2019年1月21日月曜日

平成30年度 口頭試験の振り返り

口頭試験が終了したようですね。これで平成30年度試験のスケジュールは3月の合格発表を残すのみとなりました。

口頭試験を受験された皆さん、たいへんお疲れさまでした。
今回はわたしも受験しましたので、皆さんと同様、ヤキモキソワソワと心落ち着かない日々を過ごしております。3月8日まで長いですね~。

そして平成31(2019)年度試験に向けた取り組みも始まっています。今年は例年になく問い合わせ&応募が多いです。皆さん年明けとともに気合入っているのが伝わってきてとても嬉しいです。

経歴票を完成させているひとも、もちろんまだのひとも、平成31年度試験を受験するひとは、いったいどういったことが口頭試験で問われているのかを考えながらあらためて受験申込書類を見直して(作成して)ください。
決して試験官を無視した独りよがりの一方通行の内容ではいけません。

建設環境の場合は、
①経歴票に書いてあることはあなた自身の取り組みなのか(他人のパクリ、虚偽説明かどうか)
②課題解決過程が論理的か、解決策の根拠は明確か(技術士としての相応しさ)
③建設環境科目に相応しい技術分野か
④技術士法を理解し、技術者倫理を備えている技術者か
という例年通りのものでした。

SUKIYAKI塾掲示板にAPECさんが傾向をまとめていますので参考にしてください。
口頭試験ご苦労様でした

APECさんによると、
●昨年度と同様、業務内容詳細例(小論文)に関する質疑に試験時間の多くを割いたものが多かったようです。
とのこと。
あたりまえですがやはり経歴票がメインの質疑内容ですよね。
今年度、他部門を受験したわたしの場合もそうでした。
最初の1/4が5行経歴について、1/2が業務内容詳細例(小論文)の特に技術的特徴についてのもの、最後の1/4が技術者倫理(質問3つ)でした。
それにしても今回も3義務2責務については直接訊かれませんでした。後から考えるとそれで答えたらよかった質問もありましたが、いまだ本番で披露したことがありません。ちょっと心残り。

来年度受験するかたは、上記の口頭試験の内容を参考に、これからのちょうど3ヶ月間で経歴票をしっかり作りこんでください。
4/24(水)の締切(消印有効)まで、時間があるようでそんなにないですよ。

技術士による第3者目線を欲しているかた、そもそも何を書いていいのかがよくわからないかた、他分野他科目から建設環境に乗り換えるかた、総監受験のかた、わたしでよかったら有料ですがお手伝いしますので連絡ください。
平成31年度筆記試験対策添削講座 中期コースのご案内

お疲れさまでした!
【北海道 留萌市】

2019年1月20日日曜日

ネットゼロウォーター

ネットゼロウォーターというのは初めて知りました。
敷地内の水収支をプラスマイナスゼロにするものとのことですが、都市(工業地帯)で緑地を使って水資源を再利用するという持続可能な水資源利用の取組みなんだそうです。グリーンインフラの取り組みのひとつといえますね。
詳しくは下記URLの記事をご参照ください。
水資源有効利用の切り札「ネットゼロウォーター」が日本上陸(日刊工業新聞)

防災面でも非常時の水源としても活用できると思います。
公園緑地、人工湿地など、ビオトープとも絡めて展開できると思います。今後、注目したい取組ですね。必須科目の3枚論文でも使い勝手のよいネタになると思います。

山下公園
【神奈川県横浜市中区】

2019年1月17日木曜日

グリーンスローモビリティ

気がつけばもう1月も後半になりましたね。寒い日が続きますね。
先週から口頭試験が再開し総監の試験も始まったようです。
受験する皆さん、体調を万全に整え試験に臨んで下さい!

年末から年明けにかけてわたしの添削講座の申込をたくさん頂いております。来年度(といっても実質的にあと半年)の筆記試験に向けて、1月からスタートするひと、したいひとが多いのだと思います。
そのなかで皆さんが気にされているのが記述式の必須科目の取り組み方です。
ここでも繰り返し書いているように、部門共通の課題解決3枚論文になるはずですから、まずは選択科目Ⅲと併せて取り組むとよいと思います。
そして意識的に国交省白書で取り上げられているテーマについて問題解決の骨子を組み立てるとよいでしょう。
平成24年度以前の必須科目に挑戦するのもよいと思います。2択のうちのひとつは環境分野が多いということがわかると思います。平成31(2019)年度以降も、平成24年度以前と同様に環境分野についての問いが1つは出題されると思います。SDGs、パリ協定(低炭素)などです。特にSDGs(持続可能な開発目標)ですね。国の施策の方向性に寄り添いながらご自分の意見をしっかり身に着けてください。
添削講座のご案内

今回取り上げましたのはグリーンスローモビリティ(グリスロとも略すらしい)です。
環境に配慮した都市づくりにおいて、コンパクトシティや道路・交通分野での低炭素対策の際に使い勝手がよい策だと思います。
なにせ「国土交通省では、この「環境・経済・社会の統合的向上」の考え方に基づき、高齢化が進む地域での地域内交通の確保や、観光資源となるような新たな観光モビリティの展開など、地域が抱える様々な交通の課題の解決と、地域での低炭素型モビリティの普及を同時に進められる「グリーンスローモビリティ」の推進を行っています。」ですからね。
紹介した記事のいちばん最後のURLの資料(下記にも貼りました)はぜひ一読ください。
グリーンスローモビリティ関連事業(環境省連携事業)

