2019年6月20日木曜日

砂浜保全に関する中間とりまとめ

梅雨ですね。
沖縄はそろそろ明ける時期だと思うのですが、まだまだ激しい雨が連日のように続いています。豪雨災害なども気がかりですね。
山形(新潟)では地震も発生、それに伴い津波注意報も発令されました。試験対策等で「防災減災」についていつも以上に調べたり考える時間が多いとこういったニュースにはすごく敏感になりますよね。

本日、砂浜保全に関する中間とりまとめが発表されました。
海岸法の目的でもある『防護、環境、利用』の観点で、わたしたちが社会生活を送る上で欠くことができない存在と定義される砂浜について、砂浜と人との関わりの変換を受け、課題が抽出されています。そしてその課題に対して、流砂系・漂砂系の視点を持って「予測を重視した順応的砂浜管理」の展開を図るべき、との基本方針が打ち出されました。
※海岸法 第一条;この法律は、津波、高潮、波浪その他海水又は地盤の変動による被害から海岸を防護するとともに、海岸環境の整備と保全及び公衆の海岸の適正な利用を図り、もつて国土の保全に資することを目的とする。

今度の試験に「砂浜保全」が直接出るかは微妙ですが、防災減災、海岸、防災と環境、といった分野での出題があったら積極的にこの中間とりまとめで取り上げられている視点を盛り込むと高い評価となるでしょう。

国道6号線にて【福島県南相馬市小高区】

報道・広報

   「予測を重視した順応的砂浜管理」の実践
    ~砂浜保全に関する中間とりまとめの公表~

令和元年6月20日
    
 国土交通省は、砂浜保全に関する中間とりまとめとして、砂浜保全に関する背景や基本的な考え方、現状と主な課題を整理した上で、それに対して講ずべき施策について提言を頂きました。
○「津波防災地域づくりと砂浜保全のあり方に関する懇談会」は、今後の津波防災地域づ
 くりや砂浜保全のあり方を検討する場として平成29年9月に設置されました。砂浜保全
 のあり方については5回にわたり議論され、この度、提言がとりまとめられました。

○本提言では、これまでの後追い的な砂浜管理だけでなく、「予測を重視した順応的砂浜
 管理」の施策展開の必要性についてとりまとめられています。特に、日本のすべての砂
 浜の健康状態を定期的に確認する「健診的なモニタリング(砂浜の健康診断)」により、
 必要な砂浜幅が確保できないと予測された時点で対策を行うことが重要であることが
 強調されています。    


【中間とりまとめの主なポイント】
 ・最新技術を活用した砂浜のモニタリング手法の構築
  ・侵食対策の早期実施に向けた環境整備
  ・順応的砂浜管理の実施
  ・砂浜の海岸保全施設としての指定の促進
  ・専門的な人材の育成、技術力の向上
                          など
 【とりまとめ資料】
1.砂浜保全に関する中間とりまとめ【概要】
2.砂浜保全に関する中間とりまとめ【本文】
3.砂浜保全に関する中間とりまとめ【参考資料】
  とりまとめ資料及び懇談会に関する資料は、下記URLよりご覧下さい。
  http://www.mlit.go.jp/river/shinngikai_blog/tsunamiKondankai/index.html

添付資料

報道発表資料(PDF形式)PDF形式
別紙(概要)(PDF形式)PDF形式

津波防災地域づくりと砂浜保全のあり方に関する懇談会

中間とりまとめ
<砂浜保全>
<津波防災地域づくり>

2019年6月12日水曜日

令和元年版 環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書

ご無沙汰しております。
いよいよ試験まで残りひと月となりましたね。これまでとこれからひと月の試験対策はその取組内容を変えてください。
これまでは①知識と②技術士試験に求められる論文の書き方の習得でしたが、これからのひと月はこれまで作成した模範解答論文を実際に解答用紙に鉛筆またはシャープペンシルで手書きで写し書きしてください。いわゆる写経です。これによりセンテンスが体に入ってきます。腕が覚えます。そして上半身の筋肉が長時間の筆記試験に耐えられるようになります。なにより書きなれない漢字を覚えることができます。
イイことづくめですので頑張って下さい!

このところ環境省のメルマガ配信がストップしていて、さらにこの間、東京やら福島やら大阪やらに出張が続きチェックを怠っていたところ、なんと環境白書が閣議決定されていましたね。
隅から隅までチェックする必要はありませんが、国の方向性、環境行政の方向性をチェックするのにうってつけの資料ですので(添付の概要だけでも)ザっと流し読みしてみてください。
これまでの温暖化や生物多様性等に加えて、今回は「プラスチック問題」が取り上げられています。このプラスチック問題は建設環境の技術者(技術士)としても要チェックだと思います。問題Ⅱ-1あたりで問われそうです。

また、東日本大震災の特集もあります。
先月末に所属する県の技術士会で福島研修に参加したのですが、現地の様子を目の当たりにし、とても衝撃を受けました。東京電力の職員のかたに案内していただいた福島第一原子力発電所、そして地元自治体職員のかたに案内していただいた帰還困難区域とその周辺地域。南相馬市と相馬市で宿泊した旅館のかたのお話。地震、津波、そして放射性物質汚染のこと。現地に行かないとわからないことや知ることができないこと、マスコミで報道されていないようなこともたくさん見聞きすることができました。
この環境白書で取り上げられている「第4章 東日本大震災からの復興と環境再生の取組」もしっかり読みこもうと思います。

