2015年12月28日月曜日

港湾・空港等整備におけるリサイクルガイドラインの改訂

仕事納めを迎えました。
わたしの勤め先は今日が大掃除、夕方から忘年会です。
大掃除をやっていると、目につくモノのひとつひとつが目にとまっちゃって、これは捨てたほうがいいのか、残しておいたほうがいいのか、はたまたなんか別の目的に再利用できないか、なんてことを考えちゃってなかなか作業が進まないものです。

身の回りの物をどうするかということからしても、リユース、リサイクルというのはたいへん難しい問題なわけですが、今回、港湾空港整備に関するリサイクル問題に対してひとつの道筋が示されました。

近頃ではここ沖縄でも建設リサイクル材についての話題がいろんなところで頻繁に耳に入るようになっていますし、なかなかどうして熱い話題のようです。
先日、わたしも講師として登壇した環境保全に関する講習会でも、別の演者である県庁の担当官のかたは『沖縄県リサイクル資材評価認定制度(ゆいくる)』について講演されていました。

建設現場の解体資材を活用したものだけでなく、別産業、たとえば鉄鋼業界から出る鉄鋼スラグとか石炭火力発電所から出るフライアッシュなどを混ぜ込んだコンクリートがも注目されていますよね。

建設リサイクルについては定期的に出題されていますので、たとえ専門分野ではなくとも、建設環境の技術者を自認するのであれば常識程度には建設リサイクルについての基礎知識を備えるだけでなく、循環型社会構築の推進に貢献すべく、リサイクル材の活用を広げるにあたっての課題くらいまでは(簡単でいいので)整理しておいたほうがいいと思います。

それでは今年一年、お付き合いくださりありがとうございました。
来年もどうぞよろしく御贔屓に願います。

鵜浦漁港【石川県七尾市】


報道・広報

港湾・空港等整備におけるリサイクルガイドラインの改訂について

平成27年12月25日
 平成26年度に「港湾・空港等リサイクル推進検討会」において、「港湾・空港等整備におけるリサイクルガイドライン」(平成13年3月)及び「港湾・空港等整備におけるリサイクル技術指針」(平成16年3月、平成24年3月一部改訂)の改訂・統合に向けた検討を行って参りました。
 この度、検討会での議論を踏まえ、「港湾・空港等整備におけるリサイクルガイドライン(改訂)」をとりまとめましたのでお知らせします。
 今回の改訂により、港湾・空港等整備においてリサイクル材の利活用がより一層促進され、循環型社会の構築に寄与することが期待されます。

1.改訂の主なポイント

・リサイクル材料の追加・細分化
・対象用途の追加・細分化
・技術評価の更新

2.改訂の概要

別紙参照

その他

「港湾・空港等整備におけるリサイクルガイドライン(改訂)(平成27年12月)」は、国土交通省ホームページ(http://www.mlit.go.jp/kowan/kowan_fr5_000054.html)より入手可能です。

2015年12月21日月曜日

里地里山500

年末になり、なにかと慌ただしいですね。
社内や社外の業務もそうですが、添削講座のやりとり、第3の場や親しい知人友人との交流、そして家族。
だんだん右から左に捌いているだけみたいな対応になってきているので、今日からあらためて気を引き締めているところです。

沖縄で開催した口頭セミナー受講生の皆さんも一般部門のかたはほぼ昨日で試験を終えられたようで続々と口頭試験の再現記録が届いています。
ホンモノの試験官の質問っぷりというのがわたしの資質向上にたいへん役立つわけでして、とっても助かります。次年度以降の試験指導の参考にします。

そういったわけで(総監のひとを除いて)今年の行事も終わったかに見えたのもつかの間、気づいたら来年の試験(7/18)まで実質7ヶ月を切っていました!
7ヶ月ってよく考えたら半年にひと月加えただけなんですね。
もう「来年の試験」ではなく、「半年後の試験」というふうに頭を切り替えたほうがいいかもしれません。
この試験、早く取り掛かったひとほど有利になると思いますよ!

