2023年3月31日金曜日

地中熱利用にあたってのガイドライン(第4版)

本日深夜、ついにタモリ倶楽部が終わってしまいますね。。。
テレビをあまり見ないわたしですが、数少ないレギュラー番組でした。といっても実は沖縄での放送は数か月遅れなのでまだまだ放送は続きます(と思います)。それでもやっぱり寂しいですね。時は移ろうなぁ。。。

時といえば、出願書類の作成は進んでますか?
時間があるようで意外とありません。慌てて提出することのないようにしてください。技術士の指導、特に令和からの技術士試験を把握している技術士の添削も受けていないと口頭試験後に、そして最終合格発表のときにとても悔いることになってしまいます。いまできることを先延ばしせず取り組んでみてください。
令和5年度 技術士第二次試験 受験申込書様式(リンクはわたしのブログです)

そしてこの機会に技術士コンピテンシーをしっかりおさらいして、筆記試験対策にも活かすとよいと思います。技術士コンピテンシーを意識しながらの回答が記述できるとそれだけ得点アップにつながり、それがそのままA評価に直結するはずです。

今回は環境部門のかた向け、それも環境保全計画を受験するかた向けのネタを紹介します。
再生可能エネルギーについては脱炭素の世界的な潮流、それを受けての国を挙げての取り組みもあって試験的にも重要なテーマのひとつですよね。
再生可能エネルギーというと、まずは太陽光、ついで風力になろうかと思いますが(老舗の水力も忘れてはいけませんが)、地中熱というのも注目に値するエネルギー源です。
再生可能エネルギーとしての地中熱の利用とは、外気温と地中の熱との温度差を利用して効率的な冷暖房等を行うものです。地中の温度というのは地下10~15mの深さになると年間を通して温度の変化がほぼなくなるため、夏は外気温よりも低く、冬は外気温よりも高くなります。この温度差を利用したものになります。

地中熱については、令和元年度(2019年度)の環境部門環境保全計画で出題されました。
Ⅱ-1-4 地中熱とはどのようなエネルギーか説明し,その利用方法について述べよ。

設問前半のどのようなエネルギーか、については上記に記載した内容でOKですよね。後半の利用方法については、今回紹介するガイドラインをもとに記述するとバッチリです。そのガイドラインがこのたび改訂されましたので取り上げました。
特に「地下水・地盤環境の保全に留意しつつ」といった点に留意しながら理解しておくと、もしかしたら選択科目Ⅱ-2のほうで出題されても対応できると思います。

タモさん御用達にして空耳の聖地
【東京都港区南麻布】


2023年03月28日 
  • 水・土壌

「地中熱利用にあたってのガイドライン」の改訂について

環境省では、平成30年3月に「地中熱利用にあたってのガイドライン(改訂増補版)」を公表しておりますが、地下水・地盤環境の保全に留意しつつ、地中熱利用の一層の普及促進を図るため、この度第4版として改定を行いました。

経緯

我が国は、地球温暖化対策としてパリ協定に定める目標を踏まえ、2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、2030年度に温室効果ガスを2013年度から46%削減することを目指し、さらに50%の高みに向けて挑戦を続けることを宣言しました。脱炭素社会の実現のためには、再生可能エネルギーの導入が求められており、再生可能エネルギー熱の一つである地中熱の更なる利用を普及促進することが重要となります。
地中熱は再生可能エネルギーの中でも、天候や地域に左右されず年間を通して一定の温度で安定しており、大気中へ排熱を出さないといった特徴があります。
このたび、地下水・地盤環境の保全に留意しつつ、地中熱利用の一層の普及促進を図るため、新たに得られた知見・事例等の追加や内容の充実を行い第4版として改訂を行いました。

主な改訂内容

(1)新たに得られた知見・事例等を追加

①実際の地中熱導入事例の紹介としてZEB・ZEHへの導入事例を7つ追加
②地中蓄熱に関する技術および事例を追加

(2)内容の充実

①地中熱の普及状況について今年度の調査結果を踏まえてデータを更新
②地中熱利用ヒートポンプに関する配慮事項(留意点・工夫)を充実
③約20の図表データを更新

2023年3月27日月曜日

令和5年度 技術士第二次試験 受験申込書様式

WBC、日本が優勝しましたね。
アメリカに移動してからの試合は手に汗握る展開で目が釘付けになっちゃいました。もともと野球はそんなに熱中してみるほうではなかったのですが(日本ラウンドは東京出張中ということもあって実はそんなにちゃんと見ていませんでした)、もうメキシコ戦、アメリカ戦は凄かったですね。ホントにイイもの見せてもらいました。