ここなら笑店街【福島県双葉郡楢葉町】

報道発表資料
令和元年6月7日
総合政策
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令和元年版環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書の閣議決定について

 令和元年版環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書は、本日6月7日(金)に閣議決定され、国会に提出されました。
 本年の白書は、「持続可能な未来のための地域循環共生圏―気候変動影響への適応とプラスチック資源循環の取組―」をテーマとして、第5次環境基本計画(平成30年4月閣議決定)で提唱した「地域循環共生圏」の観点を交え、気候変動への適応とプラスチック資源循環について、各地域、各主体の取組や、ライフスタイルの転換に向けた取組事例等を紹介しています。
1.環境白書、循環型社会白書、生物多様性白書の経緯について
 環境白書、循環型社会白書、生物多様性白書の3つの白書は、それぞれ、環境基本法、循環型社会形成推進基本法、生物多様性基本法に基づく国会への年次報告書です。環境問題の全体像を国民に分かりやすく示し、参加協力を促すため、平成21年版から3つの白書を合冊しています。
全体の構成は、第1部・総合的な施策等に関する報告、第2部・各分野の施策等に関する報告からなっています。
2.白書の閲覧及び市販版等の入手方法について
(1)環境省ウェブサイトへの掲載等
本日閣議決定された「令和元年版環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書」は、PDFデータを環境省ウェブサイト(http://www.env.go.jp/policy/hakusyo/)に掲載しています。なお、HTML形式のデータについては、6月下旬以降、同ウェブサイトに掲載する予定です。
(2)市販版の入手方法
「令和元年版環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書」は、政府刊行物センターや政府刊行物取扱書店等で購入することができます(1部2,380円(税別、予価)、6月中下旬発売予定)。市販版の入手方法等については、発行元の日経印刷株式会社第一営業部(03-6758-1011)までお問い合わせください。
3.今後の普及啓発について
白書の内容を広く国民に普及させることなどを目的として、以下のとおり「白書を読む会」の開催や冊子の作成等を予定しています。
(1)「白書を読む会」の開催
本年の白書に関するテーマや狙いなどを環境省職員が説明する「白書を読む会」を開催します(入場無料)。開催日時・場所等については、別途お知らせします。
(2)「英語版 環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書」
   国際社会に対して我が国の環境行政を発信するため、本年の白書の英語版小冊子を作成します。同冊子は、本年秋頃をめどに、環境省ウェブサイト(http://www.env.go.jp/en/wpaper/)にも掲載する予定です。
(3)「環境統計集」
   白書に掲載したデータ等は、機械判読可能なデータ形式で環境省ウェブサイトに掲載します。過去のデータは、環境省ウェブサイト(http://www.env.go.jp/doc/toukei/contents/index.html)に掲載しています。
4.その他
「令和元年版環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書」の印刷工程の電力使用に伴い発生する二酸化炭素(CO2)については、環境省の「オフセット・クレジット制度(J-VER制度)」に基づき発行された東日本大震災における被災地のクレジットを購入し、オフセットしています。

添付資料


2019年6月1日土曜日

環境影響評価情報支援ネットワーク

建設環境科目の基本中の基本、必ず出題されてもいる分野が環境影響評価(環境アセス)であることはご存知だと思います。
さりながら実際に環境アセスをどっぷりやっているひとは意外と建設環境ではなく(ある意味当たり前かもしれませんが)環境部門環境影響評価を受験する傾向があります。
そのためか建設環境受験者で環境アセスを本格的に経験したひとというのは意外と少ないのかもしれません。

わたしも「アセスの経験がないのでどうやって勉強したらいいでしょうか」という相談をよく受けます。さらには環境保全措置すら経験がない、というかたもいらっしゃいます。そうなると筆記試験どころか業務経歴的に微妙にもなりかねないところがあるわけですが、とにかく環境アセス、環境アセスでの環境保全措置については、手続きの流れは知識として把握しておくことはいわずもがな、選択科目Ⅱ-2対策としては過去の事例をどれだけご自分のものとしておくかによると思います。

わたしが過去事例も含めて環境アセスに関するあれやこれやを調べるときにポータルサイトっぽく活用していた環境省の「環境影響評価情報支援ネットワーク」ですが、これまではGoogle検索で適当に「環境アセス 第1種事業」とかでアクセスしていたのですが、最近、環境省のほうで新しくリニューアルしたようで古いURLだと該当ページに飛ばなくなっちゃいました。困ったなぁと途方にくれていたところ、新しい引っ越し先を見つけましたのでここに貼り付けておきます。
リニューアルされたウエブサイトは環境アセス制度の解説もさることながら、縦覧期間終了後の環境影響評価図書の公開もあるなど、事例も豊富ですので活用しまくってください!
環境影響評価情報支援ネットワーク

まだまだ検索上位にはヒットしないようですので、残りひと月半のラストスパート、ライバルに差をつけるべくこのサイトを活用しまくりゴールに一番乗りしてください!

新版蝦夷土産道中寿五六