2025年9月26日金曜日

ダム湖が生き物の“新しいすみか”に ~河川水辺の国勢調査34年間の成果を分析~

9月も後半となり、暑さはだいぶ和らぎましたでしょうか。確かに夏の盛りと比べると過ごしやすくなった感がしますよね。こうして季節はちゃんと廻っているのだなぁと感慨に浸りながら夕日を眺めつつ呑むビールは格別です。そろそろ七輪も引っ張り出してこようかな。

5年振りの国勢調査が始まったところですが、我々建設環境系の技術者にとっては「河川水辺の国勢調査」のほうがなじみ深いですよね。業務は頻繁に実施しているにもかかわらず、なかなかその成果が世間に広まらないものだと思っていたところですが、久しぶりにこうして報道発表されました。
なんでも新しい開放水面によってミサゴなどの狩場が創出されているとか、逆に外来種(特に外来魚)の分布域や個体数の増加が傾向にあることが明らかになったとのことです。ミサゴはここ沖縄にもいるんですよね。しかも沖縄は湖や1級河川が存在しないこともあって、ダムの存在はとても貴重です。まさに開放水面が創出されたことによる影響をみるのにうってつけのフィールドなのではないでしょうか。

カワウ?
【沖縄県石垣市 真栄里ダム】

ダム湖が生き物の“新しいすみか”に
~河川水辺の国勢調査34年間の成果を分析~

令和7年9月24日

平成2年度から「河川水辺の国勢調査」を実施しています。
初の試みとして、最新(令和5年度)の調査結果をこれまでのデータとあわせて分析し、特徴をとりまとめました。
今回の分析により、ダムの整備によって出現したダム湖において、新たな生き物の生息環境が創出され、継続的に利用されていることが分かりました。一方で、外来生物の影響等も明らかになりました。

○ 国土交通省では、河川環境の整備と保全を適切に推進するため、河川・ダムにおける生物相を定期的、
 継続的、統一的に把握することを目的として、平成2年(1990年)度より「河川水辺の国勢調査」を実施しています。
  本調査は、全国一級水系の国管理区間の河川、及び国・水資源機構管理のダムを主な対象としており、
 これまでの34年間にダムでは約1200調査を実施しています。
  ※河川調査結果の分析は5月に公表済。(https://www.mlit.go.jp/report/press/mizukokudo04_hh_000266.html

○ これまでの調査結果から生物相の変化傾向を分析し、特徴をとりまとめました。

                とりまとめ(抜粋)

○ 分析結果の詳細については別紙をご参照ください。

○ 引き続き経年的な分析を行い、ダム及び河川の環境管理に活かしてまいります。
  ※令和5年度の調査結果の概要については、河川環境データベースをご覧下さい。 (https://www.nilim.go.jp/lab/fbg/ksnkankyo/mizukokudam/download/R05.htm
 
 

添付資料

報道発表資料(PDF形式)PDF形式

2025年9月12日金曜日

洋上風力発電所の環境影響に係るモニタリングガイドライン

9月になりましたがまだまだ暑いですね。しかし吹く風が秋の気配を乗せてどことなく和らいでいるようにも感じます。
それにしても11月4日(火)の合格発表まで長いですね。手ごたえのあるひともないひとも、試験のことはいったん脇に置いて業務に邁進しておられることと思います。
それでも早くも気持ちを切り替えて来年の試験に向けてどうにかしたいとお考えのひとはぜひ早めに着手してこれから1年弱の期間をシッカリ筆記試験対策に充ててください。きっと来年のいまごろは成果が実感できていると思いますよ。そんなかたを応援しています。

来年の試験といえば、標記のとおり、洋上風力発電の環境アセスに関するガイドラインが公表されました。モニタリングに関してのものです。項目や手法、データの取り扱いについてのガイドラインが示されており、まさに選択科目Ⅱ-2で問われそうな内容ですよね。
つい先日には秋田県沖や千葉県沖の洋上風力発電事業から事業者が撤退するというニュースも駆け巡りました。目まぐるしく変化する世界情勢もあり、事業化はなかなかハードルが高いということをあらためて実感しているところですが、いまのところ現段階では国土交通省も洋上風力発電を推していますから、近いうちに建設部門建設環境でも問われそうです。ぜひチェックしておいてください!

