2013年8月6日火曜日

技術士第二次試験 選択科目Ⅱ-2の問題文【建設環境】

試験が終わっての投稿第2弾。
早くもたくさんのかたが訪れてくださっているので、続けます。

Ⅱ-2 次の2設問(Ⅱ-2-1,Ⅱ-2-2)のうち1設問を選び解答せよ。(解答設問番号を明記し,答案用紙2枚以内にまとめよ。)

 Ⅱ-2-1 ある建設事業によって環境への影響が懸念される区域内に希少種が生育・生息している。あなたは建設環境の技術士として,工事実施に伴う希少種に対する影響を予測し,環境保全措置を検討することになった。建設事業希少種を1種想定した上で,当該業務に関する以下の問いに答えよ。
(1)あなたが想定した建設事業希少種を挙げよ。また,想定した建設事業の概要を述べよ。
(2)希少種に及ぼす環境影響として考えられる項目を2つ挙げ,その内容を希少種の特性との関連から述べよ。
(3)(2)で挙げた項目から1つ選び影響を予測する手法を述べよ。
(4)(3)で選定した項目に対して考えられる環境保全措置を1つ挙げ,その内容を述べよ。また,当該環境保全措置を検討する際に留意すべき事項を1つ挙げよ。


 Ⅱ-2-2 工事による生活環境への影響が懸念される建設事業において,影響についての調査・予測,環境保全措置の検討を行うに当たり,以下の問いに答えよ。
(1)建設事業の内容,及びその建設事業が実施される地域の状況を想定し,具体的に述べよ。
(2)懸念される環境影響について,影響を及ぼす要因及び影響を受ける環境要素(以下,環境項目という。)を挙げ,その理由を述べよ。
(3)(2)で挙げた環境項目を1つ選び調査・予測を実施する手順を述べよ。
(4)(3)で選んだ環境項目について,実施することが適切と考えられる環境保全措置を説明せよ。
ジュゴンの食み跡にスター☆フィッシュ【沖縄島北部西海岸】

いやー、驚きました。
これ、選択といいながら、2つとも同じ問題じゃないですか。
自然環境か生活環境かってだけです。
どちらも
  1. 建設事業の概要
  2. 建設事業による環境影響の内容とその要因
  3. 環境影響の予測手法あるいは手順
  4. 環境保全措置の内容
を述べよ、って問いです。
これこそが「建設環境」の社会的存在意義なのだ、ということをあらためて技術士会から知らされたような気分です。
それにしてもどストレート、直球すぎるくらいな設問ですねえ。
あらかじめ技術士会から平成25年度技術士第二次試験の内容についてに示されていた「選択科目」に関する応用能力
【概念】
○ これまでに習得した専門的知識や経験等に基づいて,与えられた条件に合わせて正しく問題点を認識し,必要な分析を行ない,適切な業務プロセス留意すべき内容を説明できる能力
【内容】
「選択科目」に関係する業務に関し,与えられた条件に合わせて,専門的知識や実務経験に基づいて業務遂行手順が説明でき,業務上で留意すべき点工夫を要する点等についての認識があるかを問う内容とする

とある内容そのままでしたね。
これはみなさんあらかじめ準備して対応できたのではないでしょうか。
あるいはたとえ事前に準備していなくとも、ふだんの実務で行っている業務のエッセンスを抽出したらうまい具合に書けたのではないでしょうか。

この設問、生物分類技能検定試験1級の問題に似ているなぁーとも感じました。
このあたり、来年はどうなるんでしょうね。
ほとんど同じか、ぜんぜん違うか、どっちに転ぶのかいまから楽しみです。

以上、『専門知識と応用能力』に関しては、答案用紙の指定枚数は別として(いやいや別でもないかな)、ほぼ事前の予想どおりだと評価していいんじゃないでしょうか。

では!

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