そんな歴史的熱狂からまもなく1週間が経過しようというところですが、新型コロナ(5/8からはコロナ2019に名称が変更されるらしいですね)もだいぶ収束し、街ではマスクをしていないひとも増えてきました(わたしもそのひとりです)。業務ではまだまだエチケットとしてマスクが必要な場面が多いので着用していますが、プライベートでは極力外すようにしています。やっぱり顔を出せるというのは気持ちがイイですね。

3月も最終週となり、令和4年度もいよいよ佳境ですね。それとも落ち着きましたか?令和5年業務がスタートしているかたも多いのでしょうね。
技術士試験も本日から令和5年度のスケジュールがスタートとなり、例年ですと4月1日に配布開始されていた受験申込書様式ですが、令和5年度試験は本日からの配信開始となりました。

以前と比べて申し込みの期限が早まっていることも影響しているんでしょうかね。とにかく早いですよ、締め切りが。わたしが最初に受験した頃はGW明けだったので、GW期間中にじっくり練り上げることができました。いまは慌ただしいですよね。特に初受験の場合はたいへんです。
このブログがどこまで参考になるかわかりませんが「受験申込書」ラベルの投稿記事をチェックしてみてください。業務内容の詳細の例なども掲載しています。

とにかく「技術士コンピテンシー」を意識した内容にしてくださいね。
口頭試験で不合格になってしまったかたの受験申込書(そして口頭試験再現記録)をみますと下記の要因が足を引っ張っているように感じました。

【口頭試験での主な不合格要因】
●受験科目に相応しい業務経歴ではない
●受験科目に相応しい業務経歴の実務年数が足りない
●技術士コンピテンシーを理解していない
●(2019年度以前に合格した)技術士コンピテンシーを踏まえていない技術士に指導された

これをみるとやっぱり受験申込書って大事ですよね。口頭試験のあの短い時間ではなかなかばん回できません。そして不合格にする根拠として「証拠」があるのは採点者にとってその採点が恣意的でないというなによりの証拠になりますからね。上記を満たしていない受験申込書の場合、不合格判定する際の心理的負担も軽いのではないでしょうか(変なはなしですが)。

令和4年度様式から業務内容の詳細については受験申込書に記入した「専門とする事項」を踏まえ、と太字&下線で強調されています。ここまで強調されているのですから、当たり前のことですが記述にあたってはしっかり踏まえるようにしてください。
おそらくですが、建設部門などのように受験者数が多い部門科目の口頭試験の試験官の人選にあたっては、この「専門とする事項」を踏まえて該当する試験官が充てられているのだと思います。そして試験官の人選段階では受験生個々の業務内容の詳細のほうは読まないのだと思います。そうすると、いざ口頭試験のときに専門とする事項を踏まえていない業務内容の場合、目の前の受験生が受験科目の技術士として相応しいのかどうかの確認ができないということになってしまいます。すなわちこれ不合格です。
また、受験科目違いと判断される場合は、いくら科学的に、技術的に、高度なものであっても、科目違いは即不合格です。科目違いは、口頭試験では技術士コンピテンシーの項目である技術者倫理と継続研さん以外の項目がすべて×という評価になってしまいます。環境分野はついつい環境関連なら大丈夫と考えがちですが、環境部門ならいざ知らず、建設環境なら建設事業に関する内容じゃないとマズイですよ。気を付けてください。
とにかく技術士第2次試験の受験申込書は、試験官が目の前の受験生の合格/不合格を決める口頭試験で使用する手元資料になります。口頭試験は試験時間がひとり十数分というとても短い試験時間ですので、受験申込書(特に実務経験証明書)でヘタなことを書いたら面接試験中にばん回するのはなかなか厳しいと思います。

