2023年2月27日月曜日

技術士第1次試験の合格発表!

本日、技術士第1次試験の合格発表がありました。
合格された皆さん、おめでとうございます(^^)/
官報号外第39号(本日より90日間は無料で閲覧が可能)

受験資格のあるひとはぜひ7月17日(月・祝)に行われる2次試験(筆記試験)にチャレンジしてください!
残り5か月弱と昨年度同様に試験までの期間が短いですが、要領よく地道にコツコツと取り組むことで合格することができます。
注意が必要なのは、令和元度から新しい出題内容、といいますか新しい評価基準となりましたので、まずは「技術士コンピテンシー」を確認してください。そして受験申込時に提出する経歴票については、令和以降の口頭試験の内容を参考にして受験申込書の経歴票を作成してくださいね。
と言われてもナンノコッチャわからないかもしれませんね。そんなひとはわたしの過去ブログも見てみてください。

毎年書いていることですが、身近な知り合いで、1次試験の合格から7か月後の筆記試験に合格し、1次試験の合格からちょうど1年後に口頭試験を受け、翌3月に見事合格、晴れて技術士となったかたがいます。そしてさらにその翌年には総監にも合格したひとがいます。凄いですよね!
1次試験合格からちょうど1年後に2次試験の、それも最終試験である口頭試験を迎えることになるとはご本人は思いもよらなかったかもしれませんが、要領よくコツコツと取り組んでいたらそういうこともあるんですよね。
決して珍しい事例ではないと思いますよ。

このブログは主に2次試験を受験するかた向けに発信しています。
よかったら参考にしていただいて試験に取り組んでいただけたら幸いです。

わたしの個人事業として2次試験対策講座を開講しています。
令和5年4月17日(月)までに提出する必要がある受験申込書、この書類作成を指導するのが「②出願書類作成」。これは令和元年度試験からの新しい評価基準である技術士コンピテンシーを踏まえた内容となるよう指導いたします。
そして筆記試験対策としてご好評いただいております「筆記試験論文添削 中期コース」の受講生もまだ募集しています。よかったらチェックしてください。

繰り返しますが、令和からは試験方法と評価基準が大きく変わりました。改定され新制度となってから5年目ですか。時のたつのは早いですね(最近こればっか)。
5年目ともなれば社会的にもすっかり認知されるようになったものと思います。
とにかく早めのスタートが肝心です。

次はいよいよ2次試験です!
【石垣島】

2023年2月21日火曜日

ロングトレイルの維持管理・運営システム

先日、昔からとてもお世話になっている技術士のかたが北海道からいらしたのでSUKIYAKI塾沖縄でいごの会メンバーで囲みました。そのかたがわたしのブログをご存じだったことは嬉しかったのですが「書いてることが真面目なことばかりで読んでいて眠くなる」とのコメントを頂戴しました(笑)。
私事ばかりを長々と書くものではありませんね。ご指摘を真摯に受け止め、今後のブログ運営に反映してゆきたいと考えています(←真面目か)。

それにしても春が来たかと思っていたら、また寒さがぶり返していますね。日によって気温差が激しいので体調管理がたいへんです。なかなか季節の巡りは一筋縄ではゆきませんね。行きつ戻りつ、ロング&ワインディングロードですね(←無理やり)。

そうなんです、そろそろ匂うんですよね、自然歩道の維持管理及び運営に関する出題が。去った日曜日にそのものズバリの報告会・懇談会があったようです。
これに関する考え方などの方針をまとめた文書が出ると、試験問題としての出題の可能性がさらに高まります。ぜひ今後の動向を注視しておいてください。
そして文書が出る出ないに限らず、基本的な課題そして対応策についてまとめておくと、たとえ自然歩道に関する出題がなかったとしても自然公園全般に対する維持管理そして運営にあたって技術士に相応しい取り組みストーリーが仕上がると思います。なにせ自然公園からの出題は必ず1問はありますから応用が利くと思いますよ。

