2013年12月31日火曜日

今後の社会資本の維持管理・更新のあり方について、の答申が公表されました

昨年の痛ましい事故から一年。

建設部門たるもの、これは必読ものです。
建設環境には関係ない、なんて考えてはいけません。
建設部門の一般教養です。

第3章 戦略的な維持管理・更新に関する基本的な考え方」に、
社会資本によって人々にもたらされる恩恵が次世代へも適切に継承されるよう、今後目指すべき10の基本的な考え方を整理
とあります。
PDF1枚の答申(概要)だけでもよいので目を通しておいてください。

今年の総監の筆記試験(記述問題)でも「メンテナンスを考えた計画設計や施工、維持管理」について出題されました。
このことは、建設部門だけではなく、技術士の全部門、全科目とも関連するテーマなのだ、ということのなによりの証だと思います。
私も勉強しなくては。。。

それでは今年の投稿もこれで最後になると思います。
お付き合いくださりありがとうございました。
また来年、一緒にがんばりましょう!

にしん蕎麦【那覇空港】

報道・広報



社会資本整備審議会・交通政策審議会「今後の社会資本の維持管理・更新のあり方について」答申の公表について

平成25年12月25日

 平成24年7月25日の国土交通大臣からの諮問を受け、社会資本整備審議会・交通政策審議会技術分科会技術部会に
「社会資本メンテナンス戦略小委員会」が設置され、これまで9回にわたり審議が行われました。
 同小委員会の審議を経て、社会資本整備審議会・交通政策審議会より「今後の社会資本の維持管理・更新のあり方に
ついて」答申がなされましたので、お知らせします。
 なお、「社会資本メンテナンス戦略小委員会」の審議経過及び公表資料等については、以下のページをご覧ください。


 ○社会資本メンテナンス戦略小委員会
  http://www.mlit.go.jp/policy/shingikai/s201_menntenannsu01.html


2013年12月30日月曜日

浮体式洋上風力発電事業に係る環境影響評価準備書に対する環境大臣意見

国交省もプッシュしている浮体式の洋上風力発電、これの環境アセス準備書、に対する環境大臣意見が提出されました。

改正環境アセス法は今年の筆記試験のⅡ-1で出ましたが、そのうちⅡ-2のような業務遂行手順を書かせる問題のほうでも出題されるかもしれません。

台風による倒壊から復活した風車【宮古島西平安名崎】

報道発表資料



平成25年12月5日

浮体式洋上超大型風力発電機設置実証事業に係る環境影響評価準備書に対する環境大臣意見の提出について(お知らせ)

 環境省は、12月5日、福島県の東の沖合18kmの海域に設置予定の「浮体式洋上超大型風力発電機設置実証事業」(事業者:経済産業省資源エネルギー庁)に係る環境影響評価準備書に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。
 環境大臣意見では、[1]海洋等への環境影響は未だ知見が少なく、本事業による知見が今後の洋上風力発電の普及に向けて極めて有用なものと期待されること、[2]その観点から、事後調査及び必要に応じた追加的な環境保全措置を講じ、それらの結果を公表すること、[3]鳥類を忌避させるような環境保全措置を検討するとともに、バードストライクに係る必要な事後調査を実施すること等を求めている。
 今後、事業者は、今回の環境大臣意見及び自治体の長からの意見を受けた経済産業大臣勧告を踏まえた環境影響評価の実施が求められることとなる。


1.背景

 環境影響評価法及び電気事業法は、1万 kW以上の風力発電所の設置又は変更の工事を対象事業としており、環境大臣は、事業者から提出された環境影響評価準備書(※)について、経済産業大臣からの照会に対して意見を言うことができるとされている。
 本件は、経済産業省資源エネルギー庁の浮体式洋上超大型風力発電機設置実証事業(総出力14,000kW)に係る環境影響評価準備書について、この手続きに沿って意見を提出するものである。
 今後、事業者には、環境大臣及び関係自治体の長の意見を受けた経済産業大臣勧告を踏まえ、法に基づく環境影響評価書の作成等の手続が求められる。
環境影響評価準備書:環境影響評価の結果について環境の保全の見地からの意見を聴くための準備として、調査、予測及び評価、環境保全対策の検討を実施した結果等を示し、環境の保全に関する事業者自らの考え方を取りまとめた文書。

2.事業の概要

 本事業は、福島県の東の沖合18kmの海域において、総出力14,000kW(定格出力7,000kW級の発電設備2基)の風力発電設備を設置・運用するものである。
 浮体式洋上風力発電設備の工事中及び稼働中における環境影響については未だ知見が少ないため、本事業により得られた知見が公表され、今後の洋上風力発電事業の検討に資するものとなれば、本事業が果たす役割は大きい。また、現時点で予見できない環境影響が生じた場合には、適切な環境保全措置を講じ、その効果を検証することが、今後の洋上風力発電の普及につながるものである。

3.環境大臣意見の概要

(1)総論

 本事業により得られる知見は今後の洋上風力発電の普及に向けて極めて有用なものと期待される一方、大規模な洋上風力発電設備が設置された場合の環境影響については未だ解明されていない点もあることから、事業実施に当たっては、以下の取組を行うこと。
[1]事後調査を適切に実施し、事後調査の結果を踏まえ必要に応じて、追加的な環境保全措置を講じること。
[2]追加的な環境保全措置の具体化に当たっては、検討のスケジュールや方法、専門家の意見、主要な論点やその対応方針等を公開し、透明性及び客観性を確保すること。
[3]事後調査の結果については、本事業による環境影響を分析し公表すること。

(2)騒音について

[1]水中騒音の事後調査は、騒音が最も大きくなると想定される工事工程において調査を実施するとともに、必要に応じて追加的な環境保全措置を講じること。
[2]本設備からの水中騒音により魚類等へ及ぼす影響について、適切な頻度及び地点において事後調査を行うとともに、必要に応じて追加的な環境保全措置を講じること。