で、今日紹介するのは、生物多様性を保全する上で重要な里地里山を選定したというものです。
建設環境のひとには直接どうこうというものではありませんが、重要な里地里山の選定基準が面白かったので取り上げます。
※このブログは環境部門のひともご覧いただいているようですので触れますが、環境部門の特に自然環境保全科目を受験するひとは必須のネタになりますので勉強しておいてくださいね。

<選定基準>
 基準1:多様で優れた二次的自然環境を有する。
 基準2:里地里山に特有で多様な野生動植物が生息・生育する。
 基準3:生態系ネットワークの形成に寄与する。

隣の地区が選ばれました
【宮城県仙台市太白区秋保町湯元】

ではまた!


環境省:Ministry of the Environment

報道発表資料
平成27年12月18日
自然環境
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生物多様性保全上重要な里地里山(重要里地里山)の選定について(お知らせ)

 平成24年度に閣議決定した「生物多様性国家戦略」において、重点的に取り組むべき施策のひとつとして、里地里山の保全活用に向けた取組を推進していくことが掲げられています。
 里地里山は、国土の約4割を占めており、特有な生物の生息環境としてだけではなく、食料や木材等自然資源の供給、国土の保全、良好な景観、文化の伝承等の観点からも重要な役割を担っています。このため、環境省では、「生物多様性保全上重要な里地里山(以下、「重要里地里山」という。)」として500箇所を選定しましたのでお知らせします。
1.目的
 社会構造が変化し、人口減少が進む中、すべての里地里山に人手をかけて、かつてのように保全していくことは困難であり、保全すべき対象とその将来像を明確にし、対策を講じていくことが重要な課題となっています。このため、国土の生物多様性保全の観点から重要な里地里山を明らかにし、多様な主体による保全活用の取組が促進されることを目的として選定しました。
2.選定方法及び選定結果
・里地里山に関する有識者を構成員とした「里地里山保全・活用検討会議※」(以下、「検討会議」という。)を設置し、選定を行いました。
・選定にあたっては、生物多様性保全上の重要性の観点から、以下の選定基準を設定し、全国規模の既存調査データ及び地方公共団体等への照会等により得られた地域情報を基に候補地を抽出し、検討会議による評価・検討を実施しました。
 <選定基準>
 基準1:多様で優れた二次的自然環境を有する。
 基準2:里地里山に特有で多様な野生動植物が生息・生育する。
 基準3:生態系ネットワークの形成に寄与する。
・地域特性を考慮するため、地域毎に分科会を開催する等の精査を行い、重要里地里山として500箇所を選定しました。
3.活用方法
 今回選定した重要里地里山については、多様な主体による保全活用の実行性を高める取組の促進・拡大に活用していきます。また、地域における農産物のブランド化や観光資源などにも、広く活用できるものと考えています。
【重要里地里山ウェブサイト】

添付資料

2015年12月16日水曜日

技術士1次試験の合格発表

本日、技術士第1次試験の合格発表がありました。
合格された皆さん、おめでとうございます。

官報(本日より30日間閲覧可)で実名をチェックしてみたら、9月にAPECさんをお招きして開催した一次試験対策セミナーの受講生のお名前がそこここにありますね~。
さらには知り合いと思しき方々のお名前が目に飛び込んできてとっても嬉しいです。

受験資格のあるひとはぜひ来年7月の海の日に行われる2次試験(筆記試験)にチャレンジしてください!
7か月ありますのでしっかり準備できさえすれば合格できます、本当です。
まずは平成25年度以降の過去問をチェック、そのあと経歴票を作成する準備に取り掛かかるのがいいと思います。

ちょうど昨年の今頃1次試験に合格して、今年の筆記試験に合格し、いよいよ来週、口頭試験に臨むひとを知っています。
1次試験合格からちょうど1年後に口頭試験を迎えることになるとはもしかしたら本人は思いもよらなかったかもしれませんが、要領よくコツコツと取り組んでいたらそういうこともあるんですよね。
決して珍しい事例ではないと思いますよ。

このブログは主に2次試験受験者向けに発信しています。
よかったら参考にしていただいて試験に取り組んでいただけたら幸いです。


次は二次試験ですよ!