NHK総合のクローズアップ現代で放送されました
【沖縄県うるま市】

2025年09月11日
  • 総合政策

「洋上風力発電所の環境影響に係るモニタリングガイドライン」の公表及び意見の募集(パブリックコメント)の結果について

 本日、「洋上風力発電所の環境影響に係るモニタリングガイドライン」を公表しました。 
 併せて、令和7年6月17日(火)から同年7月17日(木)までの間に実施したガイドラインの案に関する意見の募集(パブリックコメント)について、その結果を取りまとめました。

■ 「洋上風力発電所の環境影響に係るモニタリングガイドライン」の公表について

 2050年カーボンニュートラルの実現に向けては、電源の脱炭素化が鍵であり、また、2030年までに生物多様性の損失を止め、回復させる(ネイチャーポジティブ)という目標達成に向けて、環境への適正な配慮を確保しつつ、地域との共生を図りながら、再生可能エネルギーの最大限の導入を促すことが重要です。
 このうち、洋上風力発電所の導入に関しては、これまで国内における実績が少なく、知見が十分に蓄積されていないことから、環境影響評価の場面においても、様々な懸念の声が上げられています。「風力発電事業に係る環境影響評価の在り方について(一次答申)(令和6年3月 中央環境審議会)」において、洋上風力発電事業の環境影響に係る不確実性に対応する観点から、事業者の事業実施や継続に係る予見可能性を確保しつつ、工事中及び稼働中における実際の環境影響を把握するためのモニタリングを実施することが重要であるとされました。さらに、モニタリングの実施によって環境影響に係る科学的知見の充実を図ることで、我が国全体での洋上風力発電事業の環境負荷の低減と、事業実施の際に必要となる環境保全措置の最適化を図り、将来的により環境に配慮した洋上風力発電事業の推進に資することが期待されるとされました。
 このような背景から、令和6年7月、環境省と経済産業省では、「洋上風力発電におけるモニタリング等に関する検討会」を設置し、事業者の予見可能性の確保の観点を踏まえ、海外の動向や最新の科学的知見を基に、国と事業者の役割分担を含めたモニタリングの内容、環境配慮の確保に向けたモニタリング結果の活用方法等について整理し、「洋上風力発電所の環境影響に係るモニタリングガイドライン」を作成しました。

■ 意見の募集(パブリックコメント)の結果について

 令和7年6月17日(火)から同年7月17日(木)までの間に実施した「洋上風力発電所の環境影響に係るモニタリングガイドライン(案)」の意見募集の結果は下記のとおりでした。頂いた御意見とそれに対する考え方については別添3を御参照ください。

(1)意見募集期間:令和7年6月17日(火)から同年7月17日(木)まで
(2)告知方法:電子政府の総合窓口(e-Gov)及び環境省ホームページに掲載
(3)意見提出方法:電子政府の窓口(e-Gov)意見提出フォーム又は郵送
(4)意見提出数:20通(意見の件数71件)

2025年8月30日土曜日

環境インフラ海外展開基本戦略(令和7年版)

それにしても毎日暑いですね。
ここ亜熱帯地方の沖縄はもちろん暑いわけですが、先週、東京出張がありまして、しばらく都会で過ごすことになりました。まるでオーブンのなか、あるいはオーブンの扉を開けたときの熱い空気、コンクリートジャングルとはこのことか、というばかりにどこも暑かったです。冷房が効いた屋内以外は逃げ場ナシですね。沖縄と比べても段違いに東京のほうが暑かったです。気づくとそれなりに長く生きているわけですが、いままでこんな経験はしたことがありません。クーラーとか空調服とか暑さ対策に便利なものが普及するとともに、環境温度も上がっているのがなんとも皮肉なように感じました。
そういうことで、とうとうわたしも外を歩くときは日傘を差すようになりました。日焼けは今更気にしないのですが、とにかく日陰が欲しいですもんね。

