2012年5月29日火曜日

建設環境とは?その2

SUKIYAKI塾筆記試験対策セミナーがなんとか終わりました。
専門分野の講師として、セミナー開催スタッフの一員として、県外からの派遣講師のかたたちをお迎えするホスト役として、無事に大役を果たすことができました。

SUKIYAKI塾による技術者交流の醍醐味は、情報交換もさることながら、直接に利害関係がないため、まるで学生時代にもどったかのような人的交流が図れることです。
社会人になるとこれがなかなかに難しいものなのですが、この活動によって、とても贅沢なお付き合いをさせていただいております。

ところで前回、建設環境とは?と題して投稿しましたが、今日はその続き。

とよみ大橋【漫湖水鳥湿地センターからの眺め 沖縄県那覇市~豊見城市】

建設環境とは?
技術士第二次試験の科目表に選択科目の内容として、以下のように記述されています。
『9-11 建設環境:建設事業における自然環境及び生活環境の保全及び創出並びに環境影響評価に関する事項』

今年の春、経歴票作成のアドバイスをした受講生のかたから教えてもらったのですが、山海堂の書籍で「技術士を目指して」シリーズの第11巻に建設環境があるそうで、そのなかに次のように建設環境の対象となる技術範囲が規定されているそうです。

「建設環境」は、河川、道路、港湾および空港等建設事業に係る次の技術を対象範囲とする。
①施設の設置・供用および工事の実施に伴う公害の防止に係る環境要素(大気汚染、水質汚濁、騒音、振動、地盤沈下、その他)への影響を軽減するための保全に関する技術。
施設の設置・供用および工事の実施に伴う自然環境の保全に係る環境要素(地形、地質、植物、動物、景観、野外レクリエーション地等)への影響を軽減するための保全、創出に関する技術。
建設事業実施区域およびその周辺区域の環境を整備し、地域社会に新たな快適環境を創出するための技術。
②環境影響評価に係る調査体系の計画立案および調査結果等のとりまとめの技術。

こんな文献があることマッタク知りませんでしたので、さっそくにAmazonで検索してみると、驚いたことに中古で1円で出品されているではありませんか!
送料込みでも251円なので、さっそくに注文して手に入れました。

どうですか?
いまいちとらえどころのない科目のような印象のあった【建設環境】ですが、しっかりとイメージできるようになりましたでしょうか?

前回から2回にわたって取り上げた「建設環境とは?」ですが、これがいかに重要なことなのかを再認識する出来事がありましたので最後に紹介します。

先日のSUKIYAKI塾筆記試験対策セミナーでのことです。
APECさんがわれわれ建設環境グループのところにフラァ~っとやってきて、まっさきにわたしの受講生たちに投げかけた質問が「建設環境と環境部門の違いはなんだか知っていますか」だったのです。
わたしの講義では最初に「建設環境とは」についてクドイほどに訴えてましたから、受講生のかたがバーンと自信を持って回答してくださいました。
すごく嬉しかったですよ、それはもう。

2012年5月23日水曜日

建設環境とは?

またまた久しぶりの投稿となりました。
更新しつづけるのはなかなか大変ですね。
気力、体力ともに一定レベル以上に保っていないとダメですね。

そういったことはいちいちここで書き連ねる必要はないわけで、さっそくに今日の投稿に移ります。
実は今週末に地元でSUKIYAKI塾筆記試験対策セミナーがあり、その専門科目の講師として不肖ながらわたくしが務めることになり、先週までテキスト作成にかかりっきりでした。
なんとかほぼ仕上がりまして、いまは校正しているところです。
これからしばらくはこのテキストに書いたことをダイジェストで、あるいはより詳細に、書いていこうと思っています。

藻琴川水系【北海道網走郡大空町にて】

いまさらですが、わたしは建設部門の建設環境の技術士なので、もちろん建設環境の受験に特化した話を書いています(もしかしたらちゃんと宣言したのは初めてかもしれません)。

建設環境って実はとても曖昧なジャンルだと思います。
その曖昧さゆえに、他分野、他部門のひとでも比較的気軽に挑戦しやすい科目なのではないでしょうか。

建設環境の専門科目出題分野をみると大きく8分野になっています。
①道路
②緑地
③都市
④鉄道
⑤港湾(沿岸域含む)
⑥電力
⑦河川
⑧(ダムや湖沼、内湾など閉鎖性水域の)水質
(⑨建設リサイクルはここ3年出題なし)

