2023年1月24日火曜日

第五次環境基本計画 進捗状況点検結果の概要

大寒波がやってきましたね。ここ沖縄も寒いです。明日未明には10℃を下回る予報になっています。沖縄はさすがに被害という被害はないと思いますが、ここまで冷え込むことはそうそうありません。それこそ2016年に那覇で雪がチラついた以来ではないでしょうか。とにかく大雪や低温による被害が少ないことを願っています。

地球温暖化、気候変動をどうにかしないといけないというのは我々インフラ系技術者、環境系技術者の大テーマ、大課題ですが、こうも寒いといくら夏が暑くても一年ならしてみると結局のところ帳尻があってるんじゃないか、となりそうですが、もちろんそうではないですよね。
振れ幅が大きくなっているということもあるかもしれません。相場の乱高下と同様に、振り回されて苦しむのは我々一般国民です。ですから少しでも志のある技術者は真摯に取り組むべきだと思っています。

とまぁやや無理やりぎみにまとめましたが、本日紹介するのは「環境基本計画」の点検結果です。第五次環境基本計画が平成30年に閣議決定され、その後4年が経過したところでの振り返りです。PDCAのCですね。AのためのC、そして既に第六次環境基本計画に向けてのPが始まっています。そのためのCでもありますから、とても重要な振り返りです。6年毎に更新されているので来年の令和6年には新しい環境基本計画が出ると思います。
技術士試験ネタとしてみると、特に環境部門の必須科目対策として、今回の点検結果はとても重要です。ここから出題されると言っても過言ではありません。環境部門の技術士に相応しい多様な観点、多面的な観点が満載です。しっかり目を通しておいてください。

平家の姫が身を投じて五色の石になったという伝説が残る五色浜
【愛媛県伊予市】

2023年01月23日
  • 総合政策

第五次環境基本計画の進捗状況の第2回点検結果について

 このたび、中央環境審議会会長から環境大臣に対して、第五次環境基本計画(平成30年4月17日閣議決定)の進捗状況の第2回点検結果が報告されましたので、お知らせいたします。

3.点検結果の概要

全体として、環境基本計画に掲げられた施策は着実に実施され、全体的に施策が強化されており、環境基本計画の進捗状況に係る指標も全体的に良い方向に向かっている状況であることが確認されましたが、一部の指標では、コロナ禍の影響を受け落ち込みが見られました。
 気候変動については第2回点検期間中に目標が大幅に引き上げられ、「新しい資本主義」の重点投資分野の1つとしてGXが位置づけられる等の進展があった一方、カーボンニュートラル対応等に照らすとより一層の取組が必要となる施策があるといった課題が指摘されました。生物多様性については、G7各国が第2回点検期間中に30by30目標を約束したといった進展がある一方、従来の自然環境保全の取組には限界があり、今後は取組主体を企業・金融機関や研究機関等に幅広く拡大する必要があることや、ビジネスにおける生物多様性の主流化等の課題が残っているといった課題が指摘されました。
 こうした状況を踏まえ、各重点分野における今後強化が必要な取組の方向性(別紙)が確認されました。
(別紙)各重点分野における今後強化が必要な取組の方向性

【参考】
総合政策部会におけるこれまでの審議については、環境省ホームページをご覧ください。

http://www.env.go.jp/council/02policy/yoshi02.html

4.添付資料

・第五次環境基本計画の進捗状況・今後の課題について(第2回点検結果)
   ① 総括的な評価(重点戦略及び重点戦略を支える環境政策)
   ② 重点戦略
   ③ 重点戦略を支える環境政策
   ④ 参考資料

2023年1月17日火曜日

「民間企業の気候変動適応ガイド」を活用した適応策の実装

ここのところ沖縄では小夏日和のように暑くなったり、急に寒さが戻ったりと、気温の変化が激しいです。皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
技術士試験の最終関門である口頭試験も去った日曜日に終了しました。受験した皆さん、お疲れさまでした。
受験したかたから提供していただいた再現記録をみるに、例年と同じですね。技術士コンピテンシーを備えた技術者であるかどうかが確認されています。ただ、メジャー部門の建設部門などは試験官もすっかり慣れたようですが、マイナー部門ではいまだに試験官のほうがいまいち(技術士コンピテンシーに沿った質問をすることに)慣れていないパターンもあるようです。もしかしたらなんらかの事情で急きょ試験官を任されたのかもしれませんね。そうすると受験生のほうが模擬面接などを繰り返しているぶん、経験が豊富になっちゃっているのかもしれません(笑)。

口頭試験が始まった12月頃から新型コロナの第8派、さらにはインフルエンザ流行宣言も発令されるようになりました。受験されたかたは口頭試験の準備に加えて感染予防対策に神経をとがらせ続けたのではないでしょうか。プレッシャーたるやそれは半端なかったものと思います。これから年度末を迎え多くのかたが本業の追い込み時期となりますが、(年明けに口頭試験を受験したかたは)まずはゆっくり頭に体に休めてください。

逆に、来年度受験するかたは、1月から受験準備と試験勉強をスタートさせてくださいね。受験申込書(実務経験証明書)の作り込み、そして筆記試験対策です。
わたしでよかったらお手伝いしますので連絡ください。

今回はそんな受験勉強の参考になる「催し」と関連する「民間企業の気候変動適応ガイド改訂版」をご案内します。
建設環境でも定期的に問われている民間企業の気候変動適応策についての具体的な実践プログラムについてのワークショップが開催されるそうです。東京近郊のかたでお時間あるかたは積極的に参加することをオススメします。
会場はなんと技術士口頭試験会場でも有名な市ヶ谷のTKPカンファレンスセンターです。そして事務局が国際航業さんなんですね。知り合いも何人かいるのですが、関わっているのかな?

