2013年12月31日火曜日

今後の社会資本の維持管理・更新のあり方について、の答申が公表されました

昨年の痛ましい事故から一年。

建設部門たるもの、これは必読ものです。
建設環境には関係ない、なんて考えてはいけません。
建設部門の一般教養です。

第3章 戦略的な維持管理・更新に関する基本的な考え方」に、
社会資本によって人々にもたらされる恩恵が次世代へも適切に継承されるよう、今後目指すべき10の基本的な考え方を整理
とあります。
PDF1枚の答申(概要)だけでもよいので目を通しておいてください。

今年の総監の筆記試験(記述問題)でも「メンテナンスを考えた計画設計や施工、維持管理」について出題されました。
このことは、建設部門だけではなく、技術士の全部門、全科目とも関連するテーマなのだ、ということのなによりの証だと思います。
私も勉強しなくては。。。

それでは今年の投稿もこれで最後になると思います。
お付き合いくださりありがとうございました。
また来年、一緒にがんばりましょう!

にしん蕎麦【那覇空港】

報道・広報



社会資本整備審議会・交通政策審議会「今後の社会資本の維持管理・更新のあり方について」答申の公表について

平成25年12月25日

 平成24年7月25日の国土交通大臣からの諮問を受け、社会資本整備審議会・交通政策審議会技術分科会技術部会に
「社会資本メンテナンス戦略小委員会」が設置され、これまで9回にわたり審議が行われました。
 同小委員会の審議を経て、社会資本整備審議会・交通政策審議会より「今後の社会資本の維持管理・更新のあり方に
ついて」答申がなされましたので、お知らせします。
 なお、「社会資本メンテナンス戦略小委員会」の審議経過及び公表資料等については、以下のページをご覧ください。


 ○社会資本メンテナンス戦略小委員会
  http://www.mlit.go.jp/policy/shingikai/s201_menntenannsu01.html


2013年12月30日月曜日

浮体式洋上風力発電事業に係る環境影響評価準備書に対する環境大臣意見

国交省もプッシュしている浮体式の洋上風力発電、これの環境アセス準備書、に対する環境大臣意見が提出されました。

改正環境アセス法は今年の筆記試験のⅡ-1で出ましたが、そのうちⅡ-2のような業務遂行手順を書かせる問題のほうでも出題されるかもしれません。

台風による倒壊から復活した風車【宮古島西平安名崎】

報道発表資料



平成25年12月5日

浮体式洋上超大型風力発電機設置実証事業に係る環境影響評価準備書に対する環境大臣意見の提出について(お知らせ)

 環境省は、12月5日、福島県の東の沖合18kmの海域に設置予定の「浮体式洋上超大型風力発電機設置実証事業」(事業者:経済産業省資源エネルギー庁)に係る環境影響評価準備書に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。
 環境大臣意見では、[1]海洋等への環境影響は未だ知見が少なく、本事業による知見が今後の洋上風力発電の普及に向けて極めて有用なものと期待されること、[2]その観点から、事後調査及び必要に応じた追加的な環境保全措置を講じ、それらの結果を公表すること、[3]鳥類を忌避させるような環境保全措置を検討するとともに、バードストライクに係る必要な事後調査を実施すること等を求めている。
 今後、事業者は、今回の環境大臣意見及び自治体の長からの意見を受けた経済産業大臣勧告を踏まえた環境影響評価の実施が求められることとなる。


1.背景

 環境影響評価法及び電気事業法は、1万 kW以上の風力発電所の設置又は変更の工事を対象事業としており、環境大臣は、事業者から提出された環境影響評価準備書(※)について、経済産業大臣からの照会に対して意見を言うことができるとされている。
 本件は、経済産業省資源エネルギー庁の浮体式洋上超大型風力発電機設置実証事業(総出力14,000kW)に係る環境影響評価準備書について、この手続きに沿って意見を提出するものである。
 今後、事業者には、環境大臣及び関係自治体の長の意見を受けた経済産業大臣勧告を踏まえ、法に基づく環境影響評価書の作成等の手続が求められる。
環境影響評価準備書:環境影響評価の結果について環境の保全の見地からの意見を聴くための準備として、調査、予測及び評価、環境保全対策の検討を実施した結果等を示し、環境の保全に関する事業者自らの考え方を取りまとめた文書。