始めて受験するかた、口頭試験を何度受けても突破できないかたなど、技術士目線で添削やアドバイスを受けたいかたはわたしでよかったらお手伝いしますので連絡ください。

【令和5年度試験対策】
②出願書類作成
期間:受付完了時から令和5年度試験の受験申込期限日の7日前(4月10日(月)まで書類を受け付けます。
内容:受験申込書の記載内容と実務経験証明書(5行の業務経歴と「業務内容の詳細」)についての添削指導を行います。受験する部門科目に合致しているかの確認と令和4年度口頭試験における実際の試問内容を踏まえた記述内容となるよう指導いたします。
うまく作成できないかたには業務経歴のたな卸しと詳細業務の骨子の作成アドバイスからスタートします。
添削回数:期間内は回数無制限です。ただしわたしがOKと判断したらそこで終了とすることもあります。
料金:15,000円

★お申込みはこちらからお願いします

それからSUKIYAKI塾沖縄でいごの会でもセミナーを開催しますので、沖縄在住のかたなど平日ですが都合が合うようでしたらご参加ください。APECさんの講義とでいごの会所属技術士による個人面談です。

慌てずじっくり考えてください
【北海道函館市大森浜 啄木小公園】

令和5年度 技術士第二次試験 受験申込書様式等

~受験申込書の様式は必ず下記【添付資料】の今年度版をご使用ください~

受験申込受付期間

令和5年3月27日(月)~4月17日(月)

  • 提出方法は、郵送で事故防止の為、必ず郵便局の窓口より簡易書留郵便 で送付してください。
    令和5年4月17日(月)までの消印があるものに限り受け付けます。
  • 受験申込み手続きに関する様式

    受験申込み手続きに関する様式等は、下記〔添付資料〕よりダウンロードしてご利用ください。

    冊子版の「受験申込み案内セット」を入手希望の場合は、下記関連ページ〔令和5年度技術士第二次試験 受験申込書請求方法〕をご参照ください。

    受験申込書作成及び提出の注意事項

    受験申込書の作成について

  • 受験申込書を作成する前に下記〔添付資料〕【令和5年度 第二次試験 受験申込み案内】を必ずお読みください。
  • 受験申込書様式を下記〔添付資料〕より【受験申込書Excel入力シート等】(zipファイル)をご使用のパソコンに保存(右クリックして対象ファイルをご使用のパソコンのローカル等に保存)して、受験申込書の作成を行ってください。
  • 【受験申込書Excel入力シート等】zipファイルにはExcel入力シート及び入力説明書を格納しています。
  • 【Excel入力シート】が正常に動作しない場合、Excelを利用できない場合(Excel入力シートは、Excel2016、Excel2019にて動作確認を行っています。Mac版の動作確認は行っておりません。)、又は、総合技術監理部門を単独で受験申込み(単願)する場合は、下記〔添付資料〕【受験申込書PDFファイル】をご使用ください。(総合技術監理部門を選択科目免除で受験申込みする場合や総合技術監理部門と他の技術部門の「併願」で受験申込みする場合は、Excel入力シートを利用できます。)
  • 受験申込書等の各種様式は、必ず当会ホームページからダウンロードしたものを使用してください。(独自で作成したものは受付できません。)
  • 受験申込書作成後、A4用紙に「技術士第二次試験受験申込書」及び「実務経験証明書」を印刷(それぞれ1枚ずつA4片面印刷)したものを申込書提出チェックシートとともに提出してください。
  • 冊子版の「技術士第二次試験受験申込書」及び「実務経験証明書」を使用する場合は、手書きでご記入ください。
  • 受験手数料の納付について

    下記〔添付資料〕【令和5年度 第二次試験 受験申込み案内】18頁を参照してください。

    技術士第一次試験合格証等を紛失している場合について

    技術士第一次試験合格証等を紛失している場合は、下記〔添付資料〕【技術士第一次試験合格証番号・合格年月確認願い書】を申請してください。
    締切間近は集中し返信に時間を要することがありますので、4月14日(金)正午までに申請されるようお願いします。
    (本確認書は、令和4年度以前に発行されたものでも受付ます。)
    代替書面(受験申込案内14頁「(5)技術士補となる資格を有することを証明する書類」参照)がある場合、この申請は不要です。

    受験申込書の提出について

  • 受験申込書を提出する前に、記載内容に誤りがないか必ず確認のうえ、A4用紙に印刷した「技術士第二次試験受験申込書」、「実務経験証明書」及び「申込書提出チェックシート」(それぞれ1枚ずつA4片面印刷・両面不可)と必要な添付書類等を同封し、郵送にて提出してください。
  •  ※受験申込書PDFファイル(手書き用)を使用した場合は、チェックシートの提出は不要です。