7月の筆記試験直後からわたしの講座で開催している令和7年度試験の再現論文コメント添削ですが、お盆が明けてから申し込みがだいぶ落ち着いてきました。
とにかく、論文のデキに手ごたえがあるひともどこが良くてどこが弱点なのかを把握しておくことは次のステップである口頭試験に役立つだけでなく、業務や後輩への指導などにもなにかしらのプラスの気づきを得ることができると思います。
いまいち自信がないと感じているひとでも意外と必要事項は抑えていることを指摘できることもありますし、やっぱり合否微妙な判定となるひとでも、どこがどういうふうに至らないのかをしっかり把握することは、次年度以降の試験対策にとってかけがえのない自分だけの重要資料となるはずです。ぜひご自分の試験対策に第3者目線を積極的に取り入れてください!詳しくはこちら。

灼熱スクランブル
【東京都渋谷区】

2025年08月29日
  • 地球環境

環境インフラ海外展開基本戦略(令和7年版)の策定について

環境省では、「環境インフラ海外展開基本戦略(令和7年版)」を策定しましたので、お知らせします。

■ 背景

 世界は現在、気候変動・生物多様性損失・汚染という三重の危機に直面しています。特に東南アジア等のグローバルサウス諸国では、人口・経済力の拡大に伴い、環境インフラ導入が進展しています。
 2017年に策定された旧戦略では、官民連携プラットフォームの設立(環境インフラ海外展開プラットフォーム)や270件を超えるJCMプロジェクトの実現(JCM(二国間クレジット制度)について | 地球環境・国際環境協力 | 環境省)など、一定の成果を挙げてきましたが、競争力、ルールメイキング、官民連携、ファイナンス等の課題が引き続き存在しています。
 また、2024年12月には、経協インフラ戦略会議において、政府の「インフラシステム海外展開戦略2030」(経協インフラ戦略会議 インフラシステム海外展開戦略2030決定以降の開催状況(令和6年12月~))が決定され、環境分野においても国際展開の強化が求められています。

■ 戦略のビジョンと3つの柱

 グローバルサウス諸国を共創のパートナーと位置づけ、環境インフラの海外展開を推進することは、国際協調による世界の脱炭素・環境改善への貢献と、我が国の環境産業の持続的成長の両面において重要です。
 3つの戦略の柱(①制度的基盤構築、②国際環境インフラ市場の形成、③互恵的パートナーシップの強化)を推進することで、グローバルサウスにおける高い生活の質(Well-being)をもたらす環境インフラ市場の形成と、我が国においても“新たな成長”の実現を図ります。

 今後、改訂した戦略に基づき、引き続き質の高い環境インフラの海外展開を進め、途上国の環境改善や、気候変動対策の促進等に貢献してまいります。

 詳細については、「環境インフラ海外展開基本戦略」(別添)を御参照ください。

2025年8月5日火曜日

令和8年度技術士試験対策 添削講座を開講しました

令和7年度の筆記試験から早くも2週間が経ちました。皆さんいかがお過ごしでしょうか。
本日より令和8年度の試験に向けた添削講座を開講いたします。

SUKIYAKI塾の活動と平行して綴り始めたこのブログですが、平成26年ごろからブログを訪問してくださるひとが増え始め、それに比例するように添削指導の依頼をあちらこちらから受けるようになりました。そこで平成28年から独自の添削講座を開講して受験に真剣に取り組む方のサポートを始めました。

軌道に乗った平成29年度以降、多くの受講生の皆さんとメールによる濃密なやりとりができました。受講生に恵まれたことが大きいと感じていますが、受講生の皆さんの理解の度合や伸び具合がそれはとても良い感触でした。
令和6年度筆記試験及び口頭試験合格発表後に頂いたメッセージを抜粋します。

【建設環境】
●すごろく様
おかげさまで、無事口頭試験も合格しました!
筆記試験から幾度もご指導頂き、大変ありがとうございました。
今年度、新たにすごろく様の添削を受けたことが大きかったと自分では思います。
非常に的確で、辛口のご指導コメントありがとうございました。
これから、より一層努力して、社会に貢献できるよう頑張ります。
以上取り急ぎご報告でした。
(弊社で自分以外にも建設環境部門を受験予定の者がおりまして、すごろく様の添削講座も薦めようと思いますがよろしいでしょうか。)

