2020年5月27日水曜日

生物多様性民間参画 事例集と企業情報開示のグッドプラクティス集

RCCM資格試験の中止が発表されました。
とても衝撃ですね。例年11月上旬でしたよね。
技術士2次試験も秋に延期となりましたが、ホントに実施されるのかどうかはまだわかりませんね。。。。

とりあえず気を取り直して、目にとまった報道発表をご紹介することにします。
生物多様性民間参画については平成28(2016)年度のⅡ-1で出題されましたよね。
選択科目Ⅱ-1
あのときは「生物多様性民間参画ガイドライン」からそのまま出題されましたが、いかんせんガイドラインを事前にしっかりチェックしていたひとはほとんどいなかったので満点解答できたひとは少なかったようです。まぁでも、建設事業者としての常識的な回答でじゅうぶん合格できました。
で、こんどは「事例集」です。さらには「グッドプラクティス集」もついています。
こんどこそ事前にチェックしておいてください。
もちろん試験対策としては建設事業者としての取り組みだけでOKです(が、建設以外のも面白いですよ)。こんどはⅡ-1じゃなくてⅡ-2で出題される可能性もありますよ!
以下、建設環境ジャンルに関係する企業や参考になる取組をピックアップしてみました。
【原材料調達】積水ハウス
【研究開発】鹿島建設、日本製鉄
【土地利用・開発事業】加藤建設、田中産業、野田自然共生ファーム
【保有地管理】札幌ドーム/大成建設、三井住友海上火災保険
わたしの添削講座の受講生のかたが勤務する会社もありますね。関わっておられるのかな、凄いなぁ。

事例集にはグランプリに輝いたコクヨの取り組みが、
グッドプラクティス集にはイオンの取り組みもに取り上げられてますね
【沖縄県島尻郡南風原町】

報道発表資料
令和2年5月26日
自然環境
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事業者の ための「生物多様性民間参画 事例集 」及び生物多様性・自然資本に関する 「企業情報開示のグッドプラクティス集」の公表 について

 環境省では、生物多様性の保全を推進する事業者の活動の参考にしていただくために、2010年の生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)以降の民間による活動の主な成果を事例としてまとめた「生物多様性民間参画事例集」及び生物多様性・自然資本に関する「企業情報開示のグッドプラクティス集」を公表しましたのでお知らせいたします。

1.作成の趣旨

 環境省では、生物多様性の保全と持続可能な利用を進めていく上で、企業活動が重要な役割を担っているという考えの下、事業者向けに基礎的な情報や考え方などを取りまとめた「生物多様性民間参画ガイドライン」を策定・公表しています(2009年:第1版、2017年:第2版)。COP10以降今日まで、多くの民間企業において、生物多様性に関する優れた活動が継続されてきています。生物多様性の保全を更に促進するために、サプライチェーン、バリューチェーンの要である民間企業の役割はますます高くなるものと考えています。また、ESG金融などの活性化に合わせて、生物多様性に関する企業情報の開示の重要性も高まっています。このような世界的な流れの中で、より多くの企業の皆さんが継続してより良い活動を実施できるよう、これまでの代表的な民間活動や情報開示を事例集としてまとめました。
「生物多様性民間参画事例集」:
「企業情報開示のグッドプラクティス集」:

2.主なポイント

(1)「生物多様性民間参画事例集」
・「国連生物多様性の10年」(2011年~2020年)を通じた民間参画の代表的な取組として、生物多様性に関わる主な表彰制度で複数回受賞した取組を中心に紹介。
・原材料調達、生産・加工、投融資、製品・サービス、土地利用・開発事業など、事業活動プロセスの段階ごとに取組事例を提示。
・各事例では2020年までの生物多様性の国際目標である「愛知目標」と、2030年までの「持続可能な開発目標(SDGs)」との関連性も提示。
(2)「企業情報開示のグッドプラクティス集」
・生物多様性等に関する企業情報の開示に先進的に取り組む企業のグッドプラクティスを紹介。
・これから生物多様性等に関する開示をさらに進めようと考えている企業や、生物多様性等を考慮する投資に取り組もうとしている投資家の参考になるよう紹介。
・生物多様性及び自然資本の定義は、「自然資本プロトコル」(Natural Capital Coalition、2016)に所載するものを基本とし、自然資本については、特に生物資源に焦点を設置。

3.両事例集の普及啓発

 これらの事例集は、生物多様性に関する活動への事業者の更なる参画を促すことを通じて、生物多様性の保全と持続可能な利用を促進することを目的としており、多くの事業者の方々に活用していただけるよう、ステークホルダーとの対話の場等を活用して、普及啓発に取り組みます。
【参考】
 ○過去の報道発表資料
 ・事業者のための「生物多様性民間参画ガイドライン(第2版)」の公表について
 (平成29年12月8日(金)発表)

