ひとつめは昨年と切り口を変えた第1種事業の環境アセス(環境要素ごとの環境保全措置)、ふたつめはちょっとびっくりの低炭素まちづくり計画でした。
順当な環境アセスもよし、H25年度Ⅲ-1(低炭素都市づくり)に取り組んだひとや昨年のⅢ-1(コンパクトシティ)で低炭素ネタを展開したひとは低炭素まちづくりでもよしですね。
Ⅱ-2 次の2設問(Ⅱ-2-1,Ⅱ-2-2)のうち1設問を選び解答せよ。(解答設問番号を明記し,答案用紙2枚以内にまとめよ。)
Ⅱ-2-1 山間部において環境影響評価法に定める第一種事業に当たる建設事業が計画されており,あなたは担当者として,この事業に関する方法書以降の手続に係る環境影響評価を行うこととなった。以下の問いに答えよ。
(1)あなたが想定した建設事業の概要・規模と,その事業が実施される地域の状況を具体的に述べよ。
(2)(1)で述べた地域の状況との関連性を踏まえ,この事業による環境影響を想定して,下記の【環境要素の区分】①~④のそれぞれに関して重要と考える影響要因及び影響を受ける環境要素の項目(以下,環境項目という)を1つづつ挙げよ。また,それらを選定した理由を合わせて述べよ。なお,本設問では,工事中あるいは事業完了後の環境影響を対象とする。
(3)(2)で選定した環境項目(4つ)のそれぞれについて,予測結果等から環境影響があると判断される場合に,実施することが適切であると考えられる環境保全措置を1つづつ挙げ,各々の効果を説明せよ。
【環境要素の区分】
①環境の自然的構成要素の良好な状態の保持(大気環境,水環境,土壌環境・その他の環境)
②生物の多様性の確保及び自然環境の体系的保全(動物,植物,生態系)
③人と自然との豊かな触れ合い(景観,触れ合い活動の場)
④環境への負荷(廃棄物等,温室効果ガス等)
やんばるの森【沖縄県国頭村】
昨年と異なり、今年は工事中だけでなく事業完了後の環境影響も対象でした。そして環境保全措置とその効果を書かせていますが、そろそろ問われるかと思っていた「報告書」までは行きませんでした(予想したのはⅡ-1のほうですが)。
この設問は問題文の文章量も多く(なんとⅡ-2-2低炭素まちづくりの2倍はあります)、読むのが面倒そうでつい敬遠しがちかもしれませんが、こういった細かい指定のある問題は、逆に細かいぶんアレコレ悩まず、方向性もブレずに書くことができるというメリットがあります。
解答のコツもなにもありません。素直に訊かれたことに対して答えればいいだけです。
なお、例によって建設事業の規模は第一種事業に相当する規模としなければOUTです。
それにしてもH25年度Ⅱ-2-1計画段階配慮書手続でも山間部を事業実施想定区域とする事業でしたが、どうして「山間部」縛りなのでしょうか。
沖縄では沿岸域でのアセスが多くて、なかなか山間部っていうのは少ないんですよね。問題内容的にも「山間部」縛りにする必要性がないようにも思うわけですが。。。このへんは試験作成委員のひとに伺ってみたいですね。
では!
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