2018年2月15日木曜日

総合技術監理部門における青本について

3月9日(金)の合格発表まで残すところあと3週間、口頭試験を受験したひとはソワソワしてきたんじゃないかと思います。
手ごたえのあるひとのなかには早くも総合技術監理部門の受験に向けた準備を始めているかたもいらっしゃいまして、わたしのところにも問合せ等があります。
そのなかでも多いのが「青本」についてのものです。
平成29年2月23日に日本技術士会のHPにて下記のような発表がありました。

「技術士制度における総合技術監理部門の技術体系(第2版)」頒布の終了
「技術士制度における総合技術監理部門の技術体系(第2版)」につきまして、平成16年1月より頒布して参りましたが、作成から10年以上が経過し、技術の進展に対応していない内容があること等を考慮し、文部科学省の意見を踏まえ、平成29年1月23日在庫切れをもって頒布を終了することとなりました。

総監の受験勉強の拠り所のみならず、総監そのものの定義が記載された書籍(の頒布)がなくなってしまいましたので、平成29年度試験は変化するのかしないのか、各方面からいろいろと注目されていました(います)。

その後、7月に行われた筆記試験の択一問題と記述問題の内容をみると、青本ベースの出題ともいえるものだったと思います。
青本(の頒布)自体はなくなったものの、Key Wordsは技術士会HPに掲載されていますので、やはり青本から離れることはないだろうと思った次第です。

ただし、年が明けて1月に始まった口頭試験の再現記録をみると、これまでとは質問の仕方が変化しているようにも感じました。これが青本から距離を置き始めたことなのかどうか、まだ予断を許さないのですがすごく気になるところです。

ただ、そうはいっても青本に代わるものがあるわけではないので、やはり青本をベースに勉強を進めるべきだと思います。
特に第1章の記載内容、方向性は不変なのではないでしょうか。新たな概念などが追加されることはあっても、方向性が大きく変わることはないと思います。
頒布が終了したいちばんの原因は、「作成から10年以上が経過し、技術の進展に対応していない内容があること」とあるように、青本発刊が平成16年、執筆はその前ということですから特に第2章以降の記載内容が陳腐化してしまったということだと思います。
第2章以降は最新情報に更新する必要がありますが、青本第1章(の前半)は古びていません。これを理解することなしに総監はあり得ません。

青の洞窟
【沖縄県国頭郡恩納村真栄田】

総監についても受験申込書や記述試験についての添削指導を行っていますので、よかったらお声掛けください。
受講生には青本のテキストデータを差し上げています。
総監を理解するための解説書やテキスト類などは添削指導するなかでオススメのものをご紹介いたします。
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