2020年7月5日日曜日

令和2年版国土交通白書 「社会と暮らしのデザイン改革」

熊本で豪雨災害が発生してしまいました。毎年どこかで発生してしまいますね。堤防が決壊すると急激に水位が上がって津波のように一気に水が押し寄せるようです。これでは避難も難しいですね。深夜から早朝にかけての時間だったようですし。
球磨川流域に知り合いがいるのでそのひとの安否も気になっていましたが、床上浸水とのことです。怪我はなかったとのことですが、SNSに被害状況写真があがっていて、なんとも言葉がありません。

先月末に国交省白書がリリースされていましたがまだ取り上げていませんでした。例年7月最初なのですが、6月に出るのは珍しいですね(そうでもないのかな)。
それにしても20年ですか。その昔、運輸省とか建設省とかありましたもんね。省庁改変当時、国土交通省という名称はとても戸惑いましたが、20年もたてばコッコウショウなんてなんの抵抗もありませんね。

概要版にもありますが、第1章 これまでの我が国を取り巻く環境変化、第2章 将来予測される様々な環境変化、第3章 今後の国土交通行政が向き合うべき課題と方向性、の骨子は要チェックです。とりたてて新しいことではないのですが、基本中の基本が最新の分析結果をもとにわかりやすく簡潔にまとめられています。回答ネタに数値などのデータを活用することを考えているひとはそのあたりのところも更新しておいてください。

【沖縄県久米島町 宇江城城跡】

報道・広報

令和2年版国土交通白書 国土交通省20年目の挑戦
~発足からこれまでを振り返り、今後、国土交通省が向き合うべき課題と方向性を展望~

令和2年6月26日
国土交通白書は、国土交通省の施策全般に関する年次報告として毎年公表しています。本年は国土交通省が発足して20年目の節目を迎えることなどから、今回の国土交通白書では、「社会と暮らしのデザイン改革」をテーマに、発足からこれまでの環境変化と、それに対する取組を振り返るとともに、将来予測や国民意識調査結果を踏まえ、今後、国土交通行政が向き合うべき課題と方向性を展望しています。


概要

○ 本白書において、既往の調査や国民意識調査を整理・分析したところ、
 ・土砂災害の発生回数は、1990~2009年の約1,000件/年から、2010年以降は約1,500件/年と1.5倍に増加、2018年は過去最多の3,459件
 ・2076~2095年において、1980~1999年と比べ、年平均気温最大4.5℃上昇、1日降水量200mm以上の年間日数2倍以上
 ・南海トラフ地震や首都直下地震が30年以内に70%程度の確率で発生
 ・地方圏の約9割のバス事業者が赤字など、地方公共交通の衰退が懸念
 ・2050年には、人口1万人未満の市区町村で人口が半減(2015年との比較)
 等が分かったことから、「激甚・頻発化する災害への対策」、「地域の移動手段の確保」等を、今後、国土交通行政が向き合うべき課題として取り上げました。

○ これらの課題に対する取組の方向性として、
 ・災害対策については、国民目線でわかりやすい、抜本的・総合的な対策や、分野横断的に、平時から非常時、復旧・復興時まで、行政・企業・住民が連携し
  対応することで、「防災・減災が主流となる社会」の実現を目指す
 ・地域の移動手段については、上下分離方式、他の事業者との合併・共同経営、自家用有償旅客運送への転換や、まちづくりと一体となった効率的な交通
  ネットワーク形成により、将来も地域の移動ニーズに応えられる持続可能な交通サービスを確保する
 等を展望しています。

○ さらに、現下の課題である新型コロナウイルス感染症に関して、白書の最初に特集として取り上げ、これまでの経緯や取組、国土交通分野への影響と
  これへの対策を紹介するとともに、今後の対応を掲載しております。


添付資料


記者発表資料
資料1 令和2年版国土交通白書の概要[1]
資料2 令和2年版国土交通白書の概要[2]
資料3 令和2年版国土交通白書

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