九州自然歩道 平戸島・生月島ルート
安満岳登山道口
【長崎県平戸市】

2023年02月14日 
  • 自然環境

ロングトレイルの維持管理・運営システム構築に向けた考え方報告会の開催について

環境省では、総延長約28,000㎞に及ぶ長距離自然歩道や各地のロングトレイルを快適かつ安全な利用を推進するため、ロングトレイルの維持管理・運営システム構築に向けた考え方報告会を、令和5年2月19日(日)にハイブリット形式にて開催します。

■ 概要
(1) 経緯
長距離自然歩道は、昭和45年に設定が開始され、その総延長は約28,000kmに及びます。東北地方沿岸部においては、東日本大震災からの復興の基本方針に基づき「みちのく潮風トレイル」の整備が進められ、令和元年に総延長1,025kmのトレイルが全線開通に至りました。
一方で、長距離自然歩道の歴史は50年を越え、一部路線においては施設の老築化や維持管理の担い手不足、利用促進に対する取組み不足等、さまざまな課題に直面し、積極的に活用されない状況が続いています。
昨今身近な自然の価値に対する認識や健康志向が高まるなど、人々の価値観やライフスタイルに変化が起きつつあります。長く歩き、自然や地域を楽しみながら国土の理解を促す長距離自然歩道は、国民の心身の健康に通じるだけでなく、地域社会の活性や経済効果、自然や歴史文化など地域資源の保全など、重要な意義と効果をもたらすものとして期待されます。そのため今後の長距離自然歩道の快適かつ安全な利用を推進するため、作り方や運営方法など、ロングトレイルの望ましいあり方を検討し、「考え方」として取りまとめました。
この度、その成果を発表すると共に、環境省と、検討委員としてご参加いただいた有識者らとの報告会を令和5年2月19日(日)に開催します。
(2) 開催概要
・ 名称:ロングトレイルの維持管理・運営システム構築に向けた考え方報告会
・ 日程:令和5年2月19日(日)10:00~12:25
・ 場所:自由学園 明日館(東京都豊島区西池袋2-31-3)
・ 開催形式:現地参加とオンライン会議のハイブリット形式
 【参加申し込みURL】:https://onl.la/L7pTQGE
・ 主催:環境省
・ 参加費:無料
・ プログラム(予定)
○ 主催者挨拶
○ 基調講演:渡辺 綱男 氏
「地域と共に育む道」
○「考え方」公表
○ 検討委員からの意見
○ 懇談
テーマ:今後50年の長距離自然歩道が歩むべき道
イベント

環境省ロングトレイル公開懇談会開催

2023/02/11
 
土屋 智哉
 
環境省主催のロングトレイル関連の公開懇談会が2月19日(土)東京池袋の自由学園で開催されます。今回のテーマは「ロングトレイルの維持管理のための体制づくり」。環境省が、日本の長距離自然歩道が、長年苦手にしてきたテーマといえます。だからこそこれから先の50年を考えた時に向き合わなければいけないテーマともいえます。

日本のロングトレイルの未来
トレイルの維持管理体制を考える

環境省主催のトレイル公開懇談会が2月19日に東京池袋の自由学園で開催されます。

日本最初の長距離自然歩道である東海自然歩道。その構想がたちあがったのは1969年。高度経済成長による工業化の波から郊外の自然を守るグリーンベルトとして、そして歩くことで東京と大阪を結ぶ人の道として、厚生省の国立公園部が構想をたちあげたのがはじまりです。現在、日本全国の長距離自然歩道は総延長28,000km。しかしその多くは当初の理念のように有効活用されているとは言い難い状況です。
2019年6月に全線開通したみちのく潮風トレイル(東北太平洋岸自然歩道)において、はじめて維持管理のためのNPO組織(みちのくトレイルクラブ)が立ちあがりました。これ以降、日本のトレイル資産といえる長距離自然歩道を再整備、再活用していこうという機運が環境省および環境省OBのなかでもたかまりをみせています。

環境省トレイル公開懇談会
「今後50年を見据えて 今、長く歩く、ということ 」

ロングディスタンスハイキング、ロングディスタンストレイルに関連する環境省主催のシンポジウムとしては、2019年12月の長距離自然歩道50周年記念のもの、2022年3月の長距離ハイキングや歩くという行為に焦点をあてたもの、があります。今回の公開懇談会はそれらを受けて「ロングトレイルの維持管理の体制づくり」がテーマとなっています。環境省は全国に28,000kmの長距離自然歩道を敷設、アパラチアントレイルを念頭においた1969年当初の理念には素晴らしいものがありました。それから50年、長距離自然歩道がしっかりと維持管理されていればと思わずにはいられません。社会風潮や行政の枠組みの問題もあるのでしょうが、日本は長距離トレイルの維持管理とその活用に関して50年近く足踏みしていたというのが現状です。