●すごろく様
昨日、技術士試験に無事合格しました。
模擬口頭試験では、具体的に強化すべきポイントをご教示いただき、危機感を持って本番までの日々を過ごすことができました。本当にありがとうございます。
今後も楽しく学び、働き、謙虚に成長していけたらなと思います。
本当にありがとうございました。
今後もブログを拝見させていただければと思います。

●すごろく様
本日、技術士二次口頭試験結果がありましたが、無事「合格」しておりました。
技術士試験にあたっては、経験論文の作成~口頭試験対策まで、ご指導いただき大変ありがとうございました。
周りにあまり相談できる技術者がいない中で、すごろくさんの的確なアドバイスが大変勉強になりました。
引き続き、研鑽を積み、環境部門(環境保全計画)にチャレンジしていきたいと思います。また、機会がありましたらご指導いただけますと幸いです。
この度は本当にありがとうございました。

【河川、砂防及び海岸・海洋】
●すごろく様
ご無沙汰しております。河川砂防、無事に合格しておりました。建設環境に続き、今回も、ご指導いただき誠にありがとうございました。毎回の先生の細やかなアドバイス、とても心強かったです。今後は、来年か再来年以降、総監受験を考えているので、その際はご指導をお願いできればと思っております。お忙しいところ恐縮ですが、またその時は、よろしくお願いいたします。

【鋼構造及びコンクリート】
●すごろくさま
ご報告です。この度、二次試験合格しました。
ご連絡が遅くなったこと、ご容赦ください。
朝はヘンなテンションで、何も手につかないほどでした。
2022年の11月頃から長い間、本当にありがとうございました。
大変お世話になりました。
口頭試験の前は、厳しい状況でしたが、ご指導や貴重なご助言のおかげで、何とか乗り切ることが出来ました。
次の目標に向けて、今後も努力を重ねてまいります。
改めまして、本当にありがとうございました。

●すごろくさま
昨年度、大変お世話になった○○です。
ご報告です。今回、通りました。ありがとうございました。
未だに信じられません。何度も確認しました。
妻にも確認してもらい"通ってるよね"ってことで、ご連絡いたしました。
掲示板でも話題になってましたが、自分では、今回も出題者の題意に添えていないと思っておりました。さらに、必須科目においては、最初の行にタイトルを入れ忘れるチョンボもあり絶望しておりました。
模擬面接でもお世話になりたいと思っておりますので
通知が届きましたら、お申込みします。
興奮が収まりません。乱文お許しください。
以上、よろしくお願いします。

【環境保全計画】
●すごろく様
いつもお世話になっております。
先日は技術士2次試験筆記試験に向けて、論文の添削指導をいただきありがとうございました。
無事筆記試験に合格して、以下口頭試験の対策もお願いできればと考えております。

【自然環境保全】
●すごろく様
今年度の試験について、無事に合格しておりました。
経歴的に建設環境じゃないかというような問答もあったことからすこし心配しておりましたが、無事に合格することができ、安心しているところです。
今年度も筆記試験からご指導いただきありがとうございました。
技術士試験について、来年度は受験しない予定ですが、プロジェクトをマネジメントする経験を積み始めましたら、総監にもチャレンジしたいと思います。
その際は、またご指導いただけますと幸いです。
自身の興味がある、自然環境保全科目に合格できましたので、今後のキャリアを通じて人と自然の調和する社会の実現に少しでも貢献したいという想いが、改めて強くなりました。
引き続き、慢心せずに頑張りたいと思います。
そうした活動の中で、いつか、すごろくさんとも直接お会いする機会があるとよいなと思っています。
指導いただきありがとうございました。
よろしくお願いいたします。

●すごろく様
おかげさまで、環境部門自然環境保全の筆記試験に合格しておりました。
無事に受験番号を発見できて安心いたしました。
今年度も、添削・ご指導いただき、誠にありがとうございました。
また、先ほど、口頭試験のオンライン面接にも申し込みをさせて頂きました。
引き続き、口頭試験についてもご指導いただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。

【総監】
●すごろく様
本日、合格通知届きました。
その節は大変お世話になりました。
ご指導のおかげです。
ありがとうございました。

など嬉しい報告をいただきました。


本サービス(添削指導アドバイス)はSUKIYAKI塾とは異なり有料でお受けします。
対象とする技術部門科目は下記の通りです。
※併願・重願の場合はそれぞれの部門科目単位で受け付けます。