  • 身体上の障害等により通常の受験に支障がある場合は、必要に応じて受験時の特別措置を行います。(受験申込み案内17頁参照)申請する場合は、下記〔添付資料〕【特別措置に関する申出書】を同封してください。
  • 【送付先】

    〒103-8601 日本郵便株式会社 日本橋郵便局留
     公益社団法人日本技術士会 技術士試験センター

  • その他、詳細については、下記〔添付資料〕【令和5年度技術士第二次試験「受験申込み案内」】をご参照ください。
  • 2023年3月20日月曜日

    生物多様性国家戦略2023-2030 ~ネイチャーポジティブ実現に向けたロードマップ~

    すっかり春ですね。東京あたりでは桜も咲き始め、満開ももう目前のようです。
    先週末に東京に出張したのですが、まだちょっと早かったようで、街を散策するあいだに早桜を数本見かけたくらいでした。それでも気分は高揚します。ちょうど技術士試験の合格発表当日ということもあってとても晴れやかな気持ちになりました。
    そしてWBC盛り上がってますね。国民含めた全員野球って久しぶりなんじゃないでしょうか。明日のメキシコ戦、今から楽しみです。

    上野公園
    【東京都台東区】

    今回惜しくもトーナメントには進出できなかったカナダですが、そのカナダはモントリオールで昨年11月に開催された「昆明・モントリオール生物多様性枠組」に対応させた新たな生物多様性国家戦略について中央環境審議会から答申がありました。
    ここまで来たら大きな変更はないはずですので、筆記試験対策としては令和5年度の環境白書を待たずにコレをしっかりチェックしておいてください。少なくとも添付資料2または別紙2は必ず確認しておいてください。
    概要だけでなく、実は本文のほうの言い回しなども記述論文の参考になると思います。簡潔で無駄のないセンテンスなど、積極的にご自分の模範解答論文に取り入れてください。

    生物多様性国家戦略2023-2030(案)の概要
     【位置づけ】
    ●新たな世界目標「昆明・モントリオール生物多様性枠組」に対応 した戦略 
    ● 2030年ネイチャーポジティブを目指し、生物多様性・自然資本 (=地球の持続可能性の土台・人間の安全保障の根幹)を守り 活用するための戦略 

    【ポイント】
    ●生物多様性損失と気候危機の「2つの危機」への統合的対応、 新型コロナウイルス感染症のパンデミックという危機を踏まえ た社会の根本的変革を強調 
    ●30by30目標の達成等の取組により健全な生態系を確保し、自然の恵みを維持回復
    ●自然資本を守り活かす社会経済活動(自然や生態系への配慮や 評価が組み込まれ、ネイチャーポジティブ(自然再興)の駆動 力となる取組)の推進

    【構成・指標】
    ●2030 年ネイチャーポジティブの達成に向け、5つの基本戦略と、基本戦略ごとの状態目標(全 15 個)・行動目標(全 25 個)を設定し、行動目標ごとに関連する具体的施策を整理。
    -5つの基本戦略-
    (1)生態系の健全性の回復
    (2)自然を活用した社会課題の解決
    (3)ネイチャーポジティブ経済の実現
    (4)生活・消費活動における生物多様性の価値の認識と行動
    (5)生物多様性に係る取組を支える基盤整備と国際連携の推進

    ●各状態目標・行動目標の進捗を評価するための指標群を設定(昆明・モントリオール生物多様性枠組のヘッドライン指標にも対応する指標を含む)。国家戦略の閣議決定後も、関係省庁連絡会議で指標の追加・更新等を引き続き検討していく。

    2023年03月16日 
    • 自然環境

    「生物多様性国家戦略2023-2030」に係る中央環境審議会の答申 について

     令和5年3月13日(月)に開催された中央環境審議会自然環境部会(第46回)において、「生物多様性国家戦略2023-2030」(案)の審議が行われ、了承されました。
     これを受けて、同年3月16日(木)に中央環境審議会会長から環境大臣に対して「生物多様性国家戦略2023-2030」(案)について答申されましたので、お知らせします。