建設部門全体をほぼ網羅していますね。
いまのご時世で環境に配慮しない建設事業はないので、たいていのひとなら経歴的にも受験資格がありそうです。

さらに、環境配慮が求められているのは、なにも建設事業だけではありません。
建設関連だけはでない、ほぼすべての社会資本整備事業で環境への配慮が求められています。
これを反映して、他部門でも「環境」科目が設置されています。

「環境」という字が入っている専門科目をみてみると、

航空・宇宙部門(宇宙環境利用)、
資源工学部門(資源循環及び環境)、
建設部門(建設環境)
上下水道部門(水道環境)、
衛生工学部門(建築環境)、
農業部門(農村環境)、
森林部門(森林環境)、
水産部門(水産水域環境)、
生物工学部門(生物環境工学)
そして環境部門の全科目(環境保全計画、環境測定、自然環境保全、環境影響評価)

がありました。

これら他部門の環境系科目と、建設部門の建設環境はどのように違うのか?

これを意識して試験に臨む必要があるとわたしは思います。
つまり、経歴票、筆記答案、体験論文、口頭試験、すべての段階において、広い意味での環境系技術者ではない、狭義の「建設環境」技術者であることをアピールする必要があると思います。

今日はここまでにします。

2012年5月9日水曜日

第四次環境基本計画が閣議決定されてました

ついにさきほど30分前に受験申込の受付(郵便局での消印)が締め切られました。
これでもう筆記試験をまっすぐ見据えて本腰入れて突き進むのみですね。

わたしは今月末の筆記試験対策セミナー用のテキスト作成を進めています。
内容のイメージも固まり、あとはその頭の中の記憶を追いかけるようにひたすらキーボードで入力しています。
ホントはGW中に完成させる予定だったのですが、明けてからようやく調子に乗ってきました。

このセミナーテキストづくりのためにいろいろと参考資料を掘りまくっているのですが、出てくるは出てくるは、いかに普段、自分のアンテナが鈍っていたかを思い知らされています。
そんなことで肝心の自分の試験勉強を放っているようですが、これがなかなか総監試験の肥やしにもなるんです。
実は昨年の択一試験では、総監の5つの管理のうちで専門分野であるはずの「社会環境管理」の得点がもっとも低かったんです。笑うに笑えないんですけどね。

今日ご紹介する資料はメガトン級の資料です。
どちらかというと環境部門向けのドストライク資料ですが、その親戚筋の建設環境も大いに注目すべき資料です。

ジュゴンの見える丘からの眺め【名護市嘉陽】

平成24年4月27日

第四次環境基本計画の閣議決定について (お知らせ)

環境基本法に基づき、政府全体の環境保全施策の総合的かつ計画的な推進を図るため、中央環境審議会の答申を踏まえ、第四次環境基本計画が平成24年4月27日(金)の閣議で閣議決定されましたのでお知らせします。

1.経緯

 環境基本計画は、環境基本法に基づき、政府全体の環境保全施策の総合的かつ計画的な推進を図るため、総合的かつ長期的な施策の大綱などを定めるものです。現行の第三次環境基本計画は、平成18年4月に策定されており、その中で内外の社会経済の変化等に柔軟かつ適切に対応して、5年後程度が経過した時点を目途に見直す旨が記載されています。
 この環境基本計画の見直しについて、平成23年3月に環境大臣から中央環境審議会に対し諮問が行われ、これを受けて中央環境審議会総合政策部会において約1年間にわたり審議が行われてきました。
 平成24年4月18日(水)に中央環境審議会から環境大臣に対して答申が行われ、これを踏まえ、第四次環境基本計画を閣議決定しました。

2.第四次環境基本計画のポイント

(1)
環境行政の究極目標である持続可能な社会を、「低炭素」・「循環」・「自然共生」の各分野を統合的に達成することに加え、「安全」がその基盤として確保される社会であると位置づけました。
(2)
持続可能な社会を実現する上で重視すべき方向として、以下の4点を設定しました。
[1]
政策領域の統合による持続可能な社会の構築
[2]
国際情勢に的確に対応した戦略をもった取組の強化
[3]
持続可能な社会の基盤となる国土・自然の維持・形成
[4]
地域をはじめ様々な場における多様な主体による行動と参画・協働の推進
(3)
「社会・経済のグリーン化とグリーン・イノベーションの推進」、「国際情勢に的確に対応した戦略的取組の推進」、「持続可能な社会を実現するための地域づくり・人づくり、基盤整備の推進」の他6つの事象面で分けた重点分野からなる9つの優先的に取り組む重点分野を定めたほか、東日本大震災からの復旧・復興に係る施策及び放射性物質による環境汚染対策について、それぞれ「章」として取り上げました。
第四次環境基本計画の概要については別添資料を御参照ください。