(3)動物について

[1]鳥類に対する影響を可能な限り回避、低減する観点から、鳥類を忌避させるような環境保全措置を検討すること。
[2]本設備への鳥類の進入状況の確認と、衝突の有無の監視を高い頻度で適切な期間実施し、その原因分析や関係機関との情報共有を行い、必要な環境保全措置について検討するとともに、必要に応じて、調査期間を延長して実施すること。
[参考]
事業概要
・名称;浮体式洋上超大型風力発電機設置実証事業
・事業者;経済産業省資源エネルギー庁
・計画位置;福島県の東の沖合18kmの海域
・出力;14,000kW(7,000kW級発電設備を2基設置)

環境影響評価に係る手続
・平成25年9月6日 経済産業大臣から環境大臣への意見照会
・平成25年12月5日 環境大臣意見の提出
添付資料

2013年12月29日日曜日

河川における外来植物対策の手引きと外来魚対策の事例集が公表されました

出張中はなかなかチェックできないので、帰ってきてから省庁の報道発表をチェックしています。
世の中の動きが慌ただしくなってきましたね。
行政資料も年内御用納め前にゾクゾクと公表されています。
今日は、外来種対策の手引き&事例集です。

しかし多くの発表資料のなかで危うく飛ばしそうになっちゃいましたが、ビッグなネタですね、これは。
来年の筆記試験に出てきそうなネタです(ほぼ確実に出るんじゃないでしょうか)。

よく読んで、さらには対策の手引き、駆除対策の考え方などの概要を整理しておいてください。
私も正月休み中に見てみます(。。。まだちゃんと読んでません。。。)。

放流禁止【石川県珠洲市】

報道・広報



「河川における外来植物対策の手引き」及び「河川における外来魚対策の事例集」の公表について

平成25年12月5日

 国土交通省では河川における外来種問題に対応するため、平成10年に「外来種影響・対策検討会」を立ち上げ、外来種の現状・影響・対策に関する検討を重ねるとともに、その成果を指針や事例集としてとりまとめ、各地域における外来種対策の推進を図ってきたところです。
 その後、平成17年(2005年)6月「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」が施行される等、外来種問題の重要性はさまざまな場面で指摘され、人々の関心は一層高まっています。
 多くの関係者の連携の下、これまでも外来種対策が実施されてきた一方で、その手法や結果に関する情報については、統一して紹介されている例や、実践的な対策手法を解説した資料等は必ずしも十分ではなく、さらなる充実が求められています。

 このため、これまで収集・整理された外来植物対策の実例をもとに、順応的管理や多様な主体の連携による取り組みの考え方について、全国の河川において特に問題の大きな外来植物10種を取り上げ、各河川の現場で対策を行うための実践的な手引きとして「河川における外来植物対策の手引き」をとりまとめました。
 また、河川において外来魚対策を実施しようとする多様な主体が利活用可能な事例集として、コクチバス、オオクチバス、ブルーギルのサンフィッシュ科3種を対象に、駆除対策の考え方や事例を「河川における外来魚対策の事例集」としてとりまとめました。

 これらの手引き等が、河川の現場において効果的な対策を実践しようとする人々の一助となることを期待するものです。


※上記の詳細については、下記リンク先よりご参考下さい。


添付資料

【報道発表】(PDF形式:102KB)PDF形式

2013年12月28日土曜日

訪日外国人旅行者数1000万人突破

年末ですね。
数年ぶりにとっても忙しくなってなかなか仕事が納まりませんが、キリのいいところでピシっと終わらせられないと、その監理能力が疑われ、これまた来年の総監受験が怪しくなっちゃいますよね。

そんなことはいいんですが、
ちょっと大風呂敷な目標と思っていた「訪日外国人1000万人」、見事に突破したんですね、凄いですね。
確かに沖縄だけを見ても、新石垣空港が開港し、那覇港や石垣港では大型旅客船バースやターミナルが活躍し、沖縄島では湾岸道路が徐々に繋がりつつあるし、10個目のダムも供用開始され、基地の返還跡地にはホテルやリゾートマンションが建設されるなど、気がついたら飛躍的に国内外からの旅行者を大量に受け入れる素地が出来上がっています(道路や下水道がまだまだ弱いです)。
観光業は沖縄のリーディング産業だけにこの充実ぶりなのかもしれません。

そして今現在も八重山では石垣島と周辺離島をつなぐ定期船航路の浚渫が進められていますし、沖縄本島西海岸道路(の臨海道路浦添線)の開通が目前、那覇空港第2滑走路の建設も本格的になってきました。

こうして書き並べてみると、全部が建設環境技術士の活躍があってこその事業と言えますね(言い過ぎですかね)。

もちろん、沖縄だけじゃなくって、目玉としては2020年の東京オリンピックがあります。
これからはそっち系への目配り、つまり建設環境分野でどのように貢献できるか?という視点が必要だと思います。

建設環境分野の技術が如何なく発揮されねばらなないこれらの社会資本整備事業について観光分野の今後の予測と絡めて整理してみると、来年の筆記試験(や口頭試験)のときに白書の付け焼刃でない深みのある説明が述べられるのではないでしょうか。

宵の国土交通省大阪航空局那覇空港事務所庁舎

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史上初の訪日外国人旅行者数1000万人達成!!

最終更新日:2013年12月20日
 平成25年12月20日(金)、訪日外国人旅行者数が史上初めて1000万人を超えました。これを記念して、太田国土交通大臣出席のもと、成田国際空港においてセレモニーを実施しました。
 タイから訪日されたパッタラプラーシットご夫妻をお迎えし、太田国土交通大臣の1000万人達成宣言に続いて、くす玉で1000万人達成をお祝いしました。パッタラプラーシットご夫妻には、太田国土交通大臣からの記念盾、久保観光庁長官からの記念品などを贈呈しました。
 また、日本を代表するキャラクターであるハローキティも駆けつけ、1000万人達成を祝福しました。




2013年12月19日木曜日

技術士1次試験、合格おめでとうございます!