    ■経緯

     生物多様性基本法(平成20年法律第58号)第11条第6項において準用する同条第4項の規定に基づき、生物多様性国家戦略の変更について、令和3年8月19日(木)付けで環境大臣から中央環境審議会会長に諮問を行いました。
     この諮問を受け、中央環境審議会自然環境部会、さらにその下に設置された生物多様性国家戦略小委員会において「生物多様性国家戦略2023-2030」(案)の審議が行われました。

    ■答申について

     令和5年3月13日(月)に中央環境審議会自然環境部会生物多様性国家戦略小委員会(第7回)及び同部会(第46回)において「生物多様性国家戦略2023-2030」(案)の審議が行われ、了承されました。
     これを受けて、令和5年3月16日(木)に中央環境審議会会長から環境大臣に対して、「生物多様性国家戦略2023-2030」(案)について答申されました。
     なお、答申の内容については添付資料を御参照ください。

    2023年3月10日金曜日

    技術士2次試験の合格発表!

    技術士第二次試験の合格発表がありました。
    合格された皆さん、誠におめでとうございます!
    官報の号外48号(本日より90日間閲覧可)

    だいぶ慣れてきたとはいえ、口頭試験時期には第8波となるなど令和4年度も新型コロナによる対応などで振り回されました。業務と並行しながら感染対策にも神経を尖らし、これまで難関といわれる国家試験に挑まれたわけです。
    1次試験から数えると、ひとによってはとても長い期間にわたって労力と資材を投入し続け、そして犠牲を払ったのではないでしょうか。たいへんお疲れさまでした。
    新型コロナについては社会的にはまだ克服したとはいえませんが、それでも面と向かっての会合などは昨年までと比べてだいぶ緩くなりました。感染経験者も増えたこともあるのでしょうか、今年は合格祝賀会もそこかしこで開催されることでしょう。(無理のない範囲で)今日はご自分のこれまでの健闘をたたえ、ハレて合格したその喜びを遠慮なく爆発させてください!
    そして陰に陽にサポートしてくれたご家族はじめ周囲の方々への報告とお礼も忘れずに。

    登録が済み次第、これからは技術士の看板を背負っての活動となるわけです。
    激動する社会のただなかにあって将来を予測することがますます難しくなっているのですが、よりよい社会づくりのために、未来をしっかり見据えながら、専門技術を駆使して、浮かびあがった課題、浮かびあげた課題をひとつづつ解決してゆきましょう!
    技術も日進月歩です。今日の合格に満足せず、さらなる精進を期待しています!
    そして益々のご活躍を!

    合格された皆さんは令和5年度試験の受験生のためぜひともアドバイスを発信してください。「技術士コンピテンシー」が受験者各個人の側面からより深堀されるようになり、その評価基準、つまりは記述式試験、特に口頭試験の質問内容がさらに進化しました。
    落着いてからで結構ですので情報提供いただけるとたいへんありがたいです。

    わたしの講座の受講生やSUKIYAKI塾添削講座で受け持った受講生のかた、SUKIYAKI塾沖縄でいごの会で担当した受験生からも合格の知らせが届いています(^^)/
    官報を見たところ無事に全員が合格されているようで、安堵と喜びで胸がいっぱいです(笑)

    おめでとうございます
    【沖縄県今帰仁村】

    そんな嬉しい反面、残念ながら不合格となってしまったひとがいらっしゃいます。今年は昨年度に比べて厳しい印象がありますね。技術士コンピテンシーを備えているかどうかの評価が厳密になったのでしょうか。
    いまはどんな言葉をかけてよいのかわかりませんが、どうか気落ちせず、再チャレンジしてほしいと思います。

    残念ながら口頭試験で不合格だったかたへ
    たいへんに辛い渦中にあるとは思うのですが、わたしの周りの同じ経験をされたひとから話をうかがうと、その経験は決して無駄ではないことがわかります。
    いまは時が過ぎるのをじっとやり過ごしてください。
    再チャレンジされる際にはできる限り応援しますので遠慮なく連絡ください。

    添削講座を開講しています
    技術士による第3者目線を欲しているかた、そもそも何を書いていいのかがよくわからないかた、他分野他科目から建設環境に乗り換えるかた、総監受験のかた、わたしでよかったら有料ですがお手伝いしますので連絡ください。