環境基本計画(閣議版)

2012年5月5日土曜日

国土交通省メールマガジン

GWもいよいよ終盤ですね。
休み中に筆記試験対策セミナー(専門分野)に使うテキスト資料をまとめようと思っているのですが、なかなか進みませんね。
自分の総監の勉強もしたいのですが、どうも今年はこれまでのようには机に向かう時間が少ないように思います。事務的な仕事が増えているのかもしれません。
これもいまの流れなのだとプラスにとらえようと思っています。

先日、身近なあるひとから質問を受けました。
「どうしていろいろな資料を次から次へと紹介できるのですか?SUKIYAKI塾の情報網ですか?」
というものです。

SUKIYAKI塾に限らず情報網も構築しようと意識的に動いてはいるんですが、このブログにアップしているような行政情報は、国交省や環境省のHPの新着情報などから得ています。
いちいちチェックしに行くのは面倒なひとは、1日遅れになりますが、これら省庁のメールマガジンに登録すると、毎日新着の報道発表資料等が届きますのでオススメです。

新着情報をチェックしていると、たまにビッグな資料ネタにぶち当たりますし、たとえ当たらないとしても、日々こういった文言(タイトルだけでも)に触れているといつの間にか体が慣れますので(潜在意識に刷り込まれているのかもしれませんが)、こうやって文章を書くときに自分でも驚くほどにスラスラッと言葉を紡ぐことができます。

着陸態勢【豊見城市 瀬長島】

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                           2012/4/20 第872号
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◇目 次◇
 1新着情報
  ・大臣発言(会見速報版)
  ・本日の報道発表
  ・人事異動(4月20日)
 2お知らせ
   ・平成23年度自動車アセスメント試験車両の一般公開(
自動車局)
  ・「電子国土賞ロゴマーク」を募集します(国土地理院)
  ・復旧・復興支援制度情報 ~官邸ホームページ~


◆新着情報[4月20日発表分]
【大臣発言(会見速報版)】
「「持続可能なまちづくり研究会」の提言のとりまとめについて」
  http://www.mlit.go.jp/page/
kanbo01_hy_002049.html

【報道発表】※各URLで内容を見ることができます。
○震災復興官民連携支援事業にかかる案件募集
  http://www.mlit.go.jp/report/
press/sogo21_hh_000002.html

○社会資本整備審議会・交通政策審議会計画部会合同会議の開催
  http://www.mlit.go.jp/report/
press/sogo08_hh_000064.html

○第6回「みどりの式典」
の開催及び平成24年緑化推進運動功労者内閣総理
大臣表彰の受賞者
  http://www.mlit.go.jp/report/
press/toshi10_hh_000098.html

○東北地方の高速道路の無料開放 原発事故による避難者の支援の見直し
  http://www.mlit.go.jp/report/
press/road01_hh_000258.html

○高速自動車国道へのインターチェンジの追加設置
  http://www.mlit.go.jp/report/
press/road01_hh_000257.html

○平成24年度建築物省エネ改修推進事業 提案の募集
  http://www.mlit.go.jp/report/
press/house04_hh_000358.html

○平成24年度住宅・建築関連先導技術開発助成事業 提案の募集
  http://www.mlit.go.jp/report/
press/house04_hh_000357.html

○「持続可能なまちづくり研究会」提言のとりまとめ
  http://www.mlit.go.jp/report/
press/house06_hh_000089.html

○エコポイントの活用による環境対応住宅普及促進事業(
住宅エコポイント
事業)の実施状況(平成24年3月末時点)
  http://www.mlit.go.jp/report/
press/house04_hh_000356.html

○復興支援・住宅エコポイントの予約制度の詳細
  http://www.mlit.go.jp/report/
press/house04_hh_000355.html

○「観光を通じた鉄道の利用促進等に関する検討会」(第1回)
の結果
  http://www.mlit.go.jp/report/
press/tetsudo06_hh_000057.html

○「地域鉄道の再生・活性化等研究会」(第1回)の開催結果
  http://www.mlit.go.jp/report/
press/tetsudo05_hh_000016.html

○自主改善の実施(ヨコハマタイヤジャパン 地上デジタルテレビチューナー)
  http://www.mlit.go.jp/report/
press/jidosha08_hh_001052.html

○リコールの届出(ルノー メガーヌ)
  http://www.mlit.go.jp/report/
press/jidosha08_hh_001049.html