2020年5月26日火曜日

建設リサイクル推進計画2020(案)~「質」を重視するリサイクルへ

ようやく緊急事態宣言がすべての都道府県で解除になりましたね。
この半年はホントに激動でした(自宅に籠っていたので動いてないけど)。
気を取り直して後半戦に備えましょう。

筆記試験は秋に延期になりましたが、筆記試験対策セミナーものは予定どおり粛々と行われています。わたしの属するSUKIYAKI塾沖縄でいごの会のセミナーはメール添削講座になりましたが、SUKIYAKI塾東京ではzoomを用いたウエブセミナーを開催しています。科目ごとに行われているので、建設環境と環境部門の講座にわたしもオブザーバー参加させていただきました。
直接指導できる面と向かってのセミナーに越したことはないのですが、それでも一方通行の動画講義とは異なり、コール&レスポンスが即時にできるし、資料も同時に閲覧できるし、しかも複数名が同時に参加できるっていうことがいちばんメリットですかね。
また、場所に限定されないので、受講生だけじゃなくて講師の側も全国各地から参加できるっていうことも、これまでの地域ごとに開催していたセミナーとは違って面白いですね。毎回全国大会を開催することができます(笑)。
そうそう、モニター画面越しですが初めてお会いする講師のかたからも、受験時代はこのブログを見ていました、と言われすごく嬉しかったです。技術士という一般のひとには認知されていない国家資格の、それも建設環境というすごく限られた世界のなかでは結構有名になってきたのかな?不定期ですが振り返ると結構な長い年月を途切れさせることなく続けてきたからでしょうかね。
今後とも御贔屓にどうぞ宜しくお願いします。

今回は、前回の閉鎖性水域の水質改善ものに続いて建設環境で定期的に問われているネタを取り上げます。こういった審議会で検討されていることは出題されやすいので要チェックです。
とはいえ、出題されてもⅡ-1あたりになるんじゃないかとは思いますが。

沖縄県男女共同参画センターてぃるる
【那覇市西】

「建設リサイクル推進計画2020」(案)に関する意見募集について

令和2年5月25日
国土交通省では、「建設リサイクル推進計画2020」を定めるにあたり、広く国民の皆様からこの案に対する御意見を、次のとおり募集致しますので、御協力下さい。

概要

 令和2年3月、国土交通省の社会資本整備審議会環境部会と交通政策審議会交通体系分科会環境部会の各々に設置された「建設リサイクル推進施策検討小委員会」(委員長:勝見 武 京都大学大学院 教授)において、「次期建設リサイクル推進計画に係る提言」(以下、提言)がとりまとめられ、公表されました(下記※ 参照)。

 この提言を踏まえ、中長期的に取り組むべき建設副産物のリサイクル等を推進するため、国土交通省は、建設リサイクルの推進に向けた基本的考え方、目標、具体的施策等を内容とする「建設リサイクル推進計画2020」(案)を作成しました。

 つきましては、「建設リサイクル推進計画2020」(案)の策定にあたり、国民の皆様から広く御意見を募集しますので、御協力下さい。

〇意見募集期間
 令和2年5月25日(月)~令和2年7月31日(金)必着

〇パブリックコメントの詳細は、以下を参照して下さい。
 電子政府の総合窓口(e-Gov)「パブリックコメント(意見募集中案件一覧)」欄 https://search.e-gov.go.jp/servlet/Public

〇過去の小委員会の資料については、以下URLをご参照下さい。
(建設リサイクル推進施策検討小委員会 第14回合同会議の関連資料も掲載しています。)
 https://www.mlit.go.jp/policy/shingikai/s204_recycle01.html  (※)

添付資料

記者発表資料(PDF形式)

配布資料


2020年5月23日土曜日

瀬戸内海における今後の環境保全の方策の在り方について(答申)

沖縄は梅雨入りしてからというもの連日のように雨が降っています。それも大雨です。今年は前線が張り付いていてシツコイですね。気分も鬱々となりがちです。
そして筆記試験の日程が大幅に後ろ倒しになったのでヤル気を失っていませんか?大丈夫ですか?
昨年度試験(1次試験)もなかなか波乱でしたが、今年の試験はそれに輪をかけて大波乱になっていますね。とはいえ、ここは地道にやれることをコツコツやりましょう。一夜漬けが有効なマークシート試験はもうないのですから(総監はありましたね)、ここはシッカリ論文対策のためにじっくり時間をかけて模範解答を作成するべく論文を練り上げましょう。

本日取り上げるのはこれまでたびたび出題されている「閉鎖性水域の水質改善」に関する方策です。
水産部門の水産庁では以前より政策課題としてメインテーマになっている「豊かな海」ですが、中央環境審議会から同様の答申がありましたので、環境部門の環境省においてもこれを受けてこれから本格的に動き出します。この動きは我らが建設環境でも関連したはなしになってきますので、閉鎖性水域の水質改善についてはただ水を「キレイにする」だけでなく「豊かな海」の視点も盛り込むとよいでしょう、いや、盛り込む必要が出てきたといえましょう。SDGs目標14「海の豊かさも守ろう」に直結する話です。