平成25年度技術士第一次試験に合格したかた、誠におめでとうございます!

官報で実名をチェックしてみたら、知り合いと思しき人々のお名前がチラホラ散見され、とっても嬉しいです。

条件を満たすひとは来年にはさっそく二次試験にチャレンジしてください!応援します!
このブログは主に二次試験受験者向けに発信しています。
よかったら参考にしていただいて試験に取り組んでいただけたら幸いです。

次は二次試験です!

2013年12月18日水曜日

新試験方式による口頭試験の感想

12月も中ばを過ぎ、わたしの知り合いの受験生皆さん、口頭試験を終えられました。
これから3月の発表までがまた長いんですよねぇ~。
皆さんの合格を祈念しています。

送っていただいた口頭試験の再現記録をみてみると、とにもかくにも時間が「短いです。
それに付随して質疑の内容が実に「あっさりです(これは受験者のデキにもよるのでしょうけど)。
※ここでいう受験者のデキとは、業務詳細論文の仕上がり、あるいは模擬口頭試験を経験したことによるプレゼン内容のアレンジや口頭試験慣れのことをいいます。

このことから、やはり受験申込書と一緒に提出する業務詳細論文(いわゆる小論文)の仕上がりがとても重要だということです。
「仕上がり」と書きましたが、受験する部門科目の技術士としての相応しさが表現できているか?ということです。

これまでの口頭試験では技術的体験論文の仕上がりがいまいちでも口頭試験時に挽回できる(時間の)余地がありましたが、今年からはとにかく試験時間がないので、挽回できるチャンスがあるのかどうかは試験官次第だということです。
全てのひとに挽回の機会があるとは限りません!

来年受験するかたは、5月上旬の提出まで、残りの4か月でしっかり仕上げてください。
当たり前ですが、試験内容が明らかになった来年からは、今年のものよりもレベルがあがりますからね。

がんばってください

2013年12月17日火曜日

サシバの保護の進め方が公表されました

12月も中盤となりました、早いですね。

以前にパブコメ記事を紹介しましたが、正式版が早くも公表されました。
猛禽類関係者は座右の指針となるのでしょう。
沖縄をフィールドとするわたしにはあまり関係ないのですが、プリントして正月休みに勉強してみようと、そのためのメモ代わりに以下に貼っておきます。

来年度はSUKIYAKI塾の添削講座が復活するかもしれないので、春の出願講座に向けていまから勉強しておかないとね。

渡り途中でひと休み(10月20日那覇市)

報道発表資料


平成25年12月16日

「サシバの保護の進め方」の公表について(お知らせ)

 環境省では、サシバの保護のための基本的な考え方や保護のための調査方法等の指針として、「サシバの保護の進め方」をとりまとめました。
 今後、関係者がサシバの保護や環境アセスメント等において活用されることを想定し作成しましたので公表します。
 サシバは、日本に夏鳥として渡来する中型の猛禽類で、近年、生息分布が急激に縮小していることから、平成18年12月に改訂された環境省レッドリストでは、絶滅危惧II類とされました。このような状況の変化から、開発事業等にあたって保全措置の必要性が高まってきたところです。
 このため、専門家による検討会を開催し、「サシバの保護の進め方(案)」をとりまとめ、平成25年9月2日から9月22日までパブリックコメントを実施し、その結果を踏まえ、今回公表するものです。
 内容は、「猛禽類保護の進め方(改訂版)」(平成24年12月・環境省) の別冊として、各種開発行為に際しての保全措置の検討のための考え方を明らかにしています。さらに、調査方法や保全措置の検討については、里山環境を利用するサシバのみならず、山地帯を含め、全国で繁殖するサシバに対応できるようとりまとめています。
(添付資料)
「サシバの保護の進め方」
 こちらの添付資料は以下の環境省報道発表資料のURLから入手できます。
  http://www.env.go.jp/press/index.php
添付資料

2013年11月28日木曜日

最後の関門、口頭試験

今週末から口頭試験が始まるようです。
SUKIYAKI塾沖縄でいごの会でも、先週末にAPECさんをお招きして口頭試験対策セミナーを開催したところなんです。

今年は、那覇会場の筆記試験合格者38名のうち、12名のかたに対して模擬口頭試験を実施しました。
皆さんの仕上がりはまちまちでしたが、今年の傾向として、「これはどう足掻いても厳しいなぁ、ヤバいなぁ」というのはありませんでした。
もちろん模擬面接時点ではほとんどのかたは合格ラインには達していないわけですが、APECさん初めとした講師陣によるさまざまな角度からの指摘事項のひとつひとつを潰していけばなんとかバッチリうまいこと行くのではないかと思います。
試験本番までの限られた期間、気を抜くことなく精一杯集中して取り組んでください。

栄光は、もう・すぐ・そこ

そして建設環境分野のひと共通に言えることがあります。
「建設環境」はあくまで建設部門のひとつの科目だということです。

①よりよい社会を築くため (←科学技術の向上と国民経済の発展~つまり技術士)
②社会資本整備を推進していくにあたり (←建設部門)
③事業による環境への負の影響を低減する技術を発揮する (←建設環境)
ことが期待されている技術者なんだと。

環境部門の技術者に求められているスタンスとはしっかりと区別したうえで試験に臨んでください。

選択科目Ⅲの成績がBだったとしても、あるいは業務詳細論文の出来がいまいちだったとしても、提出後に致命的なミスがみつかっても、口頭説明で頑張ればなんとかなると思います。
口頭試験のときに、そのミスなり出来がいまいちな点なりのマイナスポイントをしっかり把握していることさえ試験官に伝われば、そしてそれに対する改善点を準備してさえいたら大丈夫なんです、そういうものなんです。

だから心配しないでください。
もてる力を普通に披露すればいいんです。

これは試験です。裁判ではありません。
ましてやあなたは被告人ではないのですから。

これはただの試験です。
あなたの正面に座っている試験官は、あなたの筆記答案を合格レベルと認めたひとです。
そしてあなたは選ばれし民、筆記試験合格者なのです。

なにも恐れることはありません。
これまでのあなたの技術者としての歩みを説明すればいいだけです。

堂々とした姿勢で臨んでください。

吉報をお待ちしております。


2013年11月3日日曜日

筆記試験の合格発表がありました

筆記試験に合格されたみなさん、おめでとうございます!
ここまできたからには勝利の栄冠をつかみ取るべく、このまま最後まで突っ走ってください!

