沖縄でも秋雨前線の影響でしとしと雨が続いています。
抱えている業務はまだ「夏季」調査がたんまり残っているんですが、北寄りのちょっとひんやりした風が吹き始めました。。。
今年の試験で遂に出た外来種対策、今後も出題が続くと思います。
新規の建設事業絡みではないのですが、河川維持管理で問題となっている外来種の除去工事の事例が紹介されていました。
本種の存在により、そもそも河川維持管理上、あるいは生物多様性保全上、どんなことが問題となっているのかについてもあわせて思いめぐらせてください。
それにしても今回の報道発表資料は、作業写真が複数掲載されていて実際に外来種駆除・除去業務に携わっていないひとでもイメージしやすいですね。
こういった工事事例モノを丹念に拾っていくと机上でも机上なりの経験値をUPできると思います。
なお、外来種スパルティナ属については以下に詳しいです。これをまず踏まえておくとイイかもしれません。
九州地方環境事務所
外来生物対策-スパルティナ・アルテルニフロラについて~特徴や予想される被害等~
外来植物対策については以前にも紹介しましたね。
河川における外来植物対策の手引きと外来魚対策の事例集が公表されました
スパムランチョンミート陳列棚【沖縄県宜野湾市】
報道発表資料
(お知らせ)白川等における外来植物(スパルティナ属)の除去工事完了について
九州地方環境事務所では、関係機関の協力を得て、熊本市内の白川及び坪井川の河口部において重機を用いた外来植物スパルティナ属の除去工事を行いました。それぞれ、白川は約1,100m2、坪井川は約200m2の除去を行い、白川については確認されている全てのスパルティナ属の除去が完了しました。
今後、白川については、再生状況のモニタリングや再侵入の監視を行い、坪井川については、引き続き関係機関と協力して除去を行っていきます。
今後、白川については、再生状況のモニタリングや再侵入の監視を行い、坪井川については、引き続き関係機関と協力して除去を行っていきます。
1.工事名
平成27年度外来植物(スパルティナ属)除去工事
2.工事場所
熊本県熊本市西区沖新町、小島下町、松尾地先(白川及び坪井川)
3.工事期間
平成27年7月29日から8月31日
4.実施内容
(1)白川
白川に生育するスパルティナ属1,122m2(16群落)を掘削し、全て除去。掘削は、ガットバージ浚渫船及びバックホウを用いて実施。根茎を完全に除去するため、スパルティナ属の外縁に1mを加えた範囲で深さ1mを掘削し、掘削量は1,533m3。掘削物は河川管理者(国土交通省)が白川河川敷に掘った穴に埋設。これにより、白川において確認されている全てのスパルティナ属の除去が完了。
なお、平成26年10月に781m2であった生育面積が、本年7月の除去工事開始時に約1.4倍に拡大していた。
(2)坪井川
九州地方環境事務所では、坪井川に生育するスパルティナ属204m2(5群落)を掘削し、除去。白川と同様に、掘削は、ガットバージ浚渫船及びバックホウを用いて実施。根茎を完全に除去するため、スパルティナ属の外縁に1mを加えた範囲で深さ1mを掘削し、掘削量は273m3。掘削物は熊本港内敷地へ運搬し、敷ならし。
なお、平成26年10月の生育面積は8,132m2(55群落)である。
5.作業中の写真
図1 ガットバージ浚渫船による工事の状況
図2 バックホウによる工事の状況
図3 施工前(1群落の例)
図4 施工後(1群落の例)
6.今後の取組
除去が完了した白川においては、河川管理者及び関係機関と協力し、再生状況のモニタリングや再侵入監視を行う。
坪井川等に残存するスパルティナ属に関する次年度以降の取組については、河川管理者等関係機関が構成員である「特定外来生物スパルティナ属対策検討会」(事務局:熊本県自然保護課)において検討していく。
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