瀬戸内海では窒素やリンなどの栄養塩類が水質浄化策によって少なくなり過ぎてしまったことで養殖ノリの色落ちが発生、イワシなどと並んで沿岸における食物連鎖の底辺を支える重要な魚種であるイカナゴ資源の減少にも影響するようになりました。
このように、これまでのような水質浄化一辺倒では「豊かさ」が守れないことがあらわになりました。陸域からの栄養塩類を規制する富栄養化対策(だけ)ではなく、適度なイイ塩梅での栄養塩濃度を維持する方向に舵を切ったというわけです。今後は「水質総量削減制度」を見直して魚類等のえさとなるプランクトンを増やすことで魚介類が豊富な「豊かな海」を目指すことになりました。

そのためには瀬戸内海全体の水質を管理する「水質総量削減制度」と、「湾・灘ごとの栄養塩類管理の仕組み」を調和・両立させることが求められています。
具体的には、管理水域を定め、栄養塩類濃度の目標値や管理計画等を設定、対策の実施、効果や周辺環境への影響の検証、管理への反映というPDCAサイクルを標準化し、その実施のためには湾・灘ごとのような特定の水域における協議会の活用、を提案しています。
(↑ココ重要)。

富栄養化対策で陸からの栄養塩類の流入負荷を減らしたことで水がきれいになったのはいいのですが、きれいにし過ぎて水中の栄養塩がなくなってしまい、肝心の水産資源や海洋生態系、湖沼生態系を支える1次生産者である植物プランクトンや藻類が育たなくなってしまったんです。「過ぎたるは猶及ばざるが如し」そのものですね。
閉鎖性水域、水質保全、(水域の)生物多様性、などが問われた場合には積極的に上記の意識と具体的方策を盛り込んでください。

閉鎖性水域の極み、毛ガニのサブマリン・キャッチャー
【釧路フィッシャーマンズワーフMOO】

報道発表資料
令和2年3月31日
水・土壌
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中央環境審議会「瀬戸内海における今後の環境保全の方策の在り方について(答申)」について

令和元年6月19日(水)に環境大臣が諮問した「瀬戸内海における今後の環境保全の方策の在り方について」は、中央環境審議会水環境部会瀬戸内海環境保全小委員会において審議され、その結果を受けて本日、中央環境審議会会長から環境大臣へ答申がなされましたのでお知らせします。

1.経緯

令和元年6月19日(水)に環境大臣が諮問した「瀬戸内海における今後の環境保全の方策の在り方について」は、中央環境審議会水環境部会瀬戸内海環境保全小委員会において審議が重ねられました。同小委員会における審議の過程では、関係機関等からのヒアリングを行うほか、令和2年2月7日(金)から令和2年2月28日(金)まで意見募集(パブリックコメント)を実施しました。これらを踏まえた同小委員会における審議の結果を受けて、本日、中央環境審議会会長から環境大臣へ別添1のとおり答申がなされました。

2.意見募集(パブリックコメント)の結果

(1)意見募集(パブリックコメント)方法の概要
  • 意見募集期間:令和2年2月7日(金)から令和2年2月28日(金)
  • 告知方法:電子政府の総合窓口[e-Gov]、環境省ホームページ及び報道発表
  • 意見提出方法:電子政府の総合窓口(e-Gov)意見提出フォーム、郵送、ファックス、電子メール
(2)御意見の件数
  • 意見提出者数:13(団体、個人)
  • 意見数:38
(3)御意見の概要及びこれに対する考え方
頂いた御意見の概要及びこれに対する考え方は、別添2のとおりです。
また、別添3のとおり、中央環境審議会水環境部会における意見を踏まえた修正及び技術的修正を行いました。

添付資料

2020年5月21日木曜日

令和2年度技術士第二次試験の延期について

沖縄をはじめ多くの県で緊急事態宣言が解除されました。そして今日にも関西の3府県も解除されるようです。
しかし新型コロナの感染リスクがぬぐえないなか、7月の筆記試験をやるのかやらないのか、延期するのかしないのか、といろいろと気を揉んでいましたが、さきほど日本技術士会HPにて延期することが発表されました(下記参照)。
https://www.engineer.or.jp/c_topics/007/007186.html

秋ですか。9月と11月とでは全然違うのですがどのあたりになるのかなぁ。しかも秋からまたウイルスの活動が活発になる懸念もあるし、まだまだ予断を許さないとはまさに今回のコロナ禍のことですね。

わたしの添削講座も当初は7月の筆記試験日程に合わせたものだったのですが、延長する方向で検討しないといけませんね。当初は7月5日(総監は7月4日)まででしたが、8月末まで約2か月間延長することにします。
コロナ対応に忙殺されて受験を諦めていたかたも、いまからの再始動でも決して遅くありません。
技術士2次試験 筆記試験論文対策 短期コース

