2012年11月10日土曜日

口頭試験に向けて 模擬面接を受けよう!

筆記試験合格者の皆さん、技術的体験論文の提出が無事に完了したことと思います。
大変にお疲れさまでございました。

もしかしたら今週末、ほっと一息ついているところかもしれませんが、あまり休息をとりすぎるとダメですよ。
せっかく技術士試験用に体が仕上がりかけているんですから、あとひとふんばり頑張って、もうワンランク上に押し上げてください。

例年ほぼ8割が口頭試験に合格している、ということは2割のかたが残念な結果になっているということです。
10人のうち2人ですよ、100人のうち20人も不合格なんですよ。これはなかなか結構な割合ですよね。
実際、わたしの身近にも片手では数え切れないほどのかたが、3月の合格発表で悔しい思いを経験しています。

では、どうすればよいのか?

なんのかんのいっても模擬面接を受けることです。
そうすると本番までに補強すべきことがわかります。
そういう意味でも試験直前よりは、なるべく早い時期に面接を受けるべきです。
すると試験本番には万全の体制で臨むことができるわけです。

私の場合は模擬面接を2回受けました。
特にAPECさんらのSUKIYAKI塾の面接はたいへんタメになりました。
あのときの模擬面接は非常に緊張しましたねえ。。。。
しかしあの面接を受けたことにより口頭試験の全体像をつかむことができたので、実際の本試験ではほとんど緊張しませんでした。
あれ?こんなもんでいいの?もっといっぱい訊いてほしかったな、なんてちょっとした肩透かし気分で退室したことを覚えています。

SUKIYAKI塾の口頭セミナーはもうほとんどがキャンセル待ちのようで、いまから段取りするのはちょっと難しいかもしれません。
それでもなんらかの機会があれば逃さず参加すべきですし、身近に技術士がいればそのひとにお願いして模擬面接をやってもらいましょう。

というわけで、模擬面接を複数回受ける、これが第一です。

次回からは模擬面接(そして本番の口頭試験)に向けた準備について連投しようと思っています。
では!

Yes,You Can! オバマ再選【福井県小浜市 御食国若狭おばま食文化館にて】

2012年11月6日火曜日

体験論文の提出期限です

皆さま、体験論文の提出はお済でしょうか。

まだのひとはきっと論文の完成に向けてギリギリのところで闘っていることでしょう。
最後までがんばってください!

しかし、今日の最優先事項は、論文の中身、完成度を高めることではありません
指定の形式で、本日中に提出することです

形式等の注意事項
(1)
 用紙の1枚目には、受験番号氏名技術部門選択科目専門とする事項を記載すること。(2枚目は受験番号、氏名のみ。)
(2) A4縦の用紙2枚以内図表等を含め3,000字以内白黒で作成すること。
(3) 用紙は、片面のみ使用(裏面は使用不可)し、横書きとすること。
(4) 原則ワープロで作成するものとするが、手書きで作成しても良い。
(5) 書式は、1枚目40文字×35行2枚目40文字×40行、ワープロで作成する文字の大きさは、原則10.5ポイントとすること。
(6) 論文は、左上1箇所をホッチキスで留めたものを3部(コピー可)提出すること。
 論文作成用紙(手書き用)の桝目は小さいので、記入しにくい場合は、用紙をA3サイズ等に拡大コピーしてから記入し、提出の際にA4サイズに縮小コピーして下さい。

公益社団法人 日本技術士会 技術士試験センター
〒105-0001 東京都港区虎ノ門4丁目1番20号 田中山ビル8階
電話 03-3459-1333(代)  FAX 03-3459-1334 

 持参の場合の受付は、平日の午前9時~午後5時とします。
 郵送で提出する場合は、事故防止の為、書留(簡易書留郵便)とし、封筒の表には「論文在中」と明記して下さい。
宛名は、添付資料より論文送付用宛名用紙をダウンロードして、受験番号等の必要事項を明記のうえ、封筒の表面に貼り付けて下さい。

本日の消印有効なので、夜(23:59)までがんばる予定にしているひとも、論文作成はほどほどにして、書式、形式のチェックのほうに力点を移してください。
慌てて作っているということは、時間だけでなく、平常よりも精神的に余裕がないわけですから、十分に、十分に、十分に、十分に注意して、指定されている形式どおりになっているかを確認してください。

