2023年2月21日火曜日

ロングトレイルの維持管理・運営システム

先日、昔からとてもお世話になっている技術士のかたが北海道からいらしたのでSUKIYAKI塾沖縄でいごの会メンバーで囲みました。そのかたがわたしのブログをご存じだったことは嬉しかったのですが「書いてることが真面目なことばかりで読んでいて眠くなる」とのコメントを頂戴しました(笑)。
私事ばかりを長々と書くものではありませんね。ご指摘を真摯に受け止め、今後のブログ運営に反映してゆきたいと考えています(←真面目か)。

それにしても春が来たかと思っていたら、また寒さがぶり返していますね。日によって気温差が激しいので体調管理がたいへんです。なかなか季節の巡りは一筋縄ではゆきませんね。行きつ戻りつ、ロング&ワインディングロードですね(←無理やり)。

そうなんです、そろそろ匂うんですよね、自然歩道の維持管理及び運営に関する出題が。去った日曜日にそのものズバリの報告会・懇談会があったようです。
これに関する考え方などの方針をまとめた文書が出ると、試験問題としての出題の可能性がさらに高まります。ぜひ今後の動向を注視しておいてください。
そして文書が出る出ないに限らず、基本的な課題そして対応策についてまとめておくと、たとえ自然歩道に関する出題がなかったとしても自然公園全般に対する維持管理そして運営にあたって技術士に相応しい取り組みストーリーが仕上がると思います。なにせ自然公園からの出題は必ず1問はありますから応用が利くと思いますよ。

九州自然歩道 平戸島・生月島ルート
安満岳登山道口
【長崎県平戸市】

2023年02月14日 
  • 自然環境

ロングトレイルの維持管理・運営システム構築に向けた考え方報告会の開催について

環境省では、総延長約28,000㎞に及ぶ長距離自然歩道や各地のロングトレイルを快適かつ安全な利用を推進するため、ロングトレイルの維持管理・運営システム構築に向けた考え方報告会を、令和5年2月19日(日)にハイブリット形式にて開催します。

■ 概要
(1) 経緯
長距離自然歩道は、昭和45年に設定が開始され、その総延長は約28,000kmに及びます。東北地方沿岸部においては、東日本大震災からの復興の基本方針に基づき「みちのく潮風トレイル」の整備が進められ、令和元年に総延長1,025kmのトレイルが全線開通に至りました。
一方で、長距離自然歩道の歴史は50年を越え、一部路線においては施設の老築化や維持管理の担い手不足、利用促進に対する取組み不足等、さまざまな課題に直面し、積極的に活用されない状況が続いています。
昨今身近な自然の価値に対する認識や健康志向が高まるなど、人々の価値観やライフスタイルに変化が起きつつあります。長く歩き、自然や地域を楽しみながら国土の理解を促す長距離自然歩道は、国民の心身の健康に通じるだけでなく、地域社会の活性や経済効果、自然や歴史文化など地域資源の保全など、重要な意義と効果をもたらすものとして期待されます。そのため今後の長距離自然歩道の快適かつ安全な利用を推進するため、作り方や運営方法など、ロングトレイルの望ましいあり方を検討し、「考え方」として取りまとめました。
この度、その成果を発表すると共に、環境省と、検討委員としてご参加いただいた有識者らとの報告会を令和5年2月19日(日)に開催します。
(2) 開催概要
・ 名称:ロングトレイルの維持管理・運営システム構築に向けた考え方報告会
・ 日程:令和5年2月19日(日)10:00~12:25
・ 場所:自由学園 明日館(東京都豊島区西池袋2-31-3)
・ 開催形式:現地参加とオンライン会議のハイブリット形式
 【参加申し込みURL】:https://onl.la/L7pTQGE
・ 主催:環境省
・ 参加費:無料
・ プログラム(予定)
○ 主催者挨拶
○ 基調講演:渡辺 綱男 氏
「地域と共に育む道」
○「考え方」公表
○ 検討委員からの意見
○ 懇談
テーマ:今後50年の長距離自然歩道が歩むべき道
イベント