    2023年3月9日木曜日

    カルタヘナ法

    いよいよ明日が発表ですね。口頭試験を受験したかたはそれはもうソワソワしていることでしょう。明日のいまごろはどんなことになっているんでしょうね。私も指導アドバイスしたかたがたの結果が出るのが待ち遠しいです。

    ところで昨日はとても驚くニュースが飛び込んできました。知り合いの大学研究者のひとたちの間でもこの話題で持ち切りでした。
    カルタヘナ法といえば生物多様性の確保に関する法律ですが、これはやっぱり技術者倫理としてとても深い話になると思います。我々環境分野、特に生物多様性保全に関わる技術者としても、今回の経緯、対応、防止策など、情報収集及び整理しておくべきだと思います。


    宇宙メダカの子孫が泳ぐ毛利庭園
    【東京都港区六本木】
    ※宇宙メダカを一般の河川に放流することや、野生のメダカと交配をすることは禁止されています


    2023年03月08日 
    • 自然環境

    遺伝子組換えメダカの未承認使用の確認について

    <文部科学省同時発表>

     環境省は、警視庁からの情報提供を受け、研究用に開発された遺伝子組換えミナミメダカが「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律」に基づく承認を得ずに、国内で飼育・譲渡等されていたことについて、本日、正式に確認しました。
     本件を受け、環境省は、再発防止のため、自治体の関連部局及び関連業界団体に対して同法の周知を改めて依頼し、未承認の飼育・譲渡等を行った者に対しては、文書による指導を行う予定ですのでお知らせします。

    飼育・譲渡が確認された遺伝子組換えミナミメダカについて

     研究用に国内の大学で作出された、イソギンチャクモドキに由来する遺伝子が導入されたミナミメダカであり、ピンク色に蛍光発色します(参考写真)。

    国内における規制の状況

     遺伝子組換え生物の国境を越える移動を規制したカルタヘナ議定書の国内担保法として「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律」(平成15年法律第97号。以下「カルタヘナ法」という。)が平成16年2月から施行されています。同法では、環境中で使用(飼育、譲渡等)される可能性がある遺伝子組換え生物については、その使用に際し生物多様性への影響について評価し、主務大臣の承認を得なければならないとされています。
     なお、ミナミメダカを含む魚類の遺伝子組換え生物については、大学等において拡散防止措置を執って使用することは認められていますが、拡散防止措置が執られていない野外や民家等開放系での使用の承認事例はありません。

    今回の経緯

    • 昨年3月、都内で開催されたイベントにおいて遺伝子組換えの疑いのあるメダカ(以下「疑いメダカ」という。)が販売されていた旨、環境省に通報がありました。
    • 警視庁にも同様の通報があり、昨年6月から10月にかけて、警視庁の捜査に同席し、疑いメダカの飼育状況や譲渡の状況等を確認するとともに、複数の使用者に対して口頭での指導を行いました。
    • 昨年12月、疑いメダカは、元々国内の大学で研究用に飼育していた遺伝子組換えミナミメダカが持ち出され、個人間で譲渡されたものであることがわかりました。
    • 本日、疑いメダカを使用していた者のカルタヘナ法違反による検挙について、警視庁から環境省に情報提供がありました(参考資料)。
    • 以上を踏まえ、今般、再発防止のため、自治体の関連部局及び関連業界団体等に対するカルタヘナ法の周知依頼を行いました。また、当該メダカの使用者に対して、同法に基づく文書での指導を予定しています。

    協力の依頼

     当該遺伝子組換えミナミメダカは、観賞魚として水槽で飼育されている可能性が高いものの、野外に放出された場合の生物多様性への影響に関しては評価が行われていません。遺伝子組換えが疑われるメダカを飼育されている方は、絶対に河川等に放すことなく、まずは、お近くの環境省地方環境事務所まで御相談いただきますよう、お願いいたします。
     https://www.env.go.jp/nature/intro/reo.html

    その他

     遺伝子組換えミナミメダカの持ち出しについては、文部科学省から当該メダカを飼育・管理していた大学に対して厳重注意を行っています。詳細は文部科学省からの報道発表を御参照ください。また、当該事案については、本日、警視庁が記者会見を実施しています。

     <文部科学省からの報道発表>
      https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/mext_01197.html