●建設部門(建設環境)・環境部門(自然環境保全)・水産部門(水産資源及び水域環境)
技術士受験指導の経験は早いもので13年、そして建設環境分野、自然環境保全分野、水産水域環境分野の技術者としての業務経験は28年になりました。これまで主に沖縄県内での環境調査、環境影響評価、自主アセス(ミニアセス)に携わっております。
わたしの専門はどちらかというと自然環境に関する分野ですので生活環境の保全に関する現場感覚はやや劣るかもしれません。しかしながらこれまで添削するうえで支障はありませんでした。
また、他の科目についてもご希望であればお引き受けします。ただし専門技術に関する指導はできませんので論理構成や文章に関する指導アドバイスとなります。
なお、これまで建設環境、水産資源及び水域環境、自然環境保全以外の科目については、建設部門の都市及び地方計画、道路、河川、砂防及び海岸・海洋ののかた、環境部門の環境保全計画、環境影響評価、森林部門の林業・林産、森林土木、森林環境、水産部門の水産土木のかたを指導いたしました。
また、建設部門の鋼構造及びコンクリート、施工計画・施工設備及び積算、環境部門環境測定のかたに対しては必須科目(部門共通の問題)を中心に指導いたしました。

●総合技術監理部門
総監については科目を問いません。ただし建設-建設環境や水産-水産資源及び水域環境、環境-自然環境保全以外の科目の場合には専門技術を踏まえた管理については言及できないこともあります。
なお、これまで建設環境、水産資源及び水域環境、自然環境保全以外では、電気電子-電気設備、土質及び基礎、鋼構造及びコンクリート、都市及び地方計画、河川砂防・海岸海洋、港湾及び空港、道路、施工計画・施工設備及び積算、上水道及び工業用水道、下水道、農業-農業農村工学、経営工学-サービスマネジメント、環境-環境保全計画のかたを指導いたしました。
ご希望のかたには、平成29年2月23日で頒布が終了した「技術士制度における総合技術監理の技術体系(第2版)」(いわゆる青本)のテキストデータを差し上げます。
なお一部内容を法律等の改正に伴い書き換えています。ただしH29年時点までのものです。とはいえだいぶ年月が経過しちゃいましたね。。。
※択一対策は、繰り返し過去問を解くことの他に、総合技術監理部門 キーワード集2024を用いてご自分でキーワードの解説集を作成するのが合格への近道です。

★お申込みはこちらからお願いします

①令和7年度筆記試験の再現論文に対するコメント評価
内容:再現論文のコメント評価を行います。総監以外は必須科目Ⅰ、選択科目Ⅱ-1、Ⅱ-2、Ⅲの合計4つ、総監は記述論文(必須科目Ⅰ-2)です。
原稿に赤を入れるのではなく、メールでコメントをお返しする方式です。
返信回数:各問題に対し、1回のコメントとそのコメントを受けての再質問・返信を1回の計2回
※令和7年度試験の答案用紙を模したWordファイルを差し上げます。
料金:4,000円

②令和7年度口頭試験対策 オンライン模擬面接
令和7年10月末の筆記試験合格発表後から受付を開始します。
令和7年度技術士第2次試験の筆記試験に合格したかたを対象に、オンライン(ZOOM)で模擬面接指導を行います。
本番さながらの模擬面接(20分程度)とその後の指導アドバイス等(30分程度)を合わせて60分程度を、日を替えて2回行うものです。
面接日時は、本番の試験日を見据えて受講者さんとわたしの都合でバランスよく調整します。
※わたしの口頭試験の再現記録(総監のかたには総監の、一般部門のかたにはR2年度に受験した環境部門の再現記録)と令和以降の口頭試験を受験したかたから提供いただいた再現記録の質問部分を抽出した質問集を提供いたします。
料金:12,000円