お祝いマカロン【DALLOYAU自由が丘店】

発表当日は朝の6時前(5時50分頃)に日本技術士会のサイトにPDFがアップされましたね。
夜中の0時過ぎにまだ発表がないことを確認して就寝、ちょうど6時前に目が覚め、枕元のiPhoneで確認したところまだ発表がなく、今年は遅いなぁともう一回リロードしたらアップされてました。

今年はSUKIYAKI塾の添削講座をやっていないし、そのほかの知り合いの番号も知らないので、口頭セミナーの需要予測もかねて沖縄の那覇試験会場(G)をチェックしていったらなんと7人も合格していました、建設環境に。例年4~5人ですからね。
それにしても環境部門の那覇会場の合格者は部門全体をみても自然環境保全に1人だけ、なんですからこれには驚きました。

今年の合格発表というか成績の通知ですが、一般部門はⅠ(択一)、Ⅱ(専門知識と応用能力)、Ⅲ(課題解決)のそれぞれの成績があって、さらに全体の結果(合否)が示されていましたね。
しかもⅡとⅢで両方がAなら文句ナシですが、わたしのまわりには、ABで合格のひともいれば、BAで不合格など、ボーダーライン上のひとがとても多いことが判明しました。
こうやって細かく評価されると、合格にしろ不合格にしろ、今後の対策がより立てやすいですね。

これから全国各地で口頭試験対策セミナーが開催されます。
ここ沖縄でもやりますので、お近くのかたはぜひ受講されてください。詳しくはこちら

また、SUKIYAKI塾に限らず職場の技術士のかたなどにも模擬面接等をお願いして、試験までには複数回の模擬面接を受けるようにしてください。
今年からは試験時間も短いですし、この面接自体の場馴れ具合が大きく響くと思いますよ。

それから、選択科目ⅢがBで合格されたかたは、再現論文を作成して、さらには資料を駆使して模範解答を作成して、技術士に添削をうけるなどのフォローをしてくださいね。
B判定となった部分に関しての質問がほぼ確実に来ると思います。
ここでA評価にふさわしい返答ができなければ不合格はまちがいないでしょう。
口頭試験まで進んでの最終的な「不合格」は、想像して余りある壮絶な辛く悔しい経験となるようです。
これは脅しではありませんですよ。

最後に残念な結果となったかたへ
来年の試験まで、もう1年もありません。
9か月ですよ、9か月というのは半年と3カ月です、1年の3/4です。
いまから取り組むのに一番いい教材が、ご自分の再現論文です。
さらに資料を駆使して模範解答を作成しましょう!
そして経歴票と小論文をもういちど見直しましょう。
特にあわてて提出したひとは、来年こそは練り上げた経歴書を提出しましょう!

2013年10月28日月曜日

国土技術研究会

発表まで残すところあと2日。
いよいよカウントダウンでしょうか。

今年から筆記試験方法が変更となり、これまでの建設一般的な内容から、建設環境専門分野に絞った設問になりました。
さらにこれまでは各自が体験論文で表現していたような実務レベルの設問も登場し、これからの試験対策はより実践的な内容が重要となってくると思います。

そういったわけで、建設環境の事業実施例はないかと暇を見ては漁っているわけですが、国交省のメルマガに丁度いい案内がありました。
こういった技術発表会に参加すると大変ためになりますので、機会があるひとはぜひ。
※あるいは他の地方都市でも類似の研究会が(時期ズレますが)開催されているはずですよ。

さらに国土技術研究会のHPを覗いたら、過去の発表論文の検索もできます。
これは大変使えるサイトですね!!!
ご自分の専門ドストライク分野もそうですが、ぜひその周辺の研究論文をひも解いてください。
視野が広がること間違いナシです。

波に乗れ!【北谷町砂辺海岸】

平成25年度 国土交通省国土技術研究会について
~プログラムの詳細が決まりました~

平成25年10月28日

国土技術研究会は、国土交通省所管の住宅・社会資本整備行政に係る技術的な課題等について、研究成果、現場での取組や新しい技術の活用に関しての発表を行い、技術力の向上と行政への反映を目的に開催するもので、今回で67回目を迎えます。
今年度の国土技術研究会のプログラムの詳細が決まりましたのでお知らせいたします。
11月7日(木)は自由課題(アカウンタビリティ部門)、指定課題、ポスターセッションを中心に課題発表(38課題)を行います。
また、7日(木)午後より、社会資本の維持管理・更新をテーマに特別講演と特別課題(パネルディスカッション)を行います。
11月8日(金)は自由課題(一般部門、イノベーション部門)、ポスターセッションを中心に課題発表(71課題)を行います。


