2013年4月27日土曜日

ゴールデンウィーク突入!

今週はAPECさんに講師をお願いして、出願対策セミナーと個人面談(経歴票の添削指導)を行いました。これの準備、というか対応で忙しくしていました。
今年は試験方法が大きく変更になるので、急きょ開催することになったんです。平日にもかかわらず満員御礼で、われわれスタッフの椅子が足りなくなるほどの盛況ぶりでした。
残念ながらセミナーを受講できなかったひとも、SUKIYAKI塾HPに出願書類の書き方解説が新たにアップされたので参考にしてください。
そして、まだ提出していないひとは、この休み中になんとか仕上げて期限までに提出してください。
わたしはGWの前半休み中に完成させて、来週には提出するつもりです。

那覇空港滑走路脇で磯遊び

近況報告というよりもほとんど宣伝になりますが、GW明けの5月11日(土)に、筆記試験対策セミナーを開催します。詳しくはコチラ
午前はこれまたAPECさんによる全体講義、午後は部門科目ごとに分かれての専門科目講義です。
われわれSUKIYAKI塾沖縄でいごの会メンバーだけでなく、北海道、青森、東京、名古屋、大阪から派遣講師のかたが来てくださいますので、これまた充実したセミナーとなるよう、頑張らないといけないですね。
しかも今年の派遣講師の6名中4名は、なんと建設環境&環境部門の技術士です。
今年は特にオススメですので、沖縄県内在住のかたは、ぜひご参加ください!

では!

2013年4月13日土曜日

日本の気候変動とその影響(2012年度版)

春になりましたが、暖かくなったかと思うと急に寒くなったりと、この時期は振り回されますね。
最近はそのふり幅が大きくなりましたねー、なんて時候の挨拶の折にボヤいた感じで交わされることがままありますが、わたし個人としてはいろんな季節を味わえるのでコロコロと気象が変化するのは実は嫌いではありません。

とはいっても、気候変動についてはなんらかの傾向はあるようで、いろいろと問題が指摘されています。
このたび文科省(←技術士の所轄官庁ですね)、気象庁(←国交省の管轄ですね)、環境省(←環境部門の試験官の多くも所属しています)の3つの関係団体によって「日本の気候変動とその影響」が取りまとめられました。

特に「2.レポートのポイント」の内容をみると、第3章の影響のところは、昨年度の環境部門の口頭試験でよく問われていた内容そのものですね。
試験では、さらに「その問題に対してどうのようにするべきかあなたの考えを聞かせてください」というパターンが多かったようです。これについては第4章の適応が頭に入っていると優等生的な(無難な、あるいは大人な)回答ができることでしょう。
環境部門はもとより、建設環境のひともそうです。
常識的な範疇でもあるので、必須問題(択一)対策、あるいは口頭試験対策、はたまた選択問題(論文記述)の小ネタ集としてもよくよくチェックしておいてください。

猫ノ像【神奈川県横浜市 大佛次郎記念館

報道発表資料


平成25年4月12日

気候変動の観測・予測・影響評価に関する統合レポート「日本の気候変動とその影響(2012年度版)」の公表について(お知らせ)

 文部科学省、気象庁、環境省は、日本を対象とした気候変動の観測・予測・影響評価に関する知見を取りまとめたレポート「日本の気候変動とその影響(2012年度版)」を作成し、レポートの概要をまとめたパンフレットと合わせて公表しました。

1.レポートの概要
 本レポートは、さまざまな自然システムが気候変動による影響を受けつつある中で、国や地方の行政機関、国民が気候変動への対策を考える際に役立つ最新の科学的知見を提供することを目的として、主に日本を対象とした気候変動の観測・予測及び影響評価分野の最新の知見を統合・要約し、取りまとめたものです。
 今回のレポートでは、観測結果に基づく気候変動の現状と将来の予測結果について、前回の統合レポート(平成21年10月)公表後に得られた最新の知見を盛り込むとともに、気候変動により現在生じている影響及び将来予測される影響についての記述を大幅に拡充し、特に気候変動への適応策を考える際に役立つ資料としています。
 また、気候変動に関してよく抱かれる疑問について、コラムを活用してわかりやすく解説したほか、レポートの概要をまとめたパンフレットも合わせて公表しました。
 レポート作成にあたっては、住明正 国立環境研究所理事長を委員長とする専門家委員会(添付資料参照)を設置し、レポートの構成等の検討や査読等を実施しました。