2015年12月14日月曜日

パリ協定

パリで開催されていた国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議「COP21」で京都議定書に代わる実に18年ぶりの国際的な取り決めが採択されました。

平成25年度以前の試験であれば、来年度からの口頭試験でも訊かれたと思いますが、今の制度では口頭試験では訊かれることはありません。
来年7月の筆記試験でも直接的には問われないでしょう(環境部門はなんかしら訊かれそうですけど)。
ただ、直接に訊かれなくても、地球温暖化防止に関するネタを論文で使うのであれば(実際、使う場面が多いと思います)、ぜひ積極的に「パリ協定」あるいは「COP21」というキーワードを放り込んでください。
論文の印象が全然違うものになることでしょう。
ちょこっとでも触れているひととまったく念頭に置いていないひととを見比べた場合、やはり書いてあるひとのほうに軍配が上がるんじゃないでしょうか。

【台東区谷中】

NHKニュース

ニュース詳細

COP21 「パリ協定」を採択
12月13日 3時32分


フランスで開かれている地球温暖化対策の国連の会議COP21は12日、京都議定書以来18年ぶりとなる新たな枠組み「パリ協定」を採択しました。発展途上国を含むすべての国が協調して温室効果ガスの削減に取り組む初めての枠組みとなり、世界の温暖化対策は歴史的な転換点を迎えました。
COP21の議長を務めるフランスのファビウス外相は、会期を1日延長して日本時間の13日午前3時すぎから閣僚級の会合を開き、各国に示した最終的な合意案について意見を聞きました。会合では各国から大きな異論は出ず、そのままCOPの全体会合に移行し、温暖化対策の新たな枠組み「パリ協定」が採択されました。
パリ協定は法的な拘束力を持つ枠組みで、気温上昇を産業革命前に比べて1.5度に抑えるよう努力するとし、世界全体の温室効果ガスの排出量をできるだけ早く減少に転じさせて、今世紀後半には実質的にゼロにするよう削減に取り組むとしています。
また、途上国も含めたすべての国が5年ごとに温室効果ガスの削減目標を国連に提出し、対策を進めることが義務づけられました。削減目標は提出するたびに改善されるべきだとしたほか、排出量の実績などについて専門家の検証を受けることも盛り込んでいます。
さらに途上国への資金支援について、現在の水準の年間1000億ドルの数字は盛り込まず、その水準を2025年にかけて引き続き目指すとする協定とは別の決定を行いました。
また、経済力がある新興国なども自主的に資金を拠出できるとしたほか、先進国は資金支援の状況を2年に一度報告する義務が盛り込まれました。
温暖化対策の国際的な枠組みとしては、先進国だけに温室効果ガスの排出削減を義務づけた京都議定書以来18年ぶりで、途上国を含むすべての国が協調して削減に取り組む初めての枠組みとなり、世界の温暖化対策は歴史的な転換点を迎えました。
(略)

「パリ協定」 詳しい合意内容は

「パリ協定」は法的拘束力を持つ地球温暖化対策の新たな枠組みで、2020年以降は先進国と発展途上国、すべての国が協調して温室効果ガスの削減に取り組むことになります。
この中で、世界全体の平均気温の上昇を産業革命前に比べ1.5度に抑えるよう努力するとし、世界全体の温室効果ガスの排出量をできるだけ早く減少に転じさせて、今世紀後半には実質的にゼロにするよう削減に取り組むとしています。そして、この長期目標を達成するために途上国も含めすべての国が5年ごとに温室効果ガスの削減目標を国連に提出し、対策を進めることが義務づけられました。
削減目標は各国の野心を反映し提出するたびに改善されるべきだとしたほか、排出量の実績などについて専門家の検証を受けることも盛り込んでいます。
そのうえで、先進国と途上国の間で責任に差を持たせるため、先進国が排出削減の対策で主導的な役割を果たすべきだとしたうえで、途上国も国内事情に応じた形で排出量の削減や抑制をするよう促しています。
また、温暖化による災害の被害を抑える対策の強化を世界的な目標に掲げるとともに、各国が具体的な対策をまとめることになりました。
さらに、温暖化によって引き起こされた災害などでの損失や被害を最小限に抑えることも重要だと指摘しています。
最大の争点だった途上国への資金支援については、途上国での温室効果ガスの排出削減策や温暖化の被害を抑える対策を進めるため、先進国による資金支援を義務づけ、先進国だけでなく経済力がある新興国なども自主的に資金を拠出することを促しています。
ただ、拠出の額については現在の水準の年間1000億ドルについて「パリ協定」本体には数字を盛り込まず、その水準を2025年にかけて引き続き目指すとする協定とは別の決定を行いました。
そして、長期目標の達成のためにこうした削減目標や資金支援などの進捗(しんちょく)状況を2023年以降、5年ごと検証することになりました。
「パリ協定」は、世界全体の温室効果ガスの排出量の少なくともおよそ55%に相当する、気候変動枠組条約の締約国55か国以上の参加で発効します。

「パリ協定」の評価は? 課題は?

