2017年1月23日月曜日

ダム再生ビジョン

寒いですね。
亜熱帯気候のここ沖縄でも気温が13℃ちかくにまで下がり、現場ではいちにち北風吹きっさらしで凍えています。
こういうときは海に手をつけると23℃くらいなので一瞬だけ温く感じますが、ダムなどの現場では気温と同じくらいに下がるのでそれはもう大変です。肌がひび割れしそうで水仕事が本当にキツイですよね。
そんな辛い季節のダムですが、国交省の報道発表によりますと「ダム再生ビジョン」なる動きがあるようです。
こういう動きは今後の試験問題出題ジャンルを占う意味でもすごく重要です。
まだビジョンが策定されているわけではないのですが今後注目しておくべきでしょう(策定されたら超注目です)。

ダム関連の過去問をピックアップしてみると、平成28年度はダムを含む淡水域の富栄養化対策についてⅡ-1で問われました。そのほかダムに限ったわけではありませんが水質保全ものだけでなく生きもの保全系(外来種対策系)などが出題されています。

案内文にもあるとおり(特に太青字)、防災利水のみならず、再生可能エネルギー長寿命化自然環境保全水環境改善などにも関連していることが明記されています。これらのテーマで自由に記述せよ(ダムに限らないという意味です)、というようなときにももちろん使えます。
建設部門の河川砂防だけでなく、われわれ建設環境の技術者もこの検討会を踏まえたダム再生に関するビジョンをしっかりと描けるようにしておくべきでしょう。
特にその背景となる部分は諳んじられるようにしておくと、いろんな回答論文に使えるハズです。

着工から40年余りの真栄里ダム
【石垣市】

「ダム再生ビジョン検討会」の開催について
~ダム再生ビジョンの策定に向けて~

平成29年1月23日
国土交通省では、既存ダムを有効活用したダム再生の取組をより一層推進していくため、それに必要となる方策を示す「ダム再生ビジョン」の策定に向けて、「ダム再生ビジョン検討会」を設置し、第1回検討会を平成29年1月25日(水)に開催します。

 平成27年の関東・東北豪雨や平成28年に相次いで発生した台風などにより、近年、深刻な水害が頻発している一方、渇水による取水制限が毎年のように全国各地で発生しています。
 また、水力などの再生可能エネルギーの導入を積極的に推進するとされていることなどにも対応することが必要となっています。
 さらに、ダムの長寿命化を図り効用を永続させることや、自然環境や水環境の改善を図ることが重要となっています。

 このような状況の中、既存ダムを有効活用したハード対策・ソフト対策の実施事例が積み重なってきており、また、高度な施工技術や降雨観測技術等、これらの対策を支える技術が進展してきています。
 これらを踏まえ、今後、既存ダムを有効活用するダム再生の取組をより一層推進していくため、それに必要となる方策を示す「ダム再生ビジョン」の策定に向けた検討を行う「ダム再生ビジョン検討会」を設置し、第1回検討会を下記のとおり開催します。
 

添付資料

報道発表資料(PDF形式)PDF形式



2017年1月20日金曜日

平成28年度 口頭試験のふりかえり

口頭試験が終了し、平成28年度試験のスケジュールは3月の合格発表を残すのみとなりました。
口頭試験を受験された皆さん、たいへんお疲れさまでした。

そして平成29年度試験に向けた取り組みも始まっています。
わたしの講座の受講生も出願書類作成あるいは筆記試験対策にむけて頑張っています。

平成29年度試験を受験するひとは、いったいどういったことが口頭試験で問われているのかを考えながら受験申込書類を作成してください。決して試験官を無視した独りよがりの一方通行の内容ではいけません。
総監の口頭試験の詳細な内容はまだ把握しておりませんけれども(不愛想な試験官だったとのこと)、建設環境のほうは専門分野がさまざまではあるのですが結局のところ、
①経歴票に書いてあることはあなた自身の取り組みなのか(他人のパクリ、虚偽説明かどうか)
②課題解決過程が論理的か、解決策の根拠は明確か(技術士としての相応しさ)
③建設環境科目に相応しい技術分野か
④技術士法を理解し、技術者倫理を備えている技術者か
という例年通りのものでした。

SUKIYAKI塾掲示板にAPECさんが傾向をまとめていますので参考にしてください。
口頭試験ご苦労様でした

APECさんによると、
●詳細例(小論文)の説明を求められる例がやや少なくなったように思いました。「すでに読んでいるので説明はいらない」と言って質問から入る試験官が多いと感じました。
とありますが、わたしの知る建設環境のひとは全員が経歴と業務詳細の説明を求められていました。時間指定は5分、または時間指定は特になし、の2パターンでした。

ということから、5分程度で説明できるような内容の経歴票(業務詳細含む)を、これから3ヶ月ちょっとの期間でしっかり作りこんでください。
4/28(金)の締切(消印有効)まで、時間があるようでそんなにないですよ。

技術士による第3者目線を欲しているかた、そもそも何を書いていいのかがよくわからないかた、他分野他科目から建設環境に乗り換えるかた、総監受験のかた、わたしでよかったら有料ですがお手伝いしますので連絡ください。
添削講座(筆記試験論文添削 中期コースの募集を開始)

白洲次郎の家【東京都町田市】

2017年1月1日日曜日

あけましておめでとうございます

昨年は春頃からブログを訪問してくださるひとがぐーんと増え、知り合いばかりでなく見ず知らずのひとともご縁を新たに結ぶことにも繋がりました。
また、添削講座を始めたことでより濃厚に受験生のかたがたと関わることとなりました。

だんだん規模が大きくなっているのでちょっと戸惑っているところもありますが、風呂敷を広げ過ぎず、背伸びしすぎず、身の丈に合った内容で少しでも皆さんのお役に立てるような情報を発信していきます。

平成30年度からは試験方法が変更になるようです(総監を除く)。
RE:第二次試験内容の改正
択一が得意なひと(というよりも長文の論文が苦手なひと)は平成29年度試験で受かりましょう。

これからのスケジュールとしては、
①まだのひとはこの年始から受験申込書の作成に取り掛かりましょう。
②ほぼ受験申込書が完成していて技術士にOKもらったひとは、7か月後に迫った筆記試験に向けて取り掛かりましょう。
③やみくもに勉強するより自分の弱点を炙り出してから勉強することも合格への近道です。これまでなかなか筆記試験に合格することができないひとは不合格要因をしっかり洗い出しましょう。

上記①、②、③のそれぞれについて講座を開設しています。
よかったらお手伝いしますので連絡ください。

筆記試験論文添削 中期コースの募集を開始


今年もよろしくお願いいたします。

Get on the boat,ピースボート【東シナ海】