そして来年度試験もいったいどうなるのでしょうかね。
うーん。。。

禍を転じて福と為したいですね
ころびざか【東京都港区】

試験・登録情報

令和2年度技術士第二次試験の延期について(第1報 5月21日)

 令和2年度技術士第二次試験につきましては、新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえ、試験を延期することといたします。現時点では、本年9月~11月を目途に、実施可能な準備を早急に進めているところです。
 また、これに伴い、口頭試験(当初、本年11月~来年1月実施予定)や第二次試験合格発表につきまして、本年度内に完了しない場合がございます。
 具体的な試験実施日等につきましては、文部科学省科学技術・学術審議会技術士分科会「試験部会」において、新型コロナウイルス感染症に係る状況の推移及び試験会場の確保等の準備状況を踏まえ改めて決定されます。決定後は速やかに公表、周知させて頂きますので、引き続き当会ホームページ等の情報にご注意ください。
 なお、試験会場やスケジュール等については、決定後であっても新型コロナウイルス感染症をめぐる状況等によっては、変更となる場合がありますので、必ず当会ホームページ等で最新の情報をご確認下さい。
 なお、延期後の期日において受験が出来ない方については受験手数料の返還をさせて頂きます。
※試験実施に関して、当会への電話等によるお問い合わせは、ご遠慮頂きますようお願いいたします。

2020年5月13日水曜日

令和2年度技術士第2次試験 要チェック分野まとめ(必須科目Ⅰ)

7月12日の試験まで、早いものでふた月を切りました。
出題ジャンルまとめ、最後に必須科目Ⅰ、令和元年度試験で7年ぶりに復活した記述式(解答用紙3枚)です。
「技術部門」全般にわたる専門知識,応用能力,問題解決能力及び課題遂行能力に関するもので,
現代社会が抱えている様々な問題について,「技術部門」全般に関わる基礎的なエンジニアリング問題としての観点から,多面的に課題を抽出して,その解決方法を提示し遂行していくための提案を問う。
とのことです。
部門共通というところがミソですね。
建設環境は建設部門ですので、いまいちど建設部門なのだと認識してください。暗示にかけてもいいです。
とにかく環境系のひとは「建設部門だ」という意識がたいへん低いです。

平成30年度以前はマークシートだったわけで近年の傾向もなにもないのですが、平成24年度試験以前のⅡ-1&2の出題テーマは参考になると思います。
では具体的にどういったことが出題されていたのか、見てゆきましょう。

R1
①生産性向上
②国土強靭化

H24
①防災・減災に向けた社会基盤の整備
②地球環境問題3つの視点

H23
①今後の社会資本整備
②建設産業の活力回復

H22
①防災・減災対策
②海外での社会資本整備

H21
①低炭素社会の実現
②高度化細分化した技術

H20
①アセットマネジメント
②技術力の維持・向上

H19
①地域活性化
②大量退職に伴う技術継承

こうしてみると「●●における社会資本整備のあり方」を問う問題ばかりですね。
●●には、限られた予算、人口減少、労働人口減少、少子高齢化、グローバル社会、激甚化する災害、インフラ老朽化、環境保全、グローバル社会、ICTといったあたりになろうかと思います。
これすべて「国土のグランドデザイン2050」から取っています。

令和元年度は生産性向上と国土強靭化でした。どちらも想定内だったといえると思います。あまりにもそのままだったので、今年度はどうしたものかと少し困っています(困るほどではありませんね)。

まずは昨年の令和元年版国土交通白書2019はあらためて目を通しておいてください。キーワードや課題を拾うくらいだったら概要版でも結構です。
その令和元年の白書といえば「技術の進歩と日本人の感性(美意識)を活かして」がサブテーマでした。
そこから類推すると2問のうち1問は「技術の進歩」が今年度試験のテーマになりそうです。
概要版から目についたコピーを拾ってみると、
●IoT及びビッグデータの拡大
●時間的・場所的制約からの解放
●豊かな生活空間の創出 
 ①これまでの取組みの深化
 ②新技術と一体となった新たな取組み(サイエンスとアートの融合)

5G(第5世代移動通信システム)も始まりました。
Society 5.0、スマートシティに関するウェブ媒体の記事もよく目にしますよね。国交省も旗振り役になっています。
スマートシティで実現する防災・減災
近未来がもうすぐそこまで来ています。といった技術変革を踏まえた建設事業のあり方が問われるのではと思っています。
とはいえ新型コロナウィルスのことがあるので未来が見通しにくいですね。これまでの常識がこれからの常識とは限りませんし、令和元年白書で記述された未来予想とは異なる方向に社会が変わる可能性もあります。これでは試験官も評価できませんよね。回答するのもそうですが、採点するのもなかなか難しいですね。。。。。

