「問題解決能力及び課題遂行能力に関する」問題Ⅲ、Ⅲ-1が生態系ネットワーク形成に係る計画、Ⅲ-2が持続的なツーリズムでした。生態系ネットワークは鉄板ですから、皆さんこちらを選択したのではないでしょうか。それにしても今回は自然公園、国立公園ものが目立ちますね。
Ⅲ 次の2問題(Ⅲ-1,Ⅲ-2)のうち1問題を選び解答せよ。(赤色の答案用紙に解答問題番号を明記し,答案用紙3枚を用いてまとめよ。)
Ⅲ-1 生物多様性の保全と持続可能な利用を図っていくうえで,生物の生態特性に応じて,生息・生育空間のつながりや適切な配置が確保された生態系ネットワークが重要な役割を果たす。生態系ネットワーク形成の重要性が指摘されている状況を踏まえ,以下の問いに答えよ。
(1)ある流域圏の生態系ネットワーク形成に係る計画段階において,生物多様性の保全機能を効果的・持続的に発揮させるための課題について,環境分野における技術者として,多面的な観点から技術課題を3つ抽出し,その内容を観点とともに示せ。
(2)前問(1)で抽出した技術課題の中で,最も重要と考える技術課題をその理由とともに記し,専門技術用語を用い遂行方策を含む解決策を複数示し,具体的に説明せよ。
(3)前問(2)で示したすべての解決策を実行しても新たに生じうる将来的な懸念事項とそれへの対応策について,専門技術を踏まえた考えを示せ。
【石川県金沢市】
Ⅲ-2 人口減少や少子高齢化が進む中で,我が国の経済再生に向け,2000年代に入り特にインバウンドによる観光収入が期待されるようになった。しかし,新型コロナウイルス感染症対策のため,国際的な人の移動が制限され,観光分野でも大きな影響を被ることになった。世界的な新型コロナウイルス感染症による危機的状況がおさまり,2023年より日本でも海外からの誘客に積極的に取り組む展開となり,安全かつ歴史や文化,自然景観に恵まれた日本には,多くの観光客が訪問するようになった。同時に観光客の集中する地域では,いわゆるオーバーツーリズムによる地域環境や地域経済に関する課題も顕在化するようになった。このような状況を踏まえ,以下の問いに答えよ。
(1)ある自然公園内の地域活性化に向けたインバウンドを呼び込む計画段階において,地域環境の保全等を考慮した持続的なツーリズム展開に取り組むための課題について,環境分野における技術者として,多面的な観点から技術課題を3つ抽出し,その内容を観点とともに示せ。
(2)前問(1)で抽出した技術課題の中で,最も重要と考える技術課題をその理由とともに記し,専門技術用語を用い遂行方策を含む解決策を複数示し,具体的に説明せよ。
(3)前問(2)で示したすべての解決策を実行してもなお生じうる将来的な懸念事項とそれへの対応策について,専門技術を踏まえた考えを示せ。
R7年度筆記試験のコメント評価をしています。
第3者目線での評価を欲している方はぜひどうぞ。
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