2.レポートのポイント
 気候変動の観測結果と将来予測、気候変動による影響、気候変動に対する適応策から構成される。それぞれのポイントは以下のとおり。

(1) 観測結果(第2章第1節)
 日本の平均気温は長期的に上昇しており、猛暑日や熱帯夜の日数も増加している。また、大雨の日数や強い雨の頻度は増加傾向にある。

(2) 将来予測(第2章第2節)
 日本の平均気温はさらに上昇するとともに、その上昇幅は世界平均を上回ると予測される。また、強い雨の頻度の増加が予測される一方で、無降水日数もほとんどの地域で増加すると予測されている。

(3) 影響(第3章)
 前回の統合レポートを公表した後の研究調査の進歩により、気候変動の影響の可能性のある様々な事象が明らかになるとともに、水資源・水災害や自然生態系等において、より具体的な将来の影響評価についてまとめることが可能となった。具体的には以下のような影響が将来的に生じることが懸念される。

[1]水資源・水災害:
渇水リスクの増加、河川や湖における水質悪化の可能性、洪水・深層崩壊の危険性の増大、高波・高潮リスクの増加
[2]自然生態系:
ニホンジカ等の野生生物の生息域の拡大とそれに伴う食害・生態系への悪影響の拡大、サンゴ礁の消滅の危険性
[3]農林水産業:
水稲の品質低下、畜産・水産業への影響
[4]健康:
感染症媒介蚊の生息域の拡大、熱中症の増加

(4) 適応(第4章
 気候変動による人間社会等への影響をできるだけ小さくする「適応」について、日本における現状と課題、今後の取組について解説した。

※気候変動とその影響の予測には不確実性が伴うことに留意する必要があります。
詳細につきましては、レポート本文及び概要パンフレットをご参照ください。






2013年4月7日日曜日

水生生物の保全に係る水質環境基準

今年から択一問題が復活になりました。
どこまで最新ネタが問題に反映されるのかはわかりませんが、一応、挙げておきます(ほとんど備忘録がわりですね)。
環境部門向けですかね。
1月に紹介した答申と同じです。

氷川丸【神奈川県横浜市山下公園】

報道発表資料
平成25年3月27日

水生生物の保全に係る水質環境基準の項目追加等に係る環境省告示について(お知らせ)

 本日、環境基本法に基づく水質汚濁に係る生活環境の保全に関する環境基準のうち、水生生物の保全に係る環境基準(以下「水生生物保全環境基準」という。)の項目の追加について告示しました。
 本告示は、中央環境審議会から環境大臣への答申「水生生物の保全に係る水質環境基準の項目追加等について(第2次答申)」(平成24年12月27日)を踏まえたものです。
 本告示により、水生生物保全環境基準については新たに1項目が追加されます。

1.水生生物の保全に係る環境基準について

 環境基本法に基づく水質汚濁に係る生活環境の保全に関する環境基準のうち、水生生物の保全に係る環境基準(以下「水生生物保全環境基準」という。)については、亜鉛及びノニルフェノールの2項目が定められています。

2.改正の概要

 公共用水域において、新たに水生生物保全環境基準の項目として、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸及びその塩を追加します。(表1)

表1 新たに追加する項目
項目水域類型水生生物の生息状況の適応性基準値
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸及びその塩河川
及び
湖沼
生物Aイワナ、サケマス等比較的低温域を好む水生生物及びこれらの餌生物が生息する水域0.03mg/L 以下
生物特A生物Aの水域のうち、生物Aの欄に掲げる水生生物の産卵場(繁殖場)又は幼稚仔の生育場として特に保全が必要な水域0.02mg/L 以下
生物Bコイ、フナ等比較的高温域を好む水生生物及びこれらの餌生物が生息する水域0.05mg/L 以下
生物特B生物A又は生物Bの水域のうち、生物Bの欄に掲げる水生生物の産卵場(繁殖場)又は幼稚仔の生育場として特に保全が必要な水域0.04mg/L 以下
海域生物A水生生物の生息する水域0.01mg/L 以下
生物特A生物Aの水域のうち、水生生物の産卵場(繁殖場)又は幼稚仔の生育場として特に保全が必要な水域0.006mg/L 以下

3.施行期日

平成25年3月27日

2013年4月6日土曜日

気候変動による水質等への影響解明調査(報告)

今年の桜の開花は平年よりも早かったそうですね。。。。なんて不用意に書いちゃうのもよくないんですが、今日ご紹介するのは環境省による「気候変動による水質(水温変化)」に関する資料です。
いろいろとゴチャゴチャ書いてあるので、ザックリ全容を把握するには一番下にあるA4 1枚のPDFを眺めるだけでも結構だと思いますよ。

恵林寺の庭園【山梨県甲州市】

報道発表資料

平成25年3月28日

「気候変動による水質等への影響解明調査(報告)」の公表について (お知らせ)


