事例について紹介するとともに、技術革新により変革が期待される「わたしたちの暮らし」の将来像を展望。
 

第2部 国土交通行政の動向

国土交通行政の各分野の動向を政策課題ごとに報告
 

【資料】資料1:令和4年版国土交通白書の概要 資料2:令和4年版国土交通白書
 

2022年6月8日水曜日

令和4年版環境白書 グリーン社会の実現に向けて変える私たちの地域とライフスタイル ~私たちの変革から起こす脱炭素ドミノ~

白書シーズンたけなわ、いかがお過ごしでしょうか。
7日に環境白書が閣議決定され、HPにて公表されました(^^)/
「脱炭素」はもちろんメイン課題ですが、「循環経済」、「分散・自然共生」あわせて『グリーン社会』、この実現に向けて私たちの地域とライフスタイルから変革を起こしてゆきましょう!というテーマのようです(まだちゃんと読んでません)。
スローガン「私たちの変革から起こす脱炭素ドミノ」です。
報道発表のページには概要版の記載がなかったので、白書をまとめたページも下記に貼り付けておきます。
白書を全部読むのはたいへんですし時間もないですから、この概要版だけでもチェックしてみてください。「1.5℃」とか「30by30」とか多くのキーワードが盛りだくさんです。しかし概要版なのにぜんぶで32ページもあるなんて、そうとう力が入ってますよね。

そして今回の環境白書の閲覧方法ですが、ウエブサイトや冊子のほか、なんと電子書籍版Kindleや楽天Koboでも配信されるようです。しかも1年間限定で無料で配信されるそうですよ。ただし開始が7月中下旬とのことなので、残念ながらこんどの筆記試験対策には間に合いませんね。。。

環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書

環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書

最新の白書

関東も梅雨入りしましたね
【東京都府中市】

令和4年6月7日
総合政策
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令和4年版環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書の公表について

令和4年版環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書は本日令和4年6月7日(火)に閣議決定されたため公表いたします。

1.令和4年版環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書のテーマ

グリーン社会の実現に向けて変える私たちの地域とライフスタイル
~私たちの変革から起こす脱炭素ドミノ~

 2030年までを「勝負の10年」として、国内外で「脱炭素ドミノ」を起こしていくために私たち一人ひとりが、未来に影響を与える当事者であるという意識を持って行動し、脱炭素のみならず、資源循環、分散・自然共生という多角的なアプローチによってグリーン社会の実現を目指していくことをお伝えしています。

2.令和4年版環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書のポイント

  • 気候変動や資源の大量消費、生物多様性の損失等の危機に対して世界が大きく動き出し、危機的状況を世界全体で乗り越えるための国際動向を紹介。
  • 「脱炭素」と並行して「循環経済」、「分散・自然共生」という多角的かつ、相関しているアプローチからグリーン社会の実現を目指すことを記述。
  • 地域資源を生かして脱炭素化を図りつつ、経済活性化・社会課題の解決を目指す地域づくりや、「ファッション・食・住まい・移動」から一人ひとりのライフスタイルの変革により、持続可能で将来世代が、希望を持つことができる社会を引き継げることを目指すことを記述。
  • 東日本大震災・原発事故の被災地の環境再生取組の進捗や、復興の新たなステージに向けた未来志向の取組を紹介。

環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書の特色

  • 環境白書、循環型社会白書、生物多様性白書の3つの白書は、法律に則ってそれぞれ国会へ提出する年次報告書ですが、環境問題の全体像を分かりやすく示すために3つの白書を合わせて編集し、1つの白書としてまとめています。
  • 冊子で使用している紙は、持続可能な木材を使ったFSC®認証紙です。日本の官公庁の白書において初めての使用となります。

   ※FSC®(Forest Stewardship Council®)認証とはFSCロゴマーク
    環境、社会、経済の便益に適い、きちんと管理された森林からの製品を
    目に見える形で消費者に届け、それにより経済的利益を生産者に還元する
    仕組みです。

  • 印刷工程の電力使用に伴い発生する二酸化炭素(CO₂)は、環境省の「オフセット・クレジット制度(J-VER制度)」に基づき発行された東日本大震災における被災地のクレジットを購入し、オフセットしています。