環境省ロングトレイル公開懇談会開催

2023/02/11
 
土屋 智哉
 
環境省主催のロングトレイル関連の公開懇談会が2月19日(土)東京池袋の自由学園で開催されます。今回のテーマは「ロングトレイルの維持管理のための体制づくり」。環境省が、日本の長距離自然歩道が、長年苦手にしてきたテーマといえます。だからこそこれから先の50年を考えた時に向き合わなければいけないテーマともいえます。

日本のロングトレイルの未来
トレイルの維持管理体制を考える

環境省主催のトレイル公開懇談会が2月19日に東京池袋の自由学園で開催されます。

日本最初の長距離自然歩道である東海自然歩道。その構想がたちあがったのは1969年。高度経済成長による工業化の波から郊外の自然を守るグリーンベルトとして、そして歩くことで東京と大阪を結ぶ人の道として、厚生省の国立公園部が構想をたちあげたのがはじまりです。現在、日本全国の長距離自然歩道は総延長28,000km。しかしその多くは当初の理念のように有効活用されているとは言い難い状況です。
2019年6月に全線開通したみちのく潮風トレイル(東北太平洋岸自然歩道)において、はじめて維持管理のためのNPO組織(みちのくトレイルクラブ)が立ちあがりました。これ以降、日本のトレイル資産といえる長距離自然歩道を再整備、再活用していこうという機運が環境省および環境省OBのなかでもたかまりをみせています。

環境省トレイル公開懇談会
「今後50年を見据えて 今、長く歩く、ということ 」

ロングディスタンスハイキング、ロングディスタンストレイルに関連する環境省主催のシンポジウムとしては、2019年12月の長距離自然歩道50周年記念のもの、2022年3月の長距離ハイキングや歩くという行為に焦点をあてたもの、があります。今回の公開懇談会はそれらを受けて「ロングトレイルの維持管理の体制づくり」がテーマとなっています。環境省は全国に28,000kmの長距離自然歩道を敷設、アパラチアントレイルを念頭においた1969年当初の理念には素晴らしいものがありました。それから50年、長距離自然歩道がしっかりと維持管理されていればと思わずにはいられません。社会風潮や行政の枠組みの問題もあるのでしょうが、日本は長距離トレイルの維持管理とその活用に関して50年近く足踏みしていたというのが現状です。

この数年、登山業界では植生破壊や土壌流出を食い止め、山を守るてだてとしての登山道整備に注目が集まっています。北海道大雪山の山守隊をはじめとして、雲ノ平トレイルクラブ北杜山守隊などが継続的な活動のために立ち上がっています。これまでも全国各地では地元の有志や団体が地道な整備活動を続けてこられたはずです。そうした活動がようやく全国的なうねりに育ってきました。
是非、長距離自然歩道でも同様の動きが生まれることを期待しています。トレイルとしては信越トレイルクラブが地元と一緒にトレイル整備を長年続けていらっしゃいます。みちのくトレイルクラブの維持管理活動も長距離自然歩道における先進事例になっていくはずです。そして九州でも九州自然歩道フォーラムを中心にみやざきハイキングクラブや北九州のショップなどがそれぞれの地域で整備活動などにとりくみはじめています。登山道整備を登山者自らがおこなう流れが生まれつつある昨今、ハイカーがトレイルの維持管理や整備活動に関わっていく機運が高まっています。

再び動きはじめた時計の針を止めないためにも環境省には長距離自然歩道の維持管理運営のサポートに本格的に取り組んでいただければ嬉しいです。この懇談会がその契機になることを願っています。

【日時】
2023年2月19日(土) 10:00〜12:30

【会場】
東京池袋 自由学園 明日館

【参加】
参加無料 事前申込制

【主催】
環境省

【運営】
一般社団法人トレイルブレイズハイキング研究所

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