【令和8年度試験対策】
③出願書類作成
期間:受付完了時から令和8年度試験の受験申込期限日の7日前まで書類を受け付けます。
内容:受験申込書の記載内容と実務経験証明書(5行の業務経歴と「業務内容の詳細」)についての添削指導を行います。受験する部門科目に合致しているかの確認と令和5~6年度の口頭試験における実際の試問内容を踏まえた記述内容となるよう指導いたします。
令和8年度の様式が正式発表されるまでは令和7年度様式で添削指導を行い、令和8年度様式が発表され次第、あらためて添削指導いたします。
うまく作成できないかたには業務経歴のたな卸しと詳細業務の骨子の作成アドバイスからスタートします。
添削回数:期間内は回数無制限です。ただしわたしがOKと判断したらそこで終了とすることもあります。
料金:20,000円

④筆記試験論文添削 長期コース
期間:受付完了時から令和8年度筆記試験日の7日前まで論文を受け付けます。
内容:総監以外については必須科目と選択科目を、総監については記述論文(必須科目Ⅰ-2)の添削指導を行います。過去問題に対する回答論文の添削です。原稿に赤を入れるのではなく、メールでコメントをお返しする方式です。
論文の仕上がり具合に自信がないかた、文章作成が苦手なかた、論理的思考が苦手なかた、専門技術分野が偏っているかた、それぞれに応じた指導をいたします。
※令和7年度試験の答案用紙を模したWordファイルを差し上げます。
添削回数:期間内は回数無制限です。ただし複数の論文を同時並行では添削しません。わたしが次の問題に移ってOKと判断してから別の設問に取り組んでください。
料金:35,000円

⑤筆記試験論文添削 中期コース
期間:令和8年1月から受付を開始します。受付完了時から令和8年度筆記試験日の7日前まで論文を受け付けます。
内容:総監以外については必須科目と選択科目を、総監については記述論文(必須科目Ⅰ-2)の添削指導を行います。過去問題に対する回答論文の添削です。原稿に赤を入れるのではなく、メールでコメントをお返しする方式です。
論文の仕上がり具合に自信がないかた、文章作成が苦手なかた、論理的思考が苦手なかた、専門技術分野が偏っているかた、それぞれに応じた指導をいたします。
※令和7年度試験の答案用紙を模したWordファイルを差し上げます。
添削回数:期間内は回数無制限です。ただし複数の論文を同時並行では添削しません。わたしが次の問題に移ってOKと判断してから別の設問に取り組んでください。
料金:30,000円

⑥筆記試験論文添削 短期コース
期間:令和8年4月末頃から受付を開始します。受付完了時から令和8年度筆記試験日の7日前までまで論文を受け付けます。
内容:総監以外については必須科目と選択科目を、総監については記述論文(必須科目Ⅰ-2)の添削指導を行います。過去問題に対する回答論文の添削です。原稿に赤を入れるのではなく、メールでコメントをお返しする方式です。
論文の仕上がり具合に自信がないかた、文章作成が苦手なかた、論理的思考が苦手なかた、専門技術分野が偏っているかた、それぞれに応じた指導をいたします。
※令和7年度試験の答案用紙を模したWordファイルを差し上げます。
添削回数:期間内は回数無制限です。ただし複数の論文を同時並行では添削しません。わたしが次の問題に移ってOKと判断してから別の設問に取り組んでください。
料金:18,000円

【注意事項】
●本サービスは、Gmailを使用して行いますので、Gmailの送受信が可能な環境であることが必須条件です
●本サービスに使用するファイル形式はPDFもしくはMS Wordファイルのみです。これ以外のファイルは原則として対応できません
●添削指導の対象である受験申込書や論文等はメールに添付してお送りいただきます
●メール受信後、添削コメント等を返信するまでに最大4日間の日数をいただきます
●総監については科目を問いませんが、建設-建設環境、水産-水産資源及び水域環境、環境-自然環境保全以外の科目の場合には専門技術を踏まえた管理については言及できないこともあります
●PDFの領収書は発行できますが、受講代金の10%を上乗せした代金を頂戴します
●なおインボイス発行事業者への登録は行っておりませんので適格請求書の発行はできません
●振込手数料はご負担ください

本サービス(添削指導アドバイス)をご希望されるかたは上記の内容を確認いただいたうえで下記のフォームにてお申込みください。お申込みの時点で上記の注意事項に同意いただいたものとします。