新型コロナといえば、テレワークなどもあり、世間ではzoomなどを活用したオンラインミーティングが盛んですよね。データはクラウドに格納して場所に縛られない業務遂行もできるようになりました(まさに時間的・場所的制約からの解放!)。
こういったコロナ感染拡大防止策も踏まえたネタをそこかしこにちりばめながら建設部門の技術者としてしっかり対応できることをアピールすると評価が高くなるんでしょうか。
コロナ後の社会、IT技術革新後の世界を踏まえた提言ができるといいですね。

坂本龍馬像 土佐藩鮫洲抱屋敷の浜川砲台近く
【東京都品川区 立会川駅前

いずれにしろ、選択科目Ⅲと同様、なにがテーマとなっても建設部門の技術者としての対応はそんなにはバリエーションはないと思います(解答ネタ、解答パターンとして)。
あらかじめ上記のテーマごとに骨子を整理しておけば試験当日は出題テーマに合わせてアレンジする程度で対応できると思います。

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技術士2次試験 筆記試験論文対策 短期コース

2020年5月11日月曜日

令和2年度技術士第2次試験 要チェック分野まとめ(Ⅲ)

それではまずは選択科目Ⅲからいきましょう。
選択科目Ⅲは「社会的なニーズや技術の進歩に伴う様々な状況において生じているエンジニアリング問題を対象」に出題されました。
では具体的にどういったことが出題されていたのか、見ていきましょう。

R1
①生物多様性保全再生の取組
②都市と緑・農が共生するまちづくり

H30
グリーンインフラを組合わせた防災・減災の取組
持続可能な都市のための都市計画

H29
生態系ネットワーク(エコロジカルネットワーク)
再生可能エネルギーの利活用

H28
気候変動適応策
大規模津波災害からの復旧復興事業における自然環境への配慮

H27
コンパクトシティと環境配慮
建設副産物の3R推進策

H26
防災減災と生物多様性
インフラ更新と環境配慮

H25
低炭素都市づくり
閉鎖性水域の水質改善策

やっぱり、というかどうしてなのか生物多様性保全ものが多いですね。対象とするインフラ整備のステージが防災減災、施設更新、災害復旧ものに分かれています。
ついで都市計画(持続可能性や地球温暖化対策)がよく問われ、たまに水質改善、再生可能エネルギー、建設副産物等々となっています。
いずれも建設部門共通の社会的課題について建設環境の技術者としてどのようにアプローチするか(課題を抽出してそれをどのように解決を図るのか)が問われています。

こうしてみても、白書で取り上げられるような建設部門共通の社会的課題に対して、自然環境保全や持続可能性との両立を踏まえた「建設環境の技術者として」の取り組みを書けるかどうかになるのではないでしょうか。

真田幸村 真田丸跡地(真田の抜け穴跡)
【大阪府大阪市天王寺区玉造 三光神社】

建設部門の共通課題(国土のグランドデザイン2050)としては、これまでにも出題されているものも含めて
①人口減少社会(H27・H30・R1)
②少子化・高齢化社会(H27・H30・R1)
③防災減災(H26・H28・H30)
④インフラ更新(H26)
⑤災害復興や東京オリンピック等に向けての建設ラッシュ(H27・H28)
⑥気候変動適応策と緩和策(H28)
⑦低炭素都市づくり(H25・H27 ・H30・R1)
⑧観光立国
⑨建設産業の活性化・技術継承
⑩建設事業の海外展開
⑪生産性の向上~i-Construction
があります。

上記に当てはまらないもの(被るもの)もSDGsの17のゴールで考えると、以下に分類されると思います。
SDGsの17ゴールに向けた建設分野での取組
目標6:安全な水とトイレを世界中に(H25)
目標7:エネルギーをみんなに そしてクリーンに(H29)
目標11:住み続けられるまちづくりを(H25・H27 ・H30・R1)
目標12:つくる責任 つかう責任(H27)
目標13:気候変動に具体的な対策を(H25・H28)
目標14:海の豊かさを守ろう(H25・H26・H28・H30・R1)
目標15:陸の豊かさも守ろう(H26・H28・H29・H30・R1)
こうしてみても目標11、14、15は頻出ですね。
⑫SDGsの17ゴールに向けた建設分野での取組(←曖昧でスミマセン(笑)。出るに決まっていますね)

環境改善ものとしては、生物多様性については昨年度に出題されましたが、今年度はそれ以外のジャンルで出題されるかもしれません。水質のほかにも底質(水質みたいなものですが)はどうでしょう。
⑬閉鎖性水域の水質改善

たくさん挙げたわりには曖昧なままですが、なにがテーマとなっても建設環境の技術者としての対応はそんなにはバリエーションはないと思います(解答ネタ、解答パターンとして)。
要はどんなテーマであっても環境負荷低減を図ることでボトルネックを解決解消し、課題を解決するということです。あるいはボトルネックを解決解消して課題問題である環境負荷低減を図るということです。この軸さえブレなければ大丈夫です。
この際、カギとなるのが「ボトルネックの抽出」になります。
ここでご自分の解決策を展開しやすいボトルネックを抽出できるかどうかで、あの短い限られた時間で回答論文を書ききることができるかどうかが決まるのではないでしょうか。
頑張ってください!
*ボトルネックとは、課題の達成を阻む問題点のことで、近年の問題文では「技術的課題」とも。