可能であれば、誰か第三者にも確認してもらうくらいがいいと思いますよ。

論文提出、お疲れさまでした【石川県白山市 松任駅近く】

2012年11月3日土曜日

体験論文の作成もいよいよ佳境

体験論文提出前の最後の土日になりました。
筆記試験後、ひと月以上の時間をかけて準備を進めてきたひとは、ここで論文書き始めの頃を振り返るととても感慨深いものがあるんじゃないでしょうか。
それはなにも論文の中身、完成度だけの話ではありません。
着実にワンランク、いやそれ以上、技術者としてステップアップしたことを実感できるのではないでしょうか。
提出後も気を緩めることなく、口頭試験まであと残りひと月ちょっとの間、専門技術や環境行政の最新動向チェック、そしてご自身の経歴洗い直しを入念に行ってください。
もちろん、体験業務をシナリオ化し、プレゼン発表練習、そして第三者からの意見を参考に、想定問答を作成してください。

めでたい出来事として起きる前触れ現象を意味する瑞相(吉兆)のひとつである彩雲
【沖縄県宜野湾市にて】

予期せず筆記試験に合格し、何の準備もしていなかったので慌てて論文の作成にとりかかったひともいるかもしれません。
どうか諦めずに最後まで喰らいついていって欲しいと思います。

合格発表後に慌てて作成しだしたひとに共通してみられることがあるので以下に挙げておきます。
これまでも指摘していたことですが、まず問題点の抽出が甘いです。
甘いというよりも、慌てて書いているぶん、コレやった、アレやった、アアナッタ、コウナッタの羅列で終始し、論文の内容が「出来事報告書」「経過報告書」になってしまってるんです。

どうしてその策を行ったのか?どのような根拠をもってその方策を導き出したのか?その思考過程をアピールしないといけないのですが、そこがゴッソリと抜けています。

また、根拠っぽいことを書いていても、そもそも問題点の抽出が甘いので根拠になりえていない場合もよくみられます。

以上、気付いた点を書いてみましたが、これを読んだからってすぐにわかることではないと思います。
ぜひ近くの技術士に添削してもらって指摘してもらいましょう。
この「出来事報告書」や「経過報告書」になっていないかどうかのチェックは、なにも受験する部門や科目が同一の技術士でなくて結構です。同じ分野でなくてもいいのでぜひ技術士にチェックしてもらってください。
自分だけでは絶対に気付くことはできません。

最後にAPECさんが掲示板に投稿していた記事を貼っておきます。
体験論文がんばってください http://16611.webspace.ne.jp/rental/img_bbs2/bbs.php?pid=16611&mode=p&no=31915&mode2=tree

最後まで諦めずに。
そしてこの週末を大事に過ごしてください。

2012年10月27日土曜日

技術的体験論文について

筆記試験合格者のみなさま
合格発表後、最初の週末となる今日明日は、きっと体験論文作成の追い込み、ラストスパート中だと思います。
精神的にも体力的にも相当にキツイでしょうが、いましかないのですから、手間、時間、資金(材)、あなたの持てるものすべてをこの期間に注いでください!
この一年の、あるいはここ数年の思いのたけをぶつけて頑張ってください。

わたしがこれまでSUKIYAKI塾等で体験論文作成のアドバイスをしてきたなかで、ほぼ全員に、しかも添削する度にシツコクくりかえして申し上げていたことをここに挙げておきます。

それは、課題問題点が整理されてなく、ゴチャゴチャと混乱したままの論文が多いことです。
課題と問題点は違います
全然別物です。
課題は達成することが求められているものです。
問題点は、その達成を阻む要因です。
それから解決策(技術的提案)は、その問題点をどうやって(どういう根拠で)解決したのか、です。

当たり前のことなのですが、なかなか皆さん体得するのに時間がかかっています。
まだシッカリ認識できていないひとは致命的ですので、論文を提出する前のいまのうちに再確認しておいて欲しいと思います。