今日は阪神淡路大震災から28年ということで、年末に生田神社、生田の森を訪ねた際に撮った写真を貼りました。なんでも震災から1年半で復興を成し遂げたそうです。すごいですね。記念碑に刻まれた企業、団体、地元の皆さん、県外、国外と様々なひとの力を結集したからこその早期復興なのだと思います。
震災同様、気候変動に対しても、国主導に甘えることなく民間の力を結集して、自分たちでこの困難な状況を乗り越えてゆく必要があるのだと、この記念碑から感じました。

生田神社震災復興記念碑
【兵庫県神戸市中央区】

2023年01月16日
  • 地球環境

民間企業の気候変動適応実践プログラム(ワークショップ編)~「民間企業の気候変動適応ガイド」を活用した適応策の実装~開催のお知らせ

環境省では、令和4年3月に改訂した「民間企業の気候変動適応ガイド-気候 リスクに備え、勝ち残るために-」(以下「適応ガイド」)を活用いただくことを目的に、令和5年1月11日(水)に開催した民間企業の気候変動適応実践プログラム(セミナー編)に引き続き、ワークショップ編を同年2月15日(水)に対面形式で開催します。

概要

近年、大雨や勢力の強い台風による大規模な気象災害が発生し、事業活動に大きな影響を与えています。また、猛暑、渇水などによる健康被害や農作物の不作、取水制限などの影響も増加傾向にあり、今後も気候変動の進行によって影響が拡大していくことが懸念されています。現在及び将来の気候変動影響を将来にわたり回避・軽減する取組を「気候変動適応」と言い、気候変動影響に今から適切に対応することは、企業の持続可能性に関わる課題として認識されています。
環境省では、企業活動に対する気候変動影響やその対応(適応策)についての理解を深め、戦略的に気候変動適応の取組を推進していただけるよう、平成31年3月に適応ガイドを作成し公開しました。令和4年3月には、最新の気候変動リスクや、適応に取り組むための考え方や手法に関する情報を充実させるとともに、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)提言及び事業継続マネジメント(BCM)に取り組む民間企業の参考となるよう、それぞれの取組に応じた解説を盛り込み、適応ガイドの改訂を行いました。
本プログラムの前編にあたるセミナー編(令和4年1月11日開催)では、令和4年3月に改訂した「適応ガイド」を踏まえた、気候変動の影響(物理的リスク)への適応について、気候変動と企業経営に関わる最新の動向や環境省の取組、企業による物理的リスクへの対応事例を紹介するほか、民間企業の実務者によるディスカッションを通じて、企業が気候変動適応を進めるにあたっての課題や取り組むことで得られるメリットなどについて議論しました。
プログラムの後編にあたるワークショップ編は、主に気候変動適応の取り組みをこれから始める民間企業の担当者を対象とし、講義やグループワークを通じて、企業活動における気候変動影響や、事業内容に即した気候変動適応策とその必要性などについて理解を深めていただくことを目的とするものです。
なお、セミナー編に参加されていない方でも、ワークショップ編に御参加いただけます。
 
<開催概要>
日  時:令和5年2月15日(水)13時00分から17時20分まで
場  所:東京都新宿区市谷八幡町8番地
TKP市ヶ谷カンファレンスセンター ホール5B
https://www.kashikaigishitsu.net/facilitys/cc-ichigaya/access/
定  員:100名(先着順)
参加費用:無料
主  催:環境省
事 務 局:国際航業株式会社

※民間企業の気候変動適応ガイド改訂版』は、気候変動適応情報プラットフォーム(A-PLAT)よりダウンロードいただけます。 https://adaptation-platform.nies.go.jp/private_sector/guide/index.html

プログラム、参加申込

プログラム及び参加申込方法については、以下の国際航業株式会社のサイトを御確認ください。
https://biz.kkc.co.jp/eventsdetail/20230515

2023年1月1日日曜日

本年もどうぞよろしくお願いします

令和5年、2023年になりました。
新年そうそう振り返りですが、昨年はホントに激動の年でした。世界情勢としてもそうですし、日本経済もそうでしたし、沖縄県も本土復帰50周年でしたしね。
プライベートでは身近なひとが(年齢的なことで)亡くなることが続きました。残念ですがこれは順番なのだと言い聞かせています。
順番といえばわたしにもとうとう孫が生まれまして、あわせて自分の歳を感じる年となりました。
そしてそれに抗うかのようにコロナ禍ではじめたジョギングの習慣からついにというか無謀にもフルマラソンに挑戦し、自分でも驚くことになんとか完走することができました。

技術士受験指導では、個人講座だけでなく、各方面から講師の依頼を頂くようになり、これがどんどん形になり始めています。今年はこれが展開していくことになるのかな、と思っています。ひとつひとつを大事に育みたいと思っています。

今日から心機一転、令和5年度試験に向けて頑張っていきましょう。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

斎宮跡にある「いつきのみや歴史体験館」
【三重県明和町】