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技術士2次試験 筆記試験論文対策 短期コース

2020年5月9日土曜日

令和2年度技術士第2次試験 要チェック分野まとめの前に(Ⅰ&Ⅲ)

つづきまして、2つの設問から1問を選ぶスタイルの「問題解決能力及び課題遂行能力」が問われる必須科目Ⅰと選択科目Ⅲです。
問題解決能力及び課題遂行能力とはなんでしょうか。
「平成31(2019)年度 技術士試験の概要について」によると、「社会的なニーズや技術の進歩に伴い,社会や技術における様々な状況から,複合的な問題や課題を把握し,社会的利益や技術的優位性などの多様な視点からの調査・分析を経て,問題解決のための課題とその遂行について論理的かつ合理的に説明できる能力」とあります。
その出題内容は、
必須科目Ⅰが
・現代社会が抱えている様々な問題について,「技術部門」全般に関わる基礎的なエンジニアリング問題としての観点から,多面的に課題を抽出して,その解決方法を提示し遂行していくための提案を問う。
選択科目Ⅲが
・社会的なニーズや技術の進歩に伴う様々な状況において生じているエンジニアリング問題を対象として,「選択科目」に関わる観点から課題の抽出を行い,多様な視点からの分析によって問題解決のための手法を提示して,その遂行方策について提示できるかを問う。
ということです。

論理的、ということですから、これは従来から確認されている技術士の資質である論理的考察ができるかどうか、そしてそれを試験官に伝えることができるか、がキモです。
これには骨子(表)で整理して記述するクセを身につけると、書き間違うことはありません。骨子(表)についてはこれまでにも何回か記述していますし、SUKIYAKI塾のHPにも詳しいのでそちらをご確認ください。

そして実際の問題文をみてみると一目瞭然ですが、全部門、全科目ともテーマが異なるだけで問われ方はほぼ同じでした。
必須科目Ⅰは、
Ⅰ-X (前文にテーマが示され)こうした状況下で,~を踏まえて,以下の問いに答えよ。
(1)~するために,技術者としての立場で多面的な観点から課題を抽出し分析せよ。
(2)(1)で抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ,その課題に対する複数の解決策を示せ。
(3)(2)で提示した解決策に共通して新たに生じうるリスクとそれへの対策について述べよ。
(4)(1)~(3)を業務として遂行するに当たり必要となる要件を,技術者としての倫理,社会の持続可能性の観点から述べよ。

選択科目Ⅲは、
Ⅲ-X (前文にテーマが示され)~することが求められている。このような状況を踏まえ,以下の問いに答えよ。
(1)~を行うに当たって,技術者としての立場で多面的な観点から課題を抽出し分析せよ。
(2)抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ,その課題に対する複数の解決策を示せ。
(3)解決策に共通して新たに生じうるリスクとそれへの対策について述べよ。

選択科目Ⅲでは必須科目Ⅰの(4)技術者としての倫理,社会の持続可能性の観点がないだけで、あとは同じですね。必須科目Ⅰは建設部門の技術者としての視点で、選択科目Ⅲでは建設環境の技術者としての視点で記述してください。

この流れ、平成時代の過去問に取り組む場合も令和時代用にアレンジする際に参考にしてください。もしかしたらR2年度は変えてくるかもしれませんが、それでも上記を整理して準備しておけば大丈夫でしょう。

考える人
【東京都台東区上野公園 国立西洋美術館】

評価にあたっては、課題を課題たらしめている根本の要因を炙り出せるか(これが課題分析)、それを文章で表現できるか、にかかっています。
実はこれができているかどうかでほぼ合否が分かれるといっても過言ではありません。わたしが行っている添削講座でもほぼこの課題の分析(問題点の抽出)についての指導になっています。逆に考えると、提案する解決策のそもそもの理由・根拠なんですが、それだけ皆さんが苦手としている部分です。ここをクリアすると一足お先に「合格」することができます。

また、こあれには多面的に課題を抽出、多様な視点からの分析も重要です。
一面的でなく多面的な視点が求められています。よく受講生から多面的(多様)な視点とはどういったものなのでしょうか、という質問を受けますが、定義はないので多面的でさえあれば試験としてはOKです。多面的については設問(1)か(2)で問われています。ここでは課題について幅広い視点(多様な視点)から記述していることを表現してください。いっぺんに書こうとするから書けないんです。センテンスで区切るなり、項目だてするなり、ひとつの面づつ箇条書きでもいいので書き分けてください。

白書や解説書、そのほかいろんな資料では、あることについて説明があったあと、「一方で、~」というのがありますよね。これが別の面について述べているもので、つまり多面的な視点になります。
なお、多面的とはいえ、たくさん書きすぎてもしょうがないので、数の指定がなければ3つくらいにまとめるのが無難です。