 環境省では、気候変動が公共用水域の水質及び生態系に与える影響把握や将来の気候変動に伴う水環境の変化の予測、想定される影響に対する適応策の検討に向けた参考資料とすることを目的として、平成21年度より「気候変動による水質等への影響解明調査」を実施してきました。
 今般、本調査の成果を報告として取りまとめましたので、公表します。

1.検討の目的
 気温上昇や都市化等の影響により、都市及びその周辺を中心に水質や水生生態系に様々な影響が生じているとの報告を受け、将来の気候変動に伴う水質等への影響を予測することにより、想定される影響に対する適応策の検討に向けた参考とすること。

2.報告の内容
 本報告の主な内容は以下のとおりです。

(1)公共用水域の過去の水温変化
  • 1980年代~2000年代の約30年間に全国の4,477観測点のうち、夏季では3,244地点(分析対象地点の72%)、冬季では3,654地点(同82%)で水温上昇傾向。
  • このうち、全国の1,405地点(31.4%)で冬季または夏季に有意に水温上昇。水域毎には、河川:997地点(31.9%)、湖沼:68地点(25.7%)、海域:340地点(31.2%)で、有意な水温上昇が認められた。
  • 水域別、地方別に水温上昇地点の割合をみると、下記の傾向が確認された。
河川:
北海道、東北を除き8割程度の地点で水温上昇。さらに、北海道・東北を除き3~4割程度の地点で夏季・冬季いずれかで水温が有意に上昇。
湖沼:
冬季は8割以上、夏季は一部地域を除き7割以上の地点で水温上昇。 北海道は有意な水温上昇地点がなく、東北では1割以下と低い一方、関東・中部・近畿は夏季水温有意上昇地点の割合が2~4割、四国・九州は冬季水温有意上昇地点の割合が5~6割と相対的に高い。
海域:
冬季は8割以上、夏季は北海道、東北、関東、四国で8割以上の地点で水温上昇を確認。関東・中国・四国で夏季・冬季いずれも水温有意上昇地点の割合が相対的に高い。北海道・近畿は夏季・冬季とも水温有意上昇地点の割合が1割以下と低い。
(2)湖沼の過去の水温変化及び将来影響予測
  • モデル湖沼として選定した琵琶湖では、過去30年間の気温上昇と水温上昇の間には一定の相関性がある。また近年のデータから、冬季気温の上昇が全循環開始時期の遅れに影響を及ぼしていると考えられる。
  • 気候モデル(MRI-AGCM3.2S, A1Bシナリオ)を入力条件として、近未来10ヵ年(2030~2039年)の気候条件下における琵琶湖の水質シミュレーションを実施したところ、現在気候10ヵ年(1994~2003年)の変化として、以下事象が生じる可能性があるという結果が得られた(なお、この結果は一つの気候モデル、一つのシナリオのデータを入力条件とし、一定の計算条件下のもと将来影響を解析した予測の一例にすぎないため、将来必ずこのような状況が起こるというものではない点に留意する必要がある)。
-湖内水温:
表層の年間平均水温は1.2~1.3℃程度[0.9~1.7℃]※上昇。
-湖水全循環:
現在気候の10年間はいずれも冬季に全循環が生じているが、近未来気候では鉛直方向の水温が一様にならない状態が発生する。また水深30m以浅では循環日数にほとんど変化が見られない一方、水深40m以深では循環日数が2~3割程度減少。
-湖内水質:
鉛直方向の水温が一様にならない期間では、下層DOが減少し、約1年後には低い水準まで低下。また底層の無酸素層(嫌気層)の発達に伴い、下層の全リン(特にリン酸態リン)濃度が増加傾向。
※[ ]内の数値は気候モデルの誤差を入力条件とした感度解析の結果の幅を示す。

(3)河川の過去の水温変化及び将来影響予測
  • モデル河川として選定した雄物川では、冬季の水温はほぼ一様に漸増している。夏季については、本川の各地点ではほぼ一様に水温が上昇している一方で、水温低下傾向が見られる支川もある。
  • 気候モデル(MRI-AGCM3.2S, A1Bシナリオ)を入力条件として、近未来10ヵ年(2030~2039年)の気候条件下における雄物川の水温シミュレーションを実施したところ、以下の結果が得られた。((2)と同様、一定の計算条件下のもと将来影響を解析した予測の一例にすぎないため、将来必ずこのような状況が起こるというものではない点に留意する必要がある)。
-河川水温:
年平均値は11.9℃(現在気候)から12.4℃[12.1~12.7℃](近未来気候)へと0.5℃[0.2~0.8℃]程度上昇する。
-河川水質:
水温変化が1℃未満と小さいため、水温変化に由来する水質変化等は小さいと考えられる。