この数年、登山業界では植生破壊や土壌流出を食い止め、山を守るてだてとしての登山道整備に注目が集まっています。北海道大雪山の山守隊をはじめとして、雲ノ平トレイルクラブ北杜山守隊などが継続的な活動のために立ち上がっています。これまでも全国各地では地元の有志や団体が地道な整備活動を続けてこられたはずです。そうした活動がようやく全国的なうねりに育ってきました。
是非、長距離自然歩道でも同様の動きが生まれることを期待しています。トレイルとしては信越トレイルクラブが地元と一緒にトレイル整備を長年続けていらっしゃいます。みちのくトレイルクラブの維持管理活動も長距離自然歩道における先進事例になっていくはずです。そして九州でも九州自然歩道フォーラムを中心にみやざきハイキングクラブや北九州のショップなどがそれぞれの地域で整備活動などにとりくみはじめています。登山道整備を登山者自らがおこなう流れが生まれつつある昨今、ハイカーがトレイルの維持管理や整備活動に関わっていく機運が高まっています。

再び動きはじめた時計の針を止めないためにも環境省には長距離自然歩道の維持管理運営のサポートに本格的に取り組んでいただければ嬉しいです。この懇談会がその契機になることを願っています。

【日時】
2023年2月19日(土) 10:00〜12:30

【会場】
東京池袋 自由学園 明日館

【参加】
参加無料 事前申込制

【主催】
環境省

【運営】
一般社団法人トレイルブレイズハイキング研究所

2023年2月13日月曜日

生物多様性民間参画ガイドライン(第3版)案 -ネイチャーポジティブ経営に向けて-

沖縄は桜も終盤、陽気はすっかり春になりました。歳のせいか月日がどんどん早く過ぎるように感じられます。若い(かどうかわかりませんが)皆さんはどうですか。
ここへきてわたしの添削講座への申し込みが増えてきました。4月の受験申込、そして7月の筆記試験に向けてエンジンがかかってきたのだと思います。令和5年度試験を受験するならそろそろ本格的に始めたほうがいいですよね。早い(もう早くもないですが)スタートが合否を分けます。

しかしクドイようですが(笑)、時のたつのは早いもので、もう改訂時期になっているんですね。これまで建設環境でも環境部門自然環境保全でも問われた「生物多様性民間参画」について、そのガイドラインの第3版です。
まずは生物多様性保全に対して民間がどのように参画すべきなのかをおさらいし、そのうえで第2版から改訂されたところはどんなことがあるのかをチェックしてみてください。
パブコメなので意見を提出するのもよいと思います。改訂案に向き合った時間がそのまま身につくはずです。試験問題としても近いうちに再び出題されると思います。頑張ってください!

【石川県鳳珠郡能登町】

2023年02月10日 
  • 自然環境

「生物多様性民間参画ガイドライン(第3版)案 」 に関する意見募集(パブリックコメント)について

  1. 環境省では、平成 29 年に公表した「生物多様性民間参画ガイドライン(第2版)」について、公表後の生物多様性に関する社会的状況の変化を踏まえ、改訂作業を進めてまいりました。 
  2. 今般、同ガイドラインの改訂案を取りまとめましたので、広く国民の皆様から御意見を伺うため、令和5年2月 10 日(金)から同年2月 28 日(火)までの間、意見募集を実施いたします。