フォームを受信後、遅くとも翌日中には振込先の銀行口座をご案内するメールをGmailで返信いたします。
※3日以上経過しても返信がない場合はGmailとのやりとりが不可能な環境と思われます。その際はお手数ですがご自身で設定等を調整したうえで再度ご応募ください。

★お申込みはこちらからお願いします




2025年7月29日火曜日

水産部門 必須科目Ⅰ 大規模災害からの復旧復興業務と、水産物消費の拡大と持続可能な漁業・養殖業の両立

なんだかブログがちゃんとアップされておりませんで、技術士会HPで問題文が公表されたあとに一挙に公開するという事態になっておりますが、最後に水産部門必須科目の問題文を取り上げます。
大方の予想通り、復旧復興&水産振興がシッカリ出ましたね(ってブログ予想をサボってしまいましたが)。わたしの水産分野(水産土木)の受講生の皆さんも漁港漁場漁村の防災減災対策と水産振興策の両方とも準備しておられたのでどちらでもバッチリ書けたのではないでしょうか。

14 水産部門【必須科目Ⅰ】
Ⅰ 次の2問題(Ⅰ-1,Ⅰ-2)のうち1問題を選び解答せよ。(解答問題番号を明記し,答案用紙3枚を用いてまとめよ。)

Ⅰ-1 2024年1月1日に石川県能登地方を震源とした最大震度7を観測した地震により,石川県を中心に富山県や新潟県において様々な被害が発生した。この地震や津波で,漁船や水産関連施設が損壊し,漁村集落が崩壊するとともに生活インフラも破壊された。さらに,海岸や海底の地盤隆起により,未だに漁港の利用や漁業の操業に大きな支障が生じている。このような状況を踏まえて,以下の問いに答えよ。

(1)水産部門全般を念頭に,大規模災害対策としての復旧・復興業務を実施するうえでの課題を,技術者として多面的な観点から3つ抽出し,それぞれの観点を明記したうえで課題の内容を示せ。

(2)前問(1)で抽出した課題の中で,最も重要と考えられる課題を1つ挙げ,その課題に対する複数の解決策を,水産部門の専門技術用語を交えて説明せよ。

(3)前問(2)で示したすべての解決策を実行して生じる波及効果と,新たに生じうる懸念事項について専門技術を踏まえた考えを示せ。

(4)前問(1)~(3)の実現において,技術者としての倫理,社会の持続可能性の観点から必要となる要件・留意点を題意に即して述べよ。

出張輪島朝市
パワーシティ 輪島ワイプラザ
【石川県輪島市】

Ⅰ-2 近年,国内における水産物の消費量は減少傾向にあり,特に若年層の魚離れが顕著になっている。一方で,漁業・養殖現場では,国際市場での燃油,資材,餌料などの価格高騰により,生産コストが大幅に上昇し,従来の価格体系では採算が取れなくなっている。このため,水産業界においては,水産物の消費拡大と持続可能な漁業・養殖業の確立が喫緊の課題となっている。このような状況を踏まえて,以下の問いに答えよ。

(1)水産部門全般を念頭に,水産物消費の拡大と持続可能な漁業・養殖業の両立を図るうえでの課題を,技術者として多面的な観点から3つ抽出し,それぞれの観点を明記したうえで課題の内容を示せ。

(2)前問(1)で抽出した課題の中で,最も重要と考える課題を1つ挙げ,その課題に対する複数の解決策を,水産部門の専門技術用語を交えて説明せよ。

(3)前問(2)で示したすべての解決策を実行して生じる波及効果と,新たに生じうる懸念事項について専門技術を踏まえた考えを示せ。

(4)前問(1)~(3)の実現において,技術者としての倫理,社会の持続可能性の観点から必要となる要件・留意点を題意に即して述べよ。

R7年度筆記試験のコメント評価をしています。
第3者目線での評価を欲している方はぜひどうぞ。

2025年7月28日月曜日

自然環境保全 Ⅲ 生態系ネットワーク形成計画と持続的なツーリズム

「問題解決能力及び課題遂行能力に関する」問題Ⅲ、Ⅲ-1が生態系ネットワーク形成に係る計画、Ⅲ-2が持続的なツーリズムでした。生態系ネットワークは鉄板ですから、皆さんこちらを選択したのではないでしょうか。それにしても今回は自然公園、国立公園ものが目立ちますね。