2.事業の概要

 本事業は、福島県の東の沖合18kmの海域において、総出力14,000kW(定格出力7,000kW級の発電設備2基)の風力発電設備を設置・運用するものである。
 浮体式洋上風力発電設備の工事中及び稼働中における環境影響については未だ知見が少ないため、本事業により得られた知見が公表され、今後の洋上風力発電事業の検討に資するものとなれば、本事業が果たす役割は大きい。また、現時点で予見できない環境影響が生じた場合には、適切な環境保全措置を講じ、その効果を検証することが、今後の洋上風力発電の普及につながるものである。

3.環境大臣意見の概要

(1)総論

 本事業により得られる知見は今後の洋上風力発電の普及に向けて極めて有用なものと期待される一方、大規模な洋上風力発電設備が設置された場合の環境影響については未だ解明されていない点もあることから、事業実施に当たっては、以下の取組を行うこと。
[1]事後調査を適切に実施し、事後調査の結果を踏まえ必要に応じて、追加的な環境保全措置を講じること。
[2]追加的な環境保全措置の具体化に当たっては、検討のスケジュールや方法、専門家の意見、主要な論点やその対応方針等を公開し、透明性及び客観性を確保すること。
[3]事後調査の結果については、本事業による環境影響を分析し公表すること。

(2)騒音について

[1]水中騒音の事後調査は、騒音が最も大きくなると想定される工事工程において調査を実施するとともに、必要に応じて追加的な環境保全措置を講じること。
[2]本設備からの水中騒音により魚類等へ及ぼす影響について、適切な頻度及び地点において事後調査を行うとともに、必要に応じて追加的な環境保全措置を講じること。

(3)動物について

[1]鳥類に対する影響を可能な限り回避、低減する観点から、鳥類を忌避させるような環境保全措置を検討すること。
[2]本設備への鳥類の進入状況の確認と、衝突の有無の監視を高い頻度で適切な期間実施し、その原因分析や関係機関との情報共有を行い、必要な環境保全措置について検討するとともに、必要に応じて、調査期間を延長して実施すること。
[参考]
事業概要
・名称;浮体式洋上超大型風力発電機設置実証事業
・事業者;経済産業省資源エネルギー庁
・計画位置;福島県の東の沖合18kmの海域
・出力;14,000kW(7,000kW級発電設備を2基設置)

環境影響評価に係る手続
・平成25年9月6日 経済産業大臣から環境大臣への意見照会
・平成25年12月5日 環境大臣意見の提出
添付資料

2013年12月29日日曜日

河川における外来植物対策の手引きと外来魚対策の事例集が公表されました

出張中はなかなかチェックできないので、帰ってきてから省庁の報道発表をチェックしています。
世の中の動きが慌ただしくなってきましたね。
行政資料も年内御用納め前にゾクゾクと公表されています。
今日は、外来種対策の手引き&事例集です。

しかし多くの発表資料のなかで危うく飛ばしそうになっちゃいましたが、ビッグなネタですね、これは。
来年の筆記試験に出てきそうなネタです(ほぼ確実に出るんじゃないでしょうか)。

よく読んで、さらには対策の手引き、駆除対策の考え方などの概要を整理しておいてください。
私も正月休み中に見てみます(。。。まだちゃんと読んでません。。。)。

放流禁止【石川県珠洲市】

報道・広報



「河川における外来植物対策の手引き」及び「河川における外来魚対策の事例集」の公表について

平成25年12月5日

 国土交通省では河川における外来種問題に対応するため、平成10年に「外来種影響・対策検討会」を立ち上げ、外来種の現状・影響・対策に関する検討を重ねるとともに、その成果を指針や事例集としてとりまとめ、各地域における外来種対策の推進を図ってきたところです。
 その後、平成17年(2005年)6月「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」が施行される等、外来種問題の重要性はさまざまな場面で指摘され、人々の関心は一層高まっています。
 多くの関係者の連携の下、これまでも外来種対策が実施されてきた一方で、その手法や結果に関する情報については、統一して紹介されている例や、実践的な対策手法を解説した資料等は必ずしも十分ではなく、さらなる充実が求められています。