SUKIYAKI塾のHPに技術的体験論文について解説ページがあります。
以下に貼り付けておきますので熟読のうえ、体験論文を作成&練り上げてください。

二次試験対策 全体的な試験対策 3.口頭試験対策(技術体験論文)
それからさらに詳しい解説のある「口頭試験対策 技術体験論文」

あの日のことを思い出せ!もうひと踏ん張り!【沖縄会場】

筆記試験に不合格だったかたへ
来年から試験制度が変わり、技術的体験論文の提出はなくなるとのことです。
しかし、来春の受験申し込み時になにかしらの代表業務的なことを書かせる様式になるようです。
このときに体験論文で取り上げたような「受験した技術部門の技術士にふさわしいと思われる業務」、言い換えますと、技術士としてふさわしい技術力を発揮した業務について(論文形式ではないにしろ)概要程度は書かされるはずです。
そして申込書(経歴票?)に書いた業務について、口頭試験時にその内容の説明が求められることは必至だとわたしは考えます。
つまり、体験論文はなくなりますが、結局のところ、論文に書くような業務内容、技術的解決過程を整理したシナリオは絶対に必要になると思います。
ぜひ、無駄ではないので、時間を掛けて体験論文作成に挑戦してください。
既に準備していたひとも、論文内容のブラッシュアップを継続して行ってください。

来春まで、残すところもうあと半年しかありません。

では!

2012年10月25日木曜日

合格おめでとうございます!

筆記試験合格おめでとうございます!
今日はこれまでの労をねぎらい、一生に何度もあるものではない「技術士第二次試験筆記試験合格」を味わってください!
そして明日からの激闘にそなえてゆっくり気を充実させてください。

でも、ゴールはまだまだ遠く高い山の上にあります。
「技術士すごろく」のあがりはまだまだ先です。
勝って兜の緒を締めよ、です。

明日からの10日ちょっとの間、持てる力を出し惜しみせず、潜在能力までをも出しきって体験論文を練り上げてください!

周りの技術士に添削してもらうことはもちろんのことですが、体験論文ネタ業務の関係者(発注者や関連業者)も連絡が取れれば臆することなく連絡して、論文に(あるいは口頭試験時に)使えそうな資料をかき集めてください!
「筆記試験に合格しました。どうかお力をお貸しください」と伝えれば、びっくりするほど多くのひとが協力してくれるはずです。

これからSUKIYAKI塾沖縄でいごの会で募集する口頭試験対策セミナーのHP応募フォームを完成させないといけませんので、今日はこのへんで。

わたしは東京・フォーラム8(11/17)と沖縄・沖縄船員会館(11/23)で開催される模擬面接のお手伝いをする予定です。

では!

筆記試験合格発表で1回休み【金沢市ひがし茶屋 志摩にて】

残念ながら不合格だったかたへ
わたしも今回残念ながら総監不合格でした。。。
この悔しさを来年への活力と変えて、諦めることなく挑戦し続けましょう!


2012年10月24日水曜日

まもなく合格発表ですね

ようやく添削依頼のあった論文すべてにコメントをつけて返信しました。
さっぱりした気分で、まるで明日は正月をむかえるという感じ、つまり大晦日のような変な気分です。

早いものでまもなく合格発表ですね。
一昨年は1時前、昨年は5時ごろでしたっけ?

わたしが係わったかたたちに朗報が届きますように。
そしてなにかのご縁でここを訪れてくださったかたのところにも。

今年は無我の境地で眠れそうです。。。自分の論文は完成に程遠い。。。むにゃむにゃ。。。

パワースポットに虹がかかりました【石川県珠洲市 能登半島】


それでは明日。

2012年10月1日月曜日

生物多様性国家戦略2012-2020

ひと月ぶりの更新となりました。
今日から10月、いよいよ待ちに待った試験結果の発表が今月にありますね。

SUKIYAKI塾の体験論文講座もスタートし、わたしが担当するかたたちも早速に論文を送ってきてくれています。

これから発表のある10月25日(木)までは、本当にあっという間です。
まだのひとは今日からでも取り掛かり、合格発表前には体験論文としてほぼ完成させてくださいね。
できれば(というか必ず)技術士のひとに見てもらってください。

合格を確認してからの2週間弱はそれこそ脳みそが炎症を起こすほどのフル回転になるはずです。
しかし、合格確認後、周りのいろいろな技術士のひとにすぐにでも見てもらうために、それはそれとしてその前に一応の完成はしておくべきなのです。時間はありません。

わたしの場合、この体験論文の作成を通して、「技術士」の極意、というか核(コア)とする部分に近づくことができました。
皆さんも、「あっ!これが技術士として求められていることなんだな」と得心してください。
このときの気づきをもとにして、翌年以降はこうしていろんなかたたちに受験指導しているわけです。

がんばってください!