概要

生物多様性民間参画ガイドライン改訂の背景

 環境省では、生物多様性の保全と持続可能な利用を進めていく上で、企業活動が重要な役割を担っているという認識の下、事業者向けに、基礎的な情報や考え方などを取りまとめた「生物多様性民間参画ガイドライン」第1版を2009 年に策定し、2017 年には改訂版である第2版を発行しました。
 その後、ビジネスと生物多様性に関する国内外の多くのイニシアチブが発足し、影響評価や情報開示に関する枠組みの検討が活発に行われています。また、2021 年にG7 で合意された「自然協約」を踏まえ、我が国では陸と海の保全に関する「30by30 目標」が設定され、企業等の保有地等も生物多様性保全に貢献する地域としてその一部に組み込むなど、民間による生物多様性保全への期待は年々高まっています。さらに昨年12 月に決定された生物多様性に関する新たな世界目標「昆明・モントリオール生物多様性枠組」には、事業者に関する多くの目標が含まれています。
 こうした背景を踏まえ、2021 年度に有識者からなる「生物多様性民間参画ガイドラインの改訂に関する検討会」を設置し、同ガイドラインの改訂に向けた検討を進めてきました。
 改訂に当たっては、国内外の最新の状況に対応すると同時に、事業者が生物多様性への配慮を行う際に課題となっている「目標設定」及び近年顕著な動きがある「情報開示」について詳述しました。

改訂の主なポイント

  1.  生物多様性に関する最近の動向(経営との関わり、昆明・モントリオール生物多様性枠組、国家戦略、目標設定、情報開示等)を追記し、金融を含む事業者に関する依存と影響及びリスクとチャンスについて解説【第1編】
  2.  実際に取り組むに当たっての「基本的プロセス」を明確にし、プロセスごとに取組の内容を解説。また、自社の取組レベルを認識し、より高いレベルへステップアップすることを狙いとして、目標設定と情報開示を柱に取組のレベルを明示するとともに、最新の国際的枠組を紹介【第2編】【第3篇】
  3.  定量的な影響評価・目標設定の方法と具体的な指標、情報開示の方法、先進的な枠組であるSBTs for Nature 及びTNFD の事例を紹介【第3編】
  4.  Q&A 集として、中小企業、金融機関を含む実務担当者へのアドバイスなどを紹介【第4編】

意見募集要項

(1) 意見募集対象

  • 生物多様性民間参画ガイドライン(第3版)案
  • 別添:意見提出様式
  • 参考:生物多様性民間参画ガイドラインの改訂について(概要)

(2) 資料の入手方法

1.インターネットによる閲覧
  •  環境省ウェブサイト
 http://www.env.go.jp/info/iken.html
  • 電子政府の総合窓口[e-Gov]
 http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public

2.環境省自然環境局自然環境計画課生物多様性主流化室にて配布

(3) 意見募集期間

令和5年2月10 日(金)~ 同年2月28 日(火)必着

(4) 意見提出方法

電子政府の総合窓口[e-Gov]の意見提出フォーム、次の様式によるファックス又は郵送のいずれかの方法で提出してください。
  • 意見提出様式
[宛先]環境省自然環境局自然環境計画課生物多様性主流化室 あて
[件名]生物多様性民間参画ガイドライン(第3版)案
[氏名](企業・団体の場合は、企業・団体名、部署名及び担当者名)
[〒・住所]
[電話番号]
[ファックス番号]
[意見]
  •  該当箇所(どの部分についての意見か、該当箇所がわかるようにページ番号などを明記してください。)
  • 意見内容(1000 字以内で簡潔に記載してください。)
※ 御意見は、日本語で御提出ください。
※ 電話での意見提出はお受けしかねます。
※ 御提出いただきました御意見については、名前、住所、電話番号、ファックス番号及び電子メールアドレスを除き、すべて公開される可能性があります。
※ 御意見中に、個人に関する情報であって特定の個人が識別しうる記述がある場合及び法人等の財産権等を害するおそれがあると判断される場合には、公表の際に該当箇所を伏せさせていただくこともあります。

(5) 意見提出先

1.電子政府の総合窓口[e-Gov]意見提出フォーム
  http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public

2.ファックス又は郵送 環境省自然環境局自然環境計画課生物多様性主流化室あて
  郵送の場合
 〒100-8975 東京都千代田区霞が関1-2-2
  ファックスの場合
  03-3591-3228