「パリ協定」は1997年の京都議定書以来18年ぶりとなる、法的拘束力を持つ新たな枠組みで、世界各国が協調して地球温暖化対策に取り組む歴史的な転換点となりました。
世界の平均気温の上昇を産業革命前に比べ2度未満に抑えることを前提に、海面水位の上昇など温暖化の脅威にさらされている国々からの声を受けて1.5度に抑えるよう努力するとさらに踏み込みました。
そして、世界全体の排出量をできるだけ早く減少に転じさせ、今世紀後半には排出量を実質的にゼロにするという野心的な目標を掲げています。
そのためにも、先進国だけに削減目標を義務づけた京都議定書とは異なり、2020年以降は発展途上国も含めすべての国が5年ごとに削減目標を提出し、対策を進めることが義務づけられました。
今や世界全体の温室効果ガスの排出量の6割以上を占める途上国も排出削減を行うことで、世界全体の取り組みの強化につながることが期待されています。
ただ、京都議定書を離脱したアメリカや、世界最大の排出国、中国が参加できる枠組みを目指したことで目標の達成は義務づけられず、達成できなかったときの罰則規定もありません。
削減目標を提出するごとに改善するといった規定や5年ごとに行う検証などを通じて実効性を持たせることができるかが課題となります。
また最大の争点となっていた途上国への資金支援については、年間1000億ドルという具体的な数字は「パリ協定」本体には盛り込まれず、その代わりに先進国は2025年にかけて、年間1000億ドルの資金拠出を引き続き目指すとする決定を別に行うことで、先進国と途上国の間の妥協が図られました。
先進国に加えて経済力のある新興国などにも拠出を促したことで、温暖化の影響を受けている途上国への支援が広がることが期待されています。
しかし、島しょ国をはじめ途上国での温暖化による脅威は強まっており、必要な支援を実現できるかが問われることになります。

環境省:Ministry of the Environment

国連気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)及び京都議定書第11回締約国会合(COP/MOP11)の結果について(お知らせ)

添付資料

2015年12月2日水曜日

平成28年度技術士試験の実施内容が発表されました

口頭試験真っ最中ですが、来年の試験に照準をあわせて早くも日々がんばっているひともいらっしゃいますよね。
そして今日から2週間後の今月16日(水)には1次試験の合格発表もあります。
1次試験に合格したその勢いで2次試験も受験するぞと意気込んでいるかた、そんなかたたちにお知らせです。

来年の平成28年度試験の実施内容が日本技術士会から発表されました。
平成28年度 技術士第二次試験の実施について

今年と同様、受験申込受付はGW前に締切、そして筆記試験は海の日ですね!

来年の技術士2次試験を受験するひとを応援します!
わたしの添削講座はこちら

環水平アーク【那覇港】

平成28年度 技術士第二次試験の実施について

1.~4.、5.~10.は略
3.試験の日時、試験地及び試験会場
(1) 筆記試験
期日
総合技術監理部門の必須科目
・平成28年7月17日(日)
総合技術監理部門を除く技術部門及び総合技術監理部門の選択科目
・平成28年7月18日(月・祝)
時間 午前9時から午後5時までの間であらかじめ受験者に通知する。
試験地及び試験会場
次のうち、受験者があらかじめ選択する試験地において行う。
北海道、宮城県、東京都、神奈川県、新潟県、石川県、愛知県、大阪府、広島県、香川県、福岡県及び沖縄県。
なお、試験会場については、6月中旬の官報に公告するとともに、あらかじめ受験者に通知する。
(2) 口頭試験
期日 平成28年11月から平成29年1月までのあらかじめ受験者に通知する日
時間 午前9時から午後5時までの間であらかじめ受験者に通知する。
試験地及び試験会場
東京都 試験会場は、あらかじめ受験者に通知する。
4.受験申込書等配布期間
平成28年4月1日(金)から4月27日(水)まで
5.受験申込受付期間
平成28年4月6日(水)から4月27日(水)まで(土曜日・日曜日を除く。)
受験申込書類は、公益社団法人日本技術士会あてに、原則郵送(書留郵便(4月27日(水)までの消印のあるものは有効。))で提出すること。