〇国土技術研究会プログラムの詳細が決まりました。
 ・国土技術研究会HPに各発表論文を掲載しております。

建設技術研究開発助成制度成果報告会
ものづくり日本大賞内閣総理大臣賞受賞技術の紹介
 をあわせて開催致します。

国土技術研究会HP:http://www.mlit.go.jp/chosahokoku/giken/index.html

※国土技術研究会の開催概要は別紙をご覧ください。

2013年10月21日月曜日

建設事業における生物多様性に関する発注者要求事例

いよいよ筆記試験の合格発表まで10日を切りました。
試験直後は「いまいち書けませんでした」なんて言ってたひとが多いのですが、皆さん、宝くじと同じでやっぱり期待しちゃいますよね。
かく言うわたしもそのひとりです。。。
今年は合格率が高いといいんですけどね(嗚呼々)。

それにしても9月の後半から台風の来襲が相次ぎ、予定がままなりませんね。
業務に忙殺されているわりには現地調査が捗らず、天気図や波浪予想図をただただ眺めるばかりの毎日です。
やるせないPC作業の合間に、業務上ネットでいろいろと検索していたら、ちょっと興味深い資料を見つけましたので、ご紹介がてら私の資料庫がわりに貼っておきます。

標題の内容は資料の8ページからになります。
・発注者の構成(国交省、農水省、内閣府、都道府県、市町村ほか)
・保全対象とされた動物(鳥類、魚類、昆虫類、水生動物、両生類、哺乳類、爬虫類、その他)、植物(草本類、水生植物、木本類、その他)
・保全対象生物種別の件数
・発注者からの生態系への配慮事項に関する受注者への要求時期と内容

巻末の資料編には事例集もありますね。
この事例集をみると、これまで添削を通して交流した全国各地の建設環境受験生のかたたちがとりあげた業務経歴や体験論文ネタに類似した事例がたくさんあって、それぞれ感慨深いです。
あらためて添削指導というのは自分の糧になっているんだなと思いました。
そのほか「生物多様性と建設業の関わり」についての講演会や干潟観察会の記録(質疑応答部分)もなかなか面白かったですよ。

来年開通!臨港道路(浦添線)【米軍牧港補給地区(キャンプ・キンザー)北】

7)まとめ
本調査では、建設工事において発注者から様々な要求が出され、対策が実施されている現状について具体的に把握した。その結果をまとめると以下の通りである。
回答として165件の工事情報の提供があり、その発注者は中央官庁から地方公共団体および公益企業の多岐にわたり、地域的には北は北海道から南は沖縄県まで広く分布していた。また、事業分野も道路、河川、港湾等多様なものであった。
回答の8割以上の工事において、発注時あるいは受注後に発注者から具体的な対策の指示がなされており、配慮すべき対象とされた動植物は、動物では鳥類が一番多く、魚類、昆虫がそれに続き、植物では草本類が多く指定されていた。具体的な対策としては、動物では工事期間・作業時間の変更、工事排水対策、騒音・振動対策が多く実施されており、照明や光対策、設備・施工機械の配色、動物の移動等の対策も見られた。植物に対する対策では移植が多く実施されていた。
アンケート調査は過去5年間に受注した工事を対象としたが、工事の着手年度で見ると19年度が20件弱でありその後は30件台で推移していた。
一般社団法人日本建設業連合会
刊行物詳細

報告書:生物多様性と建設業界との係わり

刊行物イメージ
環境委員会 生物多様性専門部会では、計画、施工、完了後の各段階における生物多様性に配慮すべき課題を整理し、取りまとめました。
建設事業における生物多様性に係わる構造物構築時の配慮事項等を収集、分類、整理し、会員各社が担った事業においてどのような発注者の要求事項があったか、技術提案事項としてどのような対象生物種に関する保全措置を求められたか等を紹介しています。
出版物No.078
発行年月2013年02月
委員会名環境委員会  
ファイル
ダウンロード
(別ウィンドウで開きます)報告書:生物多様性と建設業界との係わり (PDFファイル)




2013年9月29日日曜日

IPCC第5次評価報告書(の第1作業部会報告書)が出ましたね

空を見上げると筋状の雲がとてもじゃないけど手が届かない高度を流れています。
ずいぶんと日が短くなり、早朝の空気がとても冷たくなりました。

秋になりましたね。

筆記試験の発表まであとひと月。
時の移ろいは早いです。
考えてみるとこの試験、春に申し込み、夏に筆記試験、秋に筆記試験の合格発表、冬に口頭試験、翌年春に最終合格発表と、1年を通して四季折々の節目があるんですよね。長丁場だなぁ~。

SUKIYAKI塾としては、10/31の合格発表後、数週間で始まるであろう口頭試験に向けてのセミナーの準備が全国各地で始まっています。
腰を上げるのが遅い気味のここ沖縄でも、試験方法が改まる口頭試験に向けて、準備を着実に進めていかなくてはいけません。

今日取り上げるのはとてもビッグな時事ネタです。
これまでの試験でも地球温暖化対策や低炭素社会関連の問題が毎回出題されています。
毎回出題されているということは、建設環境の技術士(技術者)としてこの課題に対する知識と見識が必要不可欠なものだからなのでしょう。

現在、この気候変動に対して我々技術者が緩和策や適応策を講ずるにあたり、当然のごとく踏まえておくべき将来予測の拠りどころが「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第4次評価報告書」です。
今回はその最新版である第5次評価報告書(の一部)が公表された、というわけです。

今年の口頭試験から「体系的専門知識」と「技術に対する見識」の試問がなくなりましたので、おそらく口頭試験のときには訊かれないとは思いますが、咋年までの試験だったら確実に訊かれたであろうネタですし、試験とは関係なく、建設環境の技術者だったら当然踏まえておくべきネタなのですから抑えておいてください。

来年の筆記試験(択一や記述)ではこれにからめた出題があると思います。
直接出題されなくても論文に使える、あるいは設問によっては積極的に使った方がいいネタ満載なんじゃないかと思います。

気候変動に関してどのような変化が予測されているのかをシッカリと把握しておかないと、その緩和策にしても適応策にしても頓珍漢なものとなってしまいますもんね。
しかし恐ろしいほどに警告じみた内容になっています。
京都議定書も効力をほぼなくしてしまっているし、このままではいよいよダメだという判断もあったのでしょうか。それとも今まで遠慮しすぎていただけなのでしょうか。