【北海道 紋別郡 遠軽町 旧白滝】

グリーンスローモビリティ

 2015年に締結されたパリ協定に基づき、21世紀後半には温室効果ガス排出の実質ゼロが国際的枠組みとして目指されています。我が国では、この低炭素社会の実現のために、環境政策を契機に経済・地域などの諸課題の同時解決を図るような「環境・経済・社会の統合的向上」を具体化した取組が求められているところです。
  国土交通省では、この「環境・経済・社会の統合的向上」の考え方に基づき、高齢化が進む地域での地域内交通の確保や、観光資源となるような新たな観光モビリティの展開など、地域が抱える様々な交通の課題の解決と、地域での低炭素型モビリティの普及を同時に進められる「グリーンスローモビリティ」の推進を行っています。
■グリーンスローモビリティとは
 電動で時速20km未満で公道を走る事が可能な4人乗り以上のモビリティ。導入により、地域が抱える様々な交通の課題の解決や低炭素型交通の確立が期待されます。
 ポイント集には、⑴グリーンスローモビリティとは ⑵グリーンスローモビリティの特長 ⑶グリーンスローモビリティでの運行形態 ⑷グリーンスローモビリティの活用場面など、グリーンスローモビリティに関する基本的な事項を具体的に記載しています。地域での導入の際にご参考にして下さい。
■グリーンスローモビリティシンポジウム
 グリーンスローモビリティの普及推進に向けて、グリーンスローモビリティの理解を深めていただくためのシンポジウムを開催いたしました。
日 時:平成30年6月25日(月)14:00~17:00
場 所:大田区産業プラザPIO

    ■グリーンスローモビリティセミナー
     復建調査設計株式会社とひろしま経済研究所で開催致します「グリーンスローモビリティセミナー」で当課が講演致します。グリーンスローモビリティの試乗会やパネル展示も同時開催予定。
    日 時:平成31年2月4日(月)14:00~16:30
    場 所:広島コンベンションホール1F 広島テレビホール
    ■グリーンスローモビリティの活用検討に向けた実証調査支援事業
     地域が抱える様々な交通の課題の解決と、地域での低炭素型モビリティの導入を同時に進められるグリーンスローモビリティの導入、地域での活用に向け、実証調査(手動運転)を行います。
    ■[平成31年度予算案]脱炭素イノベーションによる地域循環共生圏構築事業のうち、グリーンスローモビリティ関連事業(環境省連携事業)

    1.先進技術を用いた導入方法の実証(委託)
    【CNF、IoT技術等の先進技術を活用したグリーンスローモビリティの導入実証事業】
     車体へのCNF部材の導入やIoTを活用したモビリティサービスの構築など、交通のさらなる低炭素化の実現を目的とした、複数テーマにおけるグリーンスローモビリティに関する実証を実施。(対象:民間団体等)

    2.計画策定・導入に係る費用の支援(補助)
    【自動車CASE活用による脱炭素型地域交通モデル構築事業】
    グリーンスローモビリティを活用した脱炭素交通モデルの構築を目的とした、
    (1) 事業性が見込まれるグリーンスローモビリティを活用した地域交通脱炭素化に向けた計画策定。
      (補助:定額、対象:地方公共団体、民間団体等)
    (2) (1)で策定した事業計画等に基づく脱炭素型地域交通モデル構築に必要な設備等の導入に係る費用の一部を支援。
      (補助率:1/2、対象:地方公共団体、民間団体等) 

    2019年1月1日火曜日

    新年あけましておめでとうございます

    明治神宮 一の鳥居
    【東京都渋谷区代々木神園町

    平成31年、2019年が始まりました。
    今年は天皇の譲位と即位があります。代替わりです。元号も代わります。
    そのため世間では時代の大きな節目となるなど言われていますよね。
    これからはどんな世の中になるのでしょうか。人口減少・少子高齢化、外国人労働者、AIなどさらなる自動化、地球温暖化、アメリカと中国、中東や東アジア地域など、世界情勢も大きく変わってきているようです。
    怖いようでもあり、楽しみなようでもあり、わたしもこれまで培った知識や経験をもとに微力ではありますがよりよい社会づくりに貢献したいと思っています。

    そして技術士試験も平成31年度から変わります。
    すでに大枠の変更内容は発表されています。
    知り合いやらわたしの講座の受講生からも問い合わせや質問などをよく頂くのですが、戸惑う必要はありません。技術士に値する技術力と倫理を備えていれば合格します。その力を備えていることを試験官に伝える方法が変わるだけです。
    もちろん、さらなる具体的な変更点がわかり次第にこのブログでも取り上げてゆきます。

    とにかくまずは4月末に提出する出願書類の作成、そして7月の筆記試験まで一緒に頑張りましょう!
    わたしの個人事業として2次試験対策講座を開講しています。
    H31年4月24日(水)に締め切られる受験申込書類の作成を指導する「②出願書類作成コース」、それから筆記試験対策としてご好評いただいている「③筆記試験論文添削 中期コース(3~6カ月)」があります。
    よかったらチェックしてください。
    添削講座のご案内

    本年もどうぞよろしくお願いいたします。