 このため、これまで収集・整理された外来植物対策の実例をもとに、順応的管理や多様な主体の連携による取り組みの考え方について、全国の河川において特に問題の大きな外来植物10種を取り上げ、各河川の現場で対策を行うための実践的な手引きとして「河川における外来植物対策の手引き」をとりまとめました。
 また、河川において外来魚対策を実施しようとする多様な主体が利活用可能な事例集として、コクチバス、オオクチバス、ブルーギルのサンフィッシュ科3種を対象に、駆除対策の考え方や事例を「河川における外来魚対策の事例集」としてとりまとめました。

 これらの手引き等が、河川の現場において効果的な対策を実践しようとする人々の一助となることを期待するものです。


※上記の詳細については、下記リンク先よりご参考下さい。


添付資料

【報道発表】(PDF形式:102KB)PDF形式

2013年12月28日土曜日

訪日外国人旅行者数1000万人突破

年末ですね。
数年ぶりにとっても忙しくなってなかなか仕事が納まりませんが、キリのいいところでピシっと終わらせられないと、その監理能力が疑われ、これまた来年の総監受験が怪しくなっちゃいますよね。

そんなことはいいんですが、
ちょっと大風呂敷な目標と思っていた「訪日外国人1000万人」、見事に突破したんですね、凄いですね。
確かに沖縄だけを見ても、新石垣空港が開港し、那覇港や石垣港では大型旅客船バースやターミナルが活躍し、沖縄島では湾岸道路が徐々に繋がりつつあるし、10個目のダムも供用開始され、基地の返還跡地にはホテルやリゾートマンションが建設されるなど、気がついたら飛躍的に国内外からの旅行者を大量に受け入れる素地が出来上がっています(道路や下水道がまだまだ弱いです)。
観光業は沖縄のリーディング産業だけにこの充実ぶりなのかもしれません。

そして今現在も八重山では石垣島と周辺離島をつなぐ定期船航路の浚渫が進められていますし、沖縄本島西海岸道路(の臨海道路浦添線)の開通が目前、那覇空港第2滑走路の建設も本格的になってきました。

こうして書き並べてみると、全部が建設環境技術士の活躍があってこその事業と言えますね(言い過ぎですかね)。

もちろん、沖縄だけじゃなくって、目玉としては2020年の東京オリンピックがあります。
これからはそっち系への目配り、つまり建設環境分野でどのように貢献できるか?という視点が必要だと思います。

建設環境分野の技術が如何なく発揮されねばらなないこれらの社会資本整備事業について観光分野の今後の予測と絡めて整理してみると、来年の筆記試験(や口頭試験)のときに白書の付け焼刃でない深みのある説明が述べられるのではないでしょうか。

宵の国土交通省大阪航空局那覇空港事務所庁舎

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史上初の訪日外国人旅行者数1000万人達成!!

最終更新日:2013年12月20日
 平成25年12月20日(金)、訪日外国人旅行者数が史上初めて1000万人を超えました。これを記念して、太田国土交通大臣出席のもと、成田国際空港においてセレモニーを実施しました。
 タイから訪日されたパッタラプラーシットご夫妻をお迎えし、太田国土交通大臣の1000万人達成宣言に続いて、くす玉で1000万人達成をお祝いしました。パッタラプラーシットご夫妻には、太田国土交通大臣からの記念盾、久保観光庁長官からの記念品などを贈呈しました。
 また、日本を代表するキャラクターであるハローキティも駆けつけ、1000万人達成を祝福しました。




2013年12月19日木曜日

技術士1次試験、合格おめでとうございます!