浦内川【西表島】

報道発表資料

平成25年9月27日

気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第5次評価報告書 第1作業部会報告書(自然科学的根拠)の公表について(お知らせ)

 気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第1作業部会第12回会合(平成25年9月23日~26日、スウェーデン・ストックホルム)で審議されたIPCC第5次評価報告書第1作業部会報告書(自然科学的根拠)の政策決定者向け要約(SPM)が、第36回総会(平成25年9月26日)において承認されるとともに、第1作業部会報告書の本体が受諾され、9月27日にIPCCより公表されました。
 図表を含めた本文については、下記の添付資料をご参照ください。
添付資料

2013年9月4日水曜日

サシバの保護の進め方(案) パブコメ

環境省より、「サシバの保護の進め方」の策定に向けてパブリックコメントの募集が始まりました(9/22まで)。

沖縄には秋に渡りでやってくる猛禽類のサシバ、自宅の向かいの林にもいっときの渡り個体や群れが見られるだけでなく、さらなる南下を諦めた越冬個体がペアでそのまま居ついちゃって、これが毎年のように冬の間ピッピィーと鳴きながら旋回してるのが観察できます。

そういったわけで沖縄では冬鳥になるんですが、日本のメインランドでは夏鳥として過ごしていて、その間、繁殖も行っています。
で、その繁殖場所が道路建設などの開発区域(およびその周辺)に被っちゃうと、まず真っ先に検討事項にあがってくるわけで、事業への影響もハンパないことになります。
例えば繁殖期の工事中断、道路延長ルートの変更などでしょうか。
とにかく扱いがもう別格です。

それを反映して、これまで本土のかたの技術的体験論文の添削や模擬口頭試験の試験官を経験してみると、このサシバをはじめとした猛禽類の保護・保全に関するネタが全体の約2割くらいは占めています。
それだけ重要な対象なのでしょう。
繁殖地ではないので直接関係のないわたしのような地方の技術者としても建設環境分野の一般教養として、その概要だけでも頭に入れておきたいところです。
というわけで、『沖縄は関係ない』なんて言っていられないので、わたしも勉強しなくてはいけません。

下記リンクの概要などの資料は要チェックです。

鷲雲【沖縄県那覇市】

報道発表資料



平成25年9月2日

「サシバの保護の進め方」策定に関する意見の募集(パブリックコメント)について(お知らせ)

 環境省では、「サシバの保護の進め方」を策定するため、その案を取りまとめました。
 本案について、広く国民の皆様から御意見をお聴きするため、本日平成25年9月2日(月)から平成25年9月22日(日)までの間、郵送、ファックス及び電子メールにより、御意見を募集いたします。

1. 意見を募集する案件

 サシバは、日本に夏鳥として渡来する中型の猛禽類で、近年、生息分布が急激に縮小していることから、2006年12月に改訂された環境省レッドリストでは、絶滅危惧II類とされました。このような状況の変化から、開発事業等にあたって保全措置の必要性が高まってきていることから、「サシバの保護の進め方」を策定することとなりました。
 つきましては、本案について、御意見を募集します。

2. スケジュール

 平成25年9月2日(月)意見の募集の開始
 平成25年9月22日(日)意見提出の〆切

3. 資料の入手方法

 環境省ホームページ(http://www.env.go.jp/info/iken.html)に掲載します。
 また、環境省自然環境局野生生物課に来訪された方には資料を直接お渡しします。郵送を御希望の方は、240円分の切手を添付した返信用封筒(A4版が入るもの)を同封して、下記住所まで郵送でお申し込みください。

4.意見の提出方法

 意見は別添様式による文書で、必要項目(氏名、住所、電話番号、該当箇所、コメント等)を記入して、郵送、ファックス又は電子メールで平成25年9月22日(日)まで(必着)に提出してください。電話での意見提出はお受けしかねますのであらかじめ御了承ください。
 意見提出先は次のとおりです。なお、電子メールで意見提出を行う方は、ホームページ上にある様式ファイルを利用し、添付ファイルとして提出してください。
住所:〒100-8975 東京都千代田区霞が関1-2-2
環境省自然環境局野生生物課
ファックス:03-3581-7090
電子メールのアドレス:shizen_yasei@env.go.jp
 頂いた御意見については、個人の氏名、住所及び電話番号を除き公表される場合があります。
 なお、頂いた御意見に対する個別の回答はいたしかねますので、その旨御了承願います。
添付資料

2013年8月31日土曜日

平成26年度国土交通省予算の概算要求のポイント

早いもので8月ももう終わりですね。
沖縄でも台風が連続して接近し始め、朝夕の風が心なしか涼しくなり、空に浮かぶ雲の高度もあがったようにも思います。

そんなこんなで筆記試験も遠い過去になりつつありますが、身の回りで「来年の試験を受験しようと思っています」などというフレッシュな表明をちらほら受けるようになりました。
そんなひとには、まず今年の試験問題をチェックして、何をすべきか―合格するのに足りないもの―を知るべきだとアドバイスしています。

過去問の次にチェックしてほしいのは、やっぱり国交省白書ですね。
でもこれまで白書になじみのないいわば素人がいきなり読み始めてもきっと1ページくらいで睡魔に襲われるんじゃないかと思います。
白書の概要版みたいなのがあるといいのですが、とにかく事前に国の施策の大まかな方向性が頭に入っているといいですよね。
そんなことを考えていたところ、ちょうど国交省メルマガに、来年度の概算要求のポイントの記事がありました。
ここに書いてある方針を踏まえて白書を読むと頭に入りやすそうに思います。