Ⅲ 次の2問題(Ⅲ-1,Ⅲ-2)のうち1問題を選び解答せよ。(赤色答案用紙に解答問題番号を明記し,答案用紙3枚を用いてまとめよ。)

Ⅲ-1 生物多様性の保全と持続可能な利用を図っていくうえで,生物の生態特性に応じて,生息・生育空間のつながりや適切な配置が確保された生態系ネットワークが重要な役割を果たす。生態系ネットワーク形成の重要性が指摘されている状況を踏まえ,以下の問いに答えよ。

(1)ある流域圏の生態系ネットワーク形成に係る計画段階において,生物多様性の保全機能を効果的・持続的に発揮させるための課題について,環境分野における技術者として,多面的な観点から技術課題を3つ抽出し,その内容を観点とともに示せ。

(2)前問(1)で抽出した技術課題の中で,最も重要と考える技術課題をその理由とともに記し,専門技術用語を用い遂行方策を含む解決策を複数示し,具体的に説明せよ。

(3)前問(2)で示したすべての解決策を実行しても新たに生じうる将来的な懸念事項とそれへの対応策について,専門技術を踏まえた考えを示せ。

【石川県金沢市】

Ⅲ-2 人口減少や少子高齢化が進む中で,我が国の経済再生に向け,2000年代に入り特にインバウンドによる観光収入が期待されるようになった。しかし,新型コロナウイルス感染症対策のため,国際的な人の移動が制限され,観光分野でも大きな影響を被ることになった。世界的な新型コロナウイルス感染症による危機的状況がおさまり,2023年より日本でも海外からの誘客に積極的に取り組む展開となり,安全かつ歴史や文化,自然景観に恵まれた日本には,多くの観光客が訪問するようになった。同時に観光客の集中する地域では,いわゆるオーバーツーリズムによる地域環境や地域経済に関する課題も顕在化するようになった。このような状況を踏まえ,以下の問いに答えよ。

(1)ある自然公園内の地域活性化に向けたインバウンドを呼び込む計画段階において,地域環境の保全等を考慮した持続的なツーリズム展開に取り組むための課題について,環境分野における技術者として,多面的な観点から技術課題を3つ抽出し,その内容を観点とともに示せ。

(2)前問(1)で抽出した技術課題の中で,最も重要と考える技術課題をその理由とともに記し,専門技術用語を用い遂行方策を含む解決策を複数示し,具体的に説明せよ。

(3)前問(2)で示したすべての解決策を実行してもなお生じうる将来的な懸念事項とそれへの対応策について,専門技術を踏まえた考えを示せ。

R7年度筆記試験のコメント評価をしています。
第3者目線での評価を欲している方はぜひどうぞ。

2025年7月27日日曜日

自然環境保全 Ⅱ-2 国立公園の施設長寿命化計画策定と大規模拡張候補地の区域拡張に向けた調査

つづいて「選択科目」に関する応用能力について試される選択科目Ⅱ-2です。
ナントどちらも国立公園関連でしたね(驚)。1つ目は施設の長寿命計画策定、2つめは大規模牡蠣拡張候補地の区域拡張に向けた調査でした。
自分ならどっちを選択するのか考えてみましたが、どちらもなかなか難しいですね。建設部門の技術士としては1問目の施設の維持管理モノになるか、はたまた環境調査の専門家としては2問目の調査モノにするか。。。やっぱり悩ましいですね。皆さんはスッと選べましたか?

Ⅱ-2 次の2設問(Ⅱ-2-1,Ⅱ-2-2)のうち1設問を選び解答せよ。(青色答案用紙に解答設問番号を明記し,答案用紙2枚を用いてまとめよ。)

Ⅱ-2-1 国立公園事業施設の長寿命化対策は,自然公園等施設長寿命化計画策定指針に基づき,自然公園等施設長寿命化計画の策定と運用により推進している。ある国立公園の集団施設地区で自然公園等施設長寿命化計画を策定することになった。この業務を担当責任者として進めるに当たり,下記の(1)~(3)の問いに答えよ。なお,対象施設は次のとおりとする。

○対象施設