平成25年度技術士第一次試験に合格したかた、誠におめでとうございます!

官報で実名をチェックしてみたら、知り合いと思しき人々のお名前がチラホラ散見され、とっても嬉しいです。

条件を満たすひとは来年にはさっそく二次試験にチャレンジしてください!応援します!
このブログは主に二次試験受験者向けに発信しています。
よかったら参考にしていただいて試験に取り組んでいただけたら幸いです。

次は二次試験です!

2013年12月18日水曜日

新試験方式による口頭試験の感想

12月も中ばを過ぎ、わたしの知り合いの受験生皆さん、口頭試験を終えられました。
これから3月の発表までがまた長いんですよねぇ~。
皆さんの合格を祈念しています。

送っていただいた口頭試験の再現記録をみてみると、とにもかくにも時間が「短いです。
それに付随して質疑の内容が実に「あっさりです(これは受験者のデキにもよるのでしょうけど)。
※ここでいう受験者のデキとは、業務詳細論文の仕上がり、あるいは模擬口頭試験を経験したことによるプレゼン内容のアレンジや口頭試験慣れのことをいいます。

このことから、やはり受験申込書と一緒に提出する業務詳細論文(いわゆる小論文)の仕上がりがとても重要だということです。
「仕上がり」と書きましたが、受験する部門科目の技術士としての相応しさが表現できているか?ということです。

これまでの口頭試験では技術的体験論文の仕上がりがいまいちでも口頭試験時に挽回できる(時間の)余地がありましたが、今年からはとにかく試験時間がないので、挽回できるチャンスがあるのかどうかは試験官次第だということです。
全てのひとに挽回の機会があるとは限りません!

来年受験するかたは、5月上旬の提出まで、残りの4か月でしっかり仕上げてください。
当たり前ですが、試験内容が明らかになった来年からは、今年のものよりもレベルがあがりますからね。

がんばってください

2013年12月17日火曜日

サシバの保護の進め方が公表されました

12月も中盤となりました、早いですね。

以前にパブコメ記事を紹介しましたが、正式版が早くも公表されました。
猛禽類関係者は座右の指針となるのでしょう。
沖縄をフィールドとするわたしにはあまり関係ないのですが、プリントして正月休みに勉強してみようと、そのためのメモ代わりに以下に貼っておきます。

来年度はSUKIYAKI塾の添削講座が復活するかもしれないので、春の出願講座に向けていまから勉強しておかないとね。

渡り途中でひと休み(10月20日那覇市)

報道発表資料


平成25年12月16日

「サシバの保護の進め方」の公表について(お知らせ)

 環境省では、サシバの保護のための基本的な考え方や保護のための調査方法等の指針として、「サシバの保護の進め方」をとりまとめました。
 今後、関係者がサシバの保護や環境アセスメント等において活用されることを想定し作成しましたので公表します。
 サシバは、日本に夏鳥として渡来する中型の猛禽類で、近年、生息分布が急激に縮小していることから、平成18年12月に改訂された環境省レッドリストでは、絶滅危惧II類とされました。このような状況の変化から、開発事業等にあたって保全措置の必要性が高まってきたところです。
 このため、専門家による検討会を開催し、「サシバの保護の進め方(案)」をとりまとめ、平成25年9月2日から9月22日までパブリックコメントを実施し、その結果を踏まえ、今回公表するものです。
 内容は、「猛禽類保護の進め方(改訂版)」(平成24年12月・環境省) の別冊として、各種開発行為に際しての保全措置の検討のための考え方を明らかにしています。さらに、調査方法や保全措置の検討については、里山環境を利用するサシバのみならず、山地帯を含め、全国で繁殖するサシバに対応できるようとりまとめています。
(添付資料)
「サシバの保護の進め方」
 こちらの添付資料は以下の環境省報道発表資料のURLから入手できます。
  http://www.env.go.jp/press/index.php
添付資料