※ 郵送の場合は封筒の表面に、ファックスの場合は件名に、「「生物多様性民間参画ガイドライン(第3版)案」に対する意見」と記載してください。

(6) 意見への対応

皆様から頂いた御意見については、生物多様性民間参画ガイドライン(第3版)の作成に当たって参考とさせていただくとともに、御意見の概要とそれについての考え方を取りまとめた上で公表する予定です。なお、頂いた御意見に対する個別の回答はいたしかねますので、その旨御了承願います。

2023年2月11日土曜日

地域公共交通「リ・デザイン」

先日、政策企画、政策提案系のとあるセミナーに参加したのですが、とにもかくにもこれまで経験したことのない高齢社会に突入するからそれへの対応を急ぎ社会全体で取り組む必要がある、とのことでした。わかってはいるけど具体的に提示されることで課題や問題から目を背けることができなくなりました。
話の内容もさることながら、統計データを根拠にこれでもかこれでもかと追い込まれるようにやるべきことへと収斂させていく話しぶりにとても衝撃を受けました。いろんな意味ですごいセミナーでした。別ジャンルのことではあるのですが、出かけて行って良かったです。いろんな世界を積極的に見て回ることで思いがけない気づき、視点を得ることができますもんね。自分の取組みにフィードバックさせるためにも、そして社会との関わりを活性化させるためにも。

建設部門の技術士として、高齢社会に対してどんな取り組みができるのか、あらためて考えていきたいと思いました。まずは内閣府から出ている高齢社会白書を見てみようかなと思います。

今回は、その高齢社会とも関係しているはなしで、まちづくりジャンルになりますが地域公共交通を再構築するための法律案が閣議決定されたとのことで取り上げました。
建設部門の必須科目Ⅰでは2つのうち1問はまちづくり系にも絡む出題がありますよね。そういった問題に取り組む際に、とても参考になる方向性だと思います。概要版だけでもチェックして、概念やキーワードなどをご自分のものにしてください。

新大工町停留場
【長崎県長崎市】




「地域公共交通の活性化及び再生に関する法律等の一部を改正する法律案」を閣議決定 ~ 地域公共交通「リ・デザイン」(再構築)に向けて ~

令和5年2月10日

地域の関係者の連携・協働(共創)を通じ、利便性・持続可能性・生産性の高い地域公共交通ネットワークへの「リ・デザイン」(再構築)を進めるための「地域公共交通の活性化及び再生に関する法律等の一部を改正する法律案」が、本日、閣議決定されました。

1).背景
 地域公共交通は、人口減少やモータリゼーション等による長期的な利用者の落ち込みに加え、新型コロナウイルスによるライフスタイルの変化の影響もあり、大変厳しい状況に置かれています。
特に一部のローカル鉄道については、利用者の大幅な減少により、鉄道が有する大量輸送機関としての特性が十分に発揮できない状況にあります。
 こうした状況を踏まえ、地域の関係者の連携・協働=「共創」を通じ、利便性・持続可能性・生産性の高い地域公共交通ネットワークへの「リ・デザイン」(再構築)を進めることが必要です。
 
2).法律案の概要
(1)地域の関係者の連携と協働の促進
 ○法律の目的規定に「地域の関係者」の「連携と協働」を追加
 ○国の努力義務として「関係者相互間の連携と協働の促進」を追加するとともに、地域公共交通計画への記載に努める事項に「地域の関係者相互間の連携に関する事項」を追加

(2)ローカル鉄道の再構築に関する仕組みの創設・拡充
 ○地方公共団体又は鉄道事業者からの要請に基づき、国土交通大臣が組織する「再構築協議会」制度を創設し、協議会において「再構築方針」を作成
 ○再構築方針等に基づき実施する「鉄道事業再構築事業」を拡充

(3)バス・タクシー等地域公共交通の再構築に関する仕組みの拡充 
 ○地方公共団体と交通事業者が、一定の区域・期間について、交通サービス水準、費用負担等を定めた協定を締結して行うことができるよう「地域公共交通利便増進事業」を拡充
 ○AIオンデマンド、キャッシュレス決済、EVバス等の導入を通じ、交通分野におけるDX・GXを推進するため「道路運送高度化事業」を拡充

(4)鉄道・タクシーにおける協議運賃制度の創設
 ○鉄道・タクシーについて、地域の関係者間の協議が調ったときは、国土交通大臣への届出により運賃設定を可能とする協議運賃制度を創設