しかもそれだけじゃなくって、この概算要求にあげられているひとつひとつが実は筆記試験の記述論文に設定される「課題」そのものなのです。
技術士第二次試験というのは、つまるところ概算要求に挙げられているようなさまざまな「課題」の達成を阻む問題点を抽出してその解決策を提案できる、そしてそれを論理的に記述できる能力が問われているのです。
ぜひこのなかから建設環境分野をピックアップしてそれについて考察を巡らせてみてください(あまりないかもしれませんけど)。
また、解答論文の実際の記述時にも使える言い回し(単語、センテンス、箇条書き)のネタ帳にもなっています。

というわけで、日常からなにげなしにこういった文言に触れておくと、来年あらためて勉強開始する時のスタートダッシュが図れる、といいますかアドバンテイジが得られているのではないでしょうか。
お勧めしたい練り上げ法として、この内容を頭に入れて会社の後輩のひとにでも口で説明してみるという方法があります。
現地調査に赴くときの移動中の車中なんかで会話がなくなったら、なにげに国の方向性の話を振ってみてレクチャーしてみてはいかがでしょうか。
とても身になる勉強方法だと思いますよ。
多少間違ったことを喋っちゃってもそれがかえって勉強になります。
間違いを発すると、その誤ち、そしてその正解は一生(は大げさですが)忘れなかったりしますからね。

では!
表参道【渋谷区神宮前】

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 ■  ■ □     ■ ■■■■         2013年8月27日 第1205号
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 ■  ■ □□□ ■    ■    いつもご利用ありがとうございます!

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 [1]新着情報
    ・本日の報道発表
   ・トピックス
   ・大臣会見要旨(8月21日)
   ・人事異動(8月27日)
    ・イベント・シンポジウム
   ・統計情報
  [2]国土交通セミナー
    平成26年度予算の概算要求のポイント
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 [2]国土交通セミナー
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◎平成26年度予算の概算要求のポイント
【平成26年度予算概算要求の基本方針】
<全体方針>
 ・被災地の復興に取り組むとともに、防災・減災や老朽化対策を推進し、経
  済成長や生活向上の大前提である安全・安心の確保を図ります。
 ・我が国の成長実現に向け、国際競争力の強化、時代の変化に対応・先取り
  した、新たな経済発展の基盤となる戦略的な取組を展開していきます。
 ・要求に際しては、行政事業レビューの結果等の的確な反映等を行い、予算
  の無駄を排除します。

<真に必要な公共事業予算の確保>
 ・公共事業予算は、平成25年度予算において、これまでの右肩下がりに歯止
  めがかかりました。平成26年度予算においては、先の全体方針に示した諸
  課題にバランスよく対応するため、通常の要求及び「新しい日本のための
  優先課題推進枠」に係る要望を最大限活用し、対前年度比1.17の要求・要
  望を行います。

<成長をもたらすストック効果の早期実現>
 ・インフラは完成してストック効果が発揮されて初めて、国民が安全・安心
  や生活の向上を実感でき、また、経済成長を加速させることができます。
  蓄積されたストックを戦略的に維持管理・更新し、賢く使うとともに、完
  成間近のインフラの集中的な整備・完成を行うことなど、成長をもたらす
  ストック効果の早期の発揮を図ります。

<総合力の発揮>
 ・限られた財政資源の中で効率的なインフラの整備・運営・更新を行い、国
  民がサービスの質的向上を実感できるものとするため、投資効果の高い事
  業への重点化を図るとともに、PPPやPFIを推進するなど民間の資金
  やノウハウを積極的に活用します
 ・規制改革等と一体となって講じることにより、民間の活力を最大限に引き
  出します。

【主な事業内容】
1.東日本大震災からの復興加速
 ・住宅再建・復興まちづくりの加速、事業の早期着手・適正な施工確保
 ・インフラの復旧・整備(1,822億円)
 ・被災した公共交通の復興の支援
 ・被災地の観光振興(9億円)
 ・被災地におけるPPP/PFIの推進(2億円)

2.国民の安全・安心の確保
(1)防災・減災、老朽化対策
<災害発生時の応急活動の強化・充実>
 ・電子防災情報システムの構築及びTEC-FORCEの活動体制の強化(61億円)
 ・気象等の監視・予測システムの強化(126億円)
 ・災害時の救援・緊急輸送能力等の向上(82億円)
<大規模地震に対して戦略的に推進する対策>
 ・公共施設の耐震化、津波対策等による強靱化の推進(1,234億円)
  ・代替性確保ネットワーク整備等の防災・震災対策(4,802億円)
 ・コンビナート港湾の強靱化の推進(2億円)
 ・鉄道施設の耐震対策に対する支援(82億円)
 ・老朽建築物の建替え、耐震改修等の促進(280億円)
 ・地下街の防災対策の推進(20億円)
<水害・土砂災害対策、渇水対策>
 ・大規模水害・土砂災害等に備えた治水対策、渇水対策の推進(2,972億円)
 ・地下水対策の推進(0.6億円)
<災害への対応力の強化>
 ・地籍整備による土地境界の明確化の推進(132億円)
 ・機動的な被害未然防止対策の強化(261億円)
<社会資本の戦略的な維持管理・更新>
 ・インフラ長寿命化の推進、点検・診断等の信頼性確保等(3億円)
 ・社会資本の戦略的な維持管理・更新の推進(3,731億円)
<防災・メンテナンス技術等によるイノベーション>
 ・電子防災情報システムの構築及びTEC-FORCEの活動体制の強化(61億円)
 ・次世代インフラマネジメントシステムの構築(30億円)
<地域における総合的な事前防災・減災対策、老朽化対策等に対する集中的支援>
 ・地域における総合的な事前防災・減災対策、老朽化対策等に対する集中
  的支援(防災・安全交付金)(12,227億円)
(2)公共交通等の安全・安心の確保
 ・高速ツアーバス事故等を受けた安全対策の強化(2億円)
 ・航空の安全対策の強化(4億円)
 ・海上交通、鉄道の安全対策の強化(4億円)
(3)戦略的海上保安体制の構築(459億円)

