2025年7月29日火曜日

水産部門 必須科目Ⅰ 大規模災害からの復旧復興業務と、水産物消費の拡大と持続可能な漁業・養殖業の両立

なんだかブログがちゃんとアップされておりませんで、技術士会HPで問題文が公表されたあとに一挙に公開するという事態になっておりますが、最後に水産部門必須科目の問題文を取り上げます。
大方の予想通り、復旧復興&水産振興がシッカリ出ましたね(ってブログ予想をサボってしまいましたが)。わたしの水産分野(水産土木)の受講生の皆さんも漁港漁場漁村の防災減災対策と水産振興策の両方とも準備しておられたのでどちらでもバッチリ書けたのではないでしょうか。

14 水産部門【必須科目Ⅰ】
Ⅰ 次の2問題(Ⅰ-1,Ⅰ-2)のうち1問題を選び解答せよ。(解答問題番号を明記し,答案用紙3枚を用いてまとめよ。)

Ⅰ-1 2024年1月1日に石川県能登地方を震源とした最大震度7を観測した地震により,石川県を中心に富山県や新潟県において様々な被害が発生した。この地震や津波で,漁船や水産関連施設が損壊し,漁村集落が崩壊するとともに生活インフラも破壊された。さらに,海岸や海底の地盤隆起により,未だに漁港の利用や漁業の操業に大きな支障が生じている。このような状況を踏まえて,以下の問いに答えよ。

(1)水産部門全般を念頭に,大規模災害対策としての復旧・復興業務を実施するうえでの課題を,技術者として多面的な観点から3つ抽出し,それぞれの観点を明記したうえで課題の内容を示せ。

(2)前問(1)で抽出した課題の中で,最も重要と考えられる課題を1つ挙げ,その課題に対する複数の解決策を,水産部門の専門技術用語を交えて説明せよ。

(3)前問(2)で示したすべての解決策を実行して生じる波及効果と,新たに生じうる懸念事項について専門技術を踏まえた考えを示せ。

(4)前問(1)~(3)の実現において,技術者としての倫理,社会の持続可能性の観点から必要となる要件・留意点を題意に即して述べよ。

出張輪島朝市
パワーシティ 輪島ワイプラザ
【石川県輪島市】

Ⅰ-2 近年,国内における水産物の消費量は減少傾向にあり,特に若年層の魚離れが顕著になっている。一方で,漁業・養殖現場では,国際市場での燃油,資材,餌料などの価格高騰により,生産コストが大幅に上昇し,従来の価格体系では採算が取れなくなっている。このため,水産業界においては,水産物の消費拡大と持続可能な漁業・養殖業の確立が喫緊の課題となっている。このような状況を踏まえて,以下の問いに答えよ。

(1)水産部門全般を念頭に,水産物消費の拡大と持続可能な漁業・養殖業の両立を図るうえでの課題を,技術者として多面的な観点から3つ抽出し,それぞれの観点を明記したうえで課題の内容を示せ。

(2)前問(1)で抽出した課題の中で,最も重要と考える課題を1つ挙げ,その課題に対する複数の解決策を,水産部門の専門技術用語を交えて説明せよ。

(3)前問(2)で示したすべての解決策を実行して生じる波及効果と,新たに生じうる懸念事項について専門技術を踏まえた考えを示せ。

(4)前問(1)~(3)の実現において,技術者としての倫理,社会の持続可能性の観点から必要となる要件・留意点を題意に即して述べよ。

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