2013年9月29日日曜日

IPCC第5次評価報告書(の第1作業部会報告書)が出ましたね

空を見上げると筋状の雲がとてもじゃないけど手が届かない高度を流れています。
ずいぶんと日が短くなり、早朝の空気がとても冷たくなりました。

秋になりましたね。

筆記試験の発表まであとひと月。
時の移ろいは早いです。
考えてみるとこの試験、春に申し込み、夏に筆記試験、秋に筆記試験の合格発表、冬に口頭試験、翌年春に最終合格発表と、1年を通して四季折々の節目があるんですよね。長丁場だなぁ~。

SUKIYAKI塾としては、10/31の合格発表後、数週間で始まるであろう口頭試験に向けてのセミナーの準備が全国各地で始まっています。
腰を上げるのが遅い気味のここ沖縄でも、試験方法が改まる口頭試験に向けて、準備を着実に進めていかなくてはいけません。

今日取り上げるのはとてもビッグな時事ネタです。
これまでの試験でも地球温暖化対策や低炭素社会関連の問題が毎回出題されています。
毎回出題されているということは、建設環境の技術士(技術者)としてこの課題に対する知識と見識が必要不可欠なものだからなのでしょう。

現在、この気候変動に対して我々技術者が緩和策や適応策を講ずるにあたり、当然のごとく踏まえておくべき将来予測の拠りどころが「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第4次評価報告書」です。
今回はその最新版である第5次評価報告書(の一部)が公表された、というわけです。

今年の口頭試験から「体系的専門知識」と「技術に対する見識」の試問がなくなりましたので、おそらく口頭試験のときには訊かれないとは思いますが、咋年までの試験だったら確実に訊かれたであろうネタですし、試験とは関係なく、建設環境の技術者だったら当然踏まえておくべきネタなのですから抑えておいてください。

来年の筆記試験(択一や記述)ではこれにからめた出題があると思います。
直接出題されなくても論文に使える、あるいは設問によっては積極的に使った方がいいネタ満載なんじゃないかと思います。

気候変動に関してどのような変化が予測されているのかをシッカリと把握しておかないと、その緩和策にしても適応策にしても頓珍漢なものとなってしまいますもんね。
しかし恐ろしいほどに警告じみた内容になっています。
京都議定書も効力をほぼなくしてしまっているし、このままではいよいよダメだという判断もあったのでしょうか。それとも今まで遠慮しすぎていただけなのでしょうか。

浦内川【西表島】

報道発表資料

平成25年9月27日

気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第5次評価報告書 第1作業部会報告書(自然科学的根拠)の公表について(お知らせ)

 気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第1作業部会第12回会合(平成25年9月23日~26日、スウェーデン・ストックホルム)で審議されたIPCC第5次評価報告書第1作業部会報告書(自然科学的根拠)の政策決定者向け要約(SPM)が、第36回総会(平成25年9月26日)において承認されるとともに、第1作業部会報告書の本体が受諾され、9月27日にIPCCより公表されました。
 図表を含めた本文については、下記の添付資料をご参照ください。
添付資料

2013年9月4日水曜日

サシバの保護の進め方(案) パブコメ

環境省より、「サシバの保護の進め方」の策定に向けてパブリックコメントの募集が始まりました(9/22まで)。

沖縄には秋に渡りでやってくる猛禽類のサシバ、自宅の向かいの林にもいっときの渡り個体や群れが見られるだけでなく、さらなる南下を諦めた越冬個体がペアでそのまま居ついちゃって、これが毎年のように冬の間ピッピィーと鳴きながら旋回してるのが観察できます。

そういったわけで沖縄では冬鳥になるんですが、日本のメインランドでは夏鳥として過ごしていて、その間、繁殖も行っています。
で、その繁殖場所が道路建設などの開発区域(およびその周辺)に被っちゃうと、まず真っ先に検討事項にあがってくるわけで、事業への影響もハンパないことになります。
例えば繁殖期の工事中断、道路延長ルートの変更などでしょうか。
とにかく扱いがもう別格です。

それを反映して、これまで本土のかたの技術的体験論文の添削や模擬口頭試験の試験官を経験してみると、このサシバをはじめとした猛禽類の保護・保全に関するネタが全体の約2割くらいは占めています。
それだけ重要な対象なのでしょう。
繁殖地ではないので直接関係のないわたしのような地方の技術者としても建設環境分野の一般教養として、その概要だけでも頭に入れておきたいところです。
というわけで、『沖縄は関係ない』なんて言っていられないので、わたしも勉強しなくてはいけません。

下記リンクの概要などの資料は要チェックです。

鷲雲【沖縄県那覇市】

報道発表資料



平成25年9月2日

「サシバの保護の進め方」策定に関する意見の募集(パブリックコメント)について(お知らせ)

 環境省では、「サシバの保護の進め方」を策定するため、その案を取りまとめました。
 本案について、広く国民の皆様から御意見をお聴きするため、本日平成25年9月2日(月)から平成25年9月22日(日)までの間、郵送、ファックス及び電子メールにより、御意見を募集いたします。

1. 意見を募集する案件

 サシバは、日本に夏鳥として渡来する中型の猛禽類で、近年、生息分布が急激に縮小していることから、2006年12月に改訂された環境省レッドリストでは、絶滅危惧II類とされました。このような状況の変化から、開発事業等にあたって保全措置の必要性が高まってきていることから、「サシバの保護の進め方」を策定することとなりました。
 つきましては、本案について、御意見を募集します。

2. スケジュール

 平成25年9月2日(月)意見の募集の開始
 平成25年9月22日(日)意見提出の〆切

3. 資料の入手方法

 環境省ホームページ(http://www.env.go.jp/info/iken.html)に掲載します。
 また、環境省自然環境局野生生物課に来訪された方には資料を直接お渡しします。郵送を御希望の方は、240円分の切手を添付した返信用封筒(A4版が入るもの)を同封して、下記住所まで郵送でお申し込みください。

4.意見の提出方法

 意見は別添様式による文書で、必要項目(氏名、住所、電話番号、該当箇所、コメント等)を記入して、郵送、ファックス又は電子メールで平成25年9月22日(日)まで(必着)に提出してください。電話での意見提出はお受けしかねますのであらかじめ御了承ください。
 意見提出先は次のとおりです。なお、電子メールで意見提出を行う方は、ホームページ上にある様式ファイルを利用し、添付ファイルとして提出してください。
住所:〒100-8975 東京都千代田区霞が関1-2-2
環境省自然環境局野生生物課
ファックス:03-3581-7090
電子メールのアドレス:shizen_yasei@env.go.jp
 頂いた御意見については、個人の氏名、住所及び電話番号を除き公表される場合があります。
 なお、頂いた御意見に対する個別の回答はいたしかねますので、その旨御了承願います。
添付資料