3.経済・地域の活性化
(1)国際競争力の強化等
<都市の国際競争力強化・人流の円滑化>
 ・大都市の国際競争力の強化のためのビジネス・生活環境整備(106億円)
 ・ITS技術を活用した円滑、安全・安心な道路交通の実現への取組(1億円)
 ・首都圏空港の機能強化(147億円)
 ・整備新幹線の着実な整備(822億円)
<強い経済の再生と成長を支える物流システムの構築>
 ・総合的な物流施策の推進(1億円)
 ・効率的な物流ネットワークの強化(2,037億円)
 ・港を核とした国際コンテナ物流網の強化(国際コンテナ戦略港湾政策の
  深化と加速)(536億円)
 ・資源・エネルギー等の安定的かつ安価な輸入の実現に向けた効率的な海上
  輸送網の形成)(43億円)
<競争力強化のための社会資本の総合的整備>
 ・競争力強化のための社会資本の総合的整備(社会資本整備総合交付金)
                                                      (10,558億円)
<民間投資の促進>
 ・PPP/PFIの推進(26億円)
<海洋の開発・利用・保全の戦略的な推進>
 ・海洋資源等の開発・利用の推進、海洋フロンティアを支える環境整備(170億
円)
<国際展開戦略>
 ・インフラシステム輸出等の推進(23億円)
(2)地域の活性化と豊かな暮らしの実現
<まちの活力の維持・増進(都市の再興)>
 ・民間事業者の資金や公的不動産を活用した都市機能の立地誘導等(53億円)
<人口減少・高齢社会、エネルギー問題等に対応するまち・地域づくり>
 ・スマートウェルネス住宅・シティの実現に向けた支援(789億円)
 ・超小型モビリティの導入促進(4億円)
 ・地域交通のグリーン化を通じた電気自動車の加速度的普及促進(6億円)
<公共交通の活性化>
 ・公共交通の充実(新たな制度的枠組みの構築、ホームドアの整備促進等)
                            (388億円)
 ・鉄道による地域活性化(136億円)
 ・空港の抜本的な能力向上(300億円)
<条件不利地域等の支援>
 ・離島、奄美群島、小笠原諸島等の条件不利地域の振興支援(65億円)
 ・「小さな拠点」を核とした「ふるさと集落生活圏」の形成推進(4億円)
<地域の活力を支える社会資本の総合的整備>
 ・地域の活力を支える社会資本の総合的整備(社会資本整備総合交付金)
                           (10,558億円)
<住宅・不動産市場の活性化、建設市場の環境整備>
 ・不動産市場の活性化のための環境整備(6億円)
 ・中古住宅流通・リフォーム促進等の住宅市場活性化(80億円)
 ・建設市場の環境整備等の推進(6億円)
(3)観光立国の推進
 ・訪日プロモーションの戦略的・重点的実施等(72億円)
 ・社会資本整備と一体となった観光振興
 ・観光資源のポテンシャルを活かした魅力ある観光地域づくりの支援
                           (11億円)
 ・国際会議等(MICE)の誘致・開催の促進(5億円)

 ■平成26年度国土交通省関係予算概算要求概要
  http://www.mlit.go.jp/page/kanbo05_hy_000592.html

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2013年8月15日木曜日

日本の水資源

筆記試験も終えてお盆になりました。
お盆になるとついつい旧盆のことを書きたくなっちゃうのですが、昨年にやっているのでやめておきます。いちお、日程だけでもメモがわりに書いておきます。
盆休み、沖縄は旧暦(の7/15)でやるんです。
今年のお盆は以下のスケジュールとなっています。
8月19日(月)ウンケー(迎え盆)
8月20日(火)ナカビ
8月21日(水)ウークイ(送り盆)

今年からは体験論文の作成もないし、筆記試験の後始末が終わったら、試験結果発表までやることないですよね。
そんな時間が有り余っているときには行政資料をパラパラ斜め読みしておくのがイイかもしれません。

特に今年は「経験したことのないような大雨」のわりにはそこかしこで「渇水の懸念」があるなど、不安定すぎますよね。
水事情は世界的にも大問題となっていますが、水資源が豊富だといわれてきたここ日本国においても様々な課題~問題があるようです。
建設環境分野とどこまで関わるかは人によりそれぞれですが、建設部門の一般教養としてカジッておくのもイイと思います。

「雨垂水は醤油使い(あまだいみじやしょうゆぢけぇ)」
雨水はいつでも降るものではなく、日照りがこないともかぎらないから醤油を使うようによくよく用心し、大切に使わなくてはいけない【沖縄のことわざ】

ブループラネット【南大東島】

平成25年版

平成25年版日本の水資源について

~ 安全・安心な水のために ~

 
平成25年8月
国土交通省 水管理・国土保全局 水資源部
 
はじめに
 

 「日本の水資源」は、国土交通省水管理・国土保全局水資源部が関係機関の調査結果等を基に我が国の水需給や水資源開発の現況、今後早急に対応すべき水資源に関わる課題について総合的に取りまとめたもので、昭和58年から毎年公表しております。
 今年の「日本の水資源」では、第I編として「安全・安心な水のために」をテーマに、水資源の現状と課題等を紹介し、これまで積み重ねられてきた水資源開発の成果を将来も活用し、今後も安定的に水を利用していくために国内外で取り組むべきであると考えられる事項を取りまとめて紹介いたしました。また、第Ⅱ編においては、我が国の水資源と関心が高まる水循環の現況についての資料を整理しました。
 本書を通じて、多くの国民の皆様に我が国と世界の水資源の実態をご理解いただくとともに、安全・安心な水のための基礎資料として活用していただき、あわせて水資源行政に一層のご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。

日本の水資源 概要版(PDF版)