本日はタイトルにもあるとおり、新しい生物多様性国家戦略が閣議決定されたニュースを取り上げます。
おそらく口頭試験のときに訊かれると思いますので、ぜひチェックしておいてください。
モチロン、体験論文提出後で結構です

大東神社の鳥居の前【南大東島】

平成24年9月28日

「生物多様性国家戦略2012-2020」の閣議決定について(お知らせ)

 生物多様性基本法(平成20年法律第58号)に基づいて政府が策定する「生物多様性国家戦略2012-2020」が、本日、閣議決定されましたので、お知らせします。

1.経緯

 生物多様性国家戦略は、生物多様性条約第6条及び生物多様性基本法第11条の規定に基づき、生物多様性の保全と持続可能な利用に関する政府の基本的な計画です。わが国は、平成7年に最初の生物多様性国家戦略を策定し、平成14年、平成19年、平成22年に見直しを行ってきました。
 その後、平成22年10月に愛知県名古屋市で開催された生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)では、生物多様性に関する世界目標となる愛知目標が採択され、各国はその達成に向けた国別目標を設定し、生物多様性国家戦略に反映することが求められました。また、昨年3月の東日本大震災の発生や人口減少の進展をはじめとした昨今の社会状況を踏まえ、これまでの人と自然との関係をいま一度見つめ直し、今後の自然共生社会のあり方を示すことが必要となりました。
 このため、平成24年1月27日付けで、環境大臣より中央環境審議会会長に対して、生物多様性国家戦略の変更について諮問し、同審議会自然環境・野生生物合同部会(部会長:武内和彦東京大学サステイナビリティ学連携研究機構教授)において審議が行われ、パブリックコメント等を経て、平成24年9月13日に、同審議会から答申が行われました。
 この答申を踏まえ、本日9月28日に、政府として「生物多様性国家戦略2012-2020」を閣議決定しました。

2.「生物多様性国家戦略2012-2020」のポイント

[1] 愛知目標の達成に向けたわが国のロードマップを提示

愛知目標の達成に向けたわが国のロードマップとして、目標年次を含めたわが国の国別目標(13目標)とその達成に向けた主要行動目標(48目標)を設定しました。
国別目標の達成状況を測るための指標(81指標)を設定しました。

[2] 2020年度までに重点的に取り組むべき施策の方向性として「5つの基本戦略」を設定

これまでの生物多様性国家戦略の4つから、新たに科学的基盤の強化に関する項目が加わりました。
-5つの基本戦略-
(1)生物多様性を社会に浸透させる
(2)地域における人と自然の関係を見直し・再構築する
(3)森・里・川・海のつながりを確保する
(4)地球規模の視野を持って行動する
(5)科学的基盤を強化し、政策に結びつける(新規)
生物多様性を社会に浸透させるため、「生物多様性の経済的価値評価」等の取組を充実・強化します。

[3] 今後5年間の政府の行動計画として約700の具体的施策を記載

「愛知目標の達成に向けたロードマップ」の実現に向け、今後5年間の行動計画として約700の具体的施策を記載し、50の数値目標を設定しました。
<具体的施策の例>
生物多様性の経済的価値の評価、生物多様性の損失に伴う経済的損失、効果的な保全に要する費用などの評価
各省連携による広域レベルでの生態系ネットワークの形成に向けた方策の検討
海洋保護区の設定の推進と管理の充実
野生生物の適切な保護管理の推進
愛知目標の達成に向けた国際的取組
生物多様性総合評価を愛知目標の中間評価が行われる2015年までに実施
IPBES*への積極的な参加・貢献と国内体制の整備
生物多様性に配慮した東日本大震災からの復興・再生の推進
* IPBES(生物多様性と生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム)
「生物多様性国家戦略2012-2020」の策定に関する審議会の経緯等については下記を御参照下さい。
http://www.biodic.go.jp/biodiversity/wakaru/initiatives/index.html
添付資料