2016年5月16日月曜日

農地を都市に「あるべきもの」 へと転換 ~ 「都市農業振興基本計画」

前回の投稿からやや間が空いてしまいました。
皆さん、GWはプライベート活動に、家庭サービスに、ご自分の試験勉強に、あるいはお仕事など、多面的に充実して過ごすことができましたでしょうか。
わたしは自宅の階段踊り場の窓からの日射を和らげるため、2Fベランダにゴーヤーによる緑のカーテンを設置しました(まだ幼いので生長はこれからですが)。

やはり身近に緑があると気持ちの潤いが違いますね。
緑色もさることながら、風によって葉が揺らぐあの感じがとても心安らぐように感じます。
植物の葉やそれが作り出す影による予測不可能な軟らかい動きというのはとても大事な要素なのだと気づきました。
とくにコンクリートジャングルになりがちな都市では周囲は堅い構造物にカッチリと囲まれているので人の健康上それがなおさら重要になると思います。

そんなことを考えていたところタイミングよく標題の基本計画が閣議決定されました。
建設部門の都市及び地方計画や農業部門などに関係する内容ですが、建設環境の技術者もぜひ注目してください。
『都市政策上の再評価』のところでは、
・「集約型都市構造化」と「都市と緑・農の共生」を目指す上で都市農地を貴重な緑地として明確に位置付け
・都市農業を都市の重要な産業として位置付け
・農地が民有の緑地として適切に管理されることが持続可能な都市経営のために重要
という文言もあります。
これがメインテーマとなる出題はおそらくないと思いますが(いやいややっぱりⅡ-1の4択問題では出題されるかもしれませんよ!?)、都市緑化関連のネタを論文に記述するときには、ぜひこの都市農業振興基本計画を踏まえた記述をするとかなり高い評価を得ることができると思います。
ぜひ血肉にしてくださいね!

糸数城跡【沖縄県南城市玉城

国土交通省

「都市農業振興基本計画」を閣議決定 ~農地を都市に「あるべきもの」へと転換~

平成28年5月13日
 本日、都市農業振興基本法(平成27年法律第14号)に基づき、「都市農業振興基本計画」が閣議決定されました。本計画では、都市農地を、これまでの「宅地化すべきもの」から、都市に「あるべきもの」ととらえることを明確にし、必要な施策の方向性を示しています。
 今後、計画の具体化に向け、農林水産省を始めとする関係省庁と連携を図りながら、取組を推進してまいります。

1.趣旨

 本計画は、都市農業振興基本法第9条に基づき、都市農業の振興に関する施策についての基本的な方針、都市農業振興に関し政府が総合的かつ計画的に講ずべき施策等について定めた計画です。

2.概要

 本計画では、都市農地を農業政策、都市政策の双方から再評価し、これまでの「宅地化すべきもの」とされてきた都市農地を、都市に「あるべきもの」ととらえることを明確にしました。この上で、「都市農業の多様な機能の発揮」を中心的な政策課題に据え、都市農業の振興に関する施策についての基本的な方針について示しました。 この基本的な方針の実現に向け、今後講ずべき施策として、的確な土地利用に関する計画の策定等について取組むこととしています。

添付資料

報道発表資料(PDF形式:70KB)PDF形式
都市農業振興基本計画(PDF形式:368KB)PDF形式

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