必須科目Ⅰと選択科目Ⅲにおける対象分野の傾向と予想は次回以降に。

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技術士2次試験 筆記試験論文対策 短期コース

2020年5月7日木曜日

令和2年度技術士第2次試験 要チェック分野まとめ(Ⅱ-2)

続きまして、Ⅱ‐2(2つの設問から1問を選ぶスタイルの応用能力問題)です。
応用能力とは何ぞや、というところですが、「平成31(2019)年度 技術士試験の概要について 」によると、応用能力とは、
これまでに習得した知識や経験に基づき,与えられた条件に合わせて,問題や課題を正しく認識し,必要な分析を行い,業務遂行手順や業務上留意すべき点,工夫を要する点等について説明できる能力
とあります。
「選択科目」に関係する業務に関し,与えられた条件に合わせて,専門知識や実務経験に基づいて業務遂行手順が説明でき,業務上で留意すべき点や工夫を要する点等についての認識があるかどうかを問う。
ということです。
業務遂行手順、留意点や工夫を要する点、というのがキモになります。

実際の問題文をみてみると一目瞭然ですが、全部門、全科目ともテーマが異なるだけで問われ方はほぼ同じでした。
Ⅱ-2-X (前文に業務テーマが指定されます)~の担当責任者として業務を行うに当たり,下記の内容について記述せよ。
(1)~に関して調査,検討すべき事項とその内容について説明せよ。
(2)業務を進める手順について,留意すべき点,工夫を要する点を含めて述べよ。
(3)業務を効率的,効果的に進めるための関係者との調整方策について述べよ。

この流れ、平成時代の過去問に取り組む場合も令和時代用にアレンジする際に参考にしてください。もしかしたらR2年度は変えてくるかもしれませんが、それでも上記を整理して準備しておけば大丈夫でしょう。

吉田松陰 渡米決行の柿崎海岸近く
【静岡県下田市 三島神社】

それでは具体的にどういった業務の遂行手順が問われてきたのか、これまでにどんな業務が出題されたのか振り返ってみましょう。

R1
自主アセス
環境整備事業の便益計測手法

H30
道路事業の計画段階配慮書
風力発電所建設事業の調査・予測及び評価手法

H29
第1種事業の環境アセス(環境保全措置~回避低減、代償措置)
歴史まちづくり

H28
第1種事業の環境影響評価(環境要素ごとの環境保全措置)
低炭素まちづくり計画

H27
建設事業における外来種対策
第1種事業における工事中の環境影響評価

H26
計画段階配慮書
土壌汚染対策

H25
希少種への影響予測と環境保全措置
生活環境への影響予測と環境保全措置

これはもうほぼ環境アセス(のしかも環境保全措置)ですね。環境影響評価法に基づく手続きはもちろん、法アセスに満たない規模も含んだ建設事業にかかる環境配慮(環境負荷低減)に関する手続きが問われています。そしてそのなかで環境保全措置についてもよく問われています。
これは受験要件を満たした建設環境分野の技術者であれば当然これまでに実績、経験を積んでいるはずです。
建設環境の技術者は大きく、自然環境系、生活環境系、環境影響評価系に大まかに分けられますが、いずれの技術者でも回答できるはずの出題内容となっています。

R2の試験対策としては、
(1)まず法アセスの手続きの流れをしっかり頭に叩き込むこと
(2)ご自分が経験した(あるいは資料が入手可能な)環境アセスの一連の流れ(計画段階から環境保全措置まで)とその内容を概略で結構ですのでチェックしておく

そのほか、
(3)建設事業による環境負荷を低減する技術(つまり環境保全措置)について、その実施手順と留意点を整理しておく
(4)さらに事業の前提条件として「第1種事業」であることがたびたび出題されています。仮に事業規模が指定されていなかったとしても第1種事業で記述してもOKなのですから(たぶん)、この機会に第1種事業の規模は抑えておきましょう。特にご自分が取り上げる予定の事業においては、しっかりと数字(kmだとかhaだとか車線数だとか)を頭に入れておいてください(覚えやすい数字になっています)。なお高速道路建設事業は規模指定がないのでイイかもしれません。

もういっこのまちづくりその他は、何が出るのかわかりませんね。毎回、これが楽しみでもあります(笑)
予想としては、昨年と同じで半ば無理やり感はありますが、
都市の緑空間の保全・活用によって潤いのある豊かなまちづくり
災害復旧モノとしては、
美しい山河を守る災害復旧基本方針」ガイドライン
あたりがねらい目かもしれません(都市農業は昨年度Ⅲ-2で出題されましたね)。

とにかく、
Ⅱ‐2の回答については、APECさんは「業務計画書を作る感覚で」としています。特記仕様書兼作成手順書(問題文です)に沿って業務計画書(回答論文です)を作成するように書き上げればいいと思います。

