2021年4月11日日曜日

受験申込書 ~技術士コンピテンシーを意識した業務内容の詳細~

受験申込み期限まで残すところあと1週間となりました。
ひところに比べると締切がずいぶん早くなりましたね。私が初めて受験したころはGW明けでしたがそれがGW前になり、とうとう今年度の締め切りは4月19日(消印有効)になっちゃいました。年度明けから取り掛かり始めたひとは推敲する暇がないですからね、例年以上に慌てているというひとが多いような印象です。しかも今回からはExcelに入力したものをPDFに出力しなければならず、この出力でエラーが出たりなんだりで手間取っているひとも散見されます。

わたしの講座の受講生やSUKIYAKI塾添削講座の受講生はほぼ完成し、ぼちぼち提出しているようです。週末からは筆記試験対策のほうに切り替えているようで、筆記論文の添削依頼が増えてきました。

と書いちゃうと、まだ完成していないひとはとっても焦っちゃうと思いますが、まだ1週間あります。慌てずしっかり「技術士コンピテンシー」を表現できるよう整理してください。

過去にも何回か投稿していますが、昨年度にわたしが受験した際の業務内容の詳細をアレンジしたものを投稿します。技術士コンピテンシーを意識した内容にしています。
伏字が多いですが、よかったらご参考ください。

ちなみにこの「業務内容の詳細」は全部で711字です。そして見やすさ向上のため改行や空白行を入れています。Excelファイルでの行数は22行と規定の20行を超過していますがちゃんと出力されているのでOKだと思います。
あと、「大学院における研究経歴の期間を含めないと受験資格に必要な実務経験年数を満たさない」とうひとはもちろんですが、満たすひとであっても、大学院の研究経歴は略さず記入することをオススメします(技術士は部門によらず「文部科学省」が所轄する国家資格です)。

技術士コンピテンシーを意識してみました

【業務概要及び立場・役割】
長くても2~3行で収めてください。
基本的なことですが、建設環境を受験するのであれば建設事業であることがわかるように書くこと。そして建設事業による環境への負のインパクトを回避、最小化、矯正、軽減、代償することを目的とする業務ならここに、上記のミチゲーションを課題とする業務なら次節以降のところでもいいですのでそれをシッカリと書いてください。
技術士コンピテンシーを意識した点として、マネジメント(管理をしたこと)、コミュニケーション(発注者及び設計業者との調整、住民説明会の開催)、リーダーシップ(発注者及び設計業者との調整)を行ったことを匂わせる内容にしています。

【問題】
ここは特に行数は問いません。問題(課題達成を阻むボトルネック)をシッカリ表現できるような文章量にしてください。
「しかし~ない」という文章が収まるべき部分です。
ここの肝の部分はこのあとの提案、さらに成果とも直線的に繋がっていなければいけません。複数の問題点を挙げる際には①~、②~、③~等のように番号を振るのがわかりやすいです。
技術士コンピテンシーを意識した点として、専門的学識(専門知識の理解と応用を行ったこと)を匂わせる内容にしています。

【提案】
問題を解決する技術的な方法に関する論理的な考察過程、根拠を示す、あるいは匂わす。
ここも分量は問いません。シッカリと書いてください。
問題点を①~、②~、③~等と番号を振った場合には、対応するそれぞれの解決策に同じように番号を振りましょう。
技術士コンピテンシーを意識した点として、専門的学識(専門知識の理解と応用を行ったこと)によって問題解決したことに加え、評価(失敗事例から改善したこと)を匂わせる内容にしています。

【成果】
(問題が解決し)課題が達成されたことを簡潔に書く。1~2行。
ここは【問題】と同じことを書いてください。【問題】で触れてもいないことを突然に成果として挙げちゃうひとがいます。きっと事業の成果と勘違いしちゃっているんだと思います。あくまで「あなた」が解決したことによる成果をまずは書いてください。ひいては事業の成果に結びつくのであればそこまで書いてももちろんイイのですが、それは付け足し程度で。
ここは特に技術士コンピテンシーを意識した内容ではないのですが、強いて言えば評価につながるような書きぶりにしているといえばしているかもしれません。

…という感じになるのではないでしょうか。
技術士コンピテンシー的には、技術者倫理継続研さん以外は網羅したつもりです。
とにかく上記の内容を720字以内でキッチリ書ききってください。

それから5行経歴の業務内容の書き方ですが、ただ業務名を書き連ねても技術士としての相応しさアピールの度合は低いです。
これは試験ですから、この申込書類でも(申込書類でこそ)技術士らしさを表現する必要がありますし、それができたら合格はもう手に届くところまできているといっても過言ではありません。

ではどうしたらアピールできるのか。
それにはまず技術士とはどういう資格なのか、どのようなことをするひとを指すのかについて考えてみてください。いや、考えるよりも、そもそも技術士は法律(技術士法)で定められた資格です。法律から外れたらダメですね。しっかり認識しておかねばなりません。

技術士法第二条
「技術士」とは、第三十二条第一項の登録を受け、技術士の名称を用いて、科学技術(人文科学のみに係るものを除く。以下同じ。)に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務(他の法律においてその業務を行うことが制限されている業務を除く。)を行う者をいう。

これを受験する部門科目に該当する分野の業務について7年(条件により短くなる)以上に渡る期間行っていることがわかるように書けばOKです。
というよりも書く必要があります。

がんばってください。

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