(4)適応策の検討に向けて
  • 今後、個別の水域において気候変動による水質等への影響に対する適応策の検討を行う際に勘案すべき事項を下記のとおり整理。
-
気候変動による水温上昇や水質汚濁の進行そのものを抑制するための適応策。
-
生じてしまった水温上昇や水質汚濁による影響を軽減するための適応策。
-
水域の水温・水質・水生生態系のモニタリングを継続・強化し、生じうる影響に関する兆候を的確に把握するとともに、影響予測に関する調査研究を推進し、予測結果を適応策に関する技術開発や国民に対する意識啓発に活用すること。

3.今後の予定
 平成25年度以降は、本調査の結果将来の気候変動影響に対して脆弱性が高いと考えられる湖沼環境に特化した調査検討を進める予定。また関係省庁や自治体とも連携の上、引き続き全国の水質の常時監視等により水環境の変化を注視する。

報告資料
気候変動による水質等への影響解明調査 報告
添付資料

2013年4月5日金曜日

業務内容の詳細(小論文)をPDF上で入力してみました

ダウンロードしたPDFの入力フォーム(40字×18行)に直接入力してみました。
わたしの平成22年度試験時の業務体験論文の略記業務を加工したものです。

1月に公表されていた様式に沿ってワードファイルであらかじめ用意していたものをコピーペーストしたらなぜか全て入りきらなかったです。行数の関係でしょうか。
まっ、でも、大枠の流れは損なうことなく入ったと思います。
念のため伏字を多用したので、こうして眺めてみるとわかりづらいですね(苦笑)。



基本的な流れとして、
①業務の概要
ひとこと、あるいは1行程度で表現されたい。
②立場と役割
立場と役割をそれぞれ簡潔にしっかりと書く。1~2行。
③課題
簡潔に表現されたい。1行。
「~(簡単ではない)ことが求められた」というようなことを書くべき部分です。
④問題点
ここの肝の部分はこのあとの技術的提案、さらに成果とも直線的に繋がっていなければいけません。
「しかし~ない」という文章が収まるべき部分です。
⑤技術的提案
問題点を解決する技術的な方法に関する論理的な考察過程、根拠を示す、あるいは匂わす。
⑥成果
(問題点が解決し)課題が達成されたことを簡潔に書く。1~2行。

という感じになるのではないでしょうか。
特に記述することが求められている②「立場と役割」と⑥「成果」を抜かしてしまうと、即、不合格です(ちょっと大袈裟か)。

とにかく空白を含めて720字を超えなければ大丈夫みたいです。
ちなみにこれは空白含まず618字でした。

なお、受験申込み案内にも記載例が2例あります。チェックしてみてください。
では!

2013年4月4日木曜日

安全を持続的に確保するための今後の河川管理のあり方について(答申)

みなさまお久しぶりです。
先月末~今月頭まで、沖縄を離れておりました。
関東地方は桜が満開でした。(関東ではなく甲信越になるんでしょうか)甲州市の恵林寺や放光寺の桜吹雪が見事でした。。。
関東の春を味わうのは高校を卒業して以来ですから実に二十数年ぶりです(じぃん)。

で、職場の席を離れている間に年度が入れ替わり、そのタイミングで様々な行政資料が発表されています。
これからおそらく連投することになると思います。
※第二次試験の受験申込書様式もダウンロードできるようになりましたね→コチラ

本日は、建設環境の技術者の多くの方が選択するであろう、河川系に係る重要資料を紹介します。

2月にも中間とりまとめ段階で発表されていたものです→コチラ
建設一般でよく問われた、防災、それから施設の老朽化対策維持管理対策、さらにより建設環境チックである河川の利活用(資源やエネルギー)、これらの重要な事柄についての課題今後のあり方(解決策の方向性)具体的な取組(具体策)についてまとめられています。

ほぼドンピシャで出題されたら濃ゆい論文がスラスラ作成できそうですね。
こういったジャンルから選択科目の課題解決問題が出るんじゃないかと思っています。

武田神社の濠【山梨県甲府市】

『安全を持続的に確保するための今後の河川管理のあり方について〔答申〕』を公表します

平成25年4月3日
(お知らせ)
 平成24 年6 月21 日国土交通大臣からの諮問を受け、社会資本整備審議会河川分科会に「安全を持続的に確保するための今後の河川管理のあり方検討小委員会」が設置され、平成25 年3 月22 日まで6回にわたり審議が行われました。
 小委員会の審議を経て、社会資本整備審議会より「安全を持続的に確保するための今後の河川管理のあり方について〔答申〕」がなされましたので、お知らせします。

なお、「安全を持続的に確保するための今後の河川管理のあり方検討小委員会」の審議経過及び公表資料はこちらをご参照下さい。
http://www.mlit.go.jp/policy/shingikai/s204_jizokutei01.html