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2020年5月5日火曜日

令和2年度技術士第2次試験 要チェック分野まとめ(Ⅱ-1)

GWですがほぼ自宅に籠っています。沖縄は梅雨っぽく雨も続いているということもありますが、もちろん緊急事態宣言を受けたもので、新型コロナ感染拡大防止のためにわたしができることをやっているまでのことです。
その緊急事態宣言、5月末まで延長されましたね。
いつまで続くのか、いつになったら平常になるのか。。。。これでは試験も予定通りに実施できるのかわかりませんね。
とはいえこのブログは技術士試験対策に特化したものですので、「試験がある」という前提で投稿を続けます。

というわけで、これまで好評いただいている(わりにはハズレが多い?)当ブログの人気投稿記事ともいえる過去問出題ジャンルまとめと出題予想をこれからしばらく連載します。
これまでもまるっきりハズレたわけではないですが、それでももちろんズバリ的中しているわけでもありませんので、ご自分でもいろいろと思いめぐらせながら試験問題、出題ジャンルを考えてみて下さい。
そして試験まで残り2か月、集中して頑張ってください!

ジョン万次郎 上陸之地
【沖縄県糸満市 大渡海岸】

まずはⅡ-1から過去問を振り返ってみましょう。
R1
①建設リサイクルと建設発生土(有効利用と適正処理の方策)
②騒音発生源対策(の技術的留意点)
③多自然川づくり(の技術的課題)
④環境影響評価法(における計画立案段階から準備書まで)の手続き

H30
①低周波音とその対策
②底層溶存酸素量とその改善策
③再生可能エネルギーの導入状況と太陽光発電事業の課題
④建設事業における外来種対策と留意点

H29
①外来種防止行動計画
②閉鎖性海域の環境保全目標
③気候変動を考慮した防災対策、減災対策
④土壌汚染による有害汚染物質の摂取経路

H28
①湖沼やダム湖の富栄養化対策
②建設発生土のリサイクル
③騒音対策
④生物多様性民間参画

H27
①生態系サービス
②再生可能エネルギー
③景観重要公共施設制度
④廃棄物最終処分場跡地

H26
①生物多様性4つの危機
②ヒートアイランド現象
③循環型社会
④下層DO

H25
①環境再生における順応的管理
②改正環境影響評価法
③建設リサイクル
④生態系ネットワーク

でした。
単純にまとめると、
●外来種
●生物多様性
●富栄養化
●下層DO
●騒音
●再生可能エネルギー
●環境アセス法
●建設発生土のリサイクル
が繰り返し出題されています。
これが建設環境の基本的な専門分野だということがわかります。
上記分野は傾向もヘッタクレもありません。こう言ってはミもフタもありませんが、試験に出る出ないも関係ありません。基礎の基礎、専門のなかの専門として習熟しておいてください。
そしてこの分野については過去1~2年くらいで改正された法律や更新された技術マニュアルなんかがあれば要チェックです。

令和元年度試験からは4問出題されたなかから1問を選択すればいいのですから、上記対策だけでもイケると思います。1問くらいは頻出分野からなにかしら出るんじゃないでしょうか。
頑張ってください!

。。。と、この投稿を〆てしまうのもなんだかツマラナイので、例年同様、ハズレ覚悟で予想してみたいと思います。

改正された試験方法の概要が示されている「平成31(2019)年度 技術士試験の概要について 」によると、Ⅱ‐1で問われている『専門知識』とは「選択科目」における専門の技術分野の業務に必要で幅広く適用される原理等に関わる汎用的な専門知識、とあります。
出題内容は 「選択科目」における重要なキーワードや新技術等に対する専門知識を問う。
評価項目としては、技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)のうち,専門的学識,コミュニケーションの各項目、とあります。
「重要なキーワード」や「新技術」というのがミソですね。

その「重要なキーワード」や「新技術」を手掛かりに、昨今の話題なども鑑みると令和2年度は以下のようなあたりになるんじゃないかと予想しました。
①SDGsのゴールに向けた建設分野での取組
(目標6:安全な水とトイレを世界中に、目標7:エネルギーをみんなに そしてクリーンに、目標11:住み続けられるまちづくりを、目標12:つくる責任 つかう責任、目標13:気候変動に具体的な対策を、目標14:海の豊かさを守ろう、目標15:陸の豊かさも守ろう)
②グリーンインフラ推進戦略
③侵略的外来生物への対処
④沿岸透明度の目標設定ガイドライン
⑤砂浜保全
⑥海洋再生可能エネルギー発電、洋上風力発電アセス
⑦土壌汚染対策法に基づく調査及び措置に関するガイドライン(改訂第3版)
⑧廃プラスチック問題と建設リサイクル

SDGsはざっくりですね(笑)
無理やりぎみですが、これまでの試験で頻出している分野である生物多様性、水質保全、循環型社会あたりのことをSDGsのゴールに絡めた出題があってもいいのかな、と思いました。

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