4.白書の閲覧及び冊子の入手方法

(1)環境省ウェブサイト http://www.env.go.jp/policy/hakusyo/

   PDFデータで掲載します。なお、HTML形式のデータについては、7月上旬以降、同ウェブサイトに掲載
  する予定です。

(2)冊子の入手方法

  ①単行本
   政府刊行物センターや政府刊行物取扱書店等で購入することができます(1部2,728円(税込、予定価
   格)、6月中下旬発売予定)。入手方法等については、発行元の日経印刷株式会社第一営業部(03-
   6758-1011
)までお問い合わせください。

  ②電子書籍
   電子書籍版Kindle及び楽天Koboにて、1年間無料配信予定(7月中下旬配信予定)。

2022年6月7日火曜日

令和3年度 水産白書

水産白書が閣議決定されました。
なにか目新しいワクワクする特集などはあるかと期待しましたが、3月に発表された「新たな水産基本計画」を特集したものでしたので、特に目新しい情報はありません。
水産部門の試験対策としては3月に出た「新たな水産基本計画」でもいいし、こっちの「R3年度水産白書」でもOKです。ちょっと肩透かし(笑)

北海道大学水産学部
【北海道函館市】

本年3月に策定された「新たな水産基本計画」に注目!

令和4年6月3日
水産庁
~令和3年度 水産白書を本日公表~

本日、令和3年度水産白書が閣議決定されました。
今回の白書では、「新たな水産基本計画」及び「新型コロナウイルス感染症による水産業への影響と対応」を特集として取り上げています。また、我が国の水産業をめぐる動きや国際情勢のほか、水産基本計画に新たに盛り込まれた「海業(うみぎょう)」による漁村の活性化に向けた取組等を紹介しています。
この白書を通して、広く我が国の水産業について国民の皆様に理解してもらうことを目指しています。

海業と取締船の写真

1.令和3年度水産白書の概要

水産白書は、水産基本法に基づき、政府が毎年、国会に報告しているものです。
「令和3年度水産白書」では、特集1として「新たな水産基本計画」を取り上げました。水産基本計画は、水産基本法に基づき水産施策を推進するための指針として、平成14年以降、5年ごとに見直されています。過去の水産基本計画を概観した上で、漁業者の減少・高齢化、海洋環境の変化、新型コロナウイルス感染症、燃油高騰をはじめとした様々な情勢を踏まえて、本年3月に策定された新たな水産基本計画について記述しています。
また、特集2として「新型コロナウイルス感染症による水産業への影響と対応」を取り上げました。令和2年以降の新型コロナウイルス感染症の世界的な大流行により生じた水産物の需給への影響や、水産物の販売促進・消費拡大等に向けた取組等、水産業における対応等を記述しています。

「令和3年度水産白書」は、以下のURLで御覧になれます。

2.内容のポイント

令和3年度水産の動向

(特集1) 新たな水産基本計画
 これまでの水産基本計画及び本年3月に閣議決定された新たな水産基本計画について記述

(特集2)新型コロナウイルス感染症による水産業への影響と対応
 新型コロナウイルス感染症による水産物の需要・供給への影響と新たな動き、水産業における対応について記述

第1章 我が国の水産物の需給・消費をめぐる動き

 水産物需給の動向、水産物消費の状況、水産物貿易の動向等について記述

第2章 我が国の水産業をめぐる動き
 漁業・養殖業の国内生産の動向、漁業経営の動向、水産物の流通・加工の動向等について記述

第3章 水産資源及び漁場環境をめぐる動き
 我が国周辺の水産資源、実効ある資源管理のための取組、漁場環境をめぐる動き等について記述

第4章 水産業をめぐる国際情勢
 世界の漁業・養殖業生産、水産物消費、水産物貿易をめぐる国際情勢、国際的な資源管理等について記述

第5章 安全で活力ある漁村づくり
 水産業・漁村の多面的機能、防災・減災対策、漁村の活性化等について記述

第6章 東日本大震災からの復興
 水産業における復旧・復興の状況、東京電力福島第一原子力発電所事故の影響への対応について記述

令和4年度水産施策

 令和4年度予算等を基に施策の概要を整理

<添付資料>
報道発表資料(PDF : 363KB)