2016年6月8日水曜日

運輸部門における二酸化炭素排出量

昨日に引き続き、国交省HPに掲載されている地球温暖化対策についてまとめられている箇所を抜き出してみました。
こうしてみると(こうしてみるまでもないですが)、21世紀に入って減少に転じた傾向は維持できてはいるものの、運輸部門、さらには自動車(自家用&貨物)からの排出はまだまだどうにかする必要がありますね。特に貨物の減少率が低下したことが気になります。
どうしてなんでしょうか。
考えてみてください(ついでに1990年比での貨物の減りと自家用車の伸び具合も)。

とさでん はりまや橋停留場【高知市】


運輸部門における二酸化炭素排出量

1.運輸部門における二酸化炭素排出量

【運輸部門における二酸化炭素排出量(内訳)】
 日本の二酸化炭素排出量(12億6,500万トン)のうち、運輸部門からの排出量(2億1,700万トン)は17.2%、自動車全体では運輸部門の86.0%(日本全体の14.8%)、うち、旅客自動車が運輸部門の50.8%(日本全体の8.7%)、貨物自動車が運輸部門の35.1%(日本全体の6.0%)を排出しています。



 1990年度から1996年度までの間に、運輸部門における二酸化炭素の排出量は22.6%増加しましたが、その後、1997年度から2001年度にかけてほぼ横ばいに転じ、2001年度以降は減少傾向を示しています。
 2014 年度の排出量(2億1,700万トン)は、旅客輸送における自動車の燃費改善、貨物輸送における輸送量の減少等により、2005 年度比で減少しており、また、旅客輸送における排出量の減少等により、前年度比でも減少しています。

2.輸送量あたりの二酸化炭素の排出量

【輸送量当たりの二酸化炭素の排出量について】 
 一般に、輸送量が増加すれば二酸化炭素の排出量も増加します。輸送量は景気の動向等に左右されるため、運輸部門における二酸化炭素の排出量の削減を、輸送量の増減に関わらず確実なものとするには、効率のよい輸送を促進することが重要となります。
 ここでは、旅客輸送と貨物輸送において、効率の目安となる単位輸送量当たりの二酸化炭素の排出量を比較しました。
 旅客輸送において、各輸送機関から排出される二酸化炭素の排出量を輸送量(人キロ:輸送した人数に輸送した距離を乗じたもの)で割り、単位輸送量当たりの二酸化炭素の排出量を試算すると下図のようになります。


 貨物輸送において、各輸送機関から排出される二酸化炭素の排出量を輸送量(トンキロ:輸送した貨物の重量に輸送した距離を乗じたもの)で割り、単位輸送量当たりの二酸化炭素の排出量を試算すると下図のようになります。

※本HPに掲載しているグラフは、温室効果ガスインベントリオフィスHP(http://www-gio.nies.go.jp/aboutghg/nir/nir-j.html)で公開されている温室効果ガス排出量のデータ及び国土交通省の交通関係統計等資料HP(http://www.mlit.go.jp/k-toukei/index.html)で公開されている「自動車輸送統計調査」「内航船舶輸送統計調査」「航空輸送統計調査」「鉄道輸送統計調査」のデータを基に作成しております。なお、自動車の輸送量は一部推計値を使用しております。


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