○アジア太平洋地域18か国で外国船検査を強化へ
 メンテナンス不良など3割の外国船が検査強化の対象
  http://www.mlit.go.jp/report/
press/kaiji01_hh_000153.html

○水上オートバイによる船舶事故防止対策の推進
  http://www.mlit.go.jp/report/
press/kaiji06_hh_000045.html

○新関西国際空港株式会社資産評価委員会の開催
  http://www.mlit.go.jp/report/
press/kouku18_hh_000017.html

【国土交通省人事異動(平成24年4月20日)】
  http://www.mlit.go.jp/about/
h24jinji.html

※国土地理院、観光庁、気象庁、運輸安全委員会、
海上保安庁の報道発表資料
 は、以下のURLからご覧いただけます。
 国土地理院 http://www.gsi.go.jp/
 観光庁 http://www.mlit.go.jp/
kankocho/news_index.html
 気象庁 http://www.jma.go.jp/jma/
press/index24.html
 運輸安全委員会 http://www.mlit.go.jp/jtsb/
houdou.html
 海上保安庁 http://www.kaiho.mlit.go.jp/
info/kouhou/h24/index.html

◆お知らせ
○平成23年度自動車アセスメント試験車両の一般公開(
自動車局)
 国土交通省では、自動車等の安全性能評価を公表し、
自動車ユーザーが安全
性の高い自動車やチャイルドシートを選択しやすい環境を整備する
とともに、
メーカーに対しより安全な製品の開発を促すことによって、
安全な自動車等の
普及促進を図る自動車アセスメント事業を実施しています。
 当事業において、毎年、
自動車及びチャイルドシートの衝突試験などを実施
しており、今般、
平成23年度に試験を実施した自動車の評価結果をとりまとめ
ました。
 4月25日(水)
14時からベルサール秋葉原でその結果を公表するとともに、
実際に衝突試験を実施した自動車を公開します。
間近で衝突後の状態をご覧い
ただけますので是非ご参加ください。

 日時:平成24年4月25日(水)14:00~16:00
 会場:ベルサール秋葉原(住友不動産秋葉原ビル)
    (東京都千代田区外神田3-12-8)
 概要:自動車アセスメントで評価が高かった試験車両(計5車種)
の展示
    チャイルドシートアセスメントで評価が高かった機種の展示
    自動車・チャイルドシートアセスメントの紹介 など
 ■ http://www.mlit.go.jp/common/
000208056.pdf

○「電子国土賞ロゴマーク」を募集します(国土地理院)
 国土地理院では、
多くの国民の皆様に電子国土基本図等の理解を一層深めて
いただくため、電子国土基本図等の利活用の促進を図っています。
今般、表彰
制度「電子国土賞」の創設にあたり、賞にふさわしく、
親しみの持てる「電子
国土賞ロゴマーク」を募集します。
募集期間は平成24年5月25日(金)まで。

 ■募集要領
  http://www.gsi.go.jp/
gijyutukanri/gijyutukanri40011.html

○復旧・復興支援制度情報 ~官邸ホームページ~
 官邸ホームページでは、国や地方自治体等が東日本大震災の復旧・
復興のた
めに整備している支援制度をご案内しています。
地域別や条件にあった制度を
検索することができます。データは順次追加しており、
東日本大震災の被災地
域で使える制度が登録されていますので、ぜひご活用ください。
 ■ http://www.r-assistance.go.jp/

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◆配信停止はこちらから
  http://r11.smp.ne.jp/o/Pg/
237841/kJE4AgH7ci0D/out?stop=lemao

◆国土交通省ホームページはこちらから
  http://www.mlit.go.jp/

◆メールマガジンバックナンバーはこちらから
http://www.mlit.go.jp/
information/mailmagazine/backnumber/backnumber.html

◆国土交通行政に関するご意見・ご要望はこちらから
  http://www.mlit.go.jp/useful/
hotline1.html

◆メールマガジンに関するご意見・ご要望はこちらから
  mlit-info@mlit.go.jp



持続可能なまちづくり研究会の提言がありますよ。これは要チェックですね。

ところで本日ご紹介したのは国交省なんですが、環境省のメルマガが最近滞っています。
環境省が放射能関連を扱うようになってからメールがこなくなったように感じていますが、勘ぐりすぎでしょうか。
新着情報はHPのほうで毎日更新されているので、こっちはわざわざ見に行かないといけません。
※いったん登録を解除して、その後に再び登録しなおすと、メールの配信が復活しました(8/22記)。