添付資料

報道発表資料(PDF形式:171KB)PDF形式

概要(PDF形式:806KB)PDF形式

要綱(PDF形式:132KB)PDF形式

案文・理由(PDF形式:255KB)PDF形式

新旧対照条文(PDF形式:519KB)PDF形式

参照条文(PDF形式:446KB)PDF形式

2023年2月1日水曜日

次期生物多様性国家戦略(案)

2月ですね。師走も早いですが、睦月(1月)も早かったですね。それともわたしの歳のせいでしょうか。孫の世話やら法事やらで県外に出かけっぱなしだったこともあるかもしれません。今日から本業に副業に心機一転、腰を据えて取り組みます(笑)
受験する皆さんは来年度の筆記試験まであと残すところあと半年です。ここからの追い込みが合否を左右するといっても過言ではありません。年度末に向かってますます勉強どころではなくなるかもしれませんが、時間を捻出してがんばってください!

今回は、特に環境部門では次年度試験に大きく関係すると考えてもよいネタが飛び込んできましたのでご案内します。
こうしたビッグ施策の前後は筆記試験ネタとして出題されやすいので要チェックです。直接的に問われなくとも回答する答案ネタにどんどん取り上げることで高評価につながることでしょう。大まかな流れだけは把握しておいてください。

次期生物多様性国家戦略案の概要
 【位置づけ】
新たな世界目標「昆明・モントリオール生物多様性枠組」に対応し、生物多様性・自然資本 (=地球の持続可能性の土台・人間の安全保障の根幹)を守り活用するための戦略 

【構成】
「2030年ネイチャーポジティブ」の実現に向けた5つの基本戦略、基本戦略ごとの状態目標・行動目標、 各目標の達成状況を測る指標を設定し、個別施策を各行動目標に紐づけることで、戦略全体を一気通貫で整理するとともに、進捗状況を効果的に管理 

【ポイント】
●生物多様性損失と気候危機の「2つの危機」への統合的対応新型コロナウイルス感染症のパンデミックという危機を踏まえた社会の根本的変革を強調 
30by30目標の達成等の取組により健全な生態系を確保し、生態系による恵みを維持回復 
自然資本を守り活かす社会経済活動の推進

東京スカイツリー1F JAMSTECの電子パネル
【東京都墨田区】

2023年01月30日   
  • 自然環境

「次期生物多様性国家戦略(案)」に対する意見募集 (パブリックコメント)及び説明会の開催について

昨年12月に生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)において採択された「昆明・モントリオール生物多様性枠組」を踏まえ、次期生物多様性国家戦略を策定することを予定しています。
 このたび、「次期生物多様性国家戦略(案)」を作成しましたので、広く国民の皆様からの御意見を募集するため、令和5年1月30日(月)から同年2月28日(火)までの間、パブリックコメントを行います。
 また、これに併せて、同戦略(案)に関する説明及び意見聴取を目的とした説明会を全国8箇所で開催します。

■「次期生物多様性国家戦略(案)」に対する意見募集(パブリックコメント)

(1)背景

 生物多様性国家戦略は、1993年に発効した「生物の多様性に関する条約」第6条に基づき締約国が策定する戦略です。2008年に「生物多様性基本法」が施行されてからは、同法に基づき政府が策定する生物多様性の保全と持続可能な利用に関する基本的な計画としても位置づけられています。現行の「生物多様性国家戦略2012-2020」は、2010年に愛知県で開催された生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)の成果や東日本大震災の経験などを踏まえ、2012年9月28日に閣議決定されました。
 このたび、2022年12月に開催された生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)において採択された、2030年に向けた生物多様性に係る新たな世界目標「昆明・モントリオール生物多様性枠組」も踏まえ、「次期生物多様性国家戦略(案)」を作成しました。これは、2030年までに自然を回復軌道に乗せるため、生物多様性の損失を止め、反転させる「2030年ネイチャーポジティブ」の達成に向けた我が国のロードマップとなるものです。
 つきましては、広く国民の皆様からの御意見をお聴きするため、以下の要